
去年の夏、孤児となったアライグマの赤ちゃんが保護された。その赤ちゃんの世話役を買って出たのが、施設を運営する女性の飼い犬でピットブルのアシュリーだ。
母親のように献身的に世話をするアシュリーは、常に行動を共にし、赤ちゃんアライグマに生きる術を教えた。やがて両者には深い絆が芽生えた。
その後野生に戻っていったアライグマだが、今でもアシュリーに会いたくて、たまに顔を見せるという。
Mama Pittie Teaches Rescued Baby Raccoon How To Survive In The Wild | The Dodo
車輪に身を潜めていた赤ちゃんアライグマを救助
2021年6月、カナダでアライグマのリハビリ施設『The House of Oakley』を運営するケイトさんは、友人の1人から「車輪の中にアライグマの赤ちゃんがいる」という連絡を受けて救助に向かった。そこにいたのは、母親に見捨てられ痩せ細ったオスのアライグマだ。
これまで数多くのアライグマを見てきたケイトさんは、衰弱した状態から、「もしかして生き延びることができないのでは」と心配した。
だがこのアライグマには生きたいという強い意志があったようだ。
施設に連れ帰り、看病しながら餌を与えていくと、旺盛な食欲を見せ始め、3日目にはすっかり元気になった。
アライグマの赤ちゃんの母親代わりを買って出た犬
広大な敷地に住むケイトさんの家は、周りが自然に溢れていて、ケイトさんは子供の頃から野生生物に触れ合う機会が多かった。現在、家族でアライグマのリハビリ施設を運営しているが、アライグマの世話役には飼い犬でピットブルのアシュリンがとても大きな役目を果たしてくれているという。
今回も、アシュリンがイートと名付けた赤ちゃんアライグマの母親役を買って出てくれた。
イートは、アシュリンを見てすぐに懐いた。
母親のように慕うようになり、アシュリンもイートを常に見守り、寄り添いながら我が子のように献身的に世話をした。
アシュリンは、イートに泳ぎ方や餌の捕り方、森への生き方など、野生で生きるために必要な術を日々教えていった。
野生へと戻っていったアライグマだが、犬に会いにやってくる
すくすくと成長していったイート。強い絆で結ばれた両者の関係は、母と息子から親友へと変化し、一緒に仲良く走り回って遊ぶ姿を見せるようになった。ケイトさんいわく、その後イートは元気になって野生へと帰ったが、3週間ほどでまたアシュリンのところに戻って来たそうだ。
うちは、オープン施設でいつでも出入り自由にしているので、イートは2〜3か月ここで過ごして、また野生に戻ったりという生活をしています。
アシュリンは、イートが野生に帰っても「子供はいずれ巣立っていく」と理解しているのか、それほど気にしていないようです。イートも、いつでも会いたい時にここに戻って来ることができますしね。
春は交尾の季節なので、もしかしたら伴侶を見つけたイートが私たちに紹介しに戻ってくるかもしれません。
このように語るケイトさんは、施設でのアライグマたちの様子やアシュリンとアライグマの日常などをインスタグラムアカウントで更新しており、『ashlynthewonderdog』『thehouseofoakley』のそれぞれから閲覧可能だ。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
見た目がロケットとドラックスを連想させる組み合わせだけど、ロケットが素直そうでドラックスが女の子か。
自然と施設を行き来できる/行き来する環境は羨ましい。
2. 匿名処理班
毎朝5チャンネル
新井恵理那「あら、いーぐまっ!」
3. 匿名処理班
あらいぐまタスカル 🦝
4. 匿名処理班
アシュリンさん、小さなイートがちゃんと自分についてきてるか草むらでも森でも見守ってるし、まあるい目が穏やかで優しいおかあちゃんだな
5. 匿名処理班
犬は泳ぎは教えれても森での生き方なんて教えれないのではないかな
6. 匿名処理班
アライグマって害獣のイメージあったけど大人になったら野に返すのね
7. 匿名処理班
飼い主さんの立場でもイートの立場でもどっちも幸せそうで羨ましい
8. 匿名処理班
>>6
都会だと害獣だけど
広大な自然環境
ぶっちゃけド田舎で保護されたなら
自然に帰すんだろうね