この画像を大きなサイズで見る全米科学アカデミーは、毎年、研究や実験のために使われる脊椎動物の数は米国だけでおよそ2200万匹と見積もっている。その85%はラットやマウスだ。
他にも様々な動物たちが、ガン研究から宇宙旅行での人体への影響にいたるまで、あらゆる研究に使用されている。
動物たちは人類の現代医学の発展のために計り知れない貢献をしている。そのおかげで20世紀初頭には40年ほどだった人間の寿命が今日70年を越えるまで延びているのだ。
人類の犠牲となった動物たちに敬意を表するために銅像が建てられている。ここでは7つの銅像を見ていくことにするがそのうちの6つはロシアのものである。
1. 実験用マウスの像(ロシア・ノヴォシビルスク)
この画像を大きなサイズで見るノヴォシビルスク近くのアカデムゴロドクにあるロシア科学アカデミー。その細胞・遺伝学研究所の前の像は、毎年世界中で科学の名のもとに犠牲になっている何百万というマウスに敬意を表したものだ。
像は、白衣を着てメガネをかけ、DNAの二重らせんを編んでいるネズミの姿を表わしている。
研究所長のニコライ・コルチャノフによると、このネズミの像は、人類がその遺伝子や分子を研究し、病気の身体的メカニズムの解明や新薬の開発に役立てるために利用してきた、マウスたちへの謝意の表われだと言う。
2012年、この研究所の創立55周年のときに、像のための最初の石が敷かれ、翌年にブロンズ像が建てられた。
2. マントヒヒの像(ロシア・スフミ)
この画像を大きなサイズで見るロシアには、マントヒヒの像もある。そこにはサルを使った実験のおかげで、研究が進み、克服した人間の病気の名前が彫られている。
この像があるのは、黒海沿岸の町スフミの実験病理学療法科学研究所のキャンパスだ。ソビエト時代に宇宙飛行させるためのサルを育てていたことで知られるここのサル飼育所が、創立50年を迎えた1977年に記念に建てられた。
8頭のサル宇宙飛行士がここから宇宙へ飛び立ったのだ。また、ポリオ、はしか、肝炎のワクチンや、新たな抗生物質、その他の病気の治療薬もサルを使って試験していた。最盛期は5000頭ものサルがいたが、現在はアフリカやアジアのサルが300頭飼われている。
3. 犬の像(ベラルーシ 旧ソ連)
この画像を大きなサイズで見る旧ソ連系の国々の大学や研究機関は、動物に捧げた像をつくっている。ベラルーシのグロドノ医科大学の入り口には、悲しそうな顔をした犬の像がある。
土台の大きな石につけられた銘板には、こう刻まれている。「医学の発展のために計り知れない貢献をしてくれた動物たちのために」
4. 犬の親子の像(ロシア・ウファ)
この画像を大きなサイズで見るロシアのウファは、歯科医院の多いことで有名な町だが、ここには親イヌと小イヌのブロンズ像がある。犬は骨折治療、虫歯、歯科材料、成長研究、口腔ガンなどの研究を行うため、ロシアでは歯科研究分野でよく利用されている。
5. パブロフの犬の銅像(ロシア・サンクトペテルスブルグ)
この画像を大きなサイズで見るこの像は、よく知られたパブロフの犬の噴水で、サンクトペテルスブルグの医療実験研究所の庭で見ることができる。
イワン・パブロフは、あの古典的条件づけの実験で有名なロシアの生理学者。イヌの消化機能の生理を研究していて、エサを与えようとすると必ず涎を垂らすことに気づいた。
パブロフは、イヌがエサを期待して涎を垂らすこの行為を”精神的分泌”と呼んだ。さらにテストを重ね、エサをやるときにイヌに特定の刺激を与えると、その刺激がエサを想起させるようになり、エサがなくても涎を出すようになるとパブロフは結論づけた。彼はこの研究で、1904年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
当時、イヌを使ったパブロフの実験は新たなタイプの研究だった。それまでは、実験といえば、生体解剖など生きた動物での手術の練習が大部分で、動物に多大な苦痛と傷を与え、最終的には死をもたらすものだった。
一方で、パブロフは長期的な生理学的プロセスを観察することを目指していたため、イヌを健全な状態で生かしておく必要があった。そこで、パブロフの研究室には、立派なイヌ小屋が設けられ、その実験は何週間も続けられた。
6. ブラウンドッグの像(イギリス・ロンドン)
この画像を大きなサイズで見る生体解剖といえば、20世紀始めのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで行われたおぞましい生体解剖をめぐって大きな論争が起こった。
名もない”ブラウンドッグ”が数ヶ月にわたる実験の対象になったのだが、繰り返し手術を受けて体を切り刻まれ、膵臓を取り出されたあげく、次の2ヶ月はケージの中に閉じ込められ、そこで痛みに鳴きわめいた。
さらに、首の神経をむき出しにされて、そこに電気刺激を与えられたリした。ふたりの学生と生体解剖反対派が、研究者の残酷なやり方を暴露したため、大きな騒ぎになり、訴訟問題にまで発展し、ロンドンの通りで暴動が起こるほどの事態になった。
ついに、ロンドンのバタシーパークにブラウンドッグを悼む記念碑が建てられたが、今度は像に刻まれた碑文に怒ったロンドン大の医学生たちが、何度も像を破壊しようとし、無理やり撤去させた。
それから75年後、オリジナルのものと同じ碑文が刻まれた新たな像が設置された。そこにはこうある。
1903年2月、ロンドン大学研究室での2ヶ月以上にも及ぶ生体解剖の結果、死に追いやられたブラウンテリアが、ようやく安らぎを得られたことをを記念して。また1902年に同研究室で生体解剖の犠牲となった232頭のイヌたちを偲んで。イギリス国民よ、一体いつまでこんなことを続けるのか?
