メインコンテンツにスキップ

お仕事ビデオ。インドにある世界最大の給食調理場の様子。4時間で75,000人分の給食を作り無料支給

記事の本文にスキップ

13件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 世界有数の人口大国インドともなると給食の支度も大仕事。その作業場はキッチンというよりメガキッチン。設備の規模や人員もちょっとした工場ぐらいになるもよう。

 積まれてる食材の量からすでに圧倒されると話題の動画は、4 時間で75,000 食もの給食を作るスタッフたちお仕事シーンをおさめたもの。

 200万人もの学童のお腹をしっかり満たすため、全国65か所にある調理場をフル稼働。毎日のように作られる大量メニューの一部始終をのぞいてみよう。

How 2 Million Children Are Fed Daily By The World’s Biggest Free School Meal Provider | Big Batches

一日75,000人分の給食を作るアクシャヤ・パトラ財団の調理場

 こちらの映像は「世界最大の給食センター」として有名なアクシャヤ・パトラ財団の調理場をとらえたもの。

この画像を大きなサイズで見る

 同団体は、国内14州と2つの連邦直轄領にまたがる65か所もの厨房をフル稼働させ、毎日200万人分の子どもの昼食を用意している。

 ここはそんな財団所有のキッチンの一つ。インド南部のカルナータカ州ベンガルール市にある3階建ての調理施設だ。ここでは毎日4時間で75,000人分の子どものための給食が作られている。

この画像を大きなサイズで見る

 設備といい器具といい食品工場並みの本格的な作業場で、230人ものスタッフが慣れた手つきで食材を扱い、下ごしらえや調理をすすめている。

巨大な調理場で作るビリヤニと豆のプディング

 ここには最大容量5トンの冷蔵庫があり、一日平均25種類もの食材を扱う。

この画像を大きなサイズで見る

 今日のメニューはトマトやピーマンやキャベツなどの野菜が入ったビリヤニ(肉無し)と豆のプディングだ。

 ビリヤニとはインドではポピュラーなスパイシーな炊き込みご飯だ。

この画像を大きなサイズで見る

 大量のお米を水で洗い、切った野菜と共に地下にある巨大な釜に投入して炊く。その大釜一つでおよそ1000人の子どもがお腹いっぱいになるそう。

この画像を大きなサイズで見る

 なお給食の野菜の量は最低50グラムという基準を設定。あとは子どもの成長に合わせて量を増やしているという。

 またビリヤニなどは調理中の温度もこまめに記録。それぞれの大釜のそばには衛生試験用のサンプル保管庫もあり、できた料理の一部をその中に保存し、24時間後の状態までチェックする。

この画像を大きなサイズで見る

 こちらでは豆のプディングを調理中。子どもたちに人気の甘いデザートだ。

この画像を大きなサイズで見る

 材料は1,200リットルの分のムング豆(緑豆)と1,500リットル分ものレンズ豆にミルクとレーズン。それらを一旦煮た後にサトウキビからできた甘味料を加えてさらに煮込む。

この画像を大きなサイズで見る

 でき上ったビリヤニと豆のプディングは、今度は地下にある給食容器に直接注がれる。

この画像を大きなサイズで見る

 その後は蓋をされ「希望のバス」と呼ばれる断熱されたバスに積み込まれる。

この画像を大きなサイズで見る

 こうして学校に着いた給食は温かいうちに腹ペコな学童たちにふるまわれる。

インド全土の人々の3回分!30億食以上の給食を提供

 インド最大の非営利団体の一つであるアクシャヤ・パトラ財団は、貧困層の学童が多い公立学校や支援学校に給食をふるまうことでも知られ、2000年の設立以来作った給食は30億食以上にのぼる。

 財団の副会長であるチャンチャラパティ・ダサ氏によると、その数はインド全土の人々の3回分の食事に等しいという。

貧困層の学童1億2千万人に無料の給食を提供。現状はまだ不十分

 インドでは義務教育(6歳~14歳)を受ける貧困層の子どもに無料で給食を提供している。

 ちなみに中国の次に人口が多い同国では、対象となる学童の数は全国1億2千万人にものぼるそうだ。

この画像を大きなサイズで見る

 この「世界最大の無料給食プログラム」とも称されるこの制度は政府の補助金と一定の栄養ガイドラインにより支えられている。しかしカースト制も根強いインドにおいて給食の現状はまだ不十分で行き渡らない地域も多いという。

