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ダイオウグソクムシ先輩たちのお食事シーン。深海でむさぼるように食べていたものはなんとワニ!

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(著) (編集)

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 海生甲殻類の1種であり、世界最大の等脚目として知られているダイオウグソクムシは、深海200 – 1000メートルの海底に生息している「深きもの」だ。

 アメリカ・ルイジアナ大学海洋協会(LUMCON)は、深海でのダイオウグソクムシの生態を調べる為、ある生物の死骸を投入した。

 その生き物とは湖や沼地なら捕食上位に君臨するワニ(アリゲーター)である。だがそれは生きていればの話だ。

 死んでしまえば、沈み込んだ海の底で食物連鎖の中に組み込まれ、ダイオウグソクムシにむさぼり食われる運命となる。

First-ever deep-sea alligator food fall

強靭なワニのウロコをものともせず余裕でムシャパク

 ルイジアナ大学海洋協会(LUMCON)は、ワニ(アリゲーター)の死骸を2つ、メキシコ湾の海底に落とし、それが分解される様子を観察した。

 すると、強靭なウロコに覆われたワニでさえ、ダイオウグソクムシによってあっという間に食い尽くされてしまうのである。

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死骸を食べる深海の掃除屋

 メキシコ湾や、西大西洋周辺の深海200~1000kmに生息するダイオウグソクムシは、普段は石の下などに隠れているが、危険が迫ると丸まって身を守る。ダンゴムシによく似た海の生物だ。

 どちらもワラジムシ目の生物であるが、小さなダンゴムシとは違い、ダイオウグソクムシは体長20~40cm(最大で50cmの個体も)もあり、飽くことのない食欲で知られている。

 「深海の掃除屋」と呼ばれ、深海の底に沈んできたクジラや大型魚類の死骸や、弱った生き物を食べる。

 研究者によると、この大食漢っぷりは、エサに乏しい環境でも長期間生存するためのものである可能性があるという。

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深海の厳しい環境下で生きる彼らは飢餓に強い

 ダイオウグソクムシの体内は、ほとんどが脂質と脂肪だ。

 このようにしてエネルギーを蓄えておけるために、次のエサにありつくまでに数ヶ月、ときには数年かかったとしても、飢え死にせずに耐えられるのである。

 鳥羽水族館のダイオウグソクムシ個体「No.1」は、自ら断食をし、何も食べずに5年1か月間(1869日間)生き延びた。

 飼育環境下にあるダイオウグソクムシは、小食になってしまうのか、食欲がなくなってしまうのか、あまり食べない個体もいるようだ。

深海では食欲旺盛

 だが住み慣れたメキシコ湾の深海底で暮らすダイオウグソクムシは違う。食欲がとんでもなく旺盛なのだ。

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 強力な下顎で、アリゲーターの硬い皮はおろか、骨にまで穴を開け、体内に侵入。ほかの腐肉食動物に警戒しつつ、おそらくは2ヶ月もあれば、アリゲーターの半分を平らげるだろうという。

 私も鳥羽水族館でダイオウグソクムシ先輩を見に行ったが、深海の先輩たちとは違いほとんど動かなかったな。やはり深海がホームグラウンドだからなのかな。体にかかる水圧がだいぶ違うもんな。

References: First-ever deep-sea alligator food fall

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この記事へのコメント 47件

コメントを書く

  1. 昔の日本だと
    水死体上がるとシャコも一緒もにとれたとかってきいたなぁ
    そんな感じなのかな・・・

    • +16
    1. ※1
      貴重な食料源だからいろんな生物が集まる。
      先輩のダイバーは穴子が水死体の眼窩から
      出てくるの見て、穴子やうなぎは食えなく
      なったって言ってた。
      幸い自分は仏様は見たことないけど……。

      • +9
  2. 深海から高水圧を維持したまま地上まで持っていき、
    かつ水圧を再現した水槽で飼わないと何度導入しても結局死んじゃうんだよ。
    命を無駄にしないためにもちゃんとした準備をしてから捕獲してもらいものだ。

    • +17
  3. >普段は石の下などに隠れているが、危険が迫ると丸まって身を守る。

    これってグソクムシじゃなくてダンゴムシの方の説明なんじゃないでしょうか…?

    • -4
  4. ゴキブリホイホイのこれかかってたら
    テノールで叫ぶわ

    • +3
  5. グソクムシは沢山の足で海底をノソノソ歩くイメージだったけど後ろのヒレのようなもので意外と素早く泳ぐことに感心した。

    • +13
    1. ※5
      食事がどうこうよりヒラリと泳ぐ姿に衝撃を受けたよ

      • +12
  6. これを見る限り水族館のダイオウグソクムシの断食は
    水族館の環境が合っていないせいで起きているという感じだな
    食糧の少ない深海に生きる生物なら少ないチャンスを逃さない為に貪欲になるはずだし

    • +12
  7. 海老の消化酵素は高い水圧では上手く働かない
    新海に生息する海老の大半は水圧を想定して変異した消化酵素を持つ
    甘エビは消化酵素の量を増やして無理やり分解を行う為に圧力が低下すると自らの体が溶け始める
    溶けてきた甘エビはプリプリデパート無いが特別な甘味がある
    ダイオウグソクムシもひょっとしたらお腹が痛かったのかもしれない

    • +7
    1. ※7
      プリプリデパートが気になってしょうがないよ!

      • +8
  8. ダイオウグソクムシにとっては珍しいごちそう

    • +4
  9. ク、クロコダイ・・もとい、アリゲーターッッ ! ! !

