
その形はザルツブルクの3つの山に見立てられており、口に入れると淡雪のように溶けていくその食感は16世紀から愛され続け、かのオーストリア皇帝、フェルディナント1世もこのお菓子を食していたそうだ。
とても繊細ですぐにしぼんでしまうので、オーストリアに行ってもケーキショップなどにはおいていない。レストランで出来立てを食べるしかチャンスはないのだ。ならば作ってしまえばいいじゃない?
材料は卵、牛乳、バター、小麦粉など身近なものだけ。オーストリア、ザルツブルクの山々に思いを馳せながら、滑らかな口当たりの「ザルツブルガーノッケルン」を作ってみることにしよう。そうしよう。
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ザルツブルガーノッケルンの作り方

・卵白 Mサイズ 4個
・卵黄 Mサイズ 2個
・砂糖 卵白用大さじ2 牛乳用小さじ1
・薄力粉 大さじ2
・塩 1つまみ
・牛乳 大さじ3
・無塩バター 10g
・バニラオイル またはバニラエッセンス 数滴
・粉砂糖 適量
■器具
・グラタン皿 (耐熱皿)
・ボウル 2個 卵白用、卵黄用 (卵白用は大き目推奨)
・ハンドミキサー(泡だて器)
・ヘラ、しゃもじなど あれば2本
・粉ふるい器、茶こしなど
下準備

・グラタン皿にバターを入れて内側に塗り付けたら牛乳、砂糖小さじ1を入れ、レンジ500wで1分程加熱して混ぜておく。
・ボウルに卵黄を入れ泡だて器で1分ほど混ぜておく。
・オーブンは200度で予熱しておく。
生地を作る

・そこに砂糖を2回に分けて入れて角がしっかり立つまでさらに泡立てる。
・下準備で泡立てておいた卵黄を入れてすくうように3〜4回混ぜたら、薄力粉、バニラオイルを入れさっくり混ぜる。
■ワンポイントアドバイス
・卵白に塩と砂糖を混ぜる時は、きめ細いもっちりとした泡になりツヤが出て角がしっかり立つまで泡立てる。
・卵白と卵黄は混ぜすぎると泡がつぶれるので、さっと混じる程度で良い。
・薄力粉を入れたあとも混ぜすぎないようにさっくりと混ぜておく。
生地を皿に入れる

オーブンで焼く

■ワンポイントアドバイス
・山を作るときは、ヘラで生地をたっぷりすくったら、片手にヘラやスプーンなどを持って静かにこそげ落とすようにすると良い。
・焼き時間はオーブンにより適宜調節する。
・底が生焼けのようであれば焼き時間を延長する。
ザルツブルガー山 できちっち!


軽い口当たりなのでどんどん食べれちゃう。これを知らずしてオーストリアを語ってはならないような気もするので、だまされたと思って作ってみよう。

とても繊細なお菓子なので、時間がたつと山が平地化するので、すぐに食べよう。だが平地化しても味に変わりはないのでご安心を。


平地化したら何かに見えてこないかい。
人類未踏ながら、もうすぐたどり着くであろうあの惑星の地表とかに。
そう!火星である。
だもんだから、一足先によいしょっと火星上陸
火星乗っ取ったドーッ!