 連邦制のインドでは給食の運営方法などは統一しておらず、各州政府に任せている。そこで州によっては民間企業や非営利団体に運営を委託するケースもよくあるそうだ。

 だがいざ運営となると、地域や学校によって肝心の補助金がきちんと届かないこともあり、仕入れられる食材やかける労力にもばらつきが生じる。

 アクシャヤ・パトラ財団のスタッフも補助金で運営しているが、不足分は個人からの寄付や財団の資金を充てているそうだ。

 このように完ぺきとは決していえない制度だが、いつも飢えてる子どもにとっては、無料で食べられる食事の存在自体が通学のモチベーションになっている。

コロナ下で給食中止になるも学校再開で再び提供

 なお他の国同様、コロナ下のインドもおよそ一年半にわたる学校閉鎖やリモート学習を余儀なくされていた。

 その期間中、給食の中止を余儀なくされたアクシャヤ・パトラ財団は、貧困にあえぐ子どもたちの栄養不足とそこから生じる学力の低下を心配していた。

 しかし現在は学校も再開。財団もこれまでどおり、温かく安全で栄養バランスばっちりのおいしい昼食を提供しているそう。

この画像を大きなサイズで見る

 生活が苦しい中でも勉強に励もうとする子どもたちにとって、空腹を満たす給食はとても重要だ。

 「飢えのために教育の機会を奪われる子どもをなくしたい」というアクシャヤ・パトラ財団は、2025年までに500万人の子どもたちに食事を提供する予定だ。

この画像を大きなサイズで見る

 適切な栄養補給は健康はもちろん、子どもたちの楽しみでもあり集中力と記憶の維持にも役立つ食事をこれからも作ってゆくそうだよ。

References:boingboing / youtube / akshayapatra / akshayapatra / neatorama / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 13件

コメントを書く

  1. 給食センターというか食品工場みたいだ
    しかし規模がデカいな

    • +5
  2. やはりビリヤニだったか、ほかのカリーだと難しいもんね
    で、やはり肉無し、ジャイナ教とかに対応なんだ

    ミネラルショーとかでベジカレー販売してるのと同じ
    インドの宝石商カーストはほぼジャイナ教徒

    • +6
  3. インドにカースト制がなくなりインターネットがあまねく普及したらもっとすごい国になるのだろう

    • +3
    1. ※4
      外国企業に勤めてるとカースト制って意味ねえなと
      わかってきてるので、時間はかかると思うけど将来的に
      廃れていく悪習だと思う
      ホントインドって、犯罪や悪いものもあるがいいものも
      あるので魅力のある国だ

      • +6
  4. おばちゃん達、皆同じ青と緑のサリー?を着てるとことを見るに、
    あれ、この給食センターの制服なのか?

    食品作業場でヒラヒラしてると邪魔で、おっちゃん達と同じようにポロシャツ&ズボンの方が動きやすそうに思うが、
    慣れてない・男装っぽくて心理的抵抗がある・可愛くない
    みたいな、人員を確保するためにサリー型の方が良い理由があるんだろうか??

    • +4
  5. インドの子供の給食でこんな大変なのに、ロシアに30万人分の大人の給食を3食用意することが果たして出来るのでしょうか。

    • +1
  6. 多すぎるとご飯に見えないよねーって書こうとしたらもう書かれてた
    悪い意味で見えないと言うより単純にそう見えないだけなんだけどなんでそう見えないんだろうな

    • +3
  7. インドにも衛生管理されてる場所ってあったんだ…

    • +1
  8. ご飯が大量に作られてるの見るの大好き。
    ずーっと見てしまう

    • +3
  9. ボイラーで石炭炊いて高温のスチームで煮炊きしてるのか。
    軍艦と同じシステムだね。

    • +2
  10. もっとこうカオス的な場所を想像していたんだけど、工場の中凄く綺麗で衛生的に給食作られてるんだなって感動したわ。
    貧しい子たちへの無料給食を支給する理念やその取り組みも素晴らしいと思う。

    • +2

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。