
1982年に哲学者ヒラリー・パトナムは、「今自分が体験しているこの世界は、水槽の中で特殊な装置に繋がれた脳が見ている夢なのではないか?」という仮説を立てた。これは思考実験の一種で「水槽の脳」と呼ばれている。
だが近年の神経科学の発達により、この話はただのSF的思考実験ではなくなりつつあるようだ。
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肉体から切り離された脳に意識は宿っているのか?
『Trends in Neuroscience』に掲載された2020年の論文で、オーストラリア・モナシュ大学の哲学者ティム・ベイン氏らが、徐々にSFから現実へ飛び出しつつある「水槽の脳」について解説している。例え意識の有無を確かめたいからといっても、人間の脳を体から取り出すなど許されることではない。
だが、神経科学が進歩したおかげで、それに近い状況を作り出すことは可能だ。例えば、ベイン氏ら次のような状況を指摘する。
まず2019年に発表された研究では、ブタの脳を使ったある実験を行っている。
この研究では、死んだブタから取り出した脳を「BrainEx」なる装置につなぎ、酸素入りの人工血液を流した。
その結果、脳細胞への血流・神経細胞の細胞機能・自発的なシナプス活性が回復したのである。つまりブタの脳は、切り離しても機能するということだ。
また重い難治性てんかんを治療するため、外科手術で水槽の脳が作られることがある。
それは「大脳半球切除術」という治療法で、障害のある脳の半球を、もう片方の半球・脳幹・視床から完全に切り離す。
この時、障害のある半球は頭蓋骨から取り出されたりはせず、そのまま残される。血管にもつながっているので、脳が機能するために必要な栄養も酸素も補給される。まさに頭蓋骨の中で、水槽の脳のような状態にあるのだ。
さらに幹細胞から、三次元構造のミニ脳(オルガノイド)を作ることもできる。こうしたオルガノイドには発達中のヒト脳に見られる特徴があり、早産児にも似た脳波が確認されたこともある。
いずれも肉体から切り離されつつも、部分的に機能している脳だ。はたして、こうした脳の中に意識を宿したものはあるのだろうか?

photo by iStock
意識の有無を客観的に測定
こうした脳の振る舞いから意識があるのかどうか判断はできないし、脳に直接質問することもできない。意識の有無を確認するには、それを客観的に測定する何らかの方法が必要になる。一つの方法として、「摂動複雑性指標(PCI/perturbational complexity index)」という、脳内の神経細胞同士の相互作用レベルを表す指標を利用できるかもしれない。
例えば、脳の一部だけを電気で刺激し、PCIでその時の神経活動の複雑さを測定したとする。この時、もしも神経活動に大量の情報が保持されているようならば、それだけ意識的であると言えるだろう。

photo by Pixabay
これは、池に石を投げて、広がる波紋を計測するのに似ているのかもしれない。その波紋が池に浮かぶ物体に当たってさらに波紋が広がるようならば、それはより意識的であるということになる。PCIは、意識が低下している場合には、意識レベルを知る確かな指標となる。例えば、昏睡状態の人や眠っている人のPCIを計測すれば、意識レベルが低いと出るだろう。
ベイン氏は、Live Science誌の取材に対し、「PCIは、夢を見ている時や麻酔時のような、切り離された意識を検出する上で有効であることが証明されている。また脳に重い障害を負って反応しなくなった患者にも有効だ」と語る。
比較的簡単に計測できる脳の活動と意識が密接に関連していたとしても、特に不思議なことではない。

image credit:public domain/wikimedia
肉体から切り離された意識はどのようなものか?
