メインコンテンツにスキップ

牛の餌にチョコレートを与えたところ最高においしい高級ビーフができたよ!(オーストラリア)

記事の本文にスキップ

77件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 チョコレート(特にブラック)は体に良いというという研究結果がいろいろ報告されているが、どうやらそれは牛にも効果的だったようだ。

 この10年間、オーストラリア南部のマユーラ・ステイションファームでは、純血種の和牛のエサにチョコレートやスイーツを混ぜて与えている。その結果がすごいことになっているのだ。

日本の専門家に相談、最終的にたどり着いたのはチョコレートだった

 マユーラファームの業務執行役員スコット・デブルーインが、父親の農場を継ぐためにオーストラリアのライムストーン・コーストに戻ってきたのは1998年のこと。

 彼は世界中の高級畜産農場とはちょっと違う特別なビーフを作ろうと燃えていたが、具体的になにをどうしたらいいのかわからなかった。

 そこで、デブルーインは日本の家畜栄養学の専門家に相談し、2年かけてさまざまなエサを試して、自分の和牛(WAGYU)に与える日々の食糧の最終形を編み出した。

 いつものエサに、チョコレート、グミベア(クマの形をしたグミ)、イチゴ、クリーム味のグミスネークを混ぜたスペシャル版を考案したのだ。

 牛たちは、キャドバリーのチョコレートを砕いたものを毎日最大2キロまで与えられた。牛に毎日チョコレートを与えるのは、単なる実験から始まったことだが、結果的にそれが世界でもっとも称賛される高級ビーフを生んだのだ。

この画像を大きなサイズで見る

チョコを食べて育った牛、マユーラビーフは大好評

 「うちの顧客の多くは週に2~3回、マユーラビーフを味わいに来てくれるのだけど、脂のバランスが完璧で、味が濃厚で、柔らかな肉質だと大評判なんだ」ミシュランスターレストランのシェフ、ウンベルト・ボンバナは語る。

 香港のレストランAlcaneの料理長で共同経営者のシェーン・オズボーンは、この肉の独特な甘み、かすかなナッツの風味、バターのような味わいが、マユーラビーフを極上ステーキにしているという。

この画像を大きなサイズで見る

 デブルーインが最初に牛にチョコレートを与え始めたのは2006年だったが、肉の質がいかに重要かということに気づいたのは2010年だったという。

 このとき肉をよりピンク色に、より霜降りにするためにエサを変えてみた。すると2ヶ月後、顧客から”いったいなにをしたんだ? あんたのところの和牛はこれまでと違う”という問い合わせがくるようになった。

 そこで、デブルーインはすぐにまたチョコレートを混ぜるエサに戻した。

この画像を大きなサイズで見る

 チョコレートを与え始めるのは仔牛が30ヶ月になったときの、解体時期が近づいてエサの量を増やすときだという。

肉になる前の最後の2回のエサは、できるだけ肉を霜降りにするためのものなので、高カロリーのものを食べさせる。人間だって、たくさんのチョコレートを食べたら、それは見事な霜降りになるだろう

 ミルクチョコレートは牛の体に良くないのでは?という疑問に、デブルーインは答える。「いや、幼い頃からチョコレートを食べ始め、しかも数十年も食べ続ける人間と違って、チョコで育つのはたったの4ヶ月。うちの牛には長期的な悪影響はない」

 「牛にチョコレートを与えることは倫理的にどうなのかと訊かれるが、ここでの彼らの人生は短い。もうすぐ天国に行ってしまうのだから、彼らが喜ぶものを食べさせれば最後に幸せになれるし、肉もおいしくなる。この最後の4ヶ月間、彼らはとても幸せそうに餌を食べている」

この画像を大きなサイズで見る
via:Australian Cattle Farm Claims Feeding Cows Chocolate Is the Secret to Tastier Beef

 ご想像どおり、マユーラの高級ビーフは決して安くない。10.5オンス(297グラム)のステーキが288オーストラリアドル(2万4300円)もするが、余裕のある人はそれだけの値打ちはあると言っている。

 興味深いことに、家畜にチョコレートやスイーツを与えるのは初めての試みではない。

 2012年、トウモロコシの値段が高騰したとき、畜産農家は自分たちの牛にチョコレートやグミ、マシュマロなどを与えざるをえなくなった。牛には4つ胃袋があるため、なんでも消化できてしまうからだ。しかし、肉の風味を高める目的で一風変わったエサを与えているのはマユーラ農場だけだ。

