
ある都市は古代文明の遺跡を覆い、またある都市では防空壕、貯蔵庫、地下基地といった比較的新しい建造物を隠している。10ヶ所の都市から、そんな地下の秘密を暴き出してみよう。
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1. イギリス、ロンドン

2. ウクライナ、オデッサ

オデッサの地下墓地は最初は天然の洞窟を利用したものであったが、17〜18世紀の採掘によって急速に拡大した。また地下では密輸も横行していたようだ。1941年、ナチスがオデッサに侵攻すると、赤軍はロシアへ向け北に撤退。だが後に残った6,000名ほどのソ連パルチザンが地下道を隠れ家として利用し、占領軍に対してゲリラ戦を仕掛けた。この戦いは1944年にオデッサが解放される直前まで続いた。
3. 中国、北京

2000年にその一部が一般公開されたが、2008年に改装のため閉鎖され、それきりとなっている。北京地下城の入口は北京の至る所に存在しているが、それらには鍵がかけられている。扉に残るのは色あせたシェルターの表示だ。
4. イギリス、マンチェスター

こうした空襲の最中、多くの人々が逃げ込んだのが地下に張り巡らされた防空壕である。1838年、アーウェル川堤防の下に建設されたヴィクトリア・アーチもそうした場所だ。それ以前は川船の船着き場や貯蔵庫として利用されていたが、戦時中に避難所として改装されたのだ。今日では使用されておらず、一般の立入りは禁止されている。
5. 北朝鮮、平壌

また脱北者による情報では、巨大な地下司令部、市全域監視システム、極秘軍用艦隊もあるとされるが、北朝鮮に関する他の情報と同じく、あまり鵜呑みにすることはできない。
6. アメリカ、ニューヨーク

また、廃路線と思わしきトラック61についても多くの憶測が流れる。元々は貨物車両用に敷設されたものだが、後にマンハッタンの高級ホテル、ウォルドルフ=アストリアの宿泊客用に利用されるようになった。真偽のほどは不明だが、今日では主に大統領が使う秘密の移動地下通路として機能しているらしい。
7. ロシア、モスクワ

だが、より危険の少ない秘密はネグリンナヤ川の存在だろう。モスクワ川の支流の1つで、クレムリンの天然の堀として機能していたこともある。地図に記載されるようになったのは15世紀のことだ。当時は氾濫することから急速に拡大するモスクワの障害となっていたようだが、次第に排水溝に繋がれ完全に覆い隠されるようになると、やがて忘れられた。今、この川はモスクワの北部8kmにわたり悠久の流れを湛えている。
8. トルコ、イスタンブール

地下宮殿とも称されるバシリカ・シスタンは中でも有名なもので、世界遺産アヤソフィアからほど近い場所にある。6世紀にまで遡ることができるこの貯水槽はカテドラルほどの大きさを誇り、336本の大理石の円柱を備え、78,000m3の水を貯めることが可能だ。一般公開されているバシリカ・シスタンであるが、調査は現在も続いている。専門家によれば、イスタンブールの地下にはまだまだ古代の遺跡が眠っているらしい。
9. イギリス、ブリストル

そうした伝説のほかにも、都市の冒険コミュニティの間では、ベドミンスター郊外の地下に広がるマラゴ雨水管、通称”ドレッドノート・ドレイン”などをはじめとする広大な雨水管網で有名だ。ドレッドノートが建設されたのは1968年のベドミンスターの洪水の直後だ。当時、嵐の影響でマラゴ川が氾濫し、南部に大きな被害が出た。1971〜74年にかけて建設された巨大な地下トンネルは全長約3kmあり、エイボン川に繋がっている。
10. オーストラリア、メルボルン

