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盗まれた犬、善意の輪による連係プレーで4日間かけて3200km離れた場所から飼い主のもとへ(アメリカ)

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(著) (編集)

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image credit:WeRateDogsR/Twitter
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 去年10月、アメリカのモンタナ州の飼い主宅から知人に盗まれた犬が、2か月後に約3200km離れたウェストバージニア州で発見された。

 3200kmもの距離を移動するなら飛行機が一番だ。だがアメリカの国内線では、体重33kgを超える犬や犬種がピットブルである場合は搭乗が禁止されている。

 この犬はピットブルのミックスだったことから空路での移動は絶たれた。そこで犬の移動を支援する保護団体が犬の移動を手伝ってくれる人を募集したところ、多くのボランティアたちがこの呼びかけに応じた。

 犬を車で運び、リレーのように次の車に引き継ぐという連係プレーで、無事に飼い主のもとへ引き渡したのだ。

Pitbull almost home to Montana after 2,000-mile journey from West Virginia

2019年10月に愛犬が盗まれる

 モンタナ州に住む2児のシングルマザー、カサンドラ・ラムスセンさんは、去年10月に友人だと思っていた男性を宿泊させた時、大切なものを盗まれるという被害に遭った。

 その男は、カサンドラさん宅から財布やお金などの多くの貴重品を盗んだ他、一家が可愛がっていたピットブルのミックス「ズース」までも盗み去ったのだ。

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image credit: youtube

 家族の一員である愛犬を盗まれたことが一家には何より辛く、カサンドラさんと娘2人は大きな悲しみに襲われた。

 しかし、その2か月後にズースは男と一緒にウェストバージニア州チャールストンにいるところを発見された。

 男は逮捕され、ズースは地元にあるカナワ・チャールストン動物愛護協会に保護されることになった。

ズース、飼い主とのビデオチャットに全身で喜び表す

 幸運にもズースにはマイクロチップが埋め込まれていたため、飼い主のカサンドラさんはすぐに特定された。

 カナワ・チャールストン動物愛護協会が、早速カサンドラさんにズースの身元確認をビデオチャットでしたところ、ズースはカサンドラさんの顔を見るや否や、カメラの前でクルクルと体を回して、興奮と喜びを全身で伝えた。

 同協会で働く動物行動の専門家ジュリー・・ハイプスさんは、このように話した。

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image credit: youtube

以前はこのような行動は決して見せなかったのですが、飼い主の前だと態度が一変しました。ズースは、ビデオを介して飼い主をすぐに認識したようです。とても興奮していました。

 カサンドラさん一家にとっても、ズースが発見されたことは大きな喜びだ。しかし問題は、カサンドラさん宅から約3200kmも離れた場所でズースが発見されたということ。

 ピットブルはミックスであっても、アメリカの航空会社への搭乗は許可されていない。空路を使った移動手段は不可能だ。

 そこで、長旅が必要な犬を輸送する支援を行っている『Many Paws Volunteer Transport』が一肌脱いだ。

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image credit: youtube

ズースは4日かけて9州を車で移動

 Many Paws Volunteer Transportは、なんとかしてクリスマスに間に合うようズースをモンタナの家族の元へ返してあげようと、15人のボランティアたちがシフトを組み、連係プレーで州から州へズースを車に乗せて移動した。

 中にはズースと記念写真を撮るボランティアもおり、その写真はツイッターにも公開された。

 ズースは、4日間かけて9つの州をまたいで無事にモンタナ州のカサンドラさん一家のもとへと引き渡された。

 カサンドラさんと2人の娘は、ズースが盗まれてからというもの、「もう二度と会えないのでは」という覚悟も抱いていただけに、2か月ぶりに愛犬と再会できたことに大喜びし、メディア取材で、カサンドラさんは次のように語った。

