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チリの沖合を泳いでいた幻のシャチの撮影に成功。新種の可能性も

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(著) (編集)

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Type D Killer Whales /youtube
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 南アメリカ、チリ南端、ホーン岬の沖合で、幻のシャチの群れが観測された。

 マイルカ科シャチ属のシャチは、少なくとも南極海で、1万年ほど前から、混血のない3タイプ(A、B、C)に分化したと言われており、その食性やサイズが異っている。

 今回発見されたシャチは、4番目のタイプで、2004年以降から提唱されている、タイプ「D」である可能性が高いという。

 タイプDは謎が多く、新種である可能性がかねてから指摘されてきた。

 今回、野生での姿が撮影されたことにより、新種説の是非についてまもなく答えが出るかもしれない。

Type D Killer Whales – 1st Encounter

幻のシャチ、タイプD

 シャチのタイプDは、まだ記載されていないものとして最大の哺乳類である可能性もある。海にはまだたくさんの謎が残されていることを思い知らされる象徴のような動物だ。

 タイプDが最初に知られたのは漁師や写真家の噂話としてだったが、1955年に集団で座礁している個体が確認された。

 2010年、アメリカ海洋大気庁(NOAA)のボブ・ピットマンらは、これが別個のグループであるという論文を発表。

 さらに2013年には座礁した個体の標本をDNA解析し、それがほかのシャチとは遺伝的に異なる(おそらく39万年前に分岐)ことを明らかにした。

 そして2015年に海洋保護団体により、タイプDの姿が初めて撮影された。

Crew of the Bob Barker encounter rare “Ecotype D” Orcas

 しかし科学者が現場に立ち会った撮影は今回が初めてである。

 調査チームが、チリ沖合にある荒波で有名なホーン岬で、1週間気まぐれな天候に翻弄されながらタイプDを探し続けた結果、ついに30頭のシャチに遭遇。

 それから3時間観察が行われ、皮膚から生検用のサンプルが採取された。

 今後数ヶ月で、DNAの解析が行われ、タイプDがほかのシャチと違うのかどうか答えが得られることだろう。

Type D Killer Whales – Underwater Shots

目のマークが特徴的なタイプD

 シャチは人類が台頭して以降、地球上で一番広く分布している哺乳類であり、北半球と南半球に生息する。

 その分類はかなり複雑だ。その理由は、マイルカ科の中では最大種であることもあるが、模様のパターンが異なることも大きい。

 A、B、C、Dの4タイプのほか、さらに10種の生態型があり、それぞれに大きさ、色、マーキングといった遺伝的な差異や、生息域、食事、狩猟戦略の差異が認められている。

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image credit:Albino.orca/Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0

 タイプAは、主に沖合で暮らし、ミンククジラを狩る。

 タイプBはもっと小さく、アシカを食べる。アシカの乗る氷を波でひっくり返してしまうのは、このタイプである。

 タイプCの餌は主に魚で、水が跳ねたような目のマークが特徴。

 タイプDはほかのシャチに比べると小さく、丸い頭や尖った背びれが特徴だが、一番目につくのは、目の周囲の白いマークが狭いことだろう。

 このために、おそらく一番判別しやすい仲間であるが、皮肉なことに研究者にとっては滅多にお目にかかれないシャチなのである。

References:fisheries.noaa/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 46件

コメントを書く

  1. 人類を後頭部で分別するなら俺はタイプB(涙)

    • +8
    1. ※1
      通天閣近辺なら人気者だね
      タイプビリケン

      • +3
  2. 意味のない分類

    模様が違うぐらいでタイプ分けしてたら
    ネコでも犬でも数百ぐらい簡単にできるだろうに

    • -46
    1. ※2
      三毛猫とアメリカンショートヘアを同じ猫だからわける意味が無いと? ハウンドとレトリバーが同じ犬だからわける意味が無いと?
      生態と模様の関連性からグループ分けをしてるのが理解出来ずに、模様だけしか見てないと思い込むのは皮相浅薄と言うもの