7. 世界初の宇宙に行った犬、ライカの像(ロシア)
この画像を大きなサイズで見る世界で初めて宇宙に飛び立ち、軌道飛行をした、ソ連の宇宙犬ライカのことはみんな知っている。だが、人類の宇宙飛行の道を切り開くために、ライカが犠牲になってから50年もたった2008年になって初めてライカの記念碑ができたことは、ほとんどの人は知らない。
ライカは、モスクワの通りをうろついていた野良犬だった。ソ連の研究者たちは、野良犬なら極寒や飢えといった劣悪なコンディションに十分に耐えうるだろうと考えたのだ。
宇宙飛行の準備として、狭い宇宙船内に慣れさせるために、ライカはほかの数頭のイヌとともに、何週間も続けて狭いケージの中に閉じ込められた。遠心機で回転させられたり、宇宙船の疑似騒音にさらされたりした。こうしたトラウマ的な体験のせいで、多くのイヌが排泄行為ができなくなってしまった。
この画像を大きなサイズで見るライカが軌道飛行に乗ったとき、断熱装置のトラブルのせいで、船内の温度が異様に上がって、飛び立って数時間でライカは死んだ。ライカの本当の死の原因が明らかになったのは、2002年になってからのことだ。それまでソ連政府は、ライカは酸素不足で死んだと主張していた。
今でこそ、ライカは切手になったり、宇宙飛行士に続く宇宙の征服者としての記念碑が作られたりして、記憶に刻まれるようになったが、2008年までライカに捧げられた記念碑はなかった。像は、ライカの飛行準備を担当したモスクワの軍事研究施設の中にある。
関連記事:最初から片道切符だった。宇宙飛行に初めて行った犬、ライカにまつわる10の悲劇
References:amusingplanet/ written by konohazuku / edited by parumo
※追記(2018/01/24):画像の一部を修正して再送します














リアルでもネットでも「ロシアは今も昔も怖い国」と信じている人が結構いて驚くけど、優しい人も美しい感性の人もいるんだということを感じてほしいな。これだけ見て「ほら!」というのもおかしな話だけど……
ライカの前後にも何十頭も実験に参加していて、最中に死んだ
(爆発等で)犬も出てしまったけど(対照的に5回以上もロケットに
乗っていった犬もいる)大部分はその後も余生を過ごすことができて、
ペットとしてその後飼われたり、子犬をもうけたり、全頭に愛称が
つけられていたり、実験者達も当時のできる限りのことはしていた
んだと関連物をみているとそう思う
日本の場合は地方病の中間宿主になった生き物の供養塔とかかな。
※3
ミヤイリガイの慰霊碑があるらしいね。
※6
旅行中に立ち寄った護国神社で見た、軍馬軍犬軍鳩慰霊碑は辛かったなあ。
人間の戦争に付き合わされて死んでいったのだから。
3と6の画像が同じ?
犠牲者はいつもこうだ
文句だけは美しいけれど
畜魂碑は日本のどこに行ってもあるけど案外知られてないのかな。
※7
神社、お城、大学、元軍の施設など関係ある場所には必ずあるよね。
だいたい目立たない場所にひっそりあるからね。
日本も日本で蚕とかフグなどの食材供養もあるし
どこの国にもひょっこりあるのかもしれない
製薬会社の研究所や工場にはよくあるよ>供養塔。
自分は機器主体の分析屋だったけど動物好きだから供養塔の清掃やってたっけ。
マスター・ヨーダ!
