子供が欲しすぎて偽妊娠してしまったグレート・デーンの為、子犬を引き取ったところ母性炸裂、良いお母さんに

　避妊手術を受けていないメス犬は、ホルモンの変化によって、あたかも妊娠をしているような、「偽妊娠」の状態になることがあるという。

　アメリカ・コロラド州に住む女性の飼い犬グレート・デーンも偽妊娠を経験し、生まれていない我が子を探して困惑する姿を見せていた。

　この姿を見て心痛めた飼い主が、生後まもないチワワの保護犬を引き取ったところ、グレート・デーンの母性は大満足したようだ。

偽妊娠したグレート・デーンのバーディー

　コロラド州デンバーに住むナタリーさんは、今年の6月、2歳になるグレート・デーンのバーディーを飼っているが、バーディーが「偽妊娠」していることに気付いた。

　偽妊娠は、メス犬のホルモンの変化によって妊娠はしていないのに、乳房がはったり、乳汁がでたり、巣づくり行動を行なったりと、あたかも妊娠をしているような状態になることだ。

　個体差があるため症状がでない犬がいる一方、一部の犬は、体の変化や行動の変化を起こすという。

　犬の生理的な現象なので、治療をしなくても数週間から約２ヶ月程度で自然に症状はなくなるそうだが、犬によっては、産まれてくるはずの子犬が探してもいないという現実が困惑を引き起こし、ストレスや苦痛を与える可能性があるという。

　バーディーも、飼い主のベッドの下で生まれる子犬のための準備をしたり、乳が膨らんだり、神経質になったりしていたそうだ。

　そんな愛犬の様子を見てナタリーさんは心配していたが、ある日偶然に生まれたばかりの保護犬を引き取るチャンスがやって来た。

チワワの赤ちゃん2匹のお母さんになったバーディー

　ナタリーさんは、獣医から、道路脇に捨てられていたという生まれたばかりのチワワの赤ちゃん2匹の飼い主を探しているという話を聞き、「バーディーに子犬を託してみよう」と、2匹を引き取った。

　体重85グラムの小さなチワワの赤ちゃん2匹を与えられたバーディーは、喜んで愛情と献身的な世話をするようになった。 　まだ目も開いていない状態の2匹に、丁寧にグルーミングをしたり、寄り添って眠ったりするバーディーは、我が子を愛おしむ母親そのものだ。

　更に、偽妊娠であるにもかかわらず、子犬が乳に吸い付くと実際に母乳が出たようだ。 　バーディーとチワワ2匹の様子がTikTokでシェアされると、多くのユーザーが心を温かくした。

　偽妊娠でストレスを抱え困惑していたバーディーは、ダッキーとフロギーと名付けられた2匹の世話のおかげですっかり元気を取り戻した。 　しかし、もともと呼吸器の疾患を抱えていたダッキーは、引き取ってから10日後に亡くなってしまったという。

　悲しい出来事が起こってしまったが、バーディーは残ったフロギーの子育てに集中。

　愛情あふれるビッグママの世話のおかげで、フロギーは生後3か月になった今、元気に成長を続けており、ちょうどトイレトレーニングの真っ最中だ。 　バーディーとフロギーの日常がシェアされているTikTokアカウント『dear_danes』では、多くのユーザーが日々の更新を楽しみにしているようだ。

written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい
孤児になったアルマジロの赤ちゃんを家に連れてきたら、犬が突然お乳がでるようなり我が子として育て始めた。

瀕死の状態だった鳥を発見した犬。保護したところ犬の母性が炸裂し母乳が出るように

捨てられていた8匹の子ブタを保護したところ母性本能がわいたボクサー犬、突如母乳が出始める(オーストラリア)

神様がくれた不思議な出会い？ある日突然子猫のお母さんになった犬

なんてかわいい子猫ちゃん！母性本能が一気に点火、誰よりも子猫を愛するボクサー犬の子育て日記