 日本でも松坂牛や神戸牛などはビールを与えていると言われている。餌はそのまま体に吸収され牛肉の味や霜降り加減を左右するので、様々な試みがなされているようだ。

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 77件

コメントを書く

  1. 嫁入り前のお化粧みたいに、日本酒を出荷前の牛の肌に丹念に塗り込んでいくっていう話は聞いたことあるな

    • +5
  2. デブルーインが牛にチョコレートを与えるっていう字面が強すぎる

    • +34
    1. ※4
      美味いかも知れないが
      まぁ、食べたくはないねww

      • 評価
    2. ※4
      長期的なオデヴさんの肉が美味しいかどうかは不明

      • +3
    3. ※4
      脂肪が多すぎて不味いので、捨値で投げ売りされてますよ?

      • +1
    4. ※4
      99%はアレだよね、スーパーのお肉コーナーにタダで置いてある脂身。
      まああれで野菜炒めすると美味しいんだけどw

      • 評価
    5. ※4
      牛みたいに筋肉中に脂肪が霜降りされるように品種改良して貰えばおいしいんじゃ。肉に限らず野菜や果物だって今美味しいのは品種改良の成果だから、改良してない動物にチョコ食べさせても美味しくならないかと。

      • 評価
  3. 毎日チョコとコーラにまみれてる俺を誰か美味しく頂いて下さい(35歳独身)

    • +5
  4. 牛って他の動物と違って胃腸に住まわせた微生物に食物を分解して貰ったのを栄養にしているんだけど、チョコ大丈夫なんだね。
    他にはビール醸造の搾りかすが良いとか、おからが良いとかは聞いていたけど、チョコは意外ですね。

    • +7
  5. オーストラリアで育てたなら和牛じゃなくてオージービーフだと思うんですけど

    • +6
    1. ※8
      農場が開いてるサイトにWAGYUって書いてあるし
      日本から輸入した牛を育ててるんだろうよ

      • +3
    2. ※8
      自分も前まで勘違いしていたけれど、和牛=国産牛ではないんだよ。
      「和牛はあくまでも品種」でどこで育てようが。何種類かかそれにあたるんだけれど、それは自分で調べておくれ。
      だから和牛が安く売られていても「国産牛が安い!ラッキー♪」とはならない。輸入品だから安かったりする。

      • +5
    3. ※8
      肉屋勤めのものです。
      他の方がおっしゃるよう、「和牛」は品種名で、どこで育てても和牛は和牛になります。
      柴犬はオーストラリアやアメリカで育てても柴犬であることに変わりないのと同じです。
      外国産の和牛、最近はいろいろあってあまり見かけなくなりましたね。
      現在スーパーで「和牛」と表記されている牛のほとんどが、日本生まれ日本育ちの和牛です。
      あ、「黒毛和牛」と「黒毛牛」、紛らわしいけど全く別もんなんで間違えないでね。
      黒毛牛はアンガス牛になります。

      • 評価
  6. そうか、私も出荷されたらきっと絶讃されるに違いない

    • 評価
  7. 神戸牛とかに与えているのは、ビールではなく麦芽では?

    • 評価
  8. 純血種の和牛って海外には輸出してなくて、日本にしかいないのでは
    交雑種をWAGYUとして売ってる海外の牧場はあるらしいけど
    でも生きたままの和牛を輸出するのは国が制限してて、海外のは全て交雑種だと書かれた記事を読んだよ

    • +6
      1. ※39
        オーストラリアの畜産農家が日本の種牛を輸入して、”WAGYU”として販売してるのは有名な話。
        さらには”WAGYU協会”なるものを作って、認定証を発行している。
        まるで、あっちが本物の和牛のように触れ回ってるんだぜ…

        • +2
  9. オーストラリア肉のように草で育てるほうがいいな
    味もハンバーグや調理すると断然味が違う
    穀物やチョコなど本来牛の主食でないものは
    ステーキのような肉だけの味を楽しむならいいけど
    シチューやカレーなどの加工調理には向かない