日本にも護鬼佛理天像があるよね!
理系生物の学科がある大学は大抵供養塔があるよ
あと有名どころと言えば鯨塚(含・鯨神社)、高野山の「しろあり やすらかにねむれ(命令形w)」かな?
ライカは本当に胸糞悪い 他にも胸糞悪い実験いくらでもあるけども
その内の一頭が犬惑星に到着し、人類に報復に来るのだった。
この行為、人の為か犠牲者の為か。
※17
君の言葉が刺さった。
こんなことするくらいなら、ずっと悪い奴でいたほうがマシなのかな
貢献じゃなくて犠牲だよね…。
普段使う何気ない便利な物が、どれほどの犠牲を払って生まれた物なのか。
そういう事を考えると業の深さに慄く。
人間なんてみんなロクな死に方しないんじゃないかって思っちゃう。
※18 ロクな死に方しないどころか、畜産業による環境破壊で滅亡寸前ですからね・・・
動物実験による犠牲を罪深いと感じられるなら、できる限りの生活用品を「動物実験なし」の商品に切り替えてください。
わたしはシャンプーも石鹸も洗剤も化粧品もすべて”動物実験なし”の表示のあるものしか買いません。
それだけでも救われる動物たちはいます。
動物実験による新製品を消費者が買い続けていては犠牲を減らすことは出来ません。
動物を苦しめ続けてまで人間が幸せに長生きする必要なんて、わたしはないと思います。
日本(京都)の菌塚も入れてあげてください。
恩恵を受けている以上何も言えない。手を合わせる事しか出来ない
日本は研究施設には供養塔がセットだよ
ロンドン大の医学生のクズっぷりにドン引きした。
これは「動物の顕彰塔」であって、「慰霊碑」じゃないような気がする。
うちの大学にも、実験動物の慰霊碑があったし、毎年、供養祭をやってたぞ。
一部の国だと、全部、「(人間のために動物を遣わしてくれた)神様に感謝」で終わるけど、八百万な日本じゃそれぞれの神様とかに感謝と慰霊だからなぁ。
コメ欄見たら結構国内でもいろいろなものがあるみたいだね。
少し調べて機会があったら寄ってみたい。
人間は、元々自然から搾取して生きてる動物でしかない。自分だけが違う高次元の存在であると思うなら、それは奢りも甚だしい。ただ、こうした動物に感謝できるような謙虚な気持ちを持てないようならそれは人間ではない。(それが自分たちが納得する為だけにでもだ)
むしろ、多くの動物たちは、異種間で、殺しても殺されても不問とする暗黙のルールの様なものがあるだけ、人間よりましと言えるかもしれない。…とかなり偉そうだけど、オレはそう思うぜ。
動物実験は、いい加減やめなさい。
感情もある、命に変わりはない。
※28
では貴殿は原始の人間の生活に戻るべきだ
間違ってもネットなんて閲覧してる場合じゃない
それが出来ないのなら偽善でしか無い
※32
確かに文明の様々な点を嫌って独自の文化で暮らす集団はあちこちにあるね
彼に合う集団が見つかればいいのだが
※32
ヒステリックに動物実験反対!って叫ぶ人に嫌なのは同意だけど
でも ※31 の言うように動物実験が全て人間のために効果があるのかと言えば疑問だし
少しずつだけど実験や動物への苦痛を減らしていこうって方向性は支持したい。
マウス「銅像なんていらないから殺さないで」
アメリカにはこういう慰霊碑ないのかね
検索してみたけど見つからなかった
科学者も「マウスは小さな人間ではない」と警鐘を出しておる。
高野山にゴキブリの墓もあるよ
未だに私たちの医療は、沢山の動物たちへの非人道的な行為で発展している
申し訳ないと思いながら生きるしかない
関わっている人たちは、どんなにいい仕事をしても100%達成感を味わえることはないと思う。きっと自分はろくな死に方しないと思いながら、毎日仕事しているのかも知れません。
宇宙人さん「人類の銅像を作れば、人間での人体実験をやっても許されるらしいぞ !?」
科学の発展はありがたいものだけど、もう十分だとも思う。
今後はできるだけ動物実験は廃止してほしいな。
自分は身体的な病気持ちだけど、それでもそう思うよ。
個人的には供養塔より、銅像の方が心がこもってる気がする。個人的にはね。
マグロとウナギの供養塔ってあるのかな。
そんなにウナギを食いたいか。
※42
一般的に魚塚・鯨塚と呼ばれる供養塔がある
日本の漁港は歴史が古いから日本全国どこでも供養されてるよ
動物実験する大学も、食肉関係も同じ
