メインコンテンツにスキップ

家族を見捨てることは絶対にできない。住み家を奪われ命からがら逃げてきた避難所に猫を連れてきたシリアの家族

記事の本文にスキップ

46件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 シリアでは2011年の内戦勃発以来、40万人以上の人命が失われた。そして、自らの命を救うため国を逃れた男性、女性そして子どもたちは1100万人にものぼると言われている。

 2016年の春、故郷に別れを告げ長い道のりを徒歩で進む無数の家族たちのなかに、生まれて間もなく爆弾の爆発で孤児となった1匹の子猫とともに難民キャンプで過ごす家族がいた。

 その子猫の名はタブーシ。すべてを失った家族にとって、飲み物や食べ物、寝る場所も分かち合ってきたタブーシはかけがえのない存在だ。明日のことさえわからない不安にさいなまれながら、彼らはその子猫を決して置き去りにはしない、と語っていた。

難民キャンプで子猫と暮らす一家

 去年の春、ギリシャ国境のイドメニにある難民キャンプで足止めされていた一家。彼らはそこで出会った人道支援団体、IRC国際救難委員会のメンバーに1匹の愛猫にまつわるエピソードを教えてくれた。

彼らの愛猫タブーシ

この画像を大きなサイズで見る
image credit:International Rescue Committee

 その一家は自国をあきらめ、生きていくために広大なトルコを徒歩で横断した大勢の人々の一部だった。彼らは何百キロもの道のりを歩き続け、イドメニまでたどり着いた。

 彼らが連れていた小さなオス猫は、戦いの真っ只中に生まれた。母猫はシリアの首都ダマスカスにあった家屋が爆撃された際に命を落とした。その子猫を産み落として間もない頃のことだ。

 すべてが吹き飛んだ跡地に残るがれきの中から彼を救い出したのがその一家だ。彼らは爆発を生き延びた幸運な子猫の生還を喜び、アラビア語で”ぽっちゃり”を意味するタブーシと名づけ、以来寝食をともにしている。

タブーシのことは絶対に見捨てない

 移民キャンプで、タブーシは先が見えないままテントで暮らす他の家族や子どもたちを楽しませてくれる。一家の若い女性は「タブーシは自分の命です」と語った。

 彼らはタブーシを通して平和だった頃の日常を思い出しているのかもしれない。

タブーシがいなければ生きていられなかったという女性

この画像を大きなサイズで見る
image credit:International Rescue Committee

彼を愛する家族たち

この画像を大きなサイズで見る
image credit:International Rescue Committee

タブーシを見放すなんてありえないという彼ら

この画像を大きなサイズで見る
image credit:International Rescue Committee

 しかし、その出会いを最後に一家の消息は不明となっている。彼らが安全な場所に落着き、再び故郷に戻ることができたかを確認するため支援スタッフが捜索を続けているが、膨大な家族数によりその行方はつかめていない。

IRCのFacebookより。当時の一家の様子

Facebookで開く

 「タブーシは家族の一員です。私たちは決して彼を見捨てたりはしない。」そう語っていた家族。タブーシは、すべてを失い絶望の中にあった彼らの小さな希望の光なのだ。

via:thedodo・written D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 46件

コメントを書く

  1. 避難所とかで猫のトイレはどうやってるんだろ

    • +3
    1. ※1
      外でテント張ってるみたいだし猫なら自分で草むらかどこかにしにいくと思う

      • +9
  2. シリアのビフォーアフターみるとほんと悲しくなる
    世界最古の都市を持つ美しい国だったのに

    • +78
    1. ※3
      一応先進国だもんね、建物なんかを見る限り
      代官山あたりが一瞬にしてああなったら誰でもびっくりすると思うわ

      • +4
  3. 綺麗な猫ですね。そういえばムスリムはなぜか猫を大切にするとか。

    • +11
  4. なんかほんと「タブーシ」って感じだな
    かわいい

    • +43
  5. 猫は家族となり、支えとなって人に安らぎを与えてくれているけれど
    テロは何も生み出さず暴力と破壊だけで誰を救えるんだろうね・・・
    素晴らしい文化の下に人々の生活があったと思うとテロの罪は本当に大きい

    ドラッグストアでよく見かけた「アレッポの石鹸」作ってきた人はどうなったんだろう

    • +36
    1. ※6
      アレッポの石鹸作ってた人たちは現在トルコで石鹸作ってるって記事をどこかで読んだ

      • +16
      1. 猫は土地につくっていうけど、生まれてすぐに旅に出たから人についたのかな・・・

        ※12
        「アレッポの石鹸」が再び安定供給されるようになったのはそういうことか

        • +3
  6. ぽっちゃりって名前なのねw可愛いね
    優しい家族に拾われてよかったね

    • +24
  7. 実に立派だ。でも避難所では動物はアカン。
    悪く思わんでや。

    • -32
    1. ※10
      避難所に動物を持ち込んではいけない理由は何?

