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マヤ文明の生贄の歯に、謎めいた青い繊維の跡を発見。さるぐつわに使用されていた可能性

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(著) (編集)

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 ユカタン半島、ベリーズにあるミッドナイト・テラー洞窟は、発見されてから15年以上たっているが、1000年以上前のマヤの雨の神のために生贄となった100人以上の人々の手がかりがいまだに残っている。

 マヤ文明古典期(西暦250~925年)に埋葬地として利用されていたこの洞窟内から、少なくとも118人に相当する1万片以上の骨が発見された。

 その多くが死亡時に外傷を受けた痕跡があることが、3年におよぶ発掘プロジェクトで明らかとなった。

 また、少なくとも2人の生贄の歯に、謎の青い繊維が付着していたことがわかった。これらの生贄は、さるぐつわをかまされていたのかもしれない。

生贄の歯に謎の青い繊維が付着

 カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の研究チームは、犠牲者たちの最後の瞬間を徹底的に調べるため、最新の研究では骨ではなく、彼らの口の中に着目した。歯垢が石灰化した、いわゆる歯石を調査したのだ。

 『International Journal of Osteoarchaeology』誌(9月20日)に発表された論文によると、少なくとも2人の生贄の歯に、謎の青い繊維が付着していたことが判明したという。

 研究の主執筆者である考古学者、エイミー・チャンは、同大学の院生時代に、この洞窟の生贄の歯の分析を始めた。犠牲者たちの歯の健康状態について、もっと知りたいと関心をもったのだという。

「歯の状態のほんのわずかな症例を見つけてから、彼らがどんなものを食べていたのかを特定することに興味をもつようになりました」チャンは語る。

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ミッドナイト・テラー洞窟から見つかった、綿と思われる青い繊維 / image credit:Photograph by Linda Scott Cummings/PaleoResearch Institute

マヤブルーの青い繊維はさるぐつわとして使用された可能性

 歯石は、花粉の粒、でんぷん、植物が石化した植物化石など、その人が食べた食物の目には見えない微細な断片を保存することがある。

 そのため、チャンは6本の歯についていた歯石を削り取って、共同研究者であるリンダ・スコット・カミングスに託した。

 カミングスは、そのサンプルにおもに綿の繊維が含まれていて、そのうちのいくつかは鮮やかな青に染色されていたことを発見した。

 「青い綿の繊維が見つかったことは驚きでした」チャンは言う。「青は、マヤの儀式においてとても重要な色だからです」

 独特な”マヤブルー”の色素は、ほかのメソアメリカの遺跡でも発見されている。

 やはり儀式に使われ、とくに生贄にする犠牲者の身体にペイントするために使われたようだと、チャンたちは研究論文に書いている。

 こうした青い繊維は、現在のメキシコ、ティオティワカン遺跡の埋葬地で、リュウゼツラン(アガベ)べースのアルコール飲料からも発見されている。

 しかし、チャンたちは歯から見つかったこの青い繊維について、別の説明をしている。

 犠牲者たちは、おそらく綿の布で口を覆われていた、つまりさるぐつわをかまされ、殺されたのではないかというのだ。

 彼らが長い時間、拘留されていたとしたら、歯石が青い繊維を取り込んでしまった可能性はある。

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ミッドナイト・テラー洞窟の内部。青い服を来ている人間と大きさが比較できる / image credit:Photograph from California State University, Los Angeles

 「歯石に青く着色された繊維がはさまっているのが発見されたのは、興味深いことです」ミシガン州立大学の生物考古学者ガブリエル・ローベルは言う。

 「研究者の多くは、歯石は食生活だけを反映していると考えていますが、この研究は、歯石からもっとたくさんの情報を得ることができる好例といえるでしょう」

 ピッツバーグ大学の環境考古学者であるクレア・エバートは、青い繊維ががさるぐつわのものだという説は懐疑的だと言いつつも、歯石の研究は、儀式から家事まで、マヤの生活のそのほかの面を見るためにも利用できるため、重要なのだと言う。

 エリートだけでなく、非エリートも含めた拡大研究は、パターンを検出できるかどうか、あるいは、繊維が存在したことについて、ほかの論理的な説明が可能かどうかを確認するためにも価値あることだ、とエバートは言う。

青い繊維の正体を特定するにはさらなる研究が必要

 この研究が、マヤ人の歯石に青い繊維があった証拠を初めて提供したわけだが、チャンの研究チームは、限界があるのも確かだと考えている。

 まずは、歯石ができて、硬くなる速度は、食べた食物の種類と、その人間の生理機能によって変わってくるので、繊維がいつ歯石に取り込まれたのかはわからない。

 さらに、ミッドナイト・テラー洞窟の犠牲者の歯にはそもそも最初から歯石がほとんどなく、分析が限定されてしまった。

 「今後の研究で、このデータを解釈するための、よりたくさんの文脈がもっと得られるだろう」論文は結んでいる。

References:Maya sacrifice victims found with mysterious blue string in their teeth | Live Science / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 9件

コメントを書く

    1. ※1
      ミッドナイト・テラー洞窟の犠牲者の歯にはそもそも最初から歯石がほとんどなく、分析が限定されてしまった。

      とあるからには、かなり歯磨き習慣がきちんとしていた可能性が高いよね。
      だとしたら歯ブラシ説もかなりアリなんじゃないか。

      • +1
  1. 運搬するとき包んでた布の色覚えてない可能性

    • 評価
  2. いつの時代も政治という名の虐殺をしている

    • -2
  3. 500年前、日本でいう戦国時代までやってたんだよね
    そして国内を弱体化させすぎてて外敵にあっさり負けてしまった

    • -1
      1. ※8
        日本の話ではなく、その頃の時代までマヤではという意味では?

        • +6

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