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働くことを誇りとする犬たちの気高さに触れる。ニュージーランドで働く使役犬の素晴らしい写真

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(著)

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 この数年、人間と犬が太古から育んできた絆をテーマに活動してきた写真家のアンドリュー・フレイドボーさんが『シェパード・レルム3巻』をリリースした。ここにはニュージーランドのサウスアイランドにある農場や急峻な斜面で活躍する美しくも雄々しい使役犬たちの姿が収められている。

 犬は30,000年以上前から人間の仲間だったと言われている。特にニュージーランドでは、19世紀にスコットランドからボーダーコリーが輸入されて以来、牧羊犬がその文化的景観を維持するために欠かすことのできない存在である。ここにいる犬たちはペットではない。あくまでも使役犬である。

 これらの写真を撮影するにあたって、サウスアイランドの農家の人たちは仕事の邪魔をされることを嫌い、なかなかフレイドボーさんを受け入れようとしなかったそうだ。しかし、農家の仕事を手伝うことを申し出て、一緒になって懸命に働いたことで、打ち解けることができたという。

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群れのボス(2014年)
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山の向こうへ(2014年)
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洞窟(2014年)

 ニュージーランドの使役犬たちは通常、日の出から日没間で働き、その間厳しい気候の中を広範囲に渡って動き回る。夜になれば、寒い日も暑い日も農家の外にある小さな犬小屋で眠る。激務に追われる彼らの寿命はそれほど長くはない。それゆえに、農家の人たちも必要以上の愛着を抱こうとはしない。

 だがそれは逆に愛情の裏返しである。「人々は犬を愛していること認めてしまうと、前に進むことができない。それ故彼らは犬に対する愛情を認めようとしないだけで、実際は犬を愛しているのです」。とフレイドボーさんは語る。信頼関係がなければ、犬たちは天命を全うするまで人の為に働きはしないだろう。

 使役犬たちは農家のペットではない。そのため、家の中に入ることも許されないことが多いが、人間とは固い友情で結ばれている。大抵の牧羊犬はボーダーコリーなどを掛け合わせたニュージーランド・ハンタウェイである。7種類の笛による命令を理解し、共に働くシェパードの意図を読むことができる。

 フレイドボーさんの作品には、ニュージーランドの災害救助犬も写されている。こうした犬は、子犬の頃から匂いを嗅ぎ分ける訓練を積んでおり、特に空中に漂う匂いや古い匂いを感知することに長けている。その多くは牧羊犬と一緒に険しい大地を何時間も活動することが可能だ。

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ホーキティカのバクスター、災害救助犬(2014年)
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羊を後ろから追い立てるスクーター(2014年)
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ハイバーンのノルム、牧羊犬(2014年)
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スロープ・ポイントのラス、牧羊犬(2014年)
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ダニーデンのフィンバー、災害救助犬(2014年)

 使役犬として目的を与えられた犬たちは、与えられた任務を全うする為、その全てに神経を注ぐ。使命を与えられることで、逆に自分たちの存在意義を認識し、気高く、そして生き生きとその任務を遂行しているようにも見える。

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ロシェル・ステーションのガス、ハンタウェイ(2014年)
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見張るシェパード(2014年)
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インバーカーギルのラスティ、災害救助犬(2014年)
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テ・ハプのレオ、ハンタウェイ(2014年)
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日没(2014年)

ニュージーランドの牧羊犬の動画(Just Shorn New Zealand Wool: Sheep dogs)

via:.featureshoot・原文翻訳:hiroching
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この記事へのコメント 40件

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  1. どれも精悍な顔つきをしてるし、何か人間で言えば背筋を伸ばしたようにしっかり立っているなあ。
    すげえかっこいい。

    • +52
  2. 無条件で人間に尽くしてくれて、しかもそれに喜びを感じてくれて
    なんて素晴らしい生き物なんだ

    • +25
  3. 我々は彼らの愛情の何分の一かでも返せているのだろうか

    • +3
  4. 人間が二本足で立てるようになったのは、犬にもその原因があるそうな。犬が人間の代わりに様々な作業を請け負ってくれるようになったので、人間は二本足で歩くようになったらしい。
    働く彼らも、そして家で私達を癒してくれる彼らも、本当に素晴らしいと思う。
    犬こそ神様が人間に与えてくれた最大のギフトだと、しみじみ思うわ。

    • +21
  5. 誇り高くてかっこいいなって思う
    だけど、やっぱり、長生きしてほしいなって思う

    • 評価
  6. うっうちの犬だって仕事してるよっ、24時間365日無休で「可愛い」っていう大変なお仕事を…!