      • +8
      1. >>8
        あなたが「同じ猫」と書いてる通り、三毛猫もアメショーも同じ「猫」だから。
        これは「シャチではないもの」に分類しようとしてるから猫とは全く別の話。

        • 評価
        1. >>35
          何言ってんだか全く分からなかったが、何となくすごい誤解してるのはわかった。
          「新種」というのは新しく生まれた謎の生物という意味じゃない。この場合、シャチという種の中で今まで「未確認だった種類」のタイプの存在がきちんと確認された、という話なんだよ。
          シャチに似た何かが爆誕したという話じゃないし、記事にも元ネタにもそんなこと書かれていない。以前からいたけど遭遇することが少なすぎてしっかり確認できなかったシャチの一種がこの度チリ沖で確認されました、尚どんな生活してるかは不明ってことじゃん。
          他の生き物に例えると、以前から森にトラがいると噂でしたが、この度科学的に存在を確認できました。尚、このトラはアムールでもスマトラでもベンガルでもありませんが、トラはトラです、名前はまだない、という様な話だよ。

          • +2
    2. >>2
      記事をよく読んでる?模様の違いで食べ物も生活も全然違うじゃないの。AタイプとCタイプだと性格も全然違う。
      ついでに犬は公式に認められてる犬種だけで205種いる。ローカル犬種いれたらもっと多いよ。
      なんで文読まずに反射でコメントするのかね

      • +2
      1. >>23
        その205種は「犬の種類」だから犬には変わりないじゃん。
        このシャチに関しては、「シャチではない別のもの」に分類しようとしてるんだから、その犬の例えは全くの御門違い。

        • 評価
        1. ※33※35
          新種であると提唱されるほど分化していると言うのならなおのこと、「模様のことだけで分類するのおかしい」とか言ってる※2の過誤がはっきりするツッコミ、お疲れさまです

          • +2
        2. >>33
          いや、「シャチの中でいるのはわかっていたが未確認だったグループが科学的に確認とれましたよ。新たに確認したから新種とするよ」という意味だから。
          シャチに似た別の生物を発見したとか爆誕した話じゃないから。あくまでもシャチの中での話題なの。

          • 評価
    3. カラパイアで、へぇ!っていう記事が出たら、最近はすぐWikipediaその他関連しそうなサイトに当たってみる癖がついた。
      シャチの生態や分類など、知らなかったことばかりで、また、「へぇ!」ってなる。知識欲が満たされて2倍おいしい。

      ※2の方のように、聡明で博識な御仁には無用でしょうがね。

      • +2
  3. 四つしか苗字がないのか・・・。
    あれっ、どこかにそんな民族いたよね?「源」「平」「藤」「橘」ってね。

    • -9
    1. ※3
      せめて四つの氏族とか言って欲しいかな。

      • 評価
  4. そういえばシャチについては「○○シャチ」「△△シャチ」etc…といった区分は聞いたことがなかったな

    • +7
  5. 生息する場所によって習性が違うのは知ってたが
    模様でシャチのタイプが違うなんて初めて知った
    面白いもんだね

    • +5
  6. バッタで言うところの緑や茶色ではなく黒い個体のバッタの集団を見つけたような感じか

    • +1
  7. なんか…イルカやクジラみたいなフォルムだね…

    • -1
  8. シャチって、でかいイルカだったのか。

    いわれてみるとそうだね。

    • 評価
  9. 1万年前なら亜種程度だけど39万年前に分岐となると完全に別種だね

    • +6
  10. タイプごとに差異があるのに素人が何の考えもなしに分類には意味がないとか言っちゃうの恥ずかしい

    • +5
    1. >>17
      交配可能な範囲での違いであれば同一の種として考える事もある

      すると人間は黒人白人黄色人種全てが1つの種だが
      馬とロバを掛け合わせると繁殖力の無い生き物が産まれる
      馬とロバは同一の種だろうか?

