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母親に拒絶されたロバの赤ちゃん、愛する人間の家族と永遠の家を見つける

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(著) (編集)

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 アイルランドの田舎で、ロバの保護活動を行っている男性2人は、捨てられたメスのロバを保護した。そのロバは妊娠しており、難産の末ようやく子供が生まれたのだが、赤ちゃんを拒絶し、育児放棄してしまった。

 生まれてすぐに母親に見捨てられた赤ちゃんロバを、24時間体制でミルクを与えながらつきっきりで育てたのは、人間の男性2人だ。

 ロバの子は、献身的に愛情を注いでくれる2人を愛するようになり、今では母親のように慕い、どこに行ってもついてくるという。

This donkey was raised like a human baby after his mom rejected him

アイルランドで捨てられることが多いロバの保護活動

 アイルランドのゴールウェイ県デリーブリアンは、自然が広がる美しい田舎町だ。広大な敷地を利用して、ロバの救助、保護活動を行っているのは、トルステン・アイリーさんとパートナーのクリスさんだ。

 2人の男性は、アイルランドではあまり需要のないロバが放棄される現実に胸を痛め、この活動を始めたという。

アイルランドでは、悲しいことにロバはあまり人気がなく、不要な動物としてみなされることが多いのです。

捨てられたロバたちは、最悪の場合、最後には犬の餌として処分されてしまうのです。

私の家はさほど大きくないですが、庭ならとても広いので、そんなロバたちを救って保護したいと思い世話をし始めたところ、ロバを敷地内に捨てる人も出てくるようになりました。(トルステンさん)

母親から拒絶された赤ちゃんロバ

 去年の夏、捨てられていたアグネスという妊娠したメスのロバを保護した。アグネスは出産時期を過ぎてもなかなか産まず、腹部はとても膨らんでいたという。

 そしてようやく生まれたのが、オスの“ダラー”だ。

 ところがアグネスは、出産したダラーに全く母性を感じなかったようで、産んだ直後から我が子を拒絶した。

 その様子を見たトルステンさんとクリスさんは、このままでは死んでしまうと、なんとかアグネスにダラーの母性を目覚めさせようとした。

 だがその努力は報われなかった。そこで2人はダラーを自分たちの手で育てていくことにした。

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24時間体制で育児した結果、元気に成長。とても人懐っこいロバに

 トルステンさんとクリスさんは、ダラーを家の中に入れて、3時間おきに哺乳瓶でミルクを与えて育てた。

 数か月間、24時間体制で昼夜を問わずに育児に奔走したところ、ダラーはすくすくと元気に成長していった。

 常にそばにいて愛情を注いでくれる2人に、ダラーはとても懐くようになった。

ダラーは、車に乗ったり、膝の上で昼寝をしたり、洗濯物を洗濯機から取り出すのを手伝ってくれたりします。犬とも一緒に散歩に行きますよ。

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 母親代わりになって自分を育ててくれたことを理解しているのか、ダラーはトルステンさんとクリスさんに甘えることも上手だ。

去年7月に生まれた時は、体重が15kgほどでしたが、成長が早く今では65kgほどになりました。

ミルクは卒業したのですが、まるで人間の赤ちゃんのように私たちの指をおしゃぶりでも吸っているかのように、よくしゃぶります。

ダラーは、横に歯が2本生えていて前にも数本ありますが、ちょうど私の指を吸うところには隙間があるんです。そうじゃなければ噛みちぎられて大変なことになっていますよ(笑)

自分を人間だと思い込んでいるダラー

 ロバだけでなく鶏やインコ、ヘビなども保護し、世話をしているトルステンさんとクリスさんにいつまでも甘え、ずっとついてまわるダラー。

 ダラーはどうやら、自分が人間で、彼らの子だと思い込んでいるようだ。彼らはダラーに自分のことをロバだと自覚できるようになって欲しいと願う。

 そのため、ダラーには他の保護しているロバたちと一緒に過ごす時間をなるべく多く持たせるようにしているという。

びっくりするのが、ダラーは私たち2人を同族だと思っており、他のロバに興味を示さないことです。

ロバは情に厚く、母親や仲間の愛情を強く求める性質なのですが、残念ながらダラーの母親は、我が子に全く関心を示しませんでした。ダラーが近付いても、構わずに立ち去ってしまうのです。

