
それだけでなく、まるで赤ちゃんになったように、歩行や会話が不可能になり、一から再学習しなければならなかったという。
4年経過し、ようやく歩くことができるようになった男性は、まだ回復の途中だが前向きに第2の人生を歩み始めている。
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病で倒れた男性、半年後に目覚めた時に記憶喪失に
カリフォルニア州サンタローザで車のセールスマンをしていたウェズリー・プロッサーさん(26歳)は、2017年のある日、風邪のような症状を発症したがどうにも体調が悪く、友人に勧められて病院を訪れた。ところが、医師はウェズリーさんのどこが具体的に悪いのかを診断することができず、ウェズリーさんは一旦自宅へ戻された。
その後、ウェズリーさんの体調は悪化。意識が混濁したことから急きょ病院へと搬送されたが、昏睡状態に陥った。
次にウェズリーさんが目覚めた時には、既に半年もの月日が経過しており、かつての記憶が失われていたようだ。
‘I felt like my world was ending and I didn’t feel like there was any hope.’https://t.co/hSbp3d1Mbq
— Metro Lifestyle (@MetroUK_Life) June 15, 2021
歩くことも話すこともできない赤ちゃんのような状態に
結局、検査の結果、ウェズリーさんは脳に腫れや炎症を引き起こす脳炎に罹っていたことがわかった。脳炎は、ウイルスや細菌感染により発症する場合や、自己免疫反応として発症するケースがあり、致命的な状態に陥る可能性があるとされる病だ。
ウェズリーさんの場合、何が原因で脳炎になってしまったのかは明らかにされていないが、目覚めた時に記憶喪失となっており、歩くことも話すことも、そして自力で食べることもできなくなって、まるで赤ちゃんのような状態になってしまったことに計り知れない恐怖を感じたという。
リハビリと治療で徐々に記憶を回復
とても困惑して、パニックになり、自分の世界が終わりに近づいているように感じました。このように語るウェズリーさんは、リハビリと治療を続けながら徐々に記憶を回復したが、仕事を辞めなければならず、仲の良かった友人たちとも疎遠になり、葛藤の日々を送り続けた。
まだ22歳だったのに、目覚めたら周りの人を何人も認識することができず、何か月も歯も磨いていなかったので歯もボロボロになっていて、1から歩くこと、話すこと、食べることなどを再学習しなければならない状態になったのです。当時は、何の希望も見い出すことができませんでした。
そして4年経った現在、ようやく歩行器を使って歩くことができるようになった。
今はまだ、回復の途中なので体力も完全ではなく、多くのセラピーを受けたりスクワットを何度もしたりしてリハビリを続けています。
でも、ようやく前向きに物事を捉えられるようになりました。ここまで来られたことにとても満足しています。
去年に婚約した恋人と、来月には結婚の予定をしているというウェズリーさんは、「結婚が待ちきれない。また、回復したら以前大好きだったハイキングやマウンテンバイクも楽しみたい」と話している。
Top image:photo by iStock /References:Lad Bible / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
ご本人の頑張りはもちろんだが、周りの人達も頑張ったなあ。脳にダメージを受けたときは、周りの人達があきらめずどれだけサポートしてあげられるかで予後が本当に変わってくる。
3.
4. 匿名処理班
記憶を取り戻したのかな?周りの人から昔の自分を教えて貰ってトレースしてるのかな?
5. 匿名処理班
自分は無力感を感じながらも体が思うように動かない、人々を認識できない…脳血管性認知症などから回復した人が認知症当時をそう語っていたことを思い出した
6. 匿名処理班
記憶を取り戻したのかよく分からない記事
7. 匿名処理班
記憶喪失って、一般的に
エピソード記憶(個人の思い出の類)は無くなっても
意味記憶(「赤信号は『止まれ』を示す」等の知識)は残る
と云われるけど、
「赤ちゃんのよう」って実際どこまでどうだったんだろう?