    • 評価
  10. ミドボンの圧力が6MPa 60気圧相当
    深海600メートルぐらいの圧力なら耐えられるタンクは特別な物ではない

    しかしその水圧の水槽にポンプで圧力をかけないで水を入れ換えたりしようとしたら水槽の上に600メートルのパイプ(スカイツリーと同じぐらい)を付けてそこから水を入れる事になる
    深海生物の展示を5年間出来たダイオウグソクムシは強い生き物だ

    • -2
  11. グソクムシって太るのかな?
    太らない、太れないなら単に水族館での活動エネルギーは少なく済んでる上に、安定して餌が投下されるもんだから一定を超えてそれ以上食べられなくなってるだけのような気がする

    • 評価
  12. 三葉虫もこんな感じだったんかなぁ、などと考えたり・・・

    • +2
    1. ※16
      三葉虫は顎が未分化で各脚の付け根にある爪状の突起で餌を摘み取り後ろから前へ順繰りに口に運んで飲み込むという食べ方だからあまり硬いものは食べられなかったと思う。絶滅直前の特殊化したグループは顎を持ってたかもしれないが。

      • +3
  13. ダイオウグソクムシ「ありげたやーありげたやー。」

    • +12
  14. 水野真紀だったかな?
    出演したドラマで死体にシャコが~という話が出てきて
    それからシャコが食べられなくなったって言ってたのは

    • +2
  15. ワニの首にかけてある縄の絞まり具合に目が行ってしまった。

    爬虫類好きだから贔屓目に見てしまっているのかもしれないけど、
    「実験のために首絞めました」感がして、嫌悪感強いです。
    こんなんワイだけかもしれないけど・・・。

    (家畜も魚も〆る時は、できるだけ苦しませず…、
    〆た後もできれば首に縄かけるような真似はナシにして欲しいのよ。
    毎日、肉も魚もガバガバ喰ってるけども!)

    • +4
  16. 本来こんなにいっぱい食べる生き物なのに
    日本の水族館にいた子は2年も絶食して死んだんだよ
    可哀想にひもじかっただろうなあ
    餓死だよ(つДT)

    • -6
    1. ※22
      件の絶食個体は死後の解剖で消化器の中が満たされてたのが判明してる
      そもそも死因も餓死じゃない

      メカニズムは不明だけどダイオウグソクムシは長期間絶食状態でも大丈夫な機能があるらしいとは言われてるね

      • +7
      1. ※31
        その消化器の中を満たしていたものはどこから来たの?
        自分の体としか思えないんだけどよなあ
        餓死じゃないってなんで決めつけられるんだ?
        エサを食べさせることすらできなかったのに
        死因を明確に否定できる理由がわからないよ。

        • -8
        1. ※33
          「専門家が解剖して調べて」餓死じゃなかったと判明してるんだろ。
          そもそも餓死で死亡した個体は過去にいるんだよ。
          少なくともド素人の思い込みよりもプロの見解の方が説得力あるわ。

          • +1
        2. >>33

          決めつけか…
          じゃあなんで自分の体としか思えないって決め付けれるんだよ
          そっちの発想の方が驚きだよ

          • 評価
      2. ※31
        餓死ってわかりますよ。甲殻類なら四肢などをバラすと、肉付きが明らかに正常な個体と違うので分かりやすい死因のひとつです。また、死骸の重さが健常な個体に比べて明らかに軽くなるので、プロなら解剖するまでもなくわかるかもしれません

        • +1
  17. 人間も低地から高地へ行くと高山病で頭痛ーい気持ち悪ーいでグッタリするし人間の飼育下だと低圧過ぎて意識朦朧としてるんじゃ無いか?
    しかし体内が脂質と脂肪でいっぱいてどんな感じなんだろ?豚バラ状態?霜降り?

    • +4
  18. ダイオウグソクムシは海底の掃除屋なんだな
    地上だと、ハゲワシとか、カラスとかの立ち位置かな
    こういう生物は必要なのだろうと思う
    こういう生物が居なければ、死体が長期に存在する事になる

    • +5
  19. 俺の先輩がこの研究に関わって色々とfbで研究の情報教えてくれたわ。その先輩の研究がこのサイトでも知らされるとは感激だ!

    • +2
  20. ダイオウグソクムシの体内は、ほとんどが脂質と脂肪だ。 とのことですが脂質と脂肪ってほぼ同じものではないのですか?

    • 評価
  21. デカいんだよね? どうもサイズ感が…
    獲物にへばりついていてもダンゴムシサイズに見えてしまう。

    • +4
    1. >>30
      20~40cm、大きいもので50cmと記事に有るから大きいものだと日本の家猫くらいは有るね
      両手でガシッと持ち上げたてる映像だと中型の亀って感じ

      • +1
  22. なんか新発見でもあったかと期待して開いたけど、アッハイ、そうですよね。って言うしかない内容で残念

    • -3
  23. なぜワニを深海に放り込んだんだ
    もともとワニは海にいないだろ

    • +1
    1. >>39
      それ気になったわ
      腹壊さなきゃいいけど

      • +1
    2. ※39
      硬くて観察し易いからじゃないかな?
      イリエワニっていうのが、汽水域に住む
      けど淡水もOK、海水にも耐えるらしい。
      海流に乗って、移動。。。(怖)

      • 評価
  24. 何か尻尾の辺りがやたらカワイイんですが?エビと近種なのかも知れんが、余り洗練されていない外観に、かえって親近感が涌く。「とにかく楕円形にデザインしたかったんじゃあ!流線形も良いが楕円形の方が絶対にカワイイぞ!判る?」なんて言われそうな外観だ。

    • +1
  25. ワニさんの首のロープが自然に還る素材なのか気になってしょうがない

    • 評価

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