代わりに人間の我々が愛情を注いだところ、人間に愛情を注ぎ、愛情を求めるようになってしまったのかもしれません。

ダラーは、ちょっぴり頑固な一面もありますがとても愛情深いのです

 トルステンさんによるとロバは賢く、情に厚いという。庭で保護しているロバの全てが自分の名前を認識しており、呼べばすぐに反応してくれるという。

 母親には愛されなかったが、ダラーは人間の母さん2人に恵まれ、現在も愛情ある家で元気にすくすくと育っている。

 この動画を見た人々からは、「行き場を失ったロバたちを保護して、育ててくれてありがとう。あなたたちのように、もっと動物を大切にする人が増えることを願いたい」「ダラーは素晴らしいママが2人もいて、幸せ者だね」「なんて素敵な家族」「トルステンさんとクリスさんが天使に見えた」「アイルランドにはもっとロバの保護区が必要だよ。扱われ方がひどすぎるからね」といった声が寄せられている。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 17件

コメントを書く

  1. 世界的にロバってウマほど大事にされないよね…
    途上国も発展してきてロバ要らなくなってるらしいけど
    そのロバを安く買い取ってきて工場の荷物運びに使って餌や水はやらないで、潰れるの待つって聞いたことあがる
    ロバに餌や水やる費用より新しいロバ買ってきた方が安いってんだから本当に需要が無いんだろうね

    • +8
    1. ※2
      そんな酷い事が現実にあるのですね。
      ツラい話しです(T T)

      • +20
    2. ※2
      粗食に耐え情に厚くて働き者ほど雑に扱われるのは
      人間界でもおなじだな
      我が儘でロクな働きもない声のでかい奴ばかりが横行する

      • +6
  2. 捨てるなら何で飼うんだろう純粋に不思議…
    しかしロバってこんなにもかわいい顔してるんだね~
    馬は怖いけどこれくらい小柄なら怖くないな

    • +5
  3. 野良ロバとかいるんだろうか
    アイルランドぇ

    • +4
  4. この子のお母さんも、十分なご飯や暖かい寝床があれば、我が子を捨てたりしなかったかもしれないのにね。
    必要あるとかないとか、生き物に使って欲しくない言葉だわ

    • -7
    1. >>7
      母ロバは保護されてる、つまり十分な食事も寝床もあったんだよ
      人間と同じで、動物も母性本能の大小があるんだ
      ノラネコの例だけど、出産のたびに子供を捨てていくのもいるんだぜ。人の庭に産み捨ててくのがいるのは、まだ良心的だと思えるかも

      • +15
      1. >>9
        野良状態の母体がしんどい時の子供だしな~
        『産んだとしてもこの胎児にお乳をあげたり世話する余裕は無いぞ』というのが身体の判断だったのかも
        たまたま出産直前にお二人に保護されたから状況が変わっただけで

        • +12
        1. >>14
          なるほど、確かに俺の盲点だったわ
          その本能には中々勝てんよね

          • +5
  5. 人間がロバを捨て
    ロバもロバを捨てるのか
    行き場が全然ないな

    • +3
  6. 実物のロバを見ればわかるけど、ロバって滅茶苦茶可愛いよ

    • +15
  7. アイルランド行ったときロバ結構良く見かけた。泊まったB&Bにも何軒か先の家にもいたし、3頭くらい飼ってる家もあった。日本に比べれば全然広いけど農場とかではなく普通の家で。その頃はやってたのかなぁ。それが今飽きられちゃったとか。鳴き声がめっちゃうるさいけど、めっちゃ可愛くて賢いんだよ。

    • +7
  8. 中央アジアではロバが荷物運搬で
    活躍してるみたいなんだけど、昔の話なのかな、、
    アイルランドのロバ事情 気になります。

    • +5
  9. 子ロバが「自分は人ではなくロバなのだ」と自覚した時の
    心中を想像すると、最後まで勘違いしてた方が良い気もする…
    う~ん複雑。

    • 評価

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