4年のリハビリでこの文章力なら、再学習はスムーズそうだけど。
脳炎のせいで、記憶喪失とは別途
運動機能がやられて歩行困難になってたり
言語障害が出ていたりしたのは、それはそれとして
「目が覚めたら、歩行や自力で食べることも出来なくなったことに
計り知れない恐怖を感じた」という情動自体は
まっとうな成人の感性を保っていたように見受けられる。
本当に赤ちゃんレベルの知能に何もかも解らなくなっていたなら、
「自力で歩けないことが恐怖」とか考えないだろうし。
8. 匿名処理班
ある意味一回で二生分体験出来てお得
9. 匿名処理班
もちろん本人の努力や
医療関係者の尽力なんかもあるんだろうけれど、
これだけ多大な後遺症が出ても 脳機能が徐々に回復しているのは
20代前半という若さも幸いしたのかな?
10. 匿名処理班
記憶喪失の経緯もそうだがアメリカで半年入院ということに恐怖を覚える
赤ちゃん退行してるのに立派な家が建つ借金からスタートでしょ?
紹介されたことで寄付がガンガン入りそうだが…
11. 匿名処理班
歯がぼろぼろって、入院先で介護放棄されてたのか?
友達の親のの歯医者でバイトしてた時に訪問診療的なので歯科衛生士さんが介護者に寝たきり老人の口腔ケア指導とかやってたが(ワイ運転手兼雑用)そういうのせんのか?
それとも歯磨き一回1000円みたいな感じでオプションだったりするのか?
アメリカならあり得そうなのが恐ろしい
医者も誤診してしまうヤブだし踏んだり蹴ったりだな、この人
12. 匿名処理班
脳炎ってそんな事にも成るんだね…
記憶喪失が一時的な物で幸いだったね
13. 匿名処理班
:::
14. 匿名処理班
この人じゃなくて日本人だけど激レアさんでも見たわ
食べるとか生きる事そのものを忘れてしまった若者
ある程度回復してたけど親はイチから教えてたみたいで
二度目の子育てって感じでものすごい苦労があったと思う
15. 匿名処理班
記憶喪失のひどいバージョンで、
感性や自分自身の認知は保っていても、
言語や歩き方を忘れちゃったということかな。
歩行ができないのは脳炎の影響大だろうか。
16. 匿名処理班
リンク先の「www.ladbible.com」の元記事読んだら、
「発病前の直近6ヶ月間の記憶が完全に失われ」って書いてあるね。
「回復直後は、自分の人生がこれで終わるかのように、全く希望の持てない状態だった」
「発病前のハイキングやMTBが大好きだった自分に絶対に戻るんだと自分を奮い立たせていた」
運動機能や言語機能は障害を受けていても、ちゃんと意識はあった模様。
っていうかみんな原文読もうよ。
17. 匿名処理班
脳の初期化は怖いな
18. 匿名処理班
記事がちょっとわかりにくいけど手続き記憶も併発して失っていたってことかな?
19. 匿名処理班
記事がへたくそで何書いてるのかわからん
赤ちゃんに対抗したなら不安はないだろ
20. 匿名処理班
>>7 自分も、感情は大人のままなのか〜と、思いました。全て赤ちゃんだったならとも考えたけど、それじゃあ今の幸せは手に入らなかったから、これで良かったのでしょうね。
21. 匿名処理班
EPという脳炎だか何かで海馬を損傷して、数分ごとに記憶を失う(ただし最近の記憶だけで若い頃の記憶ははっきりある)老人の話好き。
あの人は何時も幸せそうなんです、そう何時も、きっと悩み事が無いからでしょう。自分が記憶喪失な事にさえ気づいていないんですから、でも本当は気づいているような気もします。
↑はEPを世話する家族のインタビューでの発言
22. 匿名処理班
「以前大好きだったハイキング…」
記憶あるじゃん?
23.
