
特に、家を借りている人は仕事ができず収入が得られなければ、家賃を大家に払い続けていくのが困難になる。
しかし、アメリカには家賃を徴収しないだけでなく、借主の玄関先に必要品を配達してくれるやさしい大家もいるようだ。『The Western Journal』などが伝えている。
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1人の大家がFacebookで呼びかけ
地域がロックダウン(封鎖)状態になったり、外出自粛を求められたりしている影響で、飲食店業が大きな打撃を受けている。その業界で働く人たちが賃貸している立場にあるならば、今後数か月間は家賃が払えないという問題も発生してくる。
そこで、一部の家主は賃貸料を免除や延期などでテナントを配慮する姿勢を見せている。
メイン州に住むネイサン・ニコルズさんも、そんな大家の1人だ。彼は、3月13日にFacebookで次のように綴った。A South Portland landlord is not collecting rent from his tenants for the month of April due to the coronavirus. He posted his decision on Facebook in hopes other landlords think about doing the same thing. His post has more than 20,000 shares @newscentermaine pic.twitter.com/A3xnftpz0L
— Roslyn Flaherty (@roslyn_flaherty) March 18, 2020
COVID―19(新型コロナウイルス)は、全国のサービスと時間給労働者に深刻な財政難を引き起こしています。この投稿は拡散し、多くの反響があったとニコルズさんは話している。とはいえ、もちろん大家自身にも生活があり、テナントからの家賃に生活を頼っているという大家も少なくない。
私は、(メイン州の)サウス・ポートランドに2つの不動産を所有していますが、全てのテナントはこのカテゴリに属しています。
私自身は、不動産を所有できるだけの余裕がある幸運な身です。そのため、4月はテナントから家賃を徴収しないことに決め、それを彼らに伝えました。
家主のみなさんには、自身の状況を真剣に検討して頂き、借主たちに家賃を安くするなどの配慮を是非行ってもらいたいのです。
しかし、国や州、地域によっては借主への救済プログラムが利用可能となっており、生活が困窮している借主たちの査定を行って、それによって家賃が一時的に免除となる決定が下されるところもあるようだ。
家賃の免除だけでなく玄関先に配達してくれた大家も
ミシガン州サギノーに暮らす4児の母クリスティーナ・マリーさんは、アランさんという家主がしてくれた親切行為について、4月7日にFacebookでシェアした。それによると、マリーさんはアランさんから4月分の家賃を徴収しない旨を伝えられたという。
それだけでも一家にとっては非常に助かることだが、アランさんは更にマリーさんに「食べ物は足りているか」と尋ねる気配りを見せてくれたそうだ。
マリーさんが「お肉が3パックしかないので、今週買い物に出なきゃならないんです」と電話で応えると、アランさんは「家にいて安全にしていた方がいい」と言い、マリーさんはしばらくして「玄関先を見てみて」というメッセージを受け取った。
すると、そこには大量の必要品が並べられていた。
アランさんは、マリーさんの代わりに買い物に行き、牛乳や野菜などの新鮮な食料や、保存のきく缶詰類、子供たちのおむつなど、マリーさんが外出するリスクを背負わずに済むように配達してくれたのだ。
それを知ったマリーさんは、言いようのない感動を覚えたという。
今の気持ちは、とても言葉では言い表せません。本当にありがとうございます。このような事態の中、借主の苦境を思いやる大家のやさしい心遣いは、多くのユーザーらの心を温かくしたようだ。マリーさんの投稿には大家への称賛の言葉が相次いでいる。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
お互い良い人なんだろうな。
もしどちらかが嫌なヤツだったら成立しない
2. 匿名処理班
普通の賃貸住宅も家賃を一定期間免除する方向で動かないと住まいを失い路頭に迷う人が出てくると思う。
これはアメリカだけでなく全てで言えると思う。
3. 匿名処理班
変だな、目から汗が…
4. 匿名処理班
大家は大親、江戸っ子だね
アメリカだけど
5. 匿名処理班
※2
大家のローン返済計画や固定資産税支払いなどは無視か?
イベント中止の件もそうだけど、
支払義務のある店子や客側のことしか考えず
その先の金を受け取って暮らしている側のことは気にしない人が目立つ。
「会場はキャンセル料を免除してあげて」とか。
会場がキャンセル料取らないってことは下請けまで全て無収入になるってことだよ。
6.
7. 匿名処理班
※5
こういうことをする不動産所有者がいる、ってのは美談に属するとしても、全ての不動産所有者がこうすべき、ってのは無理無体だよね
国が補填するって明確にならない限り、そう簡単に踏み込めない
借りてる側に生活があるように、貸してる側にも生活があるんだから
この美談を以て、そうしない不動産所有者を攻撃する様なことになりはしないかと、そっちの方が心配
8. 匿名処理班
大家
空室率が高くなると赤字
一方的な家賃免除されると余裕で破産
大家もローンと税金まみれだから、店子のことだけ考えても意味がない
9. 匿名処理班
利益率の高い不動産を何件も持ってて一か月くらい収入がなくても困らない大家もいれば、月々の家賃が唯一の収入で住宅のメンテナンスは自分でやってるという人も珍しくないからね。
10. 匿名処理班
これはアメリカの国民性と風土だからなせることだな
11. 匿名処理班
近所の地主さんは飲食店に貸してる駐車場代を半年分タダにしたって聞いた。
12. 匿名処理班
これは親の不動産相続した系大家さんやろなあ。
銀行返済のプレッシャーがあったらこんなんできひんで。
13. 匿名処理班
日本じゃまあ無理だね
個人でやってるところなら可能性あるけど、大手なんかは貸したらそれっきりで管理センターに1日中繋がらないなんて日常茶飯事だし
14. 匿名処理班
一方日本の大家は、家族と同居している人を指して、古くはパラサイトシングル、今はことおじことおばと嘲笑するのに精をだしていましたとさ。
15.
16. 匿名処理班
>>14
大家が?何の話だい?
17. 匿名処理班
こんなのは余裕のある人間しかできない。
が、余裕のある人間誰もができるわけでもない。
ええ話じゃないか。
今のご時世はこういったニュースはもっと上げて欲しいな
18. 匿名処理班
所有者の評判があがり巡り巡って所持物件の価値もあがるからある意味先行投資ではある、といっても先行有利の早いもの勝ちの方法だから後の人はやりづらいよねどうしても前の人と比べられて費用対効果下がってしまう
19. 匿名処理班
人を救えるのは人だけだな
20. 匿名処理班
サムネが手乗りインコに見えた自分は、カラパイヤに癒しを求めていたのだろう
(移動します)
21. 匿名処理班
日本人にはあんまりできないことだな