
image credit:vet_lapaz/Instagram
完全無欠なものなど存在しない。ないものねだりをするよりも、お互いに足りない部分を補い合いながら幸せを感じられればそれでいいのだ。イギリス、ロンドンには後ろ脚のない犬と目の見えないキツネがいたわりあいながら仲良く暮らしているという。
後ろ脚に歩行器を着けた犬が前を歩くと、目が見えないキツネはその音を頼りに、犬の後ろを懸命に追いかける。飼い主が他界し元気を失っていた犬だが、キツネの盲導犬という役目を自らかって出た今は、生き生きと暮らしているという。 Disabled dog becomes blind fox's walking guide
獣医の元に盲目のキツネがやってくる
去年10月、ロンドン北部に住む獣医のアナ・ラパスメンデスさん(42歳)が働く獣医院に、脚を2本骨折した盲目のキツネが運び込まれた。安楽死させる意見も出たが、アナさんはそのキツネを自宅へ連れ帰り保護。タオルでハンモックを作り、パンプキンと名付けたキツネが居心地よく過ごせるように懸命に世話をした。その甲斐あって、パンプキンの脚は回復し歩けるようになった。
だが、相変わらず目が見えないままだったことと、野生では生き延びることはできないであろう健康問題を抱えていたことから、アナさんはそのままパンプキンを飼うことにした。(イギリスの場合エキノコックスの問題はないとされている)
今度は後ろ脚の不自由な犬がやってくる
その2か月後、アナさんは前の飼い主が他界したジャックというテリア犬を引き取った。ジャックの後ろ脚は弱っており歩くことが困難な状態だった。新しい環境にも戸惑いを見せていたようで、アナさんは、後ろ脚部分に犬用の歩行器を装着することに。すると次第に歩けるようになった。
いつのまにかジャックがパンプキンの盲導犬役に
散歩に行くと、アナさんの後ろをジャックが車椅子で追い、そのまた後ろをパンプキンがついて歩いていた。しかし、今ではジャックがパンプキンの「盲導犬」役をかってでたようで、率先してパンプキンの前を歩く。するとパンプキンはジャックの車椅子の音を頼りに懸命にその後ろを追いかけていくようになったそうだ。
アナさんによると、5歳のジャックは1歳のパンプキンを妹のように世話しているという。
ジャックは、脊椎腫瘍で歩行困難となりました。でも、障がいに負けずとても元気で思いやりにあふれる犬です。アナさん宅には、もう1匹5歳の保護犬コロッケがいる。3匹はとても仲良しで、いい友情を育んでいるそうだ。
後ろを懸命についてくるパンプキンを、辛抱強く待ってやり、いつも一緒に散歩を楽しんでいます。
ジャックはパンプキンをまるで妹のように思っているようです。パンプキンに他の犬や猫が近付くと、守ってあげる姿勢を見せます。パンプキンも自分をキツネだと自覚していないのではないでしょうか、犬だとおもっているふしがあります(笑)
散歩に行くと、いつも子供や周りの人たちからジャックとパンプキンは注目を集めます。パンプキンは、子供たちが寄って来ても怖がって逃げたりしません。近所ではみんなに愛されています。このように話すアナさん。彼女のインスタグラム『vet_lapaz』では、保護した動物たちを含め、元気なジャックとパンプキンたちの姿が閲覧できる。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
アナさんはたべることが好き。
こだわりのお店とかありそう。
それhさておき、3匹が幸せでありますように。
2. 匿名処理班
ランチの時間に泣かせるんじゃないよ…
3.
4. 匿名処理班
異種の動物が仲良くするお話を読むと、愛ってなんだろうと考える。
理屈でもなく本能でもない。
人間が、犬や猫と共に暮らすようになったものか。
5. 匿名処理班
時々すごい人がいる。自分もサポートの必要な犬猫を助けたい
が気持ちが滅入って、体が動かずムリ。
1つ目の動画の最後「アナさんは通常の場合、キツネをペット
にする事に強く反対している」が心強かった。
6. 匿名処理班
アナさんすご過ぎる
骨折した野生動物、しかも目が見えない子を引き取るとか想像だけで大変そうなのに
バラバラの3匹仲良さそうで幸せなんだろうな
7. 匿名処理班
動物を保護して
「健康に問題あっても一緒に暮らす❗️」って決意して
やり遂げてる人って
器が大きいな〜…と思う
8. 匿名処理班
人すら助けてもらえない世の中で
動物は人に助けられ、動物同士でも助け合ってるってことか
自死しない(出来ない)動物はたくましい
一方、人は自死を選ぶことができてしまう
その方が楽だけど哀しいなぁ
どちらも全てがそうではないが
9. 匿名処理班
ジャックとパンプキン・・・ハロウィンですな