この画像を大きなサイズで見る実験室で培養した脳組織から史上初めて、自然発生的な電気活動が確認された。それは、早産で生まれた赤ちゃんの脳活動に驚くほど似ていたのだそうだ。
培養した脳組織が動き出すとか、まさにSFの世界が現実になった感じだ。
今回の研究が初めて発表されたのは2018年11月のこと。そして、このほどきちんと査読された論文という形で『Cell Stem Cell』(8月29日付)に掲載された。
米カリフォルニア大学サンディエゴ校の神経学者アリソン・ムオトリ氏によると、確認された神経活動のレベルはインビトロ(体外の)のものとしては前代未聞で、初期段階の高度神経ネットワークを実際に生じさせるモデルに一歩近づいたという。
ヒト多能性幹細胞を10ヶ月以上培養して作った脳オルガノイド
人工的に培養された脳や臓器を「オルガノイド」という。それは臓器の3D簡易ミニチュアで、薬剤への反応や特定条件での細胞の発達といったものを調べる研究に使われる。
件の脳オルガノイドは、ヒト多能性幹細胞から成長した。これはどんな細胞にもなれるいわば白紙の細胞で、ムオトリ氏はここから大脳皮質を発達させた。記憶、知覚、認知、思考、感覚処理にきわめて重要な役割を担う部位だ。
小さな脳を10ヶ月以上にわたり培地の中で成長させ、この間、脳の発達に必要な遺伝子が発現していることを確認するためにテストを実施。また脳波の計測もされていた。
この画像を大きなサイズで見る10ヶ月にわたり培養した豆粒サイズの脳オルガノイド
image credit:Muotri Lab / UCTV
6ヶ月経過した脳オルガノイドに見られた早産児の脳活動パターン
昨年の『Nature』の報告によると、6ヶ月もすると脳オルガノイドはこれまで観察されたことがなかったほど活発な脳活動を示し始めたとのこと。
解析の結果、こうした活動はヒトの成人で見られるような組織化され予測可能な脳活動とはずいぶん異なるものであった。
しかし、注目すべきパターンがあった。それは同期した脳活動の無秩序なバーストなのだが、これは早産の赤ちゃんに見られるものであるそうだ。
論文にはこうある。
オルガノイドのネットワーク活動は、成人に見られるような完全な時間的複雑性を示していないが、不活発な状態とネットワーク同期イベントを交互に繰り返すパターンは、人間の早産児の脳波に現れる電気生理学的サインに似ている。
この画像を大きなサイズで見る脳オルガノイドの断面
image credit:Muotri Lab / UCTV
人間の赤ちゃんの脳と同じような発達曲線をたどっていることを示唆
まったく同じというわけではない。だが、早産児39名から記録された脳波に基づいて訓練した機械学習モデルは、培養されている脳オルガノイドの発達期間を正確に予測することができた。
このことは、脳オルガノイドが人間の幼児の脳と同じような発達曲線をたどっていることを示唆している。
脳オルガノイドは、実際のヒト脳とはかなり違う。ただ小さく単純化されているだけでなく、他の領域に結合されてもいない。またニューロンが正常に機能するために必要なタンパク質を欠いた状態で作られている。
それでも、脳の発達のさらなる理解へ向けた一歩ではあるだろう。なにしろ人間の赤ちゃんの脳などそう簡単に手に入るものではないし、成人の脳は嫌になる程複雑なのだ。
オルガノイドが完全な新生児の皮質と機能的に同等であると主張するつもりはないが、現在の結果は、ヒト脳の複雑な時空的振動ダイナミクスを模したインビトロモデルへ向けた第一歩である。
この画像を大きなサイズで見る人の手によって脳オルガノイドに意識が芽生える危険性を懸念する声も
今後、研究チームは、脳オルガノイドの開発を続け、それ以上に成熟するものかどうか確かめる予定でいるそうだ。
だが、こうした進展の一方で、人の手によって意識が生じてしまうのではないかと強く懸念する声もある。