    • +42
  7. いま、耳を澄ますと 漢(犬)たちのドラマが聴こえてくる..!!

    • +19
  8. 個人的にこの関係は嫌だ。やはり犬とは友人であり愛情を挟んで共存したい。

    • +26
  9. 自分なら室内に入れたり必要以上に可愛がる自信があるぞw

    • +4
  10. 働かせるなら報酬を与えないのは駄目だろう。寒い日も暑い日も外の狭い犬小屋で、という実態が、情が移らないためのあえての厳しさ的な美談として語られるなんて、まったく人間の側の自己完結にすぎる。全然賛成できない。犬はこんなに純粋なんだから、人間も純粋に報いてやってよ。

    • +23
  11. 「共にはたらくシェパード」はこの場合「共にはたらく羊飼い」じゃないのかな?

    • +11
  12. 働くのは良いが、麻薬犬だけは駄目だ。虐待でしかないが犬にしか出来ないってのが腹立つ

    • +6
  13. チワワとかはどうか知らないが、犬を飼ったことある人なら
    犬がどれだけ仕事好きかわかるだろう。
    好きというか、性質といった方がいいのか。
    山田舎での害獣(イノシシ、イノブタ、シカなど)猟についていかせてもらったことがある。
    猟犬は甲斐犬の混ざった雑種と言っていたか。
    一見その辺にいそうな日本によくいる犬だったが、
    猟に出たその犬といったら水を得た魚のように活き活きとしていた。
    犬はそういうポテンシャルを持っている。
    人と友人になれることは確かだが、人と犬は違う。
    人と同じ扱いをすることが幸せではない。
    食住の保証はあれど一日の大半をたった一匹ケージの中での留守番で過ごしている犬、
    そんな犬が溢れていることの方がよほど嘆かわしい。

    • -2
    1. ※16
      麻薬犬は中毒になることはないそうですよ
      大変な仕事ですが、警察犬や盲導犬などのそれと変わらないと思います。

      • +7
    2. ※16
      あの・・・もしかして、本物の麻薬を嗅がせているとでも思ってます?

      • -3
  14. 激務だから短命の故、必要以上に愛情を示すと人間のほうが辛くなる?
    もう少し休ませてあげればいいのに

    • +2
  15. 仕事をする犬も凄いが、それを教える羊飼い達も凄いよな

    • +43
  16. 賢そうな目してる。この犬たち好きだな。
    しあわせに暮らしてほしい。

    • 評価
  17. うむうむみんな漏れ無く隙のない精悍な顔つきをしている。
    それでいて飼い主によくなついているし、脱帽のほかない。

    • +6
  18. 犬「え?働くってなに?」
    と思ってそう

    • 評価
  19. ペットとして飼われた室内犬より寿命は短いかもしれないけど
    訓練された犬が与えられた仕事を全うする使命と喜びそして忠誠は
    昔々からある人間と犬の関係により近いかもしれない

    • +6
  20. やはり人間にはワンコ様がいなきゃダメだ。

    • +6
  21. 美しい
    でも快適な寝床を与えてあげてほしいとも、やっぱり思ってしまう。

    • +4
  22. 猫派には悪いけどこういうの見ちゃうとやっぱり俺は犬の方にシンパシー感じちゃうな~
    犬と人間の関係て石器時代から培われたものだからね。単なるペットの域を超えてるんですよ

    • +3
  23. 格好良く、人間に都合の良い書き方してるようにしか読めない
    つまりは人間社会で言うところのブラック企業だろ
    牧場や放牧地で牧羊犬をきちんとした飼い方してる人も多いよ
    愛情をかけないことと、過酷な環境で飼うことはイコールじゃないと思うがなぁ

    • +3
  24. 犬のきちんとした飼い方ってなんだろね。
    人のエゴのために改良された犬に対して傲慢な考え方にも聞こえる。
    羊を追うために改良した犬を本来の目的に使ってもいいのでは?
    愛情を注ぐ対象として飼われた犬ならいいもの食べさせてもらい、ご主人様の言う通りに散歩させてもらい、服とか着せてもらって人間の子供並みに可愛がられて一生を終えるのが正しいんだろうけど。