しかしPCIで意識の有無がわかると証明されたわけでもない。意識が脳の神経シグナルから推測できるような現象ではない可能性もある。だがそれでも、ベイン氏は意識の客観的な計測法の開発は意義あることだと考えている。
仮にPCIによって水槽の脳に意識があるかどうか明確に答えられないのだとしても、「意識の神経活動は、意識ある人間の脳と同じくらい複雑なものか?」など、いくつかの本質的な問いに応えることができるからだ。
あるいは、外部から切り離された脳は、徐々に意識を失っていくのだろうか? そのような状況にある意識の中身はどのようなものか…
これはより難解な問題であるようだ。
References:Can minds persist when they are cut off from the world? | Live Science / written by hiroching / edited by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
人道的な問題があってやれないということにはなってるけど
既にひっそりと人体実験が行われていそうではある
2. 匿名処理班
マモ―
3. 匿名処理班
無限月読みたいな話だな
全人類が水槽脳で楽しい夢を見続けられるのなら
それは世界平和と言えるよな
4. 匿名処理班
これ死にたくても死ねないことになりそうで怖い
5. 匿名処理班
結局のところ、脳という臓器は他の臓器よりも優位にあるのか、それとも同等なのかって問題だな
ヒトは脳が極めて発達した動物だから脳至上主義的な考えになるのも無理もないと思うが、
でも脳は脊髄をはじめとした神経系統なしじゃ成り立たないし、その神経系統は各臓器と密接な関係にあるしで、脳単体じゃ何も成り立たないと思う
6. 匿名処理班
なぜむづかしく考えるのだろう?
血流があれば脳単独で生きられて意識があるのは当然だろうに
頭の中に脳があるか、外部に脳があるかの違いでしかない
7. 匿名処理班
筒井康隆だったかな?脳だけになったらむき出しの神経からのもの凄い痛みを感じるのに死ぬこともできないってショートショートがあったな
8. 匿名処理班
答えは、ノーだ
9. 匿名処理班
※6
動いてるだけじゃ、意識のない機械と変わらないでしょ。
そもそも意識ってなんだってことだけど、前に調べた感じだと、自我を持ち、刺激に反応し、自ら判断することができることだったかな。
10. 匿名処理班
※3
マトリックスみたいだね。
あれはフィクションだけど未来では現実になるかも、日本でムーンショット目標で脳や身体、時間や空間からの開放なんてことやろうとしてるみたいだし。
11. 匿名処理班
5億年ボタンも井上博士が水槽の中で見た夢なのであろうか
12. 匿名処理班
直接は関係ないけど、、、
心室細動起こして生還した
もちろん脳に十分な血液が回らなかったせいか倒れた日の前3日くらいの記憶が一切消えた
(倒れてから5日間意識がなかったから丸々一週間くらいの記憶がないんだけど)
そこで不思議なんだけど脳が勝手に変な記憶を作り出すのよ
例えば夜中に金持ちの豪邸を1人で掃除してたとかいう記憶が勝手にできてるの
そんなことはしてないのに記憶の中にはちゃんと記録されてんの
意識と記憶の凄まじい乖離を感じてしばらくの間混乱してた
13. 匿名処理班
睡眠状態ならばお花畑の夢でも見ているのだろう
覚醒しているなら五官からの情報が途絶えているから悪夢だろうな
14. 匿名処理班
意識は当然あるだろうし少なくとも一義に存在出来ると思うけど? 逆にテレポーションとかの方が非常に気になる。外から見たら「完全に同じ人」だけど、当人からして「おなじ存在」なんだろうか?
15. 匿名処理班
ロボコップ2みたいに、極悪人の脳みそで色々出来そうだな
16. 匿名処理班
外部との入出力や交信手段が確立されればマトリックスみたいに誕生から死まで仮想空間を通じて完結できるかもね
今の自分がそうじゃないと証明する手立てはない
17. 匿名処理班
脳本来の役割は電気信号と内分泌物質による肉体制御システムで自我は脳の機能の一部でしかない
なのに自我=人間のように捉えるのはまるでありもしない魂や天国を信じていた大昔の人のよう
そのあげくに死んだ人の脳を実験に使えずにいるせいで生きている人間に利用できる技術の進歩が遅れたりしたら自分で自分の首を絞めてるようなものだ
18. 匿名処理班
脳だけじゃないけど魍魎の匪思い出したわ
19. 匿名処理班
電池だけあっても回路だけあっても骨組みだけあっても機能しないでしょ。
細胞として生存していても意識はないと思う。
20. 匿名処理班
京極夏彦先生の小説では脳は身体の鏡であるというセリフがあって、それに感銘したことがあるなあ。
人間の脳を無事に馬に移植できたとしても人間としての自我や言葉は失われ、ただの馬になりすがるみたいな。
21. 匿名処理班
※13
お花畑なら、その中に死んだばあちゃんが立っていて「お前がここに来るのはまだ早い!」と言われて追い返されるのがお約束だなw
22. 匿名処理班
脊損で首から下が動かなくなった人とどう違う?
