メインコンテンツにスキップ

世にも奇妙な遺言。自分の頭を保存して大学に飾るよう遺言を残した、イギリスの哲学者「ジェレミ・ベンサム」(閲覧注意)

記事の本文にスキップ

54件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 ほとんどの人は、死んだ後も自分のことを覚えていて欲しいと願うかもしれない。だが、月日は故人の思い出を砂時計のようにサラサラと少しずつ、遠い記憶へと流してしまう。

 イギリスの哲学者ジェレミ・ベンサムは、そのことをよくわかっていた。彼は世にも奇妙な方法で、人々の記憶に自分の存在を閉じ込めておくことに成功したようだ。

神童時代を経て、哲学者となったジェレミ・ベンサム●

 1748年2月15日、英国、ロンドンのスピタルフィールズで富裕なトーリー党の家族に生まれたベンサムは、幼少の頃から、父親の机に座って何巻もの英国史を読み耽り、神童として認識されていた。

 その後ベンサムは、リンカーン法曹院で法律家として訓練され、1769年に弁護士資格を得たが、英国法典の難解さを「誤魔化しの悪魔」と呼び、法や社会の改革に尽力を注ぐようになる。

 著名な哲学者、法学者、社会改革主義者だったベンサム

この画像を大きなサイズで見る

ベンサムの遺言

 ベンサムは自由経済、女性の権利、政教分離、同性愛の解禁を主張し、当時時代の先端をいっていた。

 その後ベンサムは健康を損ない、1832年に享年84歳で亡くなった。死に際して、ベンサムは自分の遺体に関して驚くべき遺言を遺していたことがわかった。

 まずは、自分の遺体を科学と公開解剖のために検体するということ。そしてその遺体に服を着せ、杖を持ち、椅子に座った状態でユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの木製のキャビネットに展示することだ。

 また、遺言の中で彼は自身の加工後の遺体をオート・アイコンと表記していたため、その呼称が定着した。

 ベンサムの死から3日後、遺言通りに彼の遺体はユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの学生のために解剖された。

ベンサムは保存作業を彼の信望者のトーマス・サウスウッド・スミスに託した。スミスは実験的にマオリ族の技術を使って、ベンサムの頭部をミイラ化したが、見た目がぞっとするような仕上がりになってしまった為、頭部だけは蝋でできたレプリカに変更され、本物は足元に置かれた。

厳重保管されている頭部

 頭部は公的な行事の際には、倉庫から持ち出された。だが、850年、ロンドン大学の学生のいたずらの標的となったり、ことあるごとに盗み出されるようになった為、現在では別室に厳重に保管されている。

 ベンサムの自己標本は、今でもユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのホールに展示されている。

 死後も人に覚えていてもらうということに関して、ベンサムはとてもいいアイデアをもっていたと思う。だが、彼はミイラ化された頭部ではなく、哲学者としての自分を覚えておいてもらいたかったのではないだろうか。

 via:viralnova・原文翻訳:konohazuku

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 54件

コメントを書く

  1. なんで信奉してた人の遺体で実験したんだろう...www

    • +32
  2. 東大医学部とかこういうのゴロゴロあるよな

    • +1
  3. >学生のいたずらの標的となった為、ことあるごとに盗み出されるようになった
    京大の折田先生像を思い出した。
    しかし、モノホンの死体の頭部で遊ぶなよ。不謹慎とか以前にこわいよ。

    • +59
  4. > 大学の学生のいたずらの標的となった為、ことあるごとに盗み出されるようになった
    まさかこれが狙いだったのか…!?

    • +13
  5. ここの記事に無かったっけ
    イギリスで貧民の少年が足ふきマットを掲げる銅像にされただかミイラにされただか本の表紙にされただかって記事
    あれ思い出した

    • +4
  6. >ベンサムは自由経済、女性の権利、政教分離、同性愛の解禁を主張し、当時時代の先端をいっていた。
    当時は今より圧力強かったろうに
    これだけでも好感持てる

    • +59
  7. そういえばリシュリューの顔面なんかもフランス革命の混乱で取られて見世物にされてましたね

    • +2
  8. 昔は戦って負けた奴の頭蓋骨で勝者は酒を酌んで呑んだ

    • -2
    1. ※8
      信長のことを言ってんなら飲んだかどうかは真偽不明だし
      現代の価値観とは違うわけだから弔いの意義の方が強いだろうよ

      • 評価
  9. 見た目がぞっとする出来になっちゃったからってレプリカ作っても足元に置いたらおんなじだろ。こえぇよ・・・レプリカ作ったならどっかしまっといてよ

    • +53
  10. サンデル教授の「これからの正義の話をしよう」に載ってた。
    盗んだ学生もベンサムのファンだったのか知らないけど、身代金として慈善団体への寄付を要求したらしい。

    • +18
  11. 当時のベンサムは、今で言う茂木先生みたいなポジションだったんだろうか?
    茂木先生とかなら似たようなこと言い出しそうだけど。
    しかし、頭部の保存に使われたマオリ族の技術ってのが気になるなぁ…

    • -8
    1. ※11
      あの人はただの目立ちたがりの俗物だからそれはないよ。
      研究者としてはかなり下位の存在。

      • +1
  12. いやあ、オイラはむしろ「この世から消えてしまいたい」と思う方だから
    死後も自分を残そうとは思わないなあ

    • +12
  13. この人、昔、『世界不思議発見』で紹介されてなかったっけ?
    保存された頭を映します。見たくない人は気をつけて!
    ってカウントが始まったの覚えてる。
    目だけ鮮やかな青で、子供心に恐ろしかったわ。

    • +6
  14. これ、体のほうは本物のミイラに服着せてるの?