たとえば、この研究が最初に発表された当時、「早産児に近づけば近づくほど、慎重にならなくてはいけない」と米アレン脳科学研究所のクリストフ・コチ氏はコメントしている。
脳オルガノイドは通常通りに機能しないよう注意して設計されており、現時点ではムオトリ氏らはそれほど心配していない。
だが、このまま実験が続けば、いずれ脳オルガノイドに意識が芽生える可能性は否定できない。万が一、意識の兆候が見られるようであれば、研究はただちに停止するとのことだ。
が、できると知れば、試したくなるのも人間の性ではなかろうか?そしたら本当にSFの世界が現実になっちゃって、あんな空想とかこんな妄想が走り出したら止まらなくなるよ、もうどうしよう。
References:reddit / Phys.org / Cell Stem Cell / Science alertなど / written by hiroching / edited by usagi














最終的にとても悲しい物語になりそう
なぜか「妖怪人間ベム」のオープニングを思い出した・・。
もし見えず聞こえずの世界で意識だけあるとしたら悲惨だよなぁ
そうならなければいいが
>>3
一体どんな感覚なんだろうね…
>>3
愛だけを感じていられるなら幸せかも。
これを発展させてロボットに移植したらすごいことになりそうだ
「宇宙が誕生したと言うのか?」
心筋細胞の培養で脈打つのと同じで脳細胞として正確に培養できていれば
当然脳波出しますよその機能を持った細胞なんだから。
問題はアルツハイマーや脳の欠損部に移植して大丈夫なのか
採取した脳の場所の機能しか持たない細胞を培養して移植しても機能回復しない可能性
がある、とりあえず脳に入れ脳が取り込む過程で機能が順応すればいいけど
人工生命より先に人工意識ができちゃう可能性があるとはなあ。
取り扱いのガイドラインを用意しておかないとヤバいね。
※7
脳を移植された人に二つの人格と意識が現れちゃうとか…
※11
その心配はないと思う
臓器移植は人格や嗜好が変わることがあるそうだけど
脳オルガノイドは人生経験を積んだ生体じゃないから
万が一自我が芽生えたとき、自分がシャーレの中の培養された細胞だと知ったら
絶望感が半端ない
※8
最初から標準的な人間の記憶をもって覚醒したら恐ろしいけれど
「シャーレの中の培養された細胞」という複雑な知識というか、認識というか、外の世界とか何もわからない
つまり外の世界が存在しない白紙状態からのスタートだから、絶望も何もないと思う
※21
それな。
俺ら人類に
「あなたは地球というみすぼらしい星に閉じ込められた哀れな実験動物です」
とか言われても別に絶望しないからな。
そこに魂が宿るのか・・・それとも、魂の否定になるのか
オルガノイド「お、オマエラ 止マルんじゃねェぞ…」
図書館を建てたと考えてみようか
とても小さいが図書館としての機能は少しだけある
しかし、残念ながら本(知識と経験)が入っていない
建物の周辺にインフラ設備が全くなく、どこの誰も訪れないし、図書館があることも知らせられない
そんなところに司書(意識)が就くだろうか
なんか怖いな
「意識がある」というのが思い込みにすぎない可能性も・・・?
ルンバに埋め込んでさらに賢くお掃除してほしい
>>15
だが角は掃除できないようだ。
>>44
できますぜ?あのハケは意外と機体から出っ張ってるんですわ
エトラムル・ファティマでも作るつもりか?
※16
その前にマシンメースかヘビーメタルを開発せねば
脳搭載の人工知能の完成に期待。もし意識が芽生えたらミュウツーのように何の為に作られたのか意味が分からず怒りを覚えられても困るので精一杯の祝福をしてあげたい。
「水槽の脳」が思考実験やSFだけの世界じゃなくなるのね・・・
怖い
作ろうと思えば人造人間作れるのか
人の幹細胞から脳を培養するとか頭おかしい。
他の動物でやればいいのに。
超人ロックのレムス思い出す。
え?もしかして俺たちも実はシャーレの中・・・?