23. 匿名処理班
SFや漫画ではよくあるネタだけど
もし男の脳を女に移植したらそのうち心まで女になるんだろうか
24. 匿名処理班
>>22
見えない、聞こえない
喋れない。
25. 匿名処理班
感覚器官を失った脳に意識があり続けたら気が狂うな。
26. 匿名処理班
最近なくなった病気で動かなくなった体をサイボーグ化しようとした科学者さんの脳みそで実験してたりしないのかな?
27. 匿名処理班
※22
五感の有無
脳だけだと暗闇、無音、無重力無感触でどういう状況に置かれているかも分からないが全身麻痺ならベッドに寝かされていたりがはっきり分かる
そもそも脳みそは髄液の中に浮いているので俺達が動く水槽みたいなものだが脳みそにはそんな感覚もない、手足や耳目がなきゃ自意識すら危ういクソ雑魚
28. 匿名処理班
脳というのは生存のために身体からの信号を処理するための器官で、おそらく信号が途切れることを(というか途切れた状態でなお稼働することを)想定してないだろうから、入力される信号が途絶したら正常に動かない可能性が高いと思う。
正常に動かない=意識が無い、ってわけでもないだろうけど、そもそも "意識" ってのが具体的になんのことなのかも定まってないし。
裏返せば、入力信号さえ与えれば、脳はちゃんと情報処理装置として稼働するだろうと思う。
まあ、なにしろ脳ってのは天然自然のモノだから、実際にやってみないとなんとも言えないね。
29. 匿名処理班
脳単体じゃセンサーが付いてないただ通電してるだけのコンピューターだ。
神経が接続されて感覚情報と判断がなされて初めて機能する。
豚だろうが人間だろうがアメーバだろうが同じだ。
30. 匿名処理班
長い長い夢を見続けて、そのうち意識が徐々に霧散していって、やがては無になっていく感じを想像してる。
31. 匿名処理班
※6
※9
よく言われる例えに、現在の脳の測定方法は「パソコンの筐体表面に電極を付けてパソコン内部から発している電磁波を測定し、パソコンが使っているOSやアプリを類推するようなもの」らしいからね
脳にはパソコンが持つようなI/Oポートが無く、モニター画面代わりに被験者の言葉のやり取りや表情や身動きで類推するしかないので、結局は脳内で具体的にどういう情報処理が行われているかは未だに分かっていないのが実情だよ
元記事に挙がっているPCIにしても、結局脳に電極を貼り付けて測定しているだけなら意味がないと思う
32. 匿名処理班
内臓や各種感覚が人格にどれだけのウェイトあるかだなー
33. 匿名処理班
人間は別に脳を切り離さなくても、アイソレーション・タンクで知られるように体の感覚、視覚、聴覚を完全に遮断すると明晰な幻覚を作り出す。それはVRみたいなものでかなり強烈な体験らしい。やりすぎると危ないみたいだけどね。タンクを用意しなくても疑似的に訓練すればできる場合がある。明晰夢とか体外離脱というのがそれだね。
34. 匿名処理班
>>6
血流はエネルギーの供給だけだね
脳と外部の間で情報入力や出力がないとね
脳への情報入力は身体のいろんなところからやってくるし、
最近だと腸内の共生細菌からの操作も受けていることがわかっているよね
だから脳単独だけでは機能しない
電気信号を介した外部との相互作用があってこそ意識は生まれると思う
当然、水槽の中でその電気信号を全て送受信してやれば意識は生まれるだろうけど、チャンネルはいくらあるのかとか、まだまだむづかしく考えることはあるんだろうね
35. 匿名処理班
>>6
ドイツがオタマジャクシの心臓に藻類を入れて脳に到達したところで頭部を切断し、酸素を供給する液体で生かしたところ、神経細胞が生きて動いたって記事がありましたよね。
頭部切断は酸素次第で生きながらえちゃうって話。
オタマジャクシは喋らないけど、頭だけになって視力があって鼻も口もあったらば…
人間だったらどうなるのよ?
