メインコンテンツにスキップ

ロシア「ウルフドッグ」狼犬の訓練風景(動画あり)

記事の本文にスキップ

32件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 オオカミとイヌを交配させようとする「ウルフドッグ(狼犬)」の試みの歴史は古く、古代ローマ時代から始まっているそうだ。ロシアでは、優れた能力に加え、高度な社会性をもち、リーダーには絶対服従するウルフドッグを、軍犬、警察犬・税関監視犬として飼育しており、これらの画像や動画は、ロシアでのウルフドッグの訓練場の風景をとらえたものである。

ソース:Dogs With Wolf Blood – English Russia

原文翻訳:ふんふん鳥

 13年前、剥製にされようとしていた2歳のオオカミ(メス)を引き取り、ジャーマンシェパードと交配させたヴャチェスラフ教授の話によると、交配種は、頑健で滅多に病気をせず、聴力と嗅覚は他犬種と比べても特に優れているという。運動能力も高く、例えば、普通の犬なら6~8時間が限界の追跡作業を、この交配種はには3日間連続して行うことが可能なのだそうだ。

 また寿命も長く、25~30年は生きる。リーダーと認めた者には徹底して従順な態度を示すのでトレーニングも楽なのだそうで、この為ロシアでは訓練したウルフドッグを軍や警察、税関などに配備している。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

 ウルフドッグの嗅覚は医薬学的においても有用だった。血液の匂いを嗅がせるだけで、腫瘍疾患を持つ患者を見分けられるという。

この画像を大きなサイズで見る

 野生味が強いため警戒心は強い反面、自然環境で生存しようとする本能から、仲間と認めた者とは極めて良好な信頼関係が築かれる。その結びつきの強さは、イエイヌとして長い歴史をもつ他犬種よりはるかに強いとされる。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

 知能は非常に高いが独立性が強い性格の為、トレーナーとして熟練した者でなければ、完全にしつけることは容易ではないそうだ。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

 軍のウルフドッグ訓練施設は常に清潔に保たれている。チェチェン、ゲレンジーク、サマラ、ウラルなどの都市では すでに警察や軍で登用されている。

この画像を大きなサイズで見る

 軍の訓練学校の学生は、自分自身の犬を持っており、復員した時には、犬は新しい飼い主に慣れる必要がある。オオカミ犬は、意外にも他の犬よりも簡単に新しい飼い主に適応するという。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

 時にはやられ役も演じる学生たち

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

 ヴャチェスラフ教授は、理想的なウルフドッグは最低でも10%以上のオオカミの遺伝子を持っていることだという。もっとも優良種は25%がオオカミで75%が犬の交配種だそうで、これはウルフドッグの第5世代で達成される。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

 優秀なウルフドッグは10000ドルから30000ドル(80万円~240万円)もするという。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

YOUTUBE動画で見るウルフドッグ訓練風景

関連記事:

オオカミの血を引く勇敢な犬、「コーカシアン・シェパード・ドッグ」の鬼の形相+厳選犬の面白表情画像集

世界のオオカミがもりもりでてくるオオカミ図鑑

「従順なキツネ」を求め交配を続けた結果、キツネが犬化(ロシア)

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. >また寿命も長く、25~30年は生きる。
    使役犬ってどうしても愛玩犬に比べると寿命が短くなりがちだけど
    使役犬として25~30年生きるのかな?
    もしそうなら愛玩犬だと30年以上生きたりするのかな。
    長生きな大型犬っていいなぁ。
    小型犬は結構20年選手がいるけど、大型犬はどうしても少ないよね・・・

    • +13
    1. 米1を見てふと思ったんだけど、人間も社畜と金持ちニートだと寿命が違ったりするんだろうか。

      • +3
  2. カッコイイし理想的で良いねぇ。
    ただしつけも出来ず信頼関係も築けないマヌケが買い求めて
    闘犬用犬種のような事故が増えませんように。

    • +29
    1. ※2
      うーん、ただ産まれた狼犬10頭が10頭とも軍用犬などになれるわけではないし、使役に堪えない個体がどうなったかを考えると、わざわざ狼犬をつくる必要があるか考えてしまう。これがただの大型犬なら一般家庭に譲渡するというテもあるが、狼犬じゃそうもいかんだろ・・・・。

      • +1
  3. 幼少の頃飼い犬のタマキンをもてあそんでおったら噛み付かれました。

    • +14
  4. 意外を以外ってのはわざとやってんのか?

