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ジャイアントパンダのレア種、茶色パンダの“チーザイ”、いじめ乗り越え養子縁組が成立

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(著) (編集)

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image credit:Md Mohasin/Facebook
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 ジャイアントパンダといえば、白と黒のモノトーン柄がキュートな動物だが、中国の一部の地域には、白と茶色の野生パンダが生息する。黒の部分がココアパウダーのような茶色なのだ。

 白と茶色のパンダとなると特定の地域にほんの一握りしか生存していないことから、大変な希少価値で国宝級とされている。

 生後2か月で母親とはぐれたところを保護され、世界初の飼育下に置かれることになった茶色パンダの“チーザイ(Qizai)”は日本でも3年前に話題となったが、今では10歳となった。

The world’s only brown panda had the hardest childhood

生後2か月で孤児となり、辛い成長期を送ったチーザイ

 珍しい白と茶色のオスのパンダ“チーザイ”が中国中部の秦嶺(シンレイ)山脈で発見された時は、まだ生後2か月だった。

 山林の中で母親から捨てられたと見られた(実際ははぐれたのだそうだ)チーザイは、陝西省の「希少野生生物救助、繁殖および研究センター(Rare Wildlife Rescue, Breeding and Research Center)」へ運ばれた後、仏坪(フォーピン)自然保護地区へと移された。

 飼育員によると、保護区へ移されて暫くの間、毛色の違うチーザイは他のパンダから笹を奪われたりするいじめに遭っていたようだ。

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 保護区でもいじめを経験するなど、辛い成長期を迎えたチーザイ。しかし、現在は大きく強く成長し、元気いっぱいの10歳になった。

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アメリカの慈善団体との養子縁組が成立する

 自然保護区で飼育されている複数のパンダは、飼育の支援を他国の慈善団体にも頼っている。

 このほどチーザイを保護した陝西省の研究センターが、アメリカに拠点を置く慈善団体「Pandas International」とチーザイの養子縁組を成立させた。

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 2000年にスザンヌ・ブレイデンとダイアン・リースによって共同設立された同団体は、ジャイアントパンダの保護と繁殖に力を注いできた。

 これまで長きにわたり、この団体はチーザイがいる保護区のパンダたちに予防接種や検査器具、ベビーパンダのための粉ミルクやベビーベッドなど必要なものを寄付し続けるなど、保護区への日常業務支援を行ってきた。

 そこで、研究センターはその感謝の印として、今回チーザイを養子として提供することを決定し、11月20日にお祝いのセレモニーが開催された。

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 とはいっても、チーザイはアメリカに移住するのではなく、そのまま中国の保護区で暮らす。

 養子縁組をしたことで、団体スタッフにはチーザイを訪問するためのアクセス権が与えられ、チーザイの今後の飼育に関する定期的な最新情報を受け取ることができるようになるということだ。

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チーザイの茶色の毛並みは遺伝子変異と推測

 パンダの黒い毛の部分が茶色になって生まれて来たチーザイは、遺伝子変異の結果によるものと考えられている。

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 ジャイアントパンダの専門家らは、チーザイの遺伝子を研究するために、過去に白黒パンダとの交配を試みたが、そのメスパンダは妊娠には至らなかったという。

 アメリカの獣医で、国際保護カメラマン連盟メンバーのキャサリン・フェンさんは、珍しい茶色パンダについて次のように話している。

チーザイのような茶色のパンダは秦嶺山脈にしか生息しておらず、他の山脈の亜種とは異なると考えられています。

茶色の毛の原因は、遺伝子の組み合わせや二重劣性遺伝子、また希釈因子遺伝子など、遺伝的根拠の可能性が大きいようです。チーザイの母親は白黒のパンダでした。

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 なお、茶色パンダが初めて秦嶺山脈で発見されたのは1985年だそうだ。それ以来、チーザイを含めても、ごくわずかの目撃情報しか報告されていない。

 専門家によると、秦嶺山脈に複数は生息しているようだが、数が少ないことと本来の白黒パンダが絶滅危惧種になっていることからも、やはり茶色パンダは国宝級の希少価値であることは間違いないようだ。

※追記(2024/08/31)本文を一部訂正して再送します。

References:UNILADなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. なんかタピオカミルクティーみたいだね、目がカワイイ。

