この画像を大きなサイズで見る1895年という年は、優れた文学作品が多く生み出された。オスカー・ワイルド『真面目が肝心』、トマス・ハーディ『日陰者ジュード』、H.G.ウェルズ『タイム・マシン』などなど。
だが、こうした作品に埋もれて、あまり評価されていないものの、他にも傑作はあった。アメリカのマーヴィン・R・クラークが自費出版した150ページのパンフレットPussy and Her Language(ネコとその言語)もその一つであり、猫とどうやって話したらいいかが書かれている。
とにかく猫が大好きなので、みんなにも好きになってもらいたかった。
クラークがこれを書いた理由は単純だ。たいていの人が猫は傲慢なネズミハンターにすぎないと思っていた時代(中立と思われていた1828年版ウェブスター辞典ですら、猫のことを狡猾で極めて悪意に満ちた動物と定義している)、彼は大の猫好きだったからだ。
「100万の犬のうち、悪く言われるのはたった一匹だが、100万の猫のうち、いいことを言われるのは一匹もいない」とクラークは書いている。
この本がそうした状況を変えられたらいいと思ったのだ。
だが、クラークのやり方は少し変わっていた。自分の考えを読者に納得させるために、架空の科学者を何人か作り上げて、彼らの言葉を引用したりして、いかにも実在するように見せかけた。
そのひとり、”偉大なるフランスの博物学者、アルフォンス・レオン・グリマルディ、F.R.S., F.G.S., M.O.S., D.H. du C., M.F.A. S., M.F.A., et al.”と紹介されている人物が、本の約半分を書いたことになっている。
見ればわかるが、すべて反論の余地はなく、あえて声を大にして言う必要もないほどだ。『ネコとその言語』から抜粋した20の教訓は、1世紀前と同様、現代にも十分当てはまることだからだ。
この画像を大きなサイズで見る猫に関する20のこと
1. 猫はいつでも国際外交をぶちこわすことができる
ワシントンの壮麗な議会議事堂の建物や、ホワイトハウスでの極秘の閣僚会議になんなく侵入でき、国家の秘密に聞き耳をたてられる神出鬼没スパイが存在する。もし、まずい瞬間に息をつこうものなら、ぶち壊しになるかもしれないが…
2. 猫は天気を予測できる
猫がいつものように顔を洗っていたら、明るい太陽が輝く晴れになるが、猫が自分の毛の向きに沿って舐めていたり、前足で耳の上をおそうじしていたら、嵐になる。
3. ナポレオンは猫が嫌いだった
オーストリアとロシアの敵を忌み嫌うように、激しく猫を嫌っていたと言われている
4. にもかかわらず、フランスには猫の病院があった?
フランスはパリの都には、Hospice du Chatsと呼ばれる広大な建物がある。非常に広い敷地を占めるこの2階建ての豪奢な建物は、その名が示すとおり、猫専用保護施設だ。
雌雄やお国柄によって、部屋が割り振られていて、ホールや部屋はスチームで温められ、食事はちゃんと宗教的なルールにのっとって出されている。一流ホテルで定められているような事細かな秩序正しさや精密さで運営されているのだ
この画像を大きなサイズで見る5. ニュートンは物理法則を研究するのに自分の猫を利用した?