      • +8
  8. 家も仕事もあって充分な収入もあるのに猫を外に放置する人たちに見習って欲しいわ…。

    • +26
  9. 彼らが幸せに今も暮らしてることを願う

    • +49
  10. 避難所にアレルギー持ちいたらどうすんだろ
    トラブルになりそうだな

    • -22
    1. ※14
      テントしかない野宿みたいな避難所で暮らす、ほぼ無差別な政治的戦争で人の死をたくさん見てきたい人たちが「俺(もしくは私)は猫アレルギーだから、その猫をどこかにやってくれ」なんて言うと思うか?
      死に直結するほどでもないのに「アレルギーだから」と他人を排除したがるのは、生活が豊かで心が貧しくなったワガママな人だけだよ。

      • +8
    2. ※14
      避難所って完全な焼け野原、アレルギーどころかサソリや毒蛇いるような場所だぞ
      ワイルドな大自然のど真ん中にそんなへなちょこが来るわけない
      そんな弱い奴らはとっととどこかの国で生活保護貰ってるよ

      • +10
  11. 友達がこういう国に支援する団体で活動している。
    こういう地域の子供達に絵を描いてもらうと
    「家」をかけないんだって。生まれてから
    難民キャンプのテントしか見たことがないから。
    道の上を歩いてる絵や外でゴハンを食べている
    絵を描く子が多いとの事。それしか人生経験が無いから。
    他の国の同年代の子が描いた「家があって、家具があって、
    テーブルの上に御馳走が並んでいて…」という絵を見せると
    「コレはなあに?」と本当に理解できないから
    質問してくるんだって。

    • +29
    1. ※15
      例の団体?
      まともな団体や心理学の立場ではそれはトラウマ?的な物を固定することにもなるからやめろって意見があるぞ

      • -3
  12. なんてかわいい
    彼らがみんな、これ以上何も失わず平穏な生活を得ることができるように祈るばかりだ

    難民の分際で猫を飼うなんてキーって人がこのサイトにはいなくてよかった…

    • +27
  13. 茶色の眉の形に親近感
    無事な続報をお待ちしております。

    • +9
  14. 家族だもんね。
    こういう状況だからこそ、この子の存在が大きい。

    今もこの家族が元気でいることを祈りたい。

    • +26
  15. 宗教に対してどうこう言うつもりはないけれど、こういう記事を見て思う。アラーはいったい何を、誰を救っているのだろうかと……。

    • +13
  16. 猫の首が苦しそうだから誰か緩めてあげて・・・・
    猫の方も人間の愛情がわかってるのか、逃げないね(*´ω`*)

    • +8
  17. うちに来たらいいよ
    無事でいますように

    • +3
  18. 悪いけど、もしかすると援助欲しさに欧米メディア用に作った話だったりしてねぇ…?
    援助先が見つかったから行方不明ってね?

    • -21
  19. ペットセラピーっていうのもあるし、動物がいるだけで違ってくるよね

    嫁と喧嘩すると、飼いネコが膝にのってきたり、ねこじゃらし咥えてきたり、間に入って何してるの?みたいに覗いてくることがある
    それでいつも喧嘩が終わって仲直りする

    • +5
  20. 聖戦といいながらイスラムの開祖、預言者ムハンマドが愛した猫を犠牲にしている連中に天罰が下りますように

    • +8
    1. ※29
      国際協力とかそんな単語使ってた気がするけど聖戦なんて言ってたっけ?

      • +2
  21. ペットを食糧にしましょう・・・とか避難所で真顔で言い出すやつがいたら
    そいつをうちのわんわんに食わすな…

    • 評価
  22. イラク政権はISISの行為を黙認し、結果起こったクーデター未遂で、自政権を批判する教職者、警察を大量追放したらしい。
    その結果さらに治安が悪化し、テロ行為の規制ができず、ロシアと手を組むとか

    テロ集団に武器を販売してるのはロシアだろな

    • -5
  23. 寛いでる様子だから、ここには愛があると信じたい。
    いつどこで拾ったかはともかく。

    • +4
  24. 俺は避難所に猫を連れてくることを
    ・・・タブー視なんかしないぜッ!

    • +7
  25. 何であんなに、壊されなきゃあならんかったのか…
    シリアにおいて、アメリカやヨーロッパの軍事、テロリストのテロリズムは、こんなにも罪深いのか

    • +7
  26. 可哀想だとは思うし、幸せになって欲しいと思うけど、難民移民を受け入れるのはやっぱり反対である。

    • -1
  27. 考えるのやめたから解決方法が見つからないのでしょう

    • 評価
  28. 47は至言だな。考えることをやめたら人はサルに戻る。
    アレルギーは過敏病といい、現代都会病。あんま心配しなくてよいよ。こんな状況下では身体が「そんな場合じゃねえ!」ってタフになる。

    • +2
  29. 何とか助けたいが日本も貧しくなってしまったからな…
    日本の議員もトランプ氏の様に少し収入を寄付すれば良いのにね

    • 評価
  30. 自国の大切な収入源だった石鹸さえ作れなくなったし、武器を持つ連中は結局は国のことなんてどうでもいいのがよくわかる。産業や農業を破壊する大義名分なんてあるわけない。
    水の少ない土地は、人間が灌漑設備と植林で守らないとどんどん枯れていってしまう。
    土地が完全に枯れてしまう前に、帰ってこれたらいいのだが……

    • +1
  31. どこかで生きているにカシオミニを賭ける。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

画像

画像についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。