パンケーキに指名手配犯の顔をプリントしたイギリス警察。多くの人に知ってもらえるように

　イギリスやアイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの国々では、「パンケーキ・デー」という伝統行事の日が存在する。その名の通り、パンケーキを焼いて食べる伝統行事だ。

　キリスト教信者が、復活祭前に行う40日の断食期間（四句節）の前日にパンケーキを食べたことが始まりとされ、現在も毎年2月の告解の火曜日（Shrove Tuesday）にパンケーキを食べる伝統が維持されている。

　毎年、このパンケーキ・デーは復活祭と連動するために日にちは変わる。今年は2月25日だったのだが、イギリスの警察署ではちょっぴりユニークなパンケーキが作られた。

パンケーキに指名手配犯の顔をプリント

　イングランド南東部に位置するサリー州警察では、2月25日のパンケーキ・デーに、同署が追っている指名手配犯の顔をプリントして、この伝統行事を祝ったようだ。

　同署のFacebookには、3人の指名手配犯の顔がくっきりと焼かれたパンケーキが、その容疑とともにシェアされた。

トーマス・マキオー容疑者（45歳）

　車両盗難および廃棄物処理・不法投棄の容疑がかけられているが、何度も裁判所への出廷を無断欠席しており、指名手配中。

　こちらが普段の指名手配書。

トーマス・マイケル・クーパー容疑者（19歳）

　強盗容疑につき、指名手配中。

ダニエル・ハーバー容疑者（20歳）

　ライセンス違反で刑務所へ逆戻りのため指名手配中。

ユニークな方法で、より多くの注目を集めるのが目的

　同署のFacebookには、「Phillipe De Pancake（フィリッペ・デ・パンケーキ）というクレープ・アーティストとチームを組んで焼きました」とあるが、もちろんそれはジョークで、そのようなアーティストは実在しない。

通常、普通に指名手配をして容疑者を公開するだけでも批評する人は必ずいます。このようにやり方を少し変えるだけで、更により多くの人が注目してくれるようになります。（サリー州警察）

　今回、ユニークな方法で指名手配者の情報提供を呼びかけたサリー州警察のFacebookには、そのアイデアを称賛する声が寄せられている。

References:Sky newsなど / written by Scarlet / edited by parumo
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