協力してくださった皆さんには、感謝の言葉もありません。どのように気持ちを伝えればいいかわからないほど喜んでいます。本当にありがとうございます。

 このストーリーは、SNSでシェアされると更に拡散し、多くの人に感動をもたらした。また、Many Paws Volunteer Transportの働きにインスパイアされる人も続出した。

 Many Paws Volunteer Transportは、ボランティアの助けを借りて、犬が必要な場所へ行くのを支援するための組織団体の1つで、こうしたグループはアメリカ全土に存在しているという。事実、同団体では常にチームへの参加者を募集しているそうだ。

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image credit: youtube

 ズースと飼い主が、クリスマスに間に合うように再会できたことはもちろん奇跡だが、その多忙な時期に多くのボランティアの協力が集まったことも、大きな幸運だったと言えるだろう。

 家族全員が揃って過ごすことができたクリスマスは、カサンドラさん一家にとって何よりハッピーだったに違いない。

References:Distractifyなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 22件

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  1. 相当躾がしっかり出来てて人懐っこい性格の犬だったんだろうけど、ペットを盗むなんて輩の気が知れない

    • +49
  2. こういう時のアメリカの民間機動力!底力! 羨ましい。

    • +26
  3. ピットブルは噛みつき犬のイメージがあるがこんなおとなしい子もいるのだ。
    ダッシュボードにあご載せてる写真何気にかわいい。

    • +20
    1. ※5※22
      19は恥ずかしくて消したか?
      何を知ったかぶりしてピットブルは狂暴だと決めつけてんだ!
      それは人間に遺伝子操作された悲しい闘犬だ
      愛玩ペットで飼うピットブルはほとんどが大人しい優しい人を噛まない♂♀で何代も掛け合わせて作られた穏やかなピットブルだ
      たまに人を襲うのはそういう愛玩ピットではない闘犬の方だ
      知ったかしてピットを悪く言うな!

      • +2
    1. ※6
      さっきまで箱根駅伝見てたから、脳内であの壮大なOP曲とともにズースが現れたわ

      • +3
  4. 悪い奴もいたけれど、それ以上にいい人達がたくさんいた

    • +26
  5. 凶暴な子だったらこんなに沢山の見ず知らずの人が関われなかっただろうね
    盗んだ奴もちゃんと世話してたのかな

    • +7
    1. ※10
      どうするつもりだったんだろうね。売り飛ばす予定だったんだろうか?
      それとも、盗んでから二ヶ月も一緒に居たようだから、ズースに横恋慕したのか?

      ともかくズースさん本当に良かったね。
      ボランティアの一人のおっさんがズースと撮った記念写真見たら、なぜだかいきなり涙が溢れてきた。

      • +3
  6. 帰還させた運転手とピットブル、長旅お疲れ様でした。
    疲れがとれるまで、ごゆっくりして下さ~い。

    • +8
  7. 昔は地下鉄組織っていって、南部の黒人を開放するためにこっそりこうやって連携して逃すっていうのがあったんだよね

    • +5
  8. 連携して長距離を運転して飼い主の元に、戻してくれた方の優しさが伝わってきました。

    • +4
  9. これほどきめ細やかなボランティアが存在するという事実に驚く
    何だかんだ言ってアメリカは民間の善意がとても分厚いね
    開拓時代から続く助け合い精神が良い方に成熟しているんだな
    素直に脱帽

    • +15
  10. こんなリレーになら参加したいくらいだよ。
    最終走者じゃなくても構わないよ。

    • +5
  11. Zeusだからズースというよりゼウスなのでは

    • +2
    1. ※18
      カラパイアで有名なあの子を思い出してしまう。

      • +1
    2. ※18 英語ではズースか、ジュースらしいよ。euは「ユー」と発音するから。Tuesedayみたいなもんじゃない?

      • +3
  12. 泊めた友人が友人っぽくないのは、もしかすると友人という体の宿泊客なのかな?

    • +2
  13. 犬まで盗むって異常な盗癖だなぁ…
    ただ異常にいい人も多いのがアメリカのいいところね

    • +4

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