サー・アイザック・ニュートンは、自分の飼っていた老猫のために納屋に大きな穴をあけ、幼い子猫のためにそのとなりに小さな穴をあけたと言われている
6. 特に優秀な人ほど猫が好き
シェークスピア、ミルトン、バイロン、ムーア、タレーラン、エドガー・アラン・ポーシャトーブリアン、ロバート・サウジー、ドクター・ジョンソン、ベンジャミン・フランクリン、ジュリアス・シーザー、トーマス・グレイ、サー・アイザック・ニュートン、サー・ウォルター・ローリー、ウルジー枢機卿、ルソー、チェスターフィールド卿、ホイッティントン、ロンドン市長、プルタルコス、そして数えきれないくらいの人たちが、わたしの猫好きを称賛している
7. 猫はノア・ウェブスターと折り合いが悪い
ノア・ウェブスターは、分厚い書物を作るためにあなたの辞書にやたら言葉を詰め込んだが、その中で猫には推理力がないと言っている。辞書を作れるくらい知性ある人でも、猫には心だけでなく、理性もないと思っているのだ
この画像を大きなサイズで見る8. 猫の言語は神によってもたらされる
言語というものは神が起源で、それが猫の口に入れられたというのがわたしの意見だ。同じように、全能の神によって言語はアダムの口にも入れられた。こうした意見をもつことで、わたしは多くの著名な作家たちによって勇気をもらっている
9. 『ゴーストバスターズ』のビル・マーレーは間違っていた
猫と犬が同じケンネルで暮らしているケースは無数にある
10. 猫の言語はなかなか活気がある
猫の言語の単語に関していうと、基本的な単語はせいぜい600程度
11. 猫語には17の不可欠な語彙がある
猫語のもっとも重要な言葉を17あげてみよう。
英語との対比表は下記のとおり。
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Aelio=食べ物
Lac=ミルク
Parriere=開けて
Aliloo=水
Bl=ごはん
Ptlee-bl=マウスの肉
Bleeme-bl=調理した肉
Pad=足
Leo=頭
Pro=爪、鉤ヅメ
Tut=手足
Papoo=体
Oolie=毛
Mi-ouw=用心せよ
Purrieu=満足、安心
Yow=絶滅
Mieouw=ここ
『猫とその言語』の1ページより
12. 猫にはフランス語訛りがある
purrieuと言う言葉は、満足という意味だが、母音の多さと、流音のrのフランス人の発音に注目すると、まるで徐々に抑揚をあげて”プューーーーーリエウ”と言っているように聞こえる
13. 猫はとっても怒りっぽい
爆発させるように発するyewという言葉は、猫が嫌悪感や宣戦布告を表わす強い表
現。yowは地上から絶滅することを意味する
14. 猫は思っているよりたくさんの子音を使う
猫の言葉は、多くの研究者に、mの文字で始まる言葉がほとんどだという印象を与えるが、これは数ヶ月の時間の無駄といっていい間違いだ
この画像を大きなサイズで見る15. 猫は体の部位を示すさまざまな直感的な言葉をもっている
padは足、leoは頭、proは猫の爪、tutは手足、papooは体、oolieは毛を表わす
16. 猫は金に関心がある
zuleは百万という意味なので、猫語で大富豪のことはzuluaimという
17. 猫はノア・ウェブスターについて嫌味な見方をしている
ノア・ウェブスターは、間違いなく優秀で博識な男だが、強い誘惑にかられるテーマのひとつだ
この画像を大きなサイズで見る18. 猫の文法はまず名詞があって、次に動詞
猫の言語の話し言葉や文章構成における第一の基本ルールは、”ミルク、ちょうだい”とか、”ごはん、欲しい”、”メアリ、愛してる”、”お出かけ? ご主人さま”、”具合
、悪い”、”幸せ、わたしの子どもたち”といったように、名詞が先にくる
19. 猫がしゃべっているときは、ボディランゲージが大切
耳、尾、手足、体、口、鼻、目、眉、顎、唇、ヒゲを含む顔、全身の動きに言語が隠されている。活動しているときも、眠っているときも、言葉を運んでいるかのように
20. 猫と話すのはとてもいいこと
どんなに音楽的にリズムや抑揚やメロディなどが適切でも、平穏なときに猫が奏でる歌ほど、人間の神経を慰めてくれる音をほかに知らない
マーヴィン・R・クラークの「ネコとその言語」はネット上で無料公開されている。興味のある人は読んでみるといいかもしれない。
via:Lessons From a Victorian-Era Cat Dictionary/ written by konohazuku / edited by parumo














江戸時代ではペットの9割がネコだったらしいから、日本はネコ先進国だったのかもね
※3
古代エジプトとかイスラム圏の方がネコ先進国って印象強いなあ
※3
日本に猫が来たのは仏教伝来と共にだもんね。
大切な経典をネズミから守る役目として大事にされたらしい。
大半が何を言ってるのかわけわからんけど
あふれんばかりの猫への愛があるのはわかった
ダヴィンチの名前が無いな
猫は完璧だと褒め称えたそうだけど猫好きってわけじゃないのか?