同グループはメルボルンだけでも、100以上の排水溝網を探索し、記録し、命名した。有名なものには、危険な”メイズ・ドレイン”(上)や、即席クラブハウスとなった”ANZACドレイン”(下)がある。
一応は立ち入り禁止となっており、約230万円の罰金を科すとの標識も掲げられているが、法的な対応がとられることは滅多にない。むしろ、侵入者は中を徘徊する生物に注意したほうがいいだろう。暗く湿気に満ち、暖かい地下トンネルは、ヘビやクモなど不気味な生物の格好の住処なのだ。
via:urbanghostsmedia・原文翻訳:hiroching
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コメント
1. 匿名処理班
トルコの貯水槽素敵
一般公開されてるみたいだし行きたい場所がまたひとつ増えてしまった
2. 匿名処理班
首都圏外郭放水路
3. 匿名処理班
日本にも巨大な地下シェルターあったけど、軍施設閉鎖で
消えそうな場所がある
一説には別の本部へ接続する数キロの遠距離トンネルも
あるとかいわれてるが、もしあるのなら開放してもらいたい
そのときには山さが大喜びで来るだろうな
4. 匿名処理班
こういった禁断の地って、ワクワクします。ニューヨークのグランドセントラル駅の2枚目の写真に写っている、電車は昔大統領が非常時に乗り込むための物だとテレビでやっていました。ちなみに第2次世界大戦の時、この地下にある秘密兵器が設置されていてナチがスパイを送り込んだといったエピソードがあって、その機械も番組で紹介されていました。
5. 匿名処理班
大阪の地下鉄も結構こういう作ったけどほったらかしとか、廃線になったとか廃駅とかあったと思う。
6. 匿名処理班
渋谷の暗渠とか行ってみたいな
7. 匿名処理班
平壌の地下施設は、仮に存在したとしても何十年もメンテなんてできないだろうから
今は廃墟だろうね
8. 匿名処理班
イギリス多いな
9. 匿名処理班
ともかく地下道下水道ならモルダー&スカリーの出番だ
10. 匿名処理班
メトロ2033思い出した
11. 匿名処理班
映画ミミックに登場するようなモンスターがいてもおかしくない雰囲気ですね
12. 匿名処理班
東京メトロの線路の奥とかもなかなかカオスな気がしてワクワク
13. 匿名処理班
こういう普段入れないダンジョンみたいなの見るとすごいワクワクする
14. 匿名処理班
こう言うところをモデルにFPSとか作って欲しい
15. 匿名処理班
ミュータントタートルズが出てきそうwww
16. 匿名処理班
地下秘密結社!
17. 匿名処理班
>>9
暗渠って言葉好きだ
18. 匿名処理班
※17
つメトロシリーズ
19. 匿名処理班
4のマンチェスターの写真に写っている白い帯は何? まさか、“アレ”……?
20. 匿名処理班
10のうち3つを占めるイギリスの闇は深い
21. 匿名処理班
パリのカタコンブはあった?
22. 匿名処理班
地下迷宮、ラビリンス…
23. 匿名処理班
カタコンベはただの地下墓地でしょ?
24. 匿名処理班
※13
俺はFallout3思い出した
25. 匿名処理班
劇場版パトレイバー2で、用途廃止の幻の線路と駅を使うところを思い出した。 確かセリフでも、この街(東京)にはこうした場所(知られることのない忘れられた地下施設やトンネル)がたくさんある 的なのがあったし、掘り進めるだけして やっぱりやめとこう的な場所は山ほどありそうな気がする。
地下だから仮に計画倒れても、あまり分からないだろうし その中には最新の設備で現役な秘密施設もあるかも。
こんな話はかなりワクワクするけど、なんとなく雰囲気が怖い感じがするし やっぱり地上が一番いいや( ̄▽ ̄)
26. 匿名処理班
※8
御堂筋線は改修工事中、探査で未知の構造物が発見されたって話が数年前の新聞に載ってたな。御堂筋線は戦前の開通だし壁で封鎖された扉があってもおかしくないかもね。
27. 匿名処理班
「今、この川はモスクワ北部の地下8kmの地点で悠久の流れを湛えている。」
って地下8Kmの深さと読めるけど、原文は「Nowadays the Neglinka flows for almost five miles beneath northern Moscow, 」だから「8Kmにわたって」という意味だと思う。
28. 匿名処理班
中国のシェルターでFallout3のVault101を思い出した 住みたくはないけどなんか惹かれちゃうな
29. 匿名処理班
レプティリアンの住処
30. 匿名処理班
ロンドンの地下かっこええ・・・