    • +4
  15. 日本の即身仏の方々とあの世で語り合ってそうな感じする。

    • +6
  16. 「保存状態すごく綺麗だな~」→記事開く→「」

    • +3
  17. これ哲学業界(笑)では結構有名な話だよね。
    ベンサムは今でも英米の人たちの発想に強く影響を与えている「功利主義」uteritarianismという思想の元祖ともいうべき人。それ以前の古典古代と中世以来続いてきた哲学の伝統である「善・悪」と「快・不快」は別物である、という判断をひっくり返して、われわれに快を与えるものは善、不快をもたらすものは悪という発想に基づいた思想を展開した。
    従って、彼の死後、もし彼の肉体の一部(頭部や脳味噌が)何らかの形で社会の役に立つのなら、キリスト教的なきちんとした埋葬を経て天国へ行くことなどよりも、よほど「善い」行いだと信じてこういう遺言を残した。まさにこの彼の頭脳を後世に残すと言う行為が、彼の哲学の完成となる行いだったと言う訳。
    哲学としての功利主義的発想が本当に議論の余地がない賞賛すべき素晴らしい哲学だとはとても思えないけれども、彼の時代のイギリス社会の抱える社会問題に対するインパクトの強烈さは評価されるべきだと個人的には思っている。

    • +2
    1. ※22
      詳しくないんだが、功利主義てそんな大したもんじゃないのか
      哲学の歴史をバカでもわかるような本で知りたいわ
      ファッションとかでなく、なんか正しくあるためのヒントになるかもしれんから
      なんか暇なときにでも適当に調べようかな

      • +9
  18. 普通に綺麗にミイラに出来ただろうに
    なぜ偉人の身体で実験する

    • +28
  19. わぁ懐かしいな、この話。まだミイラあったんだね。
    生徒が頭でサッカーやるもんだから仕舞うようにしたとか読んだことある。
    かれこれ30年以上前。

    • +22
  20. 失敗したんだし埋葬しようよ。
    足元に生首置いてある方が怖いわw

    • +11
    1. ※28
      本文からコメント欄から興味深く読んでたんだが、そうか、サッカーか
      学生ってなにしでかすかわからんなあw

      • +6
  21. 学生達のいたずらの標的って、まったく尊敬されていないやん!

    • +6
  22. 正装でなく散歩中の田舎のおいちゃんみたいな服なのも指定されてたの?

    • +9
  23. 生まれる時代が早すぎたんだろうな
    立派な方だ

    • -1
  24. 白黒の写真だと「おひょ~~~!」と叫びそうな表情に見えるね

    • +1
  25. 見習いたいが、ただの人じゃ献体にしかなれないなあ……。
    いや献体希望者をdisってはいない、むしろかなり尊敬している。
    けど一度はなってみたやミイラ、死んだらミイラ研究に使ってくれる研究者、いないかなあ。

    • 評価
  26. このミイラを見たとき「自由経済、女性の権利、政教分離、同性愛の解禁」を知ったり、思い起こす人がいるなら完璧な作戦だなー
    この記事を見て、こんな時代からこんな主張をしてたのかと知った俺や※欄の人にすら影響を及ぼしてる

    • 評価
  27. 盗んだ生徒 “え?おれは返してないけど?”

    • +1
  28. >彼はミイラ化された頭部ではなく、哲学者としての自分を覚えておいてもらいたかったのではないだろうか。
    むしろ哲学者としてしか知らなかったけどこの記事のおかげで
    ミイラに志願して頭がものすごいことになった挙句サッカーに使われた人として上書きされてしまった

    • +1
  29. 遺体にいたずらとか、どういう思考回路してんだ

    • +4
  30. 「1850年、ロンドン大学の学生のいたずらの標的となった為、ことあるごとに盗み出されるようになった為」
    いつの世もいるよね、こういう学生。日本でも京大なんかの銅像にペイントとかw

    • +1
  31. 死体のアタマでイタズラwww ヒゲつけたり化粧させたりとかかなw

    • +5
  32. 他人の事より自分の意志の方が強い、正に西洋の鏡。

    • +1
  33. ロンドン大学の学生の間ではサッカーの起源が死体の頭部を蹴る遊びだった説が有名なのかな

    • 評価
  34. マオリってこんな技術あったんだ、色塗れば大丈夫でしょ。

    • +1
  35. サッカーって敵の大将の首を蹴って自陣に持ち帰ったのが始まりでしょ
    今でもお祭りで継承してるし遺体の頭を蹴るのはDNAにでも染み付いてるんだろうね

    • 評価
  36. 日本人の感覚だと、大事なものを床や、まして誰か(これは本人だけどw)の足元に置くなんて考えられないのだけど、関係者はその辺への抵抗はなかったのだろうか…

    • 評価
  37. てかよ、一番重要なパーツを「お試し」に使うとか…
    化粧品や洗剤のパッケージにも書いてあるだろ?
    「目立たない場所でテストを行ってからご使用下さい」って!!

    • +2
  38. 夜になると歩き回って、じっとあちこちのケースを見つめているという噂話があるよ
    この手の話にはつきものだけどね!

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

画像

画像についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。