メインコンテンツにスキップ

150年ぶりに発見されたエイリアンじみた植物「ティスミア・ネプトゥニス」(マレーシア)

記事の本文にスキップ

33件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 1866年、イタリアの博物学者オドアルド・ベッカーリは、不思議な姿をした植物をマレーシアの熱帯雨林で発見した。

 球形のランタンのような姿で、3本のアンテナ状の枝と白い幹を持つ。興味を引かれたベッカーリは、後年ノートの中にティスミア・ネプトゥニス(Thismia neptunis)を描き、それを数年間保管した。1878年の記述が当時、植物の唯一の記録であることなどつゆも知らずに。

 そして150年後、再びこの植物が発見されたのである。

150年ぶりに発見されたティスミア・ネプトゥニス

 2018年、チェコの作物研究所とパラツキー大学の研究者がボルネオ島マタン・マシッフ(Matang Massif)でティスミア・ネプトゥニスを再発見した。

 その姿はベッカーリの記録そのままだったが、さらに細かい点も明らかになった。電球のような花には赤い線模様があり、上部には小さな円形の開口部がある。この植物は開花した花を含めて高さ9cmほどになるようだ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:COURTESY OF MICHAL SOCHOR

光合成をせず、菌類から栄養を得るティスミア・ネプトゥニス

 ティスミア・ネプトゥニスは菌従属栄養性植物の仲間である。つまり葉緑素がないために、光合成ができないのだ。

 代わりに地下の菌類から養分と水分を抽出して生きている。この植物については今後も新しい発見がなされるだろう。

 何しろ数週間しか咲かないのだから、発見できたのは幸運としか言いようがない。妖精のランタンと呼ばれるこの属には76種があるが、2011年以降発見されたものは30種にも上る。

 実は存在自体は1844年から知られていたのだが、かなり背が低いため、見落としやすいのだ。世界的に熱帯雨林の減少が進んでいるため、その仲間のいくつかはすでに絶滅してしまった可能性があると考えられている。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:COURTESY OF MICHAL SOCHOR
この画像を大きなサイズで見る
image credit:COURTESY OF MICHAL SOCHOR

 ベッカーリのノートによれば、彼はティスミア・ネプトゥニスのような植物をもう2つほど発見していたらしい。研究者は、今回の幸運でそちらも発見できるよう願っている。

References:biotaxa / smithsonianmag/ written by hiroching / edited by parumo

追記(2018/3/13): 本文の一部を修正して再送します

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 33件

コメントを書く

  1. 花形からランかと思ったら、ちがった。
    銀竜草みたいなのかな。
    けっこう大きいんだね!

    • +11
  2. 絶対こいつ歩いて移動してるから見つからないんだろう!?そうだろう!?

    • +31
  3. >電球のような花は直径9センチ
    後ろに写ってる枯れ葉から比較すると9ミリの間違いじゃ?
    花が9センチだとすると後ろの葉っぱは7~80センチ位の大きさって事になるぞ

    • +3
    1. ※8
      写真【E】を見てくれ。後ろは方眼紙だ。

      • +4
    1. ※10
      「大丈夫だ、あの光に攻撃力はない」

      • 評価
  4. 俺こんなの発見したと自分で描いた絵だけ見せても信じてもらえない臭満点だな

    • +14
  5. ティラミス  って空目したのは私だけだろうか

    • +4
  6. ひっくり返ったカマドウマみたいでキモい…

    • +4
  7. 三本のアンテナそれぞれに意思があり決定は投票によって行われる的な

    • +2
  8. 特にキモイとも思わず燭台や松明みたいで綺麗だなーと思った自分は異端か(小声)
    マヤランやギンリョウソウとか、菌従属栄養植物ってみんな見た目ユニークね

    • +8
  9. 現代の技術や知識でも発見できなかったものを150年前に発見していたのはやっぱり凄いことなんだろうか

    • +1
  10. フィールドワークに必要なのは、技術や知識よりも「幸運」なのかもしれないね

    • +5
  11. 光合成はお日様に左右されて色々都合悪いから菌根作って菌に栄養分けてもらお、葉緑素は棄てたろという異端な感じの植物さん

    • +1
  12. 日本にもこの仲間は生えてますよ~。
    タヌキノショクダイで検索してみてください。

    • +5
    1. ※24
      画像検索したら、かわええええええwwww

      • +3
  13. ストレンジャーシングスでみた!
    あれ?ちがうか…

    • 評価
  14. 寄生・腐生の植物ってなんでこんな奇抜なのかねぇ…

    • +4
  15. 花本体が誘い込み型の昆虫トラップなのはまあ理解できるとして、この節足動物の触角のような異様に長い花弁は一体何なのだろう?
    なにか意味があるんだろうから不思議というか、なんかいろいろ想像できて楽しいな。

    • +2
  16. ギンリョウソウの仲間か~。にしても長い触手みたいのとか何に使うんだろうね。

    • 評価
    1. ※32
      これは茎だと思うよ、茎っぽいのの下の白いのが根で
      根から直接花が開いて、そこから茎が伸びてると思う
      栄養不足で生長優先順位スイッチを切り替えまくって根の次が花になっちゃったんだと思う
      例の育児放棄で自己遺伝改変が起こるのと同じだね
      花弁五枚のうち二枚も落してあり、容赦なく節約しまくってるよね(最低グレードの五本骨傘の更に格下をイメージしてほしい)
      ケチって安いのを作ってる感がスゴい、粗悪品ばかり掴まされる粗悪プロの自分だから良く解る

      • -1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

植物・菌類・微生物

植物・菌類・微生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。