それともヒトなら神の情けで魂が抜けて意識がなくなるんだろうか?脳内物質は何が出て何を見るのだろうか?
36. 匿名処理班
>>17
議論する気はないけれど、自分=肉体ではないって、日本でも中村天風氏が体験をもって証明しましたよね?
教え子の松下幸之助や本田宗一郎も魂に相当するもののことは認識があったかと。
ヒトには心臓の鼓動とは別に脊髄のリズムもあるのです。アメリカの脳外科医の手術中の気付きに始まった頭蓋仙骨療法はそこからのスタート。
肉眼で見えないものは存在しないってこともないでしょうに。愛情や意志はどこにありますか?
3次元の感覚の人に6次元までの知覚はあまりないかもしれないからそういう結論になってしまうのは無理からぬことだけど、もう少し先端医学や量子力学など調べると出てきますよ。あなたが否定した世界。科学が追いついてないだけの分野がだいぶ解明されつつありますよ。
37. 匿名処理班
※23
『悪徳なんか怖くない』だね。
最近では『老人と宇宙』懐かしい『キャプテン・フューチャー』までいろいろ出てくる水槽の中の脳。
38. 匿名処理班
※13
いったんは普通に生きているた豚から取り出した脳なら
お花畑の夢も見るかも知れないけれど、
細胞を人工培養して作ったミニ脳のほうは
「お花畑」という概念を持ってそうに思えない。
39. 匿名処理班
「中枢(脳)は末端(手足)の奴隷」
いろいろ省いた言葉だが、脳のポジションを表した言葉だと思う。
体に合わせた脳であり、脳単体で生存させたら歪が発生すると思うな。
40. 匿名処理班
昔、「世にも奇妙な物語」でもこのネタあったな
41. 匿名処理班
今いる世界は高度なVRか何かで死んだら目が覚めてまた一から記憶なくしてやり直しとかよく考えるけど怖くね?
後悔ないように生きたいけどすでに後悔だらけだわ
42. 匿名処理班
体中全部切り刻まれて痛いよお死ぬほどつらいけど死ねないよう
って泣いてる可能性もある
怖いからやめてこんな実験
43. 匿名処理班
※9
文字が読めないのか?
理解できないのか?
なんで動いているだけになるんだ?
単純なことをむづかしく考えるな
百回読め
血流があれば脳単独で生きられて意識があるのは当然だろうに
頭の中に脳があるか、外部に脳があるかの違いでしかない
44. 匿名処理班
実際脳みそ半分に分割する手術ってあるけどもし完全に半分の脳みそを摘出する技術が開発されてそれを意識があるまま培養できたり他の体に植え付ける技術ができるようになったら自分の意識はどっちに行くのかって考えたことはある
寝て脳みそ正確に半分にする手術受けてどっちも生存させられたら寝る前の自分の意識はどっちにいるのか
45.
46. 匿名処理班
多分他の臓器からのフィードバックが無い状態で生き続けることは出来ないと思う。
47. 匿名処理班
>>43
血流だけで生きてしかも意識があるのは当然と断言できる根拠はなに?