      生物をどう認識するのかで分類の仕方も異なるだろうから人によって基準が異なるのは悪くないと思う

      • -1
  11. そもそも品種と自然分類の違いが分かってないもの恥ずかしい

    • +2
  12. 丁度名古屋港水族館でシャチのタイプの知識を仕入れた自分にはタイムリーな話だ

    • +3
  13. どこにおるかわからない。シャチ(ORCA)だけに。

    • -1
  14. 水族館で飼育されるのは、主に魚を食べるタイプのシャチだったね

    • +3
  15. お魚食べるCタイプは天敵いないし狩りも楽なので、陽気で好奇心強くておしゃべりらしい。水族館にいたり、観光船で営業部長やってるのも彼ら。
    AやBは体デカくて警戒心強く、あまり喋らない。喋らないのに何故か狩りの時には息が合った行動する、謎めいた連中らしいよ。目にするのはCタイプがほとんどだけど、みんな持ってるシャチのイメージはA Bかな。

    • +5
    1. >>24
      おいおい水族館にいるのはアイパッチがバカデカイタイプAとタイプBしかいないよ。水族館のあらゆる画像漁ってみなよ、みんなアイパッチ超デカイから。
      タイプCの釣り上がった細いアイパッチのシャチは水族館にはいません。

      • 評価
      1. >>36
        そしたら水族館では何食べてるの?ちなみに肉食のシャチは魚絶対食べないよ。食べなさすぎて餓死するくらい。

        • 評価
  16. 人々が持ってるシャチのイメージは、3つのタイプの混合型だったのか
    でかい強い怖い(A)、だけど賢い、(B)人間には優しい(C)

    • 評価
  17. 新種のこんな大きな哺乳類が見つかる?!なんて、ロマンだねーワクワクするねー。海すごー。

    • 評価
  18. ドキュメンタリー番組で出でくるシャチの模様や背びれがその時によって異なるのに、各々の種名が無かったことにいつも疑問を感じてたけど、外見や生息域でタイプごとに分けてたんだね。
    野菜のシャチ、いつか本物を見てみたいなあ

    • +1
  19. 恐竜のように、生態系の頂点に君臨する者は必ず100%絶滅するからね。当時の人間の先祖はネズミみたいな弱い存在だったから生き延びた。シャチの先祖は小さいウマみたいな弱い存在だったから生き延びた。
    でも今は頂点に君臨してるから、シャチも人間も100%絶滅するよ。

    • -1
  20. アザラシをボールのように何度も放り投げて必要以上の苦しみを与えて楽しむタイプBのシャチは嫌い。
    その映像見たけど、生きるための捕食ではなくただの集団リンチだった。

    • -1
    1. ※38
      ネコ科の動物も同様のことをする。でもどちらも食用で捕獲した物。
      ヒトは楽しみで殺戮するんだよ。現代もトロフィーハンティングしてるよ。
      そんな人間が言える事?

      • 評価
      1. >>41
        それがなー、知能が高くなれば高くなるほど遊びで生き物を殺すようになるんだよ
        「ヒトは」じゃないの、ネコもシャチもイルカも遊びで殺す
        草食獣のゾウもノリでサイを殺すところが目撃されている

        あんまり「動物」に期待しない方がいいよ

        • +2
  21. うろ覚えだけどABCはDNAも違って、同じ種類の間でしか交配もしないんじゃなかったっけ?
    シャチって未だ謎だらけなんだよね。
    シャチ好きだから、鴨川シーワールドみたいな狭いところで泳いでいても魅力的だけど
    大海で全力で進むシャチを観てみたいと思う。

    • +2
  22. ここ数日のニュースで玄界灘でシャチが見つかったと
    ニュースになっていたが、上の分類だとタイプAかB
    っぽいかんじだった。

    • +1
  23. いやー、わくわくするな。シャチってかっこよくて大好き

    • +1

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