この画像を大きなサイズで見るオーストラリアの都会を走る路線バスに、思いがけないお客様が「招待」されることになった。
交通量の激しい道路で迷子になり、命の危険にさらされていた野生のコアラを発見したバスの運転手は、放っておくことができずに、バスの車内へと案内したのだ。
ユーカリの木のように、バスの手すりにぎゅっとつかまりながら移動したコアラは、その後地元の救助団体が保護し、野生の森へと帰っていった。
コアラにとっては、ちょっとした市内バス観光ツアーになったかな?
街灯に登ろうとするコアラをバスの運転手が緊急保護
2025年12月13日土曜日の夜、オーストラリア東部、クイーンズランド州の州都ブリスベンの道路を走っていた路線バスの運転手は、交通量の多い通りで、車道を走り抜ける1匹のコアラを目撃した。
コアラの身に危険が迫っていると感じた運転手は、すぐにバスを降りて保護に向かった。
そのときコアラは、道路の中央分離帯にある金属製の街灯を登ろうとしていた。
コアラにとって、それはまるで木の幹のように見えたのかもしれないが、金属のポールは滑りやすく落下する危険があった。
この画像を大きなサイズで見る運転手は持っていたジャケットでコアラの頭を優しく覆い、そのまま抱きかかえるようにしてバスの車内へと連れて行った。
幸いなことに、この時のバスは一日の運行を終えて車庫へ戻る回送中か、あるいはシフトの合間だったため、車内に乗客は一人もいなかった。
こうして、迷子のコアラは初めてバスに乗ることとなったのだ。
この画像を大きなサイズで見る手すりにしがみついてはじめてのバスツアー
コアラは緊張した様子を見せていたが、バスの中で手すり(ポール)にぎゅっと抱き着くことで落ち着きを取り戻したそうだ。
コアラが、垂直に立つ物体にしがみつく習性があるのは、樹上生活に特化した生活に関係している。強力な腕の筋肉と鋭い爪は、木の幹をしっかりと掴んで離さないために進化したものだ。
垂直に立つ物体は、地上に潜む天敵から身を守るための安全地帯を意味している。金属製の手すりは、本来の木よりも滑りやすく登りにくいものだが、コアラにとって、それは本能的に頼れる支えだったのだろう。
人間にとってはとても愛らしい姿だ。
こうして、ペリ(Peri)と名付けられたコアラは、車内のポールに抱きつきながら、しばしの間、バスツアーをした。
この画像を大きなサイズで見る病院で検査の後、再び自由な野生の森へ
運転手はすぐにバス管制の担当官へ連絡を入れ、救護団体のコアラ・レスキュー・ブリスベン・サウス・インク(Koala Rescue Brisbane South Inc)はバスの停車場へと急行した。
ペリはその後、同団体によって王立動物虐待防止協会(RSPCA)が運営する野生動物病院へと運ばれた。
この画像を大きなサイズで見る病院での精密な検査の結果、健康状態には全く問題がないといううれしい診断が下された。
都会でのバスツアーを終えたペリは、ブリスベン近郊にある自然豊かなセブン・ヒルズ・ブッシュランド保護区へと移送され、木に返された。
今までつかまっていた金属製の手すりとは違い、太い木の幹はペリの待ち望んでいたもののようで、元気に駆けあがっていった。
この画像を大きなサイズで見る今回の出来事をFacebookで報告した同団体は、もし野生のコアラに遭遇しても、訓練を受けていない人が直接触れることは避けてほしいと呼びかけている。
コアラは非常に鋭く強力な爪を持ち、時には噛みつくこともある上に、肋骨のあたりを強く掴むと体に深刻なダメージを与えてしまうほど繊細な生き物だからだ。
もし負傷したコアラを見つけた場合は、助けが来るまで触れずに、暗くて静かな場所に保護することが理想的だという。
通常はタオルをかけた洗濯かごが推奨されている。猫に近い感じだね。
















バスの手すりに小荒さん捕まってたら
見間違いかと思うだろうなw
森に帰れて良かった
背番号1994「ナゴドまでおねがいします」
(# ゚Д゚)コァラッ!! 勝手に乗るなッ