血流は必須だろうけど、意識の発生と維持のためには感覚器官によるインプットなどの必要条件があるかもしれないという考察をなぜそんなに力強く無視できるのだ。
48. 匿名処理班
切り離しても元に戻す技術がないんじゃな・・・
49. 匿名処理班
>>14
どこでもドアだっけ
ドアの入り口で完全コピー済んだら元の体は分解して削除
出先で体をペーストする感じで再構築
50. 匿名処理班
この手の話はもう半世紀くらいフィクションで語られすぎてるから結論ありきになってる人が多すぎてイマイチ議論らしい議論にならないイメージ
51. 匿名処理班
中国でもうやってるだろ
52. 匿名処理班
誰かがギロチンになる時に「意識がある間は瞬きしてるから見てて」って言って
実際に切り離された首がしばらく高速で瞬きしてたって話があるよね
53. 匿名処理班
※43
似た状況の胎児の頃を思い出してみろ、意識なんてなかっただろ?外に出るまで無意識に胎動するだけの存在だった
54. 匿名処理班
※53
横からごめん。
胎児は意識があるって双子の研究からわかってる。
子宮内で相手を押したり抱きしめるような(反射といえない)行動が見られるし。
あとお腹の中で相手の存在を知っていた・遊んでいた・彼が先に出たとかの証言がある(こちらは信じる人信じない人に分かれるだろうけど)。
少なくとも後期の胎児は意識があるし夢も見る(脳波が測れる)。
なら人生を体験してきた脳の場合、水槽内でも夢を見るさ。
55. 匿名処理班
確かに脊髄損傷で首から下と中枢神経が切断され人工呼吸器で生命維持されつつも意識はあるので、内臓感覚の有無はクリティカルな要素ではない
視覚や聴覚等の頭部の感覚器官を失っても意識は存続する
なので脳のみを取り出しても意識は残るんじゃないかな
その後に意識を維持できるかはわからんけど
肉体からの様々な刺激から解き放たれているのに依然として昔の意識を維持し続けるのは無駄だから、我々とは違った意識を作り上げることになる気がする
56. 匿名処理班
※43
貴方の言うことははぼ正しいですね。
でも言い方は…もう少し優しくお願いします。
57. 匿名処理班
実は腸も考えてるらしいから脳だけでその人の人格すべてかというとあやしいらしい
58. 匿名処理班
技術や理論的には脳移植って可能らしいからすごい気になる
59. 匿名処理班
シビュラシステムやっけ?
あぁいうの出来るといいね
60. 匿名処理班
※57
思考じゃなく反射じゃないの?
知らんけど
61. 匿名処理班
もう少し脳の仕組みが解明できないことには難しいのかな?
他人の脳と何らかの方法で繋げる事ができたら何が起こるんだろ?
他人の記憶を自分の記憶として認識してしまって混乱する?自分が誰かわからなくなる?
62. 匿名処理班
※33
瞑想したことありますか?
深い瞑想は身体感覚を切り離せますよ、
僕は身体がいびきをかくところまではやりました
(この間に話しかけられても覚えていて、後から答えることができました)。
逆に「ジュニーは戦場に行った」では身体感覚のみで正気を保っていましたね。
戦場帰りの医師がモールス信号に気づくまで。
僕は取り出された脳はしばらく大丈夫だけど、そのうち妄想(思考だけじゃなくて全感覚での話、幻聴、幻視、幻痛、異常皮膚感覚、耳鳴りめまいなども)に飲まれておかしくなると思います。
神経に麻痺などの異常が出た場合、すぐ痛み・ムズムズ・灼熱感・虫が這うなどの幻(感)覚が生じます。
これと同じです。
ただどこまで耐えられるかは個人差があるでしょう。
そのうち「普通は3日持たない」とか言われるかも。
*脳は開けたり触れたりすると腫れます。
Opeのあとは麻酔をかけてわざと寝かしておきます。
まず手技がどこまで優秀かとかその辺りから考えないといけません。
63. 匿名処理班
脳は情報を生み出す機関ではなく記憶装置に過ぎないだろ
入力機関である肉体からの情報が0になれば意識を維持する事なんて出来ないと思うけどな
64. 匿名処理班
※43 残念だが当然じゃないね、意識の形成に必要な要素が判明してないのだから断言するのは妄想に近い
分かりやすい例えを出そう、今現在の医学でも人工心臓で血流を脳に送り続ける事は出来る
だが一度意識を失った、脳に外傷がない状態でも血流を送り続けるだけでは脳はほぼ意識は取り戻さない
脳はあらゆる部位の状態を参照して脳内物質生成、各部位への信号を出す、脳だけで血を送れば意識を保てるのが当然と言うのは知識不足、はっきり言って間違いなので考えを改めた方がいい
65. 匿名処理班
>>2
『怪盗山猫』のラストシーンでも同じのあった。
ラスボスが水槽脳。
66. 匿名処理班
そもそも意識が何なんのかいまだよく分かっていない
それどころか脳は今だに人体のブラックボックス
SFの設定としてなら面白いけど、本気でそういう議論をするには今の人類にはまだ早いんじゃないかい?