一足先に火星人、探しとくわ。

とか言っとくわ。

さて、クマ姉さんにこんな料理作ってほしい!または自分のレシピを紹介したいというお友達は、カラパイアの投稿フォームからカテゴリー「カラパイアクッキング」を選択して投稿してね!!採用になった人にはカラパイアノベルティグッズをプレゼント。みんなのお便りまってます! 追記:2017年6月の人気記事を再送してお届けします。
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コメント
1. 匿名処理班
ノッケルンも食べてみたい気がする
2. 匿名処理班
宇宙飛行士かわいい
3. 匿名処理班
卵黄だけを使って卵白余らせるお菓子のレシピ多いけど
これは余った卵白使うのにいいレシピだね!
4. 匿名処理班
材料と作り方からシフォンケーキに似ているね
カタチ良く焼けて、すぐ食べないなら器ごとビニール袋に入れて逆さまにして置くといいかも
ビニール袋は水分が逃がさないため、逆さまにする時はもちろん山をつぶさない様に
5. 匿名処理班
毎回思うけど料理お上手ですね
おいしそうだ
6. 匿名処理班
めっちゃ美味しそうですやん
ついでにタコ型火星人も作っていただけないでしょうか。
7. 匿名処理班
一個だけオーストラリアが混ざってるのが間違い探しっぽい笑
8. 匿名処理班
宇宙飛行士を乗っけるん?
9. 匿名処理班
バター、牛乳は混ぜ込まないのが面白い
これは作ってみたいなー
10. 匿名処理班
牛乳を焼き皿にひいておくのは何のためかな?
11. 匿名処理班
あ、これ、うっかりと他のお菓子を作ろうとして小麦粉が足りなかった時にアドリブで作って食べてたわ!
由緒正しくて、しかも良いお名前が有るんだね!
分厚い匙で食べようとすると、差し込み方が悪かったらクシャア…と潰れちゃう程に外側が硬めで中身がフンワリ柔らかかったような気がする!
12. 匿名処理班
相変わらずのオチであるw
・・・よし、今度試してみるか!
13. 匿名処理班
「火星は美味かった。」
14. 匿名処理班
クマ姉さんの料理は参考にしたいんだけど、
オーブンを使うからうちではムリ
前回の郷土風ドーナツはよかった
15. 匿名処理班
クマ姉さんの宇宙飛行士、カッコいいですわー
16. 匿名処理班
(まだ太字がノルッケンのままですよ可愛いけど)
17. 匿名処理班
ザルツブルクは7世紀の終わり〜14世紀前半まではバイエルンの一部、14世紀半ばから19世紀初めまでは神聖ローマ帝国の中のカトリック教会の大司教(ザルツブルク大司教)によって統治される、一種の教会国家でした。ナポレオン戦争によって1803年に教会財産が国有化(世俗化)されて大司教による統治は終わりを告げ。その後紆余曲折を経て1816年、ウイーン会議でオーストリア領とされてしまいました。
ザルツブルクがオーストリアの一部になったのはたかだか200年。その前の600年は独立した教会国家、その前は500年ばかしバイエルンの一部でした。去年ザルツブルクに行った時も、ガイドの人から「ザルツブルクの人たちのバイエルンへの親近感はとても強い」というお話を伺った覚えがあります。
なもんですから、タイトルで「オーストリア伝統の」と言われてものすごーく引っかかってしまいました。便宜的にそう表現してるだけなのでしょうが…
18. 匿名処理班
※10
「なんのためか」の直接の回答にはなってませんが、耐熱皿に薄くバターを塗っておくだけのレシピもあるので、牛乳は必須の材料というわけではないようです。
蛇足ですが、オーストリア・インフォ(ドイツ語)で紹介されているレシピ(大きな山3個分)を見ると
卵白7個分、グラニュー糖100g、卵黄2個分、小麦粉(ふるっておく)20g、バニラシュガー大さじ1、耐熱皿に塗る用バター適量 仕上げに振りかける粉砂糖適量
となってました。
作り方は基本的にクマ姉さんのレシピ通りですが、焼く温度が220℃で9分ってのが違ってました。(ドイツ語圏のケーキの焼き温度は、オーブンのサイズがでかいことと関係あるのか、日本のレシピより高めに指示されていることが多いです)
19. 匿名処理班
ウチューヒコーシノッケタン!
20. 匿名処理班
グロールフィンデル(オタク感)
21.
22.
23. 匿名処理班
※18
こめ10です。作ろうかと覗いたところ、遅ればせながらありがとうございます。
うちも焼きむら多い小型オーブンなので、レシピ参考にしつつも焼きは慎重になりますね。
24. 匿名処理班
興味深いお菓子がおおいね
25. 匿名処理班
スフレがふくれてるうちにオリンポス山を登頂してもいいのよ?
26. 匿名処理班
(パルモさん!×アザラン→○アラザン!)
27. 匿名処理班
火星 ホットね
パルモちゃん ブラボー!! (*^0^*)!!
28. 匿名処理班
作り方をもう少し細かく書いてほしいです〜(><。)