24. 匿名処理班
>>22
身体が覚えていたんや
25. 匿名処理班
>>16
英語分からないから無理だと思う
26. 匿名処理班
確かに原文読まないと記憶失ったのが6か月間だけなのが読み取れんな
27. 匿名処理班
いろいろ記憶がなくなったらしいけど、これはマズいって感覚は保てたんだね。脳炎以前の自分が何者か、という記憶と認識がなければ、マズいとは思わないでしょう。
知り合いに野球ボールが頭に当たって、数ヶ月間完全記憶喪失になった人がいるけど、本当に何も覚えてなくて、マズいって感覚すらなかったよ。親が病院に行って身の回りの世話すると、丁寧に頭を下げてお礼を言っていた。言われた親と兄弟泣いていた。
28. 匿名処理班
>>16
あなたのように英語読める人ばかりではないでしょう。だから、みんな読もうのくだりは、別に言わなくてもいいんじゃないかな。
英語読める人は、原文を当たってみるって方法があるよ、という提案ならいいかも。
それでも、あなたのように読める人が、原文を紹介してくれるのはありがたいです。
29. 匿名処理班
カラパイアでもよく出てくる論文やちゃんとしたニュースサイトの記事は整った英語で書かれているので、今なら機械翻訳でも普通に読めるレベルになってるよ
というか今は機械翻訳じゃなくてAI翻訳か
google chromeがおすすめ
30. 匿名処理班
※16
原文読めるほどの英語力ないからな…
グーグル翻訳しかできないけど最近のここ原文に書いてないことを妄想で付け足すのが増えた気がする
つけ足すだけならまだしも、さも原文に書いてあるように書くのはちょっとね…
なので、原文読んで違いをコメ書いてくれる人はほんとにありがてぇ
これからもよろしく
31. 匿名処理班
>>25>>28
一つの提案として、deeplあたりで翻訳してみるといいと思う
変な風に訳される事もあるけどそこそこ意味は取れる
何でもかんでもできないわからないだとソースっぽく貼ってある全く違う意味のサイトをみて、嘘記事じゃないなぁ、なんて騙される
どうすれば語学力がなくても元記事を読めるか考えるのも大切だよ
便利な世の中なんだから
32.
33. 匿名処理班
幼い時にコンクリに頭打ったけどその時の記憶だけが一切抜けている。
それ以前の記憶はあるんだけどな。後、五十音をちゃんと喋れないく
らいの言語障害が一時期残ったけど、幼いからか回復力が早く中学入学
する頃にはゆっくり喋れば分からないほどのほとんど分からない程まで
回復した。
34. 匿名処理班
イヤなことは忘れてしまいたい、とは思うものの、都合よくイヤなことだけ忘れるなんて出来ないんでしょうね
それに、実際記憶がなくなったらそれがイヤなことばかりだとしても、パニックになるんだろうなぁ
記憶、っていうのもアイデンティティのひとつなんだと再認識しました
35. 匿名処理班
※14
それって美大生じゃなかったっけ?
絵の描き方も忘れていて、赤ん坊がいたずら描きしたような絵を描いていたのに
ある日突然描き方を思い出していきなりちゃんとした絵を描き始めた
脳のその部分がつながった瞬間
36. 匿名処理班
※21
母が医療ミスによる海馬損傷で記憶力をなくしてしまったんですよ
我に帰るとものすごく不安になるんですが、基本多幸的です
人間は笑うときに脳神経がつながると聞いたことがあるので
笑ってるときに脳が修復してるんだろう、と思ってました
普段生活してるときに自分の過去なんて考えていないですよね、
でもいざ過去を思い出そうとすると 何もない、 ことに気付いてですごく混乱して
泣くんです、ですがその苦悩もすぐ忘れます
知能はとても高くて難しいパズルもするする解きますし、
脳の訓練になるという左右の手をバラバラに動かす複雑な動きも難なくこなします
(損傷前より向上したように思えます)
ですが、現代医学によるの「痴呆認定」はほぼ記憶力に頼っていますので、
病院にかかると自動的に「認知症」と診断されてしまいます
医療制度の闇を見ましたね
37. 匿名処理班
※34
一応、堪え難いレベルの災害・大事故・犯罪被害などだと
ショックでその出来事の記憶がスコーンと抜け落ちることもある。