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3000年前の王族の墓から黄金の仮面を発見、殷王朝初の遺物である可能性

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(著) (編集)

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 中国、河南省鄭州市で新たに発見された王族の墓から、少なくとも3000年にさかのぼる黄金の仮面が発掘された。殷王朝(紀元前1600年頃~紀元前1046年)初の遺物と思われる。

 国家文化財管理局によると、鄭州市の黄金の仮面は、昨年四川省、の三星堆遺跡で昨年見つかった黄金の仮面よりも更に古く、中国の中で発見された黄金の仮面の中では一番古い可能性があるという。

河南省の王族の墓で発見された黄金のマスク

 鄭州市文化考古学研究所の黄富成所長は、鄭州市の黄金マスクの発見は、「三星堆遺跡」の遺物が中原文化(黄河中下流域にある平原で発祥した中華文化)の影響を受けていることを示していて、河南地方から生まれた社会は、現代中国文明の基礎となったという。

 三星堆は長江文明に属する古代中国の遺跡の一つで、およそ4800年前に殷王朝と共存していた古代蜀王朝の中心地だったと考えられている。

 黄富成所長によると、黄金の仮面は三星堆遺跡で発掘されたものと違って、顔全体を覆うようになっているため、魂全体が残ることができたとしている。

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殷王朝時代の3000年前の仮面 / image credit:National Cultural Heritage Administration.

 発掘された黄金マスクは長さ18.3センチ、幅14.5センチで、成人の顔全体を覆うのに十分な大きさのものだそうだ。重さは40グラムほどだという。

 中国では古代から、”不滅の黄金身”(ブバイジンセン)という言葉があり、黄金の仮面は、不滅の金の体を保つための物だった可能性があるという。

 また、その概念が殷王朝時代からあったことを示しているそうだ。

 以下の黄金のマスクは昨年、四川省の三星堆遺跡で発掘されたものだ。こちらも3000年ほど前のものだと推測されているが、今回発見されたマスクの方が古いという。

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四川省三星堆遺跡で発見された黄金のマスク / image credit:/SANXINGDUI MUSEUM

この仮面はどこから来たのか?

 鄭州市で新たに発見された王族の墓からは、他にも金製品が発掘されており、ターコイズがはめ込まれたプレートや箔、貝のコイン、青銅やヒスイの武器などもある。

 今回の発見以前は、殷王朝の遺跡から発見された金製品は、わずかしかなかった。

 この仮面が地元で作られたものなのか、それとも交易によってもたらされたものなのか、また、黄金の工芸品は中国中央部で発展して、南西部に広がったのか、といった新たな疑問次々と浮上している。

 また、今回の発見によって、殷王朝における黄金の仮面の真の文化的意味合いはなんだったのか?という疑問もあるという。

References:Ancient Chinese tombs hold remains of warriors possibly buried alive | Live Science / A 3,000-Year-Old Gold Burial Mask Found in Shangcheng Dates to One of China’s Earliest Recorded Dynasties | Artnet News / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 22件

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  1. 中華は色々発掘されて面白いなあ、是非真相が詳らかにされる事を願うわ

    • +1
  2. 金はやはり時を経ても美しいな
    仮面にすれば長寿や不老不死や魔術なんかが身に付くかもと思っても仕方ない

    • +11
  3. こんな黄金仮面より三星堆の縦目仮面の方がインパクトあるよ

    • -3
  4. 黄金は人類普遍だからこれは不思議ではなく、
    むしろ中国がいつから玉を重視するようになったのかが気になる

    • +8
    1. ※9
      悪魔将軍の真の目的は老害で耄碌した支配者を打倒することだったな。

      • -1
  5. マスク…といわれてもなぁ。ただの「金の物体」にしか見えない。

    • +1
  6. 三星堆の黄金仮面の発見も2021年6月だから、つい最近か。こちらも3000年前と思われていて、鄭州の方が古いとは言ってもほぼ同時期。工芸品としては三星堆の方が上だね。
    鄭州の研究所の主張に、少々(政治的な)思惑が見えなくもない。

    • -4
  7. つり上がった大きな目と大きな鼻と尖った耳の仮面で有名な三星堆は広義の長江文明に属するんだけど、三星堆文化とか宝墩文化とかまだ良くわかってないんだよね。

    大雑把すぎる四大文明!の一つ黄河文明にまとめられてた時期もあるんだけど、見ての通りぜんぜん違う文明じゃないか?ってなったのは1970年代くらいになってからだし…
    稲作の発祥がこの辺りだとか、青銅器・須恵器の形状とか流れ流れて日本まで伝わっているんじゃないかとか、いろいろ謎が多いんで詳しく調査されてほしいね。

    • +8
  8. これほど古い時代だともう中華と関係あるんだろうか

    • -10
    1. >>17
      それだと縄文時代は日本じゃないって言っているのと同じやろ。

      • +8
    2. ※17
      漢数字なんかは殷の時代に既に甲骨文字の中に登場してるし
      中国とは関係が薄くとも中華文明とは関係深いと思うよ。
      殷で盛んに行われた獣の骨を焼いて吉凶を占う骨卜が
      三国志の頃には中国で途絶えていたのに
      海の向こうの卑弥呼がやってる(太占)のは面白いと思う。

      • +6
  9. 仮面と言うよりはヘルメット?
    なぜだろう、黄金なのに高級感や重厚感があまり…薄いからかな?

    ホントに黄金?

    • -3
  10. >魂全体が残ることができた
    この場合の魂って何ぞや。ほんとは塊かな。

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