食糧であれ医療科学であれ、命を戴いて生きている事には変わりない
人間も食物連鎖の一つだからね
だからこそ命に感謝し供養を怠らない
それが昔からの日本人の考え方
多分神道から来てる発想だろうね
※45
主旨からちょっと外れてしまって恐縮なのだけど、
いただきます自体は昭和からの言葉だよ
それまでは食事前に特に決まった言い方はなかったし、
いただきますという場合は、み仏の恵みに感謝するとか、
食事を作った人達に感謝するという意味だったよ
※45
長崎県の某カステラ直売店に行ったら鶏の供養塔があったよ。無精卵とは言え本来はヒヨコになるために産まれた卵を大量に使ってるからなんだろうね。
どうすれば良いのかわからないよ
ごめん、ただただごめん。ごめんね。
なんの足しにもならないけど、一生懸命働いて、年取ったら盲導犬や介助犬の最後を看取るボランティアをしたいと思ってる
それ位しか、自分は行動できないけど
動物の供養塔は日本全国各地にあるよ。
競馬場の近くには予後不良で安楽死させた競走馬の為に馬頭観音が祀られたりしているし、養豚場や養鶏場や牧場にだって供養塔はある。
「人間は常に動植物の生命を奪って、それを糧にして生きている」認識が強いからだと思うね。
欧米人の感情論からキている歪んだ動物愛護とは全く異なる思想なんだと感じるよ。
「捕鯨反対!」を唱える欧米人!鯨がどれだけ多くの命を奪って生きているか知っているのかね?
また世界で一番、鯨を殺しているのはアメリカのアラスカ州!
日本ほど鯨に精知していなかったから脂を採ったら殆ど棄てられていたらしい。
ロンドン大学の学生、本当に悪逆非道だな…
メイドインアビスのボンドルドに匹敵するレベル
誰が建てようと言い出したんだろう。実験動物に対する敬意に感服した
今わたしは風邪を引いていて抗生物質の錠剤飲んでるけど、これも研究者と動物たちの力だと思う、せめて、シャンプーとか歯磨き粉だったら動物実験していないメーカーをの買う
アレルギー系の基礎研究のところにいたから言うけど、動物実験の産物に関わりたくない場合は病院も行かないほうがいいのではって思うし、気軽に使ってるであろう痒み止めだって動物実験で得られたデータを元に作られてたりするからね。痒くなる成分を塗られてケージが揺れるほど暴れ、ストレスで死ぬ個体も出るようなマウス実験の犠牲の上に成り立っていたりするんだよ。アトピーの研究や花粉症の薬もそうだった。難病の研究もそうだった。
非難はするけど恩恵は頂きますよ勿体無いですからね…みたいなのはなんだかなって思うし、実験やめろ動物可哀想なんて言いつつ地面の虫は気にせず歩き害虫も平気で駆除できるような人は無関心な人よりも強く命に線引きしてる感じがして個人的にはいい印象を抱けない。パンが一個焼き上がるまでの間にだって”特に注目されなかった命”は沢山奪われてるんだからなぁ。
毎年慰霊碑で式典やってるんだよ。定期的に花も備える。携わる人だって申し訳無さを抱きながらやってる。動物実験だけでなく生きる上で奪わざるを得なかった命全てに「ごめんなさい、そしてありがとう」できてるといいな。
高野山はシロアリ供養塔もあるよ。
殺虫剤業界自体が、年末に大々的な供養祭を行っているよ。
記事、そしてみんなの意見を読めてよかった。
いい年してるのに、こういう事実をほんとうに
忘れがちだ。時々思い出したい。
ありがとう。
日本も生類哀れみの令(これ自体問題はあったが)の前までは
野良犬で刀の試し切りをすることはかなり普遍的なものだった
犬追物でも的として用いられた(矢自体は本物ほどの殺傷力は
ないが、終わった後は犬鍋にして食べた。これは食文化だが)
供養塔がある一方、顧みられない命は人間も含めて多く存在
していた(これに心を痛めている人達もまた存在していたが)
医学の発展のために犠牲になる動物たちのために
私たちが今すぐできること
PCを止めて早寝し、早起きしよう
夜更かしは万病の元、病人が少なければ少ないほど医薬品の需要は少なくて済む
…私ももう寝るよ
生体研究したい人は、自分のクローンを作ってそいつで研究すればいいんだ。
将来的には遺伝子操作やらで苦痛や恐怖心を持たない動物が創り出されて実験に用いられることになるのだろうか。
あるいは、限りなく人間に近いけど人間ではない生き物なんてものが新たに生み出されたり…?
ひっど