    • +6
  25. すばらしい犬たちの写真、見てるだけで感動で泣けてくる…;;
    パルモさんの文章にも感動してさらに涙が…;;

    • +4
  26. 仕事をしてる犬の話になると虐待だエゴだって言う人が必ずいるけどさ、犬のやる気に満ちた表情や役目を果たしてのドヤ顔見てみろよって思う。
    もちろん無理強いされたり酷い環境に置かれてるのは別ね。
    しかし誇り高く精悍な顔つき身体つきで実にかっこいい。
    自分もそんな仕事ができれば…よかったよな…。

    • +7
  27. ニュージーランドハンタウェイは本当に繊細で優しくて賢い。
    働かないのが犬の幸せじゃないかって声があるのも理解しているけれど、
    仕事や役割など使命を持ち、それを果たした代償として盛大なる褒め言葉や愛情を受ける事がもっとも幸せな犬種もいる。
    人間でも動いているのが好きな人とあんまり動かないのが好きな人がいるのと同じ。
    それは生まれ持った性分だから、個々の良さがあるよね。

    • +3
  28. 動物を人間扱いしてやるのが最良とでも考えているかのような動物の扱いをネットで目にし過ぎて、最近鈍感になってきてしまった。愛玩のために人の手で極端な特徴のある顔や体型にされた動物はどこか悲しく思うこともある。こういった生き生きと使役をこなすのは犬もうれしかろうと思うのも、これまた人間のエゴなのだろうか。本当に、わからなくなってくる。

    • +3
  29. どっちかっていうと犬の群れとしての性質を利用して
    人間が寄生してるって方がしっくりくるがな
    ただ犬に負担になるやり方ではないし、人と同じ扱いや愛情の在り方ってのも
    犬たちにとって幸せかわからんよ?
    これはこれでいいと思うけどね

    • +18
  30. ペットは、どこまでいってもただの愛玩用…というか遠回しな言い方をせずズバリ言うと、観賞用でしかない。
    人間が勝手な感性で嬉しがる「可愛さ」を五感で観賞するためだけの存在。そこには人間のエゴしかない。
    人間様の妄想に付き合う代償に、人間様の生態ではヨシとされる最高の待遇を畜生にも特別に与えてやるぞよ、って関係。
    この記事の方がよっぽど健全だわ。
    ペットではなく、パートナー。

    • +8
  31. 犬は死ぬほど嫌いだが、こうやって仕事してる犬はまぁいい
    ちゃんと家畜として立派に働いている(勘違いしてる奴も多いが、犬は法的にも文化的にも牛や豚と同じ家畜のカテゴリに入る)
    問題はロクな仕事もしない 犬と みたいな飼い主だな
    まじであれなんなの

    • +2
  32. 犬でも猫でも鳥でも人間に飼われてるものはすべて広義の意味では家畜だけど
    一般的に犬猫等は愛玩を目的として飼育される動物、コンパニオンアニマルだからなあ
    この記事みたいに生き生きと仕事をして気高く生きる犬も良し。
    家族に愛し愛され幸せな家庭犬として生きるのも良し。
    改良された犬が可哀想って話も聞くけど、最近では犬の健康を害するようなブリード、品種の固定に反対する動きも大きくなってきてる。
    でも、たとえ人為的に生まれたとしても命は命だと思うけどね
    かわいそうとか憐れむより犬をモフりたい。犬っていいよなあ

    • +3
  33. 長年の品種改良と調教の成果ではあるが、基本的に犬は明確な序列と役割を与えられることを好む。

    • +4
  34. コンパニオンアニマルとしてつくられた犬なら家族として暮らせるのが幸せだよ。だけど主に使役犬としてつくられた犬にとって、ただネコかわいがりされることはストレスになり得るよ。たまに飼い主が本気でかわいがってるのにむちゃくちゃやらかす犬がいるけど、ボスがわかってくれないんで反乱起こしてるんだよ。犬にとっての善は人間の想像するそれと常に同じではないよ。
    自分が人間と共存するために最適化され、その姿と性質を与えられ、固定されてきた以上、それに従うことが犬にとって規範なんだよ。それはボスである人間が知っていなければならない。

    • -4

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