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鳥が近づくと風力発電のタービンが止まる。スマートカメラが鳥の衝突事故を大幅に減らす

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(著) (編集)

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 今や再生可能エネルギーはクリーンなだけでなく、安価なエネルギーとなりつつある。そのために各国では、化石燃料発電所から風力発電や太陽光発電などへの切り替えが進んでいる。

 風の力でタービンを回して電気に変換する風力発電は最良の選択肢の1つだが、鳥にとっては迷惑千万な代物になりかねない。

 巨大なブレード(羽)がまるでギロチンのように襲いかかり衝突死してしまうのだ。鳥の個体数が減っしまえば生態系を狂わせることになる。

 これを回避すべく様々な方法が模索されているが、アメリカで導入されているスマートカメラが大きな効果を上げているという。

鳥を守るスマートカメラでワシの殺傷事故が8割減

IdentiFlight社のAIが搭載されたスマートカメラは、鳥が風力発電所に取りが近づき、衝突しそうな気配を察知すると、ブレードの回転を止めて、事故の衝撃を和らげてくれる。

IdentiFlight Informational Video

 その事故防止効果は確かなものだ。

 『Journal of Applied Ecology』(1月20日付)に掲載された研究によると、このスマートカメラを風力発電タービンの近くに設置することで、ワシの死亡事故を8割も下げることができたそうだ。

 実験では、米ワイオミング州にある2か所の風力発電所(合計176基の風力タービン)の片方に47台のスマートカメラ・システムを設置。それから敷地内に落ちていた鳥の死骸を数えて、その防止効果を比較してみた。

 するとカメラを設置した敷地では、設置する前よりもワシの死骸が63%減少。その一方で、スマートカメラを設置しなかった敷地では113%増えていた。

 この違いを差し引きすると、スマートカメラ・システムにはワシの死亡事故を82%減少させる効果があったということになるそうだ。

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普及の鍵はコスト面

「風力発電業界では、ブレードに衝突して死んでしまう鳥の事故がずっと懸念されてきました。IdentiFlightの鳥検出技術は、この問題に対処するために開発されたもので、野生の鳥と風力エネルギーの上手な共存をうながしてくれます」と、IdentiFlight社の上級副社長ベン・キン氏はコメントする。

 カメラタワーの上に設置されるスマートカメラ・システムは、最大1キロ離れた鳥を見つけ出すことができ、1台で複数の風力発電タービンをカバーすることができる。

 光学センサーとAIを利用して、空を飛んでいる鳥の軌道や速度を判断し、それに応じてタービンの動きを調整。保護するべき種を予めセットして、それを検出するといった柔軟な運用もできるとのこと。

 ただし1台を導入するだけでも、15万ドル(約1500万円)かかり、年間の維持費も8000ドル(約80万円)になるとの試算もある。この点をいかにクリアするかが、スマートカメラ普及の鍵になるかもしれない。

 風力発電所による鳥の衝突しは無視できないもので、昨年ベルギーでは、ブレードを黒く塗ることで衝突死を減少させるという研究が行われていた。

 自然に配慮したエネルギーが逆に自然を損ねるという結果にならないよう、世界各国で様々な取り組みが行われているようだ。

References:Bird Fatalities In Wind Farms Greatly Reduced By Using IdentiFlight AI Technology/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 48件

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  1. 鳥のためもあるけど風力発電は機器の寿命が最大の課題だったからこれは良いと思う

    • +10
  2. 維持費80万/年が高すぎるな、なににそんなに掛かるんだろう?

    • -3
    1. >>2
      鉄道や道路を作る時に人間や動物を轢き殺さない対策をしてきたのを、やっと風力発電でも始めただけのこと。
      北国では献身的な活動をなさっている獣医もいる。

      • +5
    2. ※2
      真面目にメンテナンスしようとすると高所作業車とかを用意しなきゃいけないからでしょう
      アメリカでは風力発電機は壊れたら直すより新しいのを作る方が安いってことで壊れた発電機が撤去もされずに放置されてる例がたくさんあるとか

      • +5
  3. ただでさえ低い発電効率を落としてどうすんだよ

    • +5
  4. てかこれにぶつかる程鳥ってバカなのか…

    • -28
    1. >>6
      GTAでヘリとか飛行機ですり抜けようと思ったら、意外と当たるのよ。鳥も「あ、思ったより速ぇわ。」バサァッって感じだと思う。

      • +8
    2. >>6
      高速道路で走行中に頭上から突然巨大な柱が時速300kmで降ってきても難なくかわせる自信があるならバカ呼ばわりしてどうぞ
      鳥にとって風の通り道ってそういうもんだぞ

      • +5
    3. ※6
      まあ人間もよく自動車にぶつかってるし

      • +2
    4. ※6
      よくゲームとかであるプロペラをタイミングを合わせて通るアレを、「ただし自分の停止は不可。わずかな加速と減速でタイミングを調整せよ」の条件でやらされるんだぞ
      しかも自然界に存在しないものだから、そんなものをくぐり抜けるという発想がない鳥がやらされるんだ