    • +22
  2. 模様が薄くなるとパンダよりも熊に見える。
    かわいらしいから怖い存在に!もともと熊だけど。

    • +9
  3. 茶色いパンダがいるって知らなかった
    黒い子供はぬいぐるみみたいだけど、茶色いとより熊に近く見えるね
    米国と中国険悪だけど、こういうところに影響がなければいいな

    • +4
    1. ※4
      ちょい前にアメリカから中国へ子供パンダが帰った時は
      たった1匹なのに特別塗装の専用機に国賓扱いで行ったよ
      人間様外交はともかくパンダ外交は全く険悪さはないぜ

      • +1
  4. いじめにあっていたのも、育児放棄されたのも、毛色が違っていたからなのだろうか。

    • +16
  5. いじめてた連中ら。
    国宝級に笹持って行って仲直りしようぜ。

    • 評価
  6. チーザイ元気に育ってたのねえ
    動物の世界でも容姿の違いで
    イジメがある事は悲しいね
    幸せに生きてね

    • +5
    1. >>9
      野生だからだと思うよ
      一般的ってのは、自然淘汰によって最適化されたってことなんだから。普通じゃないのは群れに敵に見つかる・遺伝病等の不利益の可能性があるから排斥しようとする
      人間のいじめも本能からくるものだと思われる

      • +6
  7. 色合いがちょっと違うだけで妙な威厳が、と思いながら動画再生したらいつものパンダだった。

    • +8
  8. なんちゅうの、こう、呑みすぎたおっさんのような感じがなきにしもあらず……
    幸せになってね、と声をかけたくなる。

    • +8
  9. たしかにクマみがますね。ファンシーからのほうがかわいらしいというわけでもないのね

    • +2
  10. その種の中で色素が薄い個体は体が弱いのかな
    動物も人間もアルビノは体が弱いとか
    アルビノじゃなくても
    白い猫は肌が弱くて
    バリカン負けしやすいって聞いた事ある

    • +5
  11. 可愛い
    パンダとクマさんの可愛さを足して割ったみたいになるね
    それに幼く見えるのはイジメられてたからピーターパン症候群になってるんだろうか

    • -1
  12. 白とグレーのパンダは知ってたけど、茶色にはびっくり。
    保護されて、人間の愛には包まれたのだろうか?
    (野生に返すから微妙なんでけど)
    愛らしいチーザイが愛を受けて育っていますように。

    • 評価
  13. 人間も動物も虐められる対象って独特の雰囲気があるように思う。
    「虐められていた」という情報による先入観が働いているのかもとも思うがw

    • -4
  14. マダラの熊か顔が白い熊という感じで
    パンダ感がない

    • +1
  15. でも鼻は真っ黒のままなんだね。毛の色だけに限定した遺伝子変異かな。

    • +2
  16. ジャイアントパンダの世界では育児放棄って割と多いんじゃなかったか?(双子が生まれた場合、一匹しか育てないとか)
    色が違うからイジメられたというのも、そもそもパンダの色の見え方って人間と同じなのか?とか疑問
    養子縁組っていうか譲渡だし
    …捻くれててすまんな

    • 評価
  17. パンダは少ないとはいえ一定の数を維持してるけど
    キリンは数年で100万頭が1万以下になったらしいから
    キリンが先だろうね

    • 評価
  18. お汁粉カラーに見えるね
    白黒のが可愛いというのは置いておいて
    一代限りの変異種なのかな?
    猫みたいに個体数が多くて、一度の出産数がおおければ品種の固定も出来そうだけど
    パンダの繁殖力だと難しいのかもね。

    • 評価
  19. トラでいうところのゴールデンタビータイガーにあたる色なのかな?

    • +1
  20. 熊を期待して来たけど予想以上にまぬ…優しそうな生き物で面食らった

    • 評価
  21. 茶色になるとちょっとオッサンぽくなるなあ かわいいけど

    • +3
  22. チーザイくんに3頭の子供が生まれたそうですね
    おめでとう

    • +2
  23. 五年前の記事にコメントするのもアレだけど、チーザイは母親に育児放棄されたのではなく、はぐれたという情報が正しいです。

    • 評価

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