
各地の広場や通り、高速道路に至るまで、普段は人間と距離を置くことを好む野生動物たちの姿が、最近は頻繁に捉えられているという。
人気がいなくなった街で悠々とくつろぐ動物たちの姿は、まるで元の住処に戻って来たかのようでもある。
ここでは世界各地の街で、自由に楽しんでいる野生の動物たちの姿をいくつか見ていこう。
15.ピューマ(米コロラド州のボルダー)

14.猿(タイのロッブリー)
普段は人で溢れているロッブリーの通りは、今は猿で溢れている。どうやら、街に住む猿の軍団と寺院近くに住む猿の軍団との間で、餌をめぐって喧嘩が勃発したようだ。
13.魚(イタリアのベネチア)
ロックダウン(封鎖)措置で閑散としているベネチアでは、ボートの走行が減り運河の水が透明度を増したと言われている。クリアになった水の中に、魚が泳ぐ姿もはっきりと確認できる。As the nationwide lockdown in Italy enters its second week due to the #coronavirus outbreak, Venice's canals appear to be crystal clear. Follow for live updates: https://t.co/IviOWyuNOu pic.twitter.com/yTyObHMZFX
— Reuters (@Reuters) March 17, 2020
12.カニ(米カリフォルニア州ヴェニス)
ロサンゼルス西部ヴェニスの運河では、透明度を増した水底にカニの姿が確認できる様子をTwitterでシェア。No traffic, flights, people or pollution. Is our planet slowly healing? The canals of Venice, California have herons, egrets & cormorant birds & look in the clear water - crabs on the mud below. We see brighter stars, hear more birds & have time for our neighbors. It’s something. pic.twitter.com/9Vj6ps6uNm
— Jane Wurwand (@Dermalogicajane) March 25, 2020
渋滞も、飛行機も、人も、汚染もない。私たちの惑星はゆっくりと癒されていっているのだろうか。ヴェニスの運河には鷺や鵜が生息し、澄んだ水の底にはカニの姿も見える。
11.イノシシ(スペインのバルセロナ)
アメリカでも野生のイノシシが民家の庭に出現しているようだが、スペインのバルセロナでも中心地の大通りにイノシシの姿が。Coronavirus in Catalonia — Boars descend from the mountains to the very center of Barcelona, after several days of people being locked at homepic.twitter.com/6IRFzl2cKz
— Alfons Lopez Tena (@alfonslopeztena) March 19, 2020
10.鹿(インドの東ガーツ山脈)
9.ヒョウ(インドの東ガーツ山脈)
写真家のShaaz Jungさんは、インド南部の寺院にてくつろぐヒョウの素晴らしい姿を激写した。
8.恐竜!? (ニューヨーク)
これが、人気がなくなって環境改善された後のセントラルパークの風景…もちろん空想図。人間の存在が減り、本来の種が自然の生息地に戻ってくるようになった現在。さすがに恐竜はありえないが、このパンデミック状況は自然界における植物や動物、そして人間のあるべき位置を思い起こさせるようだ、とSNSユーザーらは口にしている。this is how central park looks after environmental normalization. as humans decrease their presence and species return to their natural habitat 🙏❤️ pic.twitter.com/c9IDZ6NJ1x
— catalina (@christanbaIe) March 21, 2020
7.野生の七面鳥(米マサチューセッツ州のボストン)
街にも、そしてハーバード大学にもその姿が。Turkeys in Boston are living their best lives these days... pic.twitter.com/a1Y5WGNgvt
— Only In Boston (@OnlyInBOS) March 24, 2020
Harvard has always been ours https://t.co/UUHmMVyo6V
— Rogue Turkey 🦃 (@TurkeyGangMA) March 21, 2020
6.コヨーテ(米カリフォルニア州のサンフランシスコ)
ゴールデン・ゲート・ブリッジ(金門橋)の前でまったりとくつろぐコヨーテ。
人のいない中、最高の景色をリラックスして楽しんでいるようにも見える。
5.ペンギン(米イリノイ州シカゴのシェッド水族館)
閉鎖となり訪問者がいない水族館内で、見物客のように展示ホールを回り、魚の水槽に見入るペンギンたち。スタッフの粋なはからいで、普段とは違う冒険をたっぷり楽しんだようだ。The adventure continues! 🐧🐧
— Shedd Aquarium (@shedd_aquarium) March 16, 2020
This morning, Edward and Annie explored Shedd’s rotunda. They are a bonded pair of rockhopper penguins, which means they are together for nesting season. Springtime is nesting season for penguins at Shedd, and this year is no different! (1/3) 👇 pic.twitter.com/VdxN3oQAfe
4.日本鹿(奈良県)