      • 評価
  5. 風力発電はやるだけ無駄
    やるだけ無駄の証明データの取得ご苦労さん

    • -16
    1. ※8
      ぜひその根拠をお聞かせ願いたい。
      言い切ってるってことは確かにあるんだよね。

      • -2
  6. 頻繁にストップアンドゴーを繰り返すと耐久性の方が心配になります。それでなくとも毎年のように何処かで倒壊してるのに。

    • +11
  7. 100m/sにも達するブレードか…
    常にではないのだろうが

    • +2
    1. ※10
      稼働中は常にでてるんじゃないかな。
      羽の先端が一番早いハズ。
      単純計算で、羽の長さが 50m なら直径は 100m でしょ。そうすると周長は 314m になるわけで、三秒間で一周するなら先端は秒速 100m を超えることになります。
      ってか、音速の 1/3 近くになってるのね、ビックリだわ。
      反対に言えば、鳥に風車の中心付近を通ってもらうか、大きく避けてもらうかすればいいのかな。

      • 評価
  8. 止めるよりも近づかせない技術はないのかな

    • +14
    1. >>11
      出来たら発電しなくてもその技術で儲かるな

      • +3
    2. >>11
      後から来た人間が言ってやがる

      • 評価
  9. ちょっと待て、ただでさえ風の気分で発電効率が変わって当てにならないのに、鳥にまで左右されんのかw
    単なる持続可能という自己満足だけのアイテムじゃないか。
    精密機器を作ったりする工場なんかは常に安定した電力が供給され続けないとダメになる部材なんかも扱うし、停電なんてもってのほかなんだよ。
    安定した電力を作り、安定した雇用を供給し続けられるのは現在では原発だけなんだよなあ。

    • +1
    1. ※15
      再生可能エネルギーしか使いませんと宣言している企業ならともかく、きめ細かく需要に対応して電力不足をカバーするための配電ネットワークが構築されているので、どこかの発電所に事故が起こっても、それを補うようシステム化されているのです。そもそも風力や太陽光などの新エネルギーは、総発電量に占める割合がまだまだごくわずかですし。

      原発を全否定するつもりはありませんが、今後も放射性廃棄物も安定して出し続けるならば、いずれ頼り切ることもできなくなることは念頭においた方がいいです。

      • -3
  10. 風が強い場所って発電にも鳥の移動にも絶好の場所なんだろうな。

    • +1
  11. 鳥っぽい顔した奴が側通ったら風車が止まった的な話が生まれる予感

    • -4
  12. 風だけ通す格子みたいなので囲めば良いんじゃないか?
    でもそうすると発電効率が落ちるか…?流体力学には詳しくないからわからないや

    • +1
  13. これは応援、試行錯誤しながら技術は発展していく。

    • +2
  14. 年間80万かかるなら、5年分くらいの予算で防護ネットつけたほうが早くね?

    • -4
    1. >>23
      世界タービンは回ってるから大丈夫

      • 評価
  15. >設置する前よりもワシの死骸が63%減少。その一方で、
    >スマートカメラを設置しなかった敷地では113%増えていた。
    >この違いを差し引きすると、スマートカメラ・システムにはワシの死亡事故を
    >82%減少させる効果があった

    「設置しなかった敷地では113%増えていた」の理由を考えると、上の計算は正しくないかもしれない。

    • +4
  16. 鳥の嫌がる周波数を流すスピーカーを付けたら効果あるのかな

    • -2
    1. >>26
      そんなこともやる前に
      こんな技術を投入すると思うの?

      • -2
  17. 巨大ブレードの無いタイプの風力発電もあるのだからそっちを導入すべき

    • -1
  18. そして鳥たちがプロペラに群がって動かせなくなるまで見える

    • +3
  19. 今設置されている物に適用は難しいとしても
    これから新設される物は世界中で必須にしてほしい。

    若鳥ってけっこう飛ぶの下手だし・・・一度道路脇の茂みに激突したの見たけど羽とか大丈夫だったんだろうか?

    • -1
  20. 鳥型ドローンを飛ばして発電妨害ができてしまうな。
    解決の方向性ほんとにそっちで大丈夫か?

    • +3
  21. 日本でも猛禽類がこれでめっちゃ死んでるから保護とか治療に力いれてるって獣医さん、前にTVで紹介されてたな
    割に合うんか分からんがこれで事故が減るなら素晴らしい

    • 評価
  22. とりあえず新設する風車はみんな黒く塗っといて欲しいね
    あと羽無し風力発電機のニュース見た記憶があるんだけど、まだ実用には足りないのかな?

    • +1
  23. 鳥が接近するたびに羽根を止めてたんじゃあ効率悪いから、鳥が接近するのを探知するまでは良いとしてその後は羽根を止めるんじゃ無くて、ドローンを飛ばして鳥の進行方向を妨害して羽根に接近しないようにした方が良いんじゃないか?
    今の技術でもドローンの自動操縦くらい出来るっしょ

    • 評価
  24. ブレード使わない方式にしよーぜ。あっちのほうが場所食わないし壊れにくいんじゃないかな

    • 評価
  25. 数年前にプロペラじゃなくて風の振動で発電できる新しい風力発電の技術ができたって見たけど
    まだ実用化されてないのか、なにか問題があったのかな

    • 評価
    1. ※40
      自己レス
      調べたらそろそろ実用化できる段階らしいです

      • 評価
  26. 風力発電とて、言わば大気循環のエネルギーを簒奪して電気に替えているのだから、環境に全く影響しないわけではない。
    電力供給が不安定で場所を選ぶし、インフラとしては使えない部類の発電方式。
    火力・原子力の代替にはなりえないし、拘泥するような類いの技術ではないわな。

    • 評価
  27. それでもまだまだ死に過ぎ。
    生態系に影響与えておいて自然エネルギーっていつまで名乗るの?

    • 評価
  28. 別記事のブレードの一枚を黒く塗ったら事故が減ったとか言う奴の方がコスト安くてええんじゃね

    • 評価

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