天使「親方!人間の野郎どもが禁忌に踏み込んでいやすぜ!」
神様「(´・ω・`)あーもうそろそろ天罰タイムだね バベルの塔以来かな」
>>25
人間「禁忌って何に書いてあります?モーセの十戒には無かったような…」
>>29
悪魔「気にするな人間。いいから早く、その樹の果実を もいで食え。」
脳幹も無く
小脳も無く
中脳も無く
大脳も無い
脳の最後にできる大脳皮質だけでは脳の機能は全く果たせない
本能の部分すら無い
当然意思なんて芽生えない
意思を芽生えさせたいのなら脳幹から小脳、中脳、大脳を全て作れ
ここまでくるとフラスコの中の小人というかホムンクルスを連想してしまう
しかも脳だけっていうのが逆に恐ろしい
意識って脳だけに宿るものなのかね
入力装置も出力装置も付いてない脳は、エデンの園で夢を見ている状態かな。やがて天から声が聞こえる、その声を神と思うだろうか。
以前このサイトで『脳内には複数の宇宙が広がっている』的な記事を
見た記憶があるけど
コレは即ち新しい宇宙が誕生したって事?(シロート理論)
???「ママ…ママ…」
脳自体は情報を処理するだけの器官な訳だし
意識を構築するには外部から情報を入力する必要があるはず
情報入力装置の肉体を持たない脳をいくら培養しても意識は発生しないのでは
やがて怪物に 「アウター・リミッツ」に有ったような、無かったような
目も耳もないから培養液の中である事を認識できないし、
もし認識しても現状の幸不幸を理解できるほど知性を持つことは不可能だろ。
だから今のレベルなら問題無いだろう
人間も誰かが作ったのでは👨👨👦👦
意識が芽生えたとしたら相当酷くない?
痛覚とかどうなるんだろ。
あと処分するときはどうすんの・・・
※41
脳に痛覚はありません
なんか切ないな
意識が芽生えたらコロスのね…
もし意識が芽生えたら誕生として
実験継続と言うより育てた方が良いような気がする
意識の形成には経験も含めた記憶が必須だと思う。その記憶は視覚や聴覚などの感覚器から取り入れた外部情報から形成される(あと手足などを動かす出力も)。
感覚器からの情報が遮断された状態の睡眠中に見る夢は最も純粋な意識と言えるが、それとてそれまでに得た記憶が元になっている。
だから情報の出入力がなく記憶がないオルガノイド脳ではどんなに発達させても、生物組織としての活動は検知されても意識としての形成はされないと思う。
ただこれを逆に考えると情報の出入力の仕組みを整えてやれば意識も形成されるかもしれず、これはAIで人工意識を創る際にも重要になってくるはず。
ちなみに、もし情報の出入力(記憶)がないのにオルガノイド脳にも普通に意識が形成されたら、その時は輪廻転生(前世からの記憶)とか魂とかも想定しなきゃならんと思う。
この話には続きがあって、同じ状態で培養を続けても
10ヶ月目辺り以降は脳っぽい物の発育は
止まってしまうそうです。
どうやら外部からの刺激が無い事が原因では無いかと
解釈されてるそうですが、つまり目やら耳といった
外部からの情報入力が無い所為って事なのでしょうね。
脳みそだけ培養液にプカプカ浮かべても、
そこで人格を維持するのは無理っぽい事を
示唆してる様で興味深い話です。
意識が芽生えると何が問題なの?
「チ…チキン」
意識なんてないさ・・・そういうことにしておこう・・・泣
こんなんでも薬物漬けにしたらハイになりそう
所詮我々はただの有機生命体に過ぎないのか
これで肉体が万が一死んでもとりあえずスペア脳に記憶だけは保管しておけそうだな
問題は新しい体のほうだが
培養して脳が作れるならいずれ体も作れるでしょうが
スペア脳に記憶を保管というのは
脳や体を作るよりずっと難しいどころか、現状は実現の可能性も無いのでは?
タスケテ タスケテ