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げに恐ろしきは植物かな。他の植物を絞め殺しながら成長していく「絞め殺しの木」

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 人間を軽く殺せるほどの毒を蓄えているのは植物だし、植物がなければ我々動物は生きていくことができない。植物のもつ底力はもしかしたら地球最強なのかもしれない。

 そんな植物パワーをマジマジと見せつけてくれるのは、「絞め殺しの木」だ。

 絞め殺しの木は、熱帯に分布するイチジク属や一部のつる植物の総称なのだが、その一生は他の種の犠牲によって成り立っている。

 宿主植物を絞め殺しながら成長するのだ。

How the fig tree strangles other plants for survival in the rainforest – David Attenborough – BBC wildlife

宿主植物を絞め殺す

 絞め殺しの木の種子は鳥やコウモリ、猿を媒介として他の木の幹や枝の割れ目に落とされ発芽する。

 発芽した絞め殺しの木はその根を地表まで伸ばしていくのだが、この時宿主となった木々に絡まるようにしてその細い根を伸ばしていく。

 根が地表深くまでたどり着くと、宿主に栄養を供給してきた根に強く張り付き締め上げていくのだ。徐々に太くなった木の幹は宿主を絞め殺すか、栄養をすべて遮断して宿主であった木を枯らしてしまうのである。

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 この方法は木々の生い茂る熱帯雨林で太陽を確保するための方法として「宿主に置き換わる」という選択肢を身に着けた絞め殺しの木が獲得した生存競争のたまものなのだ。

 こう聞くと恐ろしい種族に思うかもしれないが、絞め殺しの木は比較的少ない生物量でありながらも、自然系に多大な影響を及ぼす種族の部類である「キーストーン種」の一つと言われている。

 これは絞め殺しの木が宿主を絞め殺した後にできる内部の空洞が鳥やコウモリなどの生物の隠れ家として機能するためである。

References:Strangler fig | tree | Britannica.com/ written by riki7119 / edited by parumo

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この記事へのコメント 33件

コメントを書く

  1. 宿主を枯らしたとしても倒れないのかな?
    すごい環境にはすごい生き方があるなぁと…

    • +5
    1. ※1
      宿主が枯れる頃には、
      締めた根っこだけで自立出来る様になってるのです。

      • +7
  2. 締め殺しとまで表現されるほど派手ではないが、日本にも樹木の光環境を奪って、ターゲットを殺してしまう生態の植物は身近にある。
    つる植物だ。つる植物が絡みついた樹木に与えるストレスは相当なもので、あっという間に死んでしまう。だからこそ林業では、つる切りが基本作業に組み込まれている。

    • +28
  3. アメリカのジャイアントセコイアもその巨体で雷を呼び寄せ山火事を起こし周囲の植物を焼き払う事で栄養を独占するモンスタープラント

    • +11
  4. おなじみの藤もほったらかしの雑木林では絞め殺し植物になっちゃうのよ
    お花が咲いてる時なんか、ほんと妖艶に絞め殺してるわね

    • +31
    1. >>7
      アコウだね 沖縄でも街路樹として普通に見られる なんでも切り倒すと不幸がある、という言い伝えがあるそうだ
      確かそうだった記憶があるw

      • +7
    2. ※7
      屋久杉の「締め殺し」といえば
      ヤマグルマじゃないかな

      • 評価
  5. 文字通り「日の目を見る」ってだけでも生在競争なんだな

    • +7
    1. >>12
      一応生態学者だからな 廃業しそうだけどw

      • +1
  6. 葛も巻き付いている
    枯らすかどうかわからないけど、危ないので一応切ってあげてるわ

    • +2
  7. でも人間はこれを利用したりするからなー
    一番恐ろしいのは人間だよねいつだって

    • 評価
  8. ストラングラー・ツリーと総称される。植物のなぜなに本の定番。台湾で始まったガジュマルの盆栽は「多幸樹」として売られている。釈迦が涅槃に入った菩提樹の根元というのもインドボダイジュ(学)Ficus religiosaだと推定され、その場合枯れた宿主のうつろの部分を寝台にした可能性が高い。日本での菩提樹の名は名と葉の形しか伝わらなかったので誤用や拡大解釈(現地のを含む)もあり多種の樹木を含む。数珠の菩提樹はジュズボダイジュ、和名はジュズノキと言いホルトノキの仲間、Elaeocarpus angustifoliusが私の知っているものですが、ファンキーブッダさんのサイトは良く整理され、数々の菩提樹が有ることを教えてくれます。なにか買ってあげて

    • +4
  9. 赤道直下育ちです。
    この植物は街なかでも普通に見かけるよ。
    でかい木にまとわりついて枯らしたやつは真ん中の空洞に大人が余裕で入れるくらいのスペースができるし、直立したタコみたいな姿になってる。
    根っこがそのまま幹の一部に変化するからどっしりして妙な存在感があるんだよね

    • +4
  10. 丸二年ほったらかしの庭を預かって掃除したら
    庭木が蔓まみれで枝ぐにゃぐにゃだったり枯れたり食い込まれてたり。
    植物たちは静かに激しくえげつなく闘って生きてるねえ。

    • +5
  11. 何だか日本の妖怪のコナキジジイを思い出した
    こんなのを一度纏わり付かせたら宿主は終わりだな

    でもツル性植物が植物界を制覇していない現状を見ると
    そうそうはツル性植物だけが有利ではないのかも知れない
    普通の植物はツル性植物への対抗手段を持っているのか?
    辺りを知りたくなって来た。きっと何か有ると思う

    • 評価
    1. ※21
      わかりやすいのは、サルスベリやヒメシュラみたいに樹皮をツルツルにするという戦略
      そんなもんでツル植物防げるの?とも思うかもしれないけどあからさまにこれらの樹種につる植物がついてないことが多い
      データは取ってないけど、取れば圧倒的に違いは出てくると思う

      • +6
      1. >>24
        樹皮が剥がれやすいのもそうだろうね

        • +3
  12. 家の庭に藤があるんだけど、それが巻き付いてた木は枯れてしまった。

    • +2
  13. 俺の隣で今寝てるうちの奥・・・・いや何でもない・・

    • 評価
  14. タイに行ったときどこかの寺院でこういうの見たなー
    洞に仏様の像が仕込んであった記憶がある

    • +2
  15. 他の木より成長を早くする、横に枝を広げて他の植物に日光が当たらないようにする、根から化学物質を出して他の植物を枯らす。

    植物界の生存競争もなかなか激しい。

    • +1
  16. 落葉も多分攻撃の一種だと思う。毎年毎年あれだけ根元に大量に降り注いで堆積させられたら他の植物はそうそう発芽なんてできないし、発芽しても土に根を下ろすのも大変。それを見越してか落葉樹は大粒の種子に栄養を溜め込んだものがほとんど。

    • +2
  17. ツレが結婚してからどんどん元気が無くなってくのもコレだったのか(ちg

    • 評価
  18. 100円ショップの小さなガジュマルを普通の植木鉢に移したらどんどん大きくなって、今窓際に置いてるけど気根や鉢からはみ出した根がどんどん伸びて凄いよ。
    下にもどんどん伸びるし、隣の別の鉢にも侵入して栄養盗んでる。

    • 評価
  19. これ、家にできないかな?木で枠だけ作ってその上にまけば、根がぎっしりと壁と天井を作って、できるまで時間かかるけどメンテナンスフリー

    • 評価

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