「ノア・ウェブスター」さんがお気に召さないのはよくわかったw
昔から民明書房みたいなことやってたんだな
なんだか、ネコを特別視したい人間って古今東西問わずいるけど、どうにも同意しかねる。
そんな特殊か?
とてもそうは思えんのだけど。
生き物の生態にはその生き物特有の特徴は確かにあるけど、そこにさして言うほどの大小はないと思うんだけどな。
それを読みとる側の、単に好き好きの問題なんじゃなかろうか?
※8
特殊なのは猫に限ったことではないが、人間のもっとも身近にいる別次元世界の存在が猫であることは間違いない。
※8
犬猫は人間と暮らすように進化してきたんだから
人間が特別視するのは当然のことだよ
野生動物とは違うよ「愛玩動物」なんだから
※8
いや、これは「いろんな個体がいるのはどの生き物も当たり前のことなのに猫だけはなぜか軽視かつ敵視されがち」な時代と国だったからこそ、こういう書物をしたためたんでしょ。多少大げさにユーモア交えて書いてても「他の生き物と同じだよ」って言ってるのは変わらないし。
そもそもそこを分かってない時点であんたは理解力ゼロとしか思えん。
今回の記事の絵画、良いね
かのムハンマドも猫にはメロメロだったそうだ
「どんな緊張した場面でも一瞬でそれを解く事が出来る」
「猫の行動には『人への戒め』を含んだ行動が多い」
ってのも有りますね
奴隷暦が長いので言葉なんて不要
目を見れば何をして欲しいかさえわかる
こっちを見てから器の方向をチラッと見れば「めし」
トイレを見れば「きたねぇよ」
もういつから鳴き声聞いてないんだよってくらいに鳴かない
アレ…猫言語、日本語と文法似てるんだな
※14
日本は猫に支配されてるんだよ
要するに猫様は神と言うことでよろしいか?
※15
ニャ。(よろしい)
猫大好きだけど、猫の中でも仲間はずれとかあるんだよな。当たり前だけど。その仲間はずれの猫と仲良くなりたいんだけど、言葉がなかなか通じなくてまだ仲良くなれない。
※18
ネコ歩き京都編で岩合さんも苦労してたね >仲間外れの子
キティ神も長年崇拝されてるしな
基本的な単語はせいぜい600程度⇒頑張れば、マスターできるんじゃないかと本気で思った
こういうスピリチュアルかぶれが流行った時代だよね。当時の健康法とか今見ると滑稽極まりない
猫の絵画よいな。さすが本業の画家だけあって修道士とは違うw
>ポール・デ・ボス「食糧置き場で喧嘩するネコたち」
ボスさんは間違いなくこの後、奥さんに怒られただろうな・・
おかん(おわーん)
ごはん(ごぉあーん)
※26
ねよう(ねおーぅ)
うちのしゃべらない猫だったけど、寝る前にしか、この言葉を使わなかった。
夜は一緒のお布団で寝てたから「はよねれ」という催促とも思う。
最後に紹介されてたルイス・ウェインさんは、後年の統失状態時に描いたという幾何学猫の絵ばかりが紹介されててちょいとお気の毒。こんな可愛い絵も描けてたのに…
ってか、統失時に描かれた絵も年代的に合致しないという説もあるし、実際にはどうなのだろう?
猫の言語は名詞の後に動詞ってのは凄い納得
まずは名詞
ご飯やトイレや対象の名詞に対して食べたいのか掃除してほしいのか、どうしたいのか動詞を訴えるもんな
えーっと…各コラムのタイトルは本には載ってない独自のものかな?
少なくとも俺がゴーストバスターズを見たのは百年前では無いんだけど
一瞬1895年に書かれた事自体がジョークかとおもって混乱しちゃった
主張したい時は、a音タイプだよね
o音タイプは、毛だま出す時というか異常事態的だよね
e音タイプもあって、弱ってるときにそうなるよね
さすがに文法はあるのかなー?