    • -4
  5. 躾の失敗が許されない大型犬種は危険過ぎるよな。

    • +11
  6. 狼は人襲うこともあるし、無理だとは分かってるが一度飼ってみたいと思う。
    犬の血が入ってる分、狼犬の方が躾もしやすいし暴走することも少ないんだろうが、
    狼の血が入ってる以上は暴走する可能性は否めないだろうから、
    熟練したトレーナーじゃないと無理なんだろうな。
    でもいいなぁ30年か。大型犬は10年行かずに亡くなる子もいるからなぁ…。
    長く一緒に居られて賢い子ってのは理想的だな。デカいし躾むちゃくちゃ難しいんだろうけど。

    • +8
  7. ロシアはやはりワイルドだな。
    昔、オオカミ犬は訓練してもターゲットを食い散らかしてしまうといった話を聞いたことがあるが、案外そうでもないのか。世代を重ねるのも大事なのだろうか?

    • +5
  8. リーダーと認めさせるのがまず大変だろうなあ

    • 評価
  9. カッコいいけど、豆柴さえ飼いならせるかどうかの自分なの。

    • +1
  10. うちのヤギ、近所のウルフドックに食べられちゃったよ…。

    • -2
  11. うーん、20~30年という寿命に驚いて色々検索してみましたが。
    普通に10年~15年程度という記述しか見つかりません。
    日本でも何百頭かは飼育されてる犬種みたいですし、そこまで珍しく怪情報飛び交うと言った類ではないと思うのですが。
    日本語で検索した限り、特別に高寿命という情報は見あたりません。

    • +5
  12. 14・15枚目一番左の兵士の袖なんであんなにツンツルテンなの?

    • +1
    1. >>20
      袖口めくってるだけだと思うが?
      下の方の噛み付いている写真、目が行っちゃってて怖い怖いw。その癖そのすぐ下の写真、多分同じ個体だと思うがフツーに犬だなw。落差が激しい。

      • +1
  13. 乃南アサの「凍える牙」に出て来たな。
    賢く誇り高く哀しいウルフドッグ。

    • +3
  14. ピットブルの射殺動画観たあとだから微妙な感じ
    原種が残ってる国は大事にして欲しい

    • +1
  15. 雑種ってパワーアップするんだよねたしか
    ライオンとトラのライガーとか

    • +2
  16. いくら何でもその寿命はオカシイw 13年前からじゃないのか? いつ30年飼育したんだよw

    • -3
  17. さすがに寿命30年はないだろ
    20年でもギリ。

    • -3
  18. ロシアの兵隊さんかっこいいな。スタイル良いなぁ。

    • +2
  19. 植物の作物でも、優良種ばかりを掛け合わせていると…
    交配者が望む形質が出なくなり、そればかりか、
    矮小化し奇形化し満足に育たなくなるそう;
    そんな時は、
    その植物の原種を掛け合わせると、いい形質を維持した
    まま頑強で精強な更なる交配に耐えうる種が出来るそぅ
    (リセット?)
    プラントハンター達が世界中の秘境を廻って植物の原種
    を入手しょうとする理由だそう;

    • +2
    1. >>30
      その理屈で言ったら、日本人やチベット人、アフリカ人、インディアン、
      世界中の少数民族のDNAは超貴重だぞw
      (日本人は、中、韓には無い世界で4番目に古いDNAを持っている)

      • -2

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

画像

画像についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。