1200頭以上の日本鹿がいる奈良公園は、普段は世界中からの観光客で賑わう場所だ。しかし、パンデミックの最中は閑散としており、観光客らから餌をもらえなくなった鹿たちが通りや街の中にまで出没。
Less tourists in Nara = less people feeding the deer in the parks 🌷🌱 Now they're venturing out into the city eating flowers and plants, per Fuji TV #coronavirus#新型コロナウイルス の影響で海外観光客の減少が続く奈良公園で、鹿せんべいをもらえなくなってしまったシカちゃん達 😢 pic.twitter.com/yUFWJ4S9sj
— Kurumi Mori (@rumireports) March 6, 2020
UPDATE: They just went LIVE at the park showing how empty it was. Then proceeded to show the pile of unsold deer crackers and bought one (for 200 yen) and fed them. The deer want more!! 😆 pic.twitter.com/q2PdNpy9XP
— Kurumi Mori (@rumireports) March 6, 2020
3.野生の七面鳥(米カリフォルニア州オークランド)
マサチューセッツ州に続いて、カリフォルニア州でも野生の七面鳥が出現。閉鎖された小学校の校庭に姿を見せたようだ。Spotted on the playground at the elementary school next door, which has been closed for several days ... wild turkeys! That’s a first. #coronavirus #westoakland pic.twitter.com/tGA4y1l09c
— Charlotte Simmonds (@CharSimmonds) March 20, 2020
2.アカゲザル(インドのデリー)
インドでは、猿が街中に現れる光景は一般的だ。推定4000〜5000匹のアカゲザルが都市に住んでおり、定期的に人の食べ物を奪い、書類を散らかし、攻撃的な姿を見せることもある。しかし今、すっかり人気がなくなった街では、猿もその勢いをひそめてしまったようだ。Twitterでは「ウィル・スミス主演の映画『アイ・アム・レジェンド(I Am Legend)』的な姿のアカゲザル」がシェアされている。
This is such an “I am Legend” kinda pic. A monkey walks over a deserted footover bridge in Delhi as the city is witnessing a complete lock down. in New Delhi. Photo @rvmoorthyhindu @the_hindu pic.twitter.com/z3nq9l0hTR
— Nistula Hebbar (@nistula) March 25, 2020
1.イルカ (サルデーニャ島のカリアリ)
ベネチアの運河にイルカが現れたというフェイクニュースが拡散したが、こちらのイルカはサルデーニャ島のカリアリにある船渠に姿を現した時のもの。References:Inverseなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
これを見て思うのだが
動物たちは人間の異変に対して
本能的に行動してるのかな?
とか感じてしまう
何か危険な状態になったのでは?
とかは感じないのかな
コロナに感染する
動物とかが表れて
さらに移動パンデミックをさらに拡大
何てことにならない事祈るわ
2.
3. 匿名処理班
人間がコロナに恐れ慄いてる間、野生動物はこうも生き生きと走り回り、悠々としてる姿は
いかに、人間によって住む場所を奪われ細々とした生活を余儀なくされてきたかが窺い知れる。
人間が住みやすくしてきた代償を今払ってるような気がする。
4. 匿名処理班
水族館のペンギンは違うだろw
5. 匿名処理班
人間も動物なのに、地上のほとんどは人間のためのものだと思い込んでる。
人間の生活圏にちょっと大きな動物が迷い込むと大騒ぎして殺すって、冷静に考えると相当傲慢だな。
6. 匿名処理班
人がいない世界は動物たちにとって幸せなことなんだろうな
7. 匿名処理班
一方その頃ロシアでは、人々が外出自粛令に従うように800頭のライオンとトラを町に放つようプーチンが命じた……という噂が流れてるそうだw
8. 匿名処理班
地球に取ったら人間が一番の病原体ってことやね
9.
10. 匿名処理班
※7
ロシア外務省・ザハロワ報道官:「大統領が街にライオンとトラを放つというのは面白い。だが、伝統と効率を考えて実はクマを放っているのだ」
news.livedoor.com/article/detail/18038677/
11. 匿名処理班
野生動物に自粛とか立ち入り禁止とは無いからな。
日本だとやっぱ鹿、猿、猪が街にあふれる3トップになるのかな。
犬猫鼠は人間がいてもいるし。
12. 匿名処理班
志村けんが亡くなって
動物達は街に出て
コロナの流行はまだ衰えを見せない
世界はどれぐらい変わるんだろう
13. 匿名処理班
※7
なお、ロシア当局は噂を否定。
実はクマを放ったと宣言した模様。
14. 匿名処理班
ベネチアのイルカは結局フェイクニュースだったようだけれど、この分だと本当に現れるのではないかなあとも思ってみたり
15. 匿名処理班
観光客の鹿せんべいの供給がなくなって奈良のシカは腹減ってるのでは?
何頭が餓死するだろうかと思うと、ある程度は人の罪でもあると思います。
タイのサルも同じかな……
16. 匿名処理班
『人類が消えた世界』を思い出した。
奈良の鹿は家が近いからよく見に行くけれど、観光客がいなくなってからは空腹というか暇そうな感じ。
17. 匿名処理班
奈良の鹿はデマだよ。鹿せんべいはおやつだし普段でも街中で植木食べたりしてる。本当にヤバイ鹿は宮島。油断してたら島の観光マップかじられた…
18. 匿名処理班
>>7
感染者もシベリアの昔使ってた結核用施設に隔離して軍が管理しているんだよね…プーチンは無敵だと思った。
19.