67. 匿名処理班
※24
いや喋れないけど、見えるし聞こえるでしょ。
68. 匿名処理班
※64
>一度意識を失った、脳に外傷がない状態でも血流を送り続けるだけでは脳はほぼ意識は取り戻さない
たとえば息を止めて意識を失うだけなら問題なく復帰します(介助がいるけどね)てんかんの多くもそうですし。
問題はその長さです、個人差が大きいけど5分が目安ですね。
また失神するたび人工心肺を使うわけではありませんよね、それを使うというのは色々試したけれど自発呼吸が戻らないからです。
なぜ戻らないかは脳の奥のほうで障害が起きてるからです。
つまり「人工呼吸器を使うのはすでに呼吸をできない状態」なのです、なら戻らないのは当然です。
医療者はそれでも極僅かな確立で戻ることがあるから頑張るのですよ。
まあ良い例ではありませんね。
69. 匿名処理班
>>43
落ち着きなよ
なんでそんなイライラしてるの
70. 匿名処理班
※67
※24さんごめんなさい、間違えました。
前レスへの返信でしたね。
71. 匿名処理班
Fallout4DLC「Nukaworld」に頭部を切断されて200年余りを生かされた人が出てきますが
発狂もせずに最悪の不老不死はもう嫌だから殺してくれと懇願されますよ
72. 匿名処理班
実は自分は死にかけている老人で死の床で夢を見ているんではないかと思って恐怖に駆られることがある
73. 匿名処理班
※12
情報が足りない場合に都合のいいストーリーを用意するのも脳のお仕事らしいよ。
富豪の家の掃除が脳の計算上では、なんか都合よかったんだろうね。
もしかしたらほかの神経回路や臓器とつながってなくっても、なんらか人生経験してることにしてくれるかもね。
74. 匿名処理班
私の名はマモー
75. 匿名処理班
外部刺激が無ければ、早々にスリープモードになりそうな気はする。
再び外部刺激を与えたときに、どうなるかは想像できない……。
有機部品だし、維持するのが大変そうだし……、否、「外部刺激を定期的に与える」のも維持の一環になるのかなー?
でも自分の意志と関係なく与えられる刺激って、あんまり意味ない気がする。
そう考えると、自分の体じゃなくてロボっぽい体でも、「自分何かに働きかけ」「何か反応を得る」のが重要?
触覚はなくても良くて、視覚は必要……、
76. 匿名処理班
このまま順当に地球環境が破壊され続ければ、AIとロボットが人間にとってかわるしかない時代が来るかもしれない。そのとき、人間はマトリックスのように、AIとロボットによって脳が保護されているような状態になるのか? それとも2010年宇宙の旅のようにAIが人間に代わって意識を持つようになるのか?
