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「私を家に連れて行ってください」しかるべき人間に的確に声をかけた野良猫。願いが叶って家族の元へ(アメリカ)

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 人間にこびることなく、何にも縛られることなく、自由気ままな路上暮らしをエンジョイしている野良猫もいる一方で、本当は人間と一緒に家の中で暮らしたいと願っている猫もいる。

 基本的に野良猫は警戒心が強く、人になつくことはあまりない。だが、もともと誰かに飼われていた猫が何らかの事情で野良猫になってしまった猫は、家での暮らしが恋しいようだ。

 その路上暮らしの猫はずっと待っていた。

 そしてある日、しかるべき人間に的確に声をかけた。それが功を奏して、すぐに里親の手配がなされ、待望の家にたどり着いたのである。

猫にロックオンされた地域猫の世話をしている女性

 その猫にロックオンされたのは、ニューヨークのブルックリンでTNR(地域猫の去勢・避妊活動)をしているヘレン・アンドリュースさんだ。ヘレンさんは、クリントン・ヒルで暮らすノラ猫の小さな群れの世話をしていた。

 ヘレンさんは、エサをやりに行くたびに、ある同じ猫が現れることに気がついた。そのタビー柄の猫に、ヘレンさんは、「グランパ・ジョー」(ジョーじいさん)と名付けた。群れの他の猫より齢をとっているように見えたのだ。

 だが、ヘレンさんは自分からジョーに近寄ることはしなかった。群れの他の猫同様、そんなことをすれば逃げていってしまうだろうと考えたのだ。

やたら人懐っこいグランパ・ジョー

 ヘレンさんは猫用の人道的な罠を仕掛け、グランパ・ジョーを生け捕りにした。活動のメインの目的である去勢手術のために、アメリカ動物虐待防止協会へ連れて行くためだ。

 ところが、ひとたび罠にかかったジョーは、他の猫たちとは全く異なる反応を示したのである。野良猫なのにとにかく友好的なのだ。

 「病院への行き帰り、ジョーはとてもおしゃべりでした。これはその猫がとても友好的であることを示しています。野良猫の場合は、授乳中のメス以外とても静かにしているものなのです」とヘレンさん。

 手術を終えて群れに戻す際にも、ジョーの行動は他の野良猫と違っていた。普通の猫は、ケージの扉が空いたとたんに、とび出して姿を消してしまう。

 しかし、ジョーの場合はその場に留まり続けた。更にヘレンさんが声をかけると返事をして寄ってきたのだ。

 その際の様子が以下のインスタグラムの2枚目の動画である。

 「なでてもらおうと寄ってきたようなので、(連れて来るのに使った)罠の中に少しエサを入れると、ジョーは真っ直ぐに戻っていきました」とヘレンさん。

 ケージに入って人間に連れ歩かれることに全く抵抗がなかったようだ。もしかしたら元飼い猫で捨てられてしまった可能性が高い。

 こんなに人懐っこいのなら里親がすぐに見つかるかもしれない。ヘレンさんはジョーを自宅に連れて帰った。

人間に愛されたかった猫、こうみえて4歳だった

 家の中を確認し、静かな部屋に落ち着いたジョー。すぐにその甘えん坊ぶりを発揮した。喉をゴロゴロ鳴らし続け、身体をすり寄せ、愛情ちょうだい欲求はとどまるところを知らないかのようだった。