    • +7
  10. チョコレートに含まれてるギャバでストレス緩和の効果かなと思ったけど
    出荷直前だけのスポット投与なら違うね

    • +6
  11. 苦肉の策が嬉しい結果になって良かったね

    • +8
  12. 昔のガラケー全盛期にネタ的な〇〇診断が流行った頃じゃった。
    色んなオモシロ診断がある中でふと見つけたのは「自分のお肉はいくらになるか」的な診断を見つけたワシはやってみたんじゃよ。
    出来心じゃった。
    結果は高級和牛並みの100g数千円。
    痩せるしかないと思った瞬間じゃった。

    • +2
    1. ※18
      あーなるほど!、ギャバか。
      スポットとはいえ最終調整は必要だし。
      案外その効果もあって残りの日数をストレスなく過ごしているのかもしれないね。
      だから肉質が向上するのか、納得。日本でも売ってくれないかなぁ

      • 評価
  13. つまり牛肉とチョコレートを一緒に食えばこの高級肉と同じ味になるのか!

    • +2
  14. これは一度食べてみたいと思ったら、価格で涙目

    • +2
  15. コメを飼料に混合させると肉の歩留まりが良化し、
    しかも柔らかくなる。
    が、コスト面の問題がががががが
    実際に静岡、三河の銘柄牛がコメを積極的に飼料に使ってる。
    その結果、ここ数年、飛躍的に肉質が向上している。

    • +5
  16. 興味深い話だけどカカオの高騰だかなんだかの問題があるから
    将来性に疑問符がつく飼育法かな。
    まあでも大事なのは油脂分が多い高カロリーなものってことだから
    食用油の搾りカスとか代用と仕上がりの探求が出来そうなものも多いか。

    • +1
  17. 肉の等級は脂肪含有量で決まるし、高カロリー餌をやればそれだけ等級は上がる。
    日本でも梅を浸けた後の汁を与えたり、ビール与えたりしてる。
    あとは採算性だろね。

    • +2
  18. そらまぁ、チョコレートは脂肪の塊だからなぁ。でも、犬なんかはチョコレート与えるとテオブロミン中毒になるんだけど、牛は平気なのかな?

    • +4
  19. 甘いものを食べると牛が快楽を感じて、ストレス値が下がるのかもしれない。

    • +5
  20. 毎日2Kもチョコあてえていたら
    チョコなくなるやん
    また
    餌だいかなり高くつかんか

    • +6
    1. ※33
      単純に身体が大きいからね
      ちょっとやそっとの毒物じゃどうにもならない

      • +2
    2. ※33
      胃が4つもあるから腸で吸収される前に分解されちまうんでないかい?
      体もでかいし代謝が間に合えば問題ないだろうな。

      • +4
  21. どうでもいいがオーストラリアの牛は和牛とは言わないだろうw

    • +2
  22. 規制しても海外にも行ってしまうのだな。
    日本で畜産農家には由々しき問題だ。

    • +3
  23. 適度に与えて肉質が変わるならいいと思う。
    いきすぎてフォアグラのようなことにはならないで欲しい。

    • +2
  24. ビールは胃の中の微生物を活性化させるためにあげるらしいですよ。
    エビオス錠でもいいそうですw

    • +3
  25. 世界的にカカオが不足しててこのままいくと10年後にはチョコレートが超高級品になるとかやってなかったっけ?

    • +3
  26. 和牛ではなく、WAGYUだね。
    外国で飼育された和牛種。原発事故の後に急速に外国産WAGYUが広まったとか。

    • +2
  27. 脂肪肝の筋肉バージョンみたいな霜降り肉の身体作らせる自体が牛の体に良いわけないしどうせ殺して食うのに「ミルクチョコレートは牛の体に良くないのでは」とはこれいかにw

    • +6
  28. この肉の画像がとてつもなく残酷なものに感じた
    なんだろうこの感覚
    初めてだ

    • 評価
  29. 庶民には縁の無い話ですが、神戸牛は但馬牛の枝肉のことを言うので神戸牛という品種の牛はいないのです

    • +2
  30. チョコって馬には興奮剤だけど牛だと大丈夫なのかね?

    • +7
  31. すでにある方法を模倣するのではなく自ら手探りでチャレンジするっていうのがイイね!