20. 匿名処理班
※7
トラじゃなくてクマだよって訂正が入るあたりさすがすぎる。ロシアンジョークすき
21. 匿名処理班
チェルノブイリや福島と理屈は同じやね
22. 匿名処理班
リアルなラスアスの世界ももうすぐ…
23.
24.
25. 匿名処理班
こういうときだけ人間は悪いみたいなこと言う人嫌いよ
26. 匿名処理班
人間が少なくなったってだけで、放棄されたわけじゃない。
依然として人間はそこで暮らしてる。
ちょっと活動を控えてる程度でも、こんな影響が出るのか。
ってことは、人間の経済活動がここまで発達する以前は、
こんなんがどこでも日常の景色だったんだろうな。
古き良き時代、とはよく言ったもの。
27. 匿名処理班
人類の数が半減すれば、自然は復活するんだろうな、、 おそらく
28. 匿名処理班
映画の21モンキーズ思い出す
29. 匿名処理班
地球が本来の姿を取り戻そうとしているよう。
あるべき姿に戻る過程なのかもしれない。
30. 匿名処理班
>>28
逆だった
12モンキーズね
31. 匿名処理班
奈良の鹿は、観光客がいようがいなかろうが町中に出るのが通常営業。
大学構内を散歩したり、学校の中庭で弁当食べようとしたら急に近寄ってきて奪われそうになったり、敷地内がウ○コだらけだったり、最初はびっくりしたけど次第に気にならなくなったなぁ。
20年以上前の話だけど。
まあでも、市街地に普段は見られない動物が現れだしたのは興味深いね。
32. 匿名処理班
カリフォルニアの七面鳥は絶滅しちゃったので
40年前に生物学者が25羽放したところ、4万羽まで爆発的に増えてしまって
今や社会問題化しているそうだよ
住民が七面鳥に餌やるのが増えた原因の一つらしいので
コロナの影響で逆に減るんじゃないかしら?
33. 匿名処理班
自然が、ドヤ顔
34. 匿名処理班
コロナが収束したら、出てきた動物はどうなるのだろう。
もとの場所に追いやられるだけならいいけど、
駆除されたら嫌だな。
海外は、結構そういうところ優しいから大丈夫な気もする。希望。
35. 匿名処理班
「復活の日」
36. 匿名処理班
>>30
このすば!
37. 匿名処理班
>>1
おかしいなと思っているから様子を見に来ているのですよ。
実は影に隠れて人の様子を常に観察しています。
インド等ではコロナ騒動の前から小学校や保育園等ではピューマ(?)に子供が連れ去られたりしています。
38. 匿名処理班
そういえば気がついた?
最近、日本でも空気が綺麗になっているんだよ。
自分は夜にドライブに行くことが多いんだけど、最近は夜景が綺麗に遠くまで見えるよ。
39. 匿名処理班
人間は増えすぎた
40. 匿名処理班
もう書かれてるけど奈良のシカはデマ
地元の愛護団体は飢餓を否定してる
サルもコロナとは無関係な争いらしいけどね
41. 匿名処理班
2メートルの鉢巻巻いた巨人もうろついてそう
42. 匿名処理班
※5
いや。巣を作る生物は、だいたいが巣への侵入者には厳しいぞ。
「だから傲慢ではない」ってわけじゃないが。
43. 匿名処理班
※5
その現場で改めて考えてみてよ
今の君の考えが如何に傲慢か判るから
44. 匿名処理班
>>34
生活に邪魔なら野生動物は処分
これはどこも変わらないから夢見ない方が
45.
46. 匿名処理班
※25
確かに、良いとこ突いてる。危機的な状況でポピュリズムに侵されて、とんでもない思想に煽動される事を防ぐ上で、貴方のような視点は必要だ。
47.
48. 匿名処理班
コロナウイルスは花咲か爺だったんだ…
49. 匿名処理班
>>10
恐ロシアw
50. 匿名処理班
コヨーテ「ふぅ。ひとりでのんびり過ごす人間界でのバカンスはいいもんだぜ。」
51.
52. 匿名処理班
※5
人間も動物の一つだと考えれば傲慢という考えも少しは緩和されるんじゃない?
53. 匿名処理班
今はあくまで噂話でしかないからこれはただの妄想だけども。
新型コロナウィルスの発生も武漢での野生動物を食べる習慣から発症した可能性があるらしく、しかも密輸入された絶滅危惧種がウィルスを持っていたらしい。
野生動物が人間に復讐を・・・なんて酔った考えだろうけど因果というものを感じざるを得ない。
54. 匿名処理班
むかーし、何かで“増えすぎた人間を減らす為に〜”というのを見た事があるなぁ……犬神だったっけ。
55. 匿名処理班
さすがロマンチックなエゴイスト、コヨーテさんだ
56. 匿名処理班
リアル アイアム・レジェンドか…
57. 匿名処理班
これで答えが出たなw
自然界にとって人類こそが脅威であるという証拠w