 「真っ直ぐに私の膝によじ登ってきて、ビスケット作りを始めました」とヘレンさん。

 ちなみに「ビスケット作り(make biscuits)」とは、猫が両前足でふみふみする仕草を表す英語の表現だ。ビスケットの生地を捏ねるところからきている。

 ヘレンさんは再びジョーを病院に連れて行き、マイクロチップを装着し、飼い猫となるのに必要な検査を受けさせた。ジョーの健康状態は良好であった。

 また、ジョーの年齢は、見た目に反しまだ4歳だということも判明した。

 「家の外で生きるのに慣れていなかったので、身づくろいが下手だったのでしょう」とヘレンさん。

あっという間に新しい家族の元へ

 そして、ジョーを受け入れてくれる家庭はあっという間に見つかった。たった3日で里親が見つかったのである。

 「ジョーはわずか3日で、ストリート・キャットからカウチポテト族になりました」とヘレンさん。また、既にいっぱしのビスケット職人でもある。

 ジョーは、新しい家で、愛情たっぷりに、豊かに幸せに暮らすのである。その名の通り、「じいちゃん」となって、いつか虹の橋へと向かう、その日まで。

written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 23件

コメントを書く

  1. 地域猫の去勢手術活動をしてる人なんて
    いちいち気に入った猫をお迎えしてたらキリがないだけに
    逆に一般人よりも相当にハードルが高いだろうに
    猫様からロックオンされたら誰も逃れられぬのだ

    • +24
  2. 猫撫で声は万国共通なんだなあってちょっと感動した
    ビスケット職人って表現もいいな

    • +45
    1. ※4
      >猫撫で声
      まさにそう思った。それにしてもほんとよく喋る仔だね。

      • +2
    2. ※4
      一部地域だけかもしれないけど、あのもにもにを”うどん職人”って読んでるよ。

      • +1
  3. わたしを~おうちの中へ~つれていってくださ~い
    そこに~飼い主はいません~怒ってなんかいません~

    • +5
  4. あれビスケット職人っていうんだ>ふみふみ

    • +11
  5. 海外の猫はうどん職人じゃなくてビスケット職人になるのか。朝は早くなさそう。

    • +24
  6. 外猫は自由気ままで幸せっていうのは人間の幻想だから。
    きちんと家の中で飼い主と一緒にいるのが本当の幸せ。

    • +14
  7. ジョー「俺を捨てるのか❓俺を捨てるのか❓
    スリスリするぞ。俺を捨てるのか❓スリスリするぞ。それでも俺を捨てるのか❓」

    • +7
  8. よその国でもフミフミは○○職人と呼ぶんだね。イタリアじゃピザ職人になったりしてw
    カウチポテト族も気になってググっちゃったよ
    要は日曜日のお父さんみたいなもんだな

    • +6
  9. マンションの部屋の前に子猫が居座った時は参ったわ
    何処の部屋の奴だよ…

    • +1
  10. 何て可愛い声!離れられなくなっちゃうね。飼い主さんといつまでも幸せにね!

    • +4
  11. 捨てられたんじゃなくて、迷子猫じゃないの?
    もとの飼い主を探すのが先じゃない?

    • -10
  12. 人間でいえば30そこそこの男盛りなのに見た目70過ぎで
    子どものような甘い声で甘えるのか

    ちょっとキモイかもw

    • -27
    1. 英語のふみふみはパン職人(make bread)って表現も見たことあるな

      >>16
      毛繕い下手だから毛がボサボサ&慣れない野良生活で疲れて老け顔になっていた可能性が高い
      ヘレンさん?や里親と一緒の写真は若返ってるしね
      うちの実家で猫可愛がりされてる王子()も、人間にブラッシングされるのが当然と思ってるせいか、自分でも入念にグルーミングはするけど下手くそで、長毛種でもないくせに毛の流れとか無視のボッサボサになるw

      • +5
  13. ネコ「ニャーニャーニャー(私の前世は人間でした、あなたは私の子孫です、やっと見つけましたよ。)」

    • +5
  14. 何もわかってないな
    自由気ままな路上暮らしをエンジョイしている野良猫なんていない

    この寒い中震えて我慢しても冬を越せない野良猫が多いのに

    • +23
  15. 最後から二枚目の、女性に抱かれているジョーさんは、お顔が丸くて、お目目がくりくりしていてかわいいね。
    たとえ元の飼い主がいたとしても、ニューヨークの大都会の中では、マイクロチップでもない限り探し出せない。
    新しい飼い主の所で、お幸せに。よかったね。

    • +6
  16. シャムトラの成猫がウチに来たばかりの頃
    成猫になってから飼い猫になった元野良なのに
    とても賢く、大人しい上に人懐っこいので
    年を取って白髪になったシャム猫だと
    父は勘違いしていた

    • +1
  17. この子の鳴き声愛らしいなぁと
    えぇやだよおーもっとみんなといっしょにいたいって言ってるみたい

    • 評価

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