77. 匿名処理班
>>44
記憶は両方の大脳半球が司るから、その場合は元の体と移植された体の両方が別々にあなたの意識を持つことになるんじゃないかと思います。
ただし、あなたが右利きなら、周囲の人があなただと認識するのは、左側の大脳半球を持つほうでしょうね。
とくに右利きの場合は聴覚的言語理解と発話と理性の左大脳半球優位性が強く、右半球しか持たない「あなた」は元の人格に関わらず周囲の言葉がうまく理解できず、失語症で、怒りっぽく、反社会的な行動を平気でする困った人になる可能性が高いので。
78. 匿名処理班
意識はあるだろうけど、インプット/アウトプットが通常の人間どころか他の動物とも異にする状態なので、形成される人格(?)も人知の範囲外になるだろうな。
79. 匿名処理班
脳だけにするから判定できない
何か別の外部出力を作るのが先だろう
80. 匿名処理班
スターウォーズで過酷な修行の末に脳だけ抜き取られて歩行ロボットに移植されて生かされる連中おったよな。 その脳をしらべたらめちゃくちゃ絶望とか悲鳴あげてたけど周りにはわからないってやつ。
81. 匿名処理班
>>41
転生系の漫画もそうだよね
何回生きた満足して死ねるのだろうか?と考えるよ
それって疲れるそう
82. 匿名処理班
私は、何だか酷く———
男が羨ましくなってしまった。
83. 匿名処理班
外部刺激が感じられないのであれば、永遠に醒めない夢の中ってことになるんじゃね?
そうだとすると、意識は有るとも無いともいえる
84. 匿名処理班
>>36
五十歩百歩
85. アユラ
脳死の判定が失くなりそう……。
86. 匿名処理班
意識があっても何も見えない聞こえない手足もないことに気が付いたら地獄でしょ。
87. 匿名処理班
「閉じ込め症候群」は脳がアウトプットできない状態という意味では「脳が外部にある状態」に近い。
ただし感覚刺激などのインプットはできる(事例による?)状態の様だから、その点は意識を保つ上で重要なのかもしれない。
88. 匿名処理班
今の人生が夢だったら、もっとましな夢みたかったわ。でも、水槽脳だったら死ねなそうだから、今のほうがましかもな。
89. 匿名処理班
>>2
NukaCola!
90. 匿名処理班
外部環境の入力装置(身体)がないと、自己と外部の境界が曖昧になり、自我(個の意識)を維持するのは難しそう
91. 匿名処理班
>>69
素朴な疑問として訊ねてるだけでしょ(笑)
論点ずらしの煽りかなにか?
92.
93. 匿名処理班
肉体から切り離した脳は部分的には反応しても、脳死状態のようなもので、そこには意識が存在しないと思う。現在、脳のどこに意識が存在するのか、現代科学においてまだ解明されていない。
東大の研究チームがオックスフォードアカデミックに研究に関するレポートを載せている。レポートによると、脳のニューラルネットワーク(神経回路網)内の双方向経路に意識が存在するのではないかとしている(意識の場所を特定するための取り組みは現在も続いている)。
意識を維持するには、意識を識別させるための神経接続が必要であり、目、耳、鼻、舌などで捉えた外部刺激の感覚を経験すると脳は情報を取り込むが、このフィードフォワード信号を受信しただけでは意識は不十分で、フィードバック情報を送り返す必要がある。つまり双方向の接続が意識を司るのではないかという仮説である。被験者が意識的に刺激を知覚するにはフィードフォワードの処理だけでは不十分で、むしろフィードバックも必要であり双方向処理の必要性が示される。フィードバックは覚醒状態で意識の特定の内容が失われている間だけではなく、全身麻酔、睡眠、植物状態など、意識的な経験が一般的に失われる無意識の状態でも消失するという。脳の表面に位置する大脳皮質は意識体験に不可欠な感覚野、運動野、連合野が含まれ、脳の中央に位置する視床も意識に関係していると考えられており、特に視床皮質ループと呼ぶ視床と皮質領域との相互作用は意識には重要だとしている。脚や腕を切断した人は、切断後も脚や腕の感覚を意識するというが、生まれもって脚や腕のない人は感覚があるのだろうか?私はないと思う。なぜならもともと脚や腕のフィードフォワード信号の受信とフィードバック情報を送り返す双方向の意識が存在しないのだから、意識的感覚も存在しないのではないかと思う。