    • +1
  32. 外国産なのに和牛?って言ってる人おるが、『和牛』=『WAGYU』は一つの品種名。
    90年代頃米国に和牛の生体と精液が研究目的で最初渡った。
    その後品質の良さに爆発的に人気が出て、オーストラリアにも波及して育てられるようになった。
    なので、黒毛和牛なのにやけに安いと思ってパッケージの裏見ると、『オーストラリア産』とか書いてある。
    国産と比べると若干さっぱり目だがサシのコクもあり、柔らかくて美味かった。
    チョコ牛じゃないがw

    • 評価
  33. オーストラリアならビールでなくてベジマイト食べさせるなんてのはどうだろう

    • +2
  34. ☓松坂牛(まつざかぎゅう)
    ○松阪牛(まつさかうし)

    • +1
  35. >純血種の和牛のエサに
    ここ突っ込むところだろ。
    なんで和牛が畜産に使われてんだよ。
    ごく一部の研究用のみの輸出のはずだぞ!

    • +4
  36. チョコレートに含まれる砂糖の量が影響してるのかと思った。

    • +1
  37. デブルーイン氏の最後の方のコメントにじんわりきた(;ω;)
    死ぬ定めなのだから、最後くらいは幸せな思いさせてあげないとね。

    • 評価
  38. そんなもの与えていいはずがない。
    糖分を含まないココアならわかるけど。

    • 評価
  39. 牛の肉質は仔牛の血統でほぼ決まっていて肥育時の餌はあまり関係ないって農協のおじさんが言ってたな
    んで神戸とかで神社で牛を祭ったりビール飲ませたりしながら育ててるのは消費者向けのパフォーマンスで眉唾だと
    >純血種の和牛
    まあこのチョコもそういうことなんだろうな

    • 評価
  40. ホワイトチョコとクッキーをエサに混ぜてるの日本でもあったろ

    • +1
  41. いや単なる肥満、肉に差しが入ったんだろ
    草食の牛とは違い人は雑食だから、はるかに許容量も多い(全食事量との割合でね)だろうが
    「チョコやグミの食べすぎはサーロインステーキ症候群」の元になると
    ステーキ肉そのものが証明してくれたんだよ

    • +2
  42. おいしそうな肉だ…ヨダレが
    チョコやグミが牛にとってどうなのかは自分にはわからんけど
    人間なら問題なく消化できる種類のものを与えてるんだから、人体に悪いことはなさそうだな

    • 評価
  43. チョコレートは良くないよテオブロミン中毒になる可能性がある
    霜降りが影響するのは16ヵ月齢~22ヵ月齢だから、30ヵ月齢出荷の4ヵ月前やっているということは炭水化物を多めに与えて、肉の水分を減らして肉を枯らす効果があるんだろうな
    写真のロースはロース心は大きいけど日本ではA-3だな

    • 評価
  44. チョコはともかく、グミの原材料はゼラチンなんだから牛に食わせたら共食いじゃないの?

    • 評価
  45. 外国産の和牛はスーパーでも売ってるのを見かける気がするよ
    しかし外人さんは霜降り肉なんてケッ!赤身最高!
    って感じなのかと思ってたけど、そうでもないんだね

    • 評価
  46. バウムクーヘン食べさせた豚が美味しいのは証明されてるからこれはこれでありかも

    • 評価
  47. 牧草(低カロリー低脂肪)だけで育てていたオージー牛と比較して
    チョコ(高カロリー高脂肪)を与えれば脂肪が乗っておいしくなるのは当たり前かと

    • 評価
  48. これ、日本だと色々あるよ。
    北海道「十勝ハーブ牛」…17種類のハーブ
    山梨「甲州ワインビーフ」…ワイン生産過程で出るブドウの搾り滓
    大阪「ウメビーフ」…梅酒を作った後の梅
    長野「リンゴ和牛」…リンゴ
    徳島「すだち牛」…すだち
    愛媛「みかん牛」…みかんの搾り滓
    香川「ひまわり牛」…油を絞ったひまわりの搾り滓
    香川「オリーブ牛」…油を絞ったオリーブの搾り滓。
    豚だと
    滋賀「藏尾ポーク(バームクーヘン豚)」バームクーヘンの切れ端などを発酵させて与えている

    • 評価
  49. あのピンクになってる牛肉は何かと思ってたらチョコ(植物油脂)を与えてたんだね
    てっきり何かの薬品かと思ってた
    カカオでなくともココナツ油脂(致命的に臭い)やパーム油脂を与えて動物油脂に変換というのはアリなのかもしれない

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。