ロシアで生まれアメリカで育った作家であり生化学者であるアイザック・アシモフはこんな名言を残している。「科学という一つの光は、それが如何なる所で灯されようと、至る所を明るく照らす。」 またイギリス人作家、アーサー・C・クラークは「高度に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない。 」 と言った。
日々更新されていく科学技術は、人類の存在の歴史でもある。理科離れ、科学離れが叫ばれて久しいが、実際に科学はこんなにも魅力的で、まるで魔法を見ているかのように心踊らされる。
海外サイトで紹介されていた、「科学好きなら一度は行くべき世界22のスポット」。早速リストアップしておくことにしよう。
1.ヘール望遠鏡
米カリフォルニア州サンディエゴのパロマー天文台
カリフォルニア工科大学が作ったヘール望遠鏡は、宇宙の端にある銀河や、数千にも及ぶ小惑星を観測することができる。
2.ガリレオ博物館 イタリア・フィレンツェ
この博物館には天文学の父「ガリレオ・ガリレイ」が実験に使用した機材、15世紀から19世紀に活躍した科学者が使っていた機材等が数多く展示されている。また、ガリレオの右手親指・人差し指・中指も展示されているというから驚きだ。
3.北極付近のオーロラ(北極光)
北極圏に存在する村々の多くで見る事の出来るこの自然の光は、空高くでエネルギーを持った粒子同士がぶつかって起きている。自然界が作る、最高の光の一つである事は間違いないだろう。
4.沖縄美ら海水族館 日本(沖縄)
沖縄美ら海水族館は世界最大の水族館の一つだ。中でも、美ら海水族館で最も大きい水槽である「黒潮の海」は水量7500立方メートルの大きさを誇り、ジンベエザメを含む数多くの水中生物を見る事が出来る。
5.シカゴ科学産業博物館 米イリノイ州シカゴ
シカゴ科学産業博物館では「雷、火、トルネード、雪崩、津波、太陽光、原子の動き」といった七つの自然現象を引き起こす要因となる化学現象を知る事が出来る。他にも50近い科学実験を楽しむことが出来るそうだ。
6.ドイツ博物館 ドイツ・ミュンヘン
ドイツ博物館の一番の魅力といったら「マリーン・ナビゲーション・エキシビジョン」だろう。ここでは1880年に活躍した漁船「マリア」等、数多くの漁船と対面する事が出来る。他にも人類がこれまで生み出した「帆」、「蒸気機関」、「ディーゼル機関」等を搭載した船を間近で見る事も出来るのだという。
7.人体の不思議展 移動展覧会
人体の不思議展はグンター・フォン・ハーゲン氏が作り上げた移動展覧会である。従来のホルマリン液漬けや剥製ではなく、プラスティネーション技術を用いて長期展示出来るようにした画期的な移動展覧会である。ここでは数多くの身体が様々なポーズを取っており、来場客はこういった人間の動作の時に使用される人体の構造をよく知る事が出来るのだ。
8.チフーリ・ガーデン・ガラス細工 米ワシントン州シアトル
この素晴らしい展覧会は科学とアートの融合だと言われている。展覧会ではアメリカのガラス彫刻家「デイル・チフーリ」の素晴らしいガラス工芸の数々や、その制作模様を録画した映像を見る事が出来る。
9.チャーチル博物館 英ロンドン
チャーチル博物館は第二次世界大戦中、チャーチル内閣が使用していた「内閣戦時執務室・内閣戦時指揮室」という地下複合施設を改装した戦争博物館である。ウェストミンスターのホワイトホール官庁街の地下に設けられたこの施設は、当時最高の技術を備えており、チャーチル内閣とペンタゴン間で行われた数多くの暗号通信に使用されていた。
10.国立航空宇宙博物館 米ワシントンD.C.
国立航空宇宙博物館はスミソニアン協会が運営・管理する博物館の一つであり、世界一の航空機や宇宙船を展覧している。
11.フィールド自然史博物館 米イリノイ州シカゴ
この博物館では数多くの科学分野に関する展示品を保有しており、特に目玉となるのは最近公開されたばかりの「進化論」のコーナーであろう。このコーナーではイギリスの自然学者であり、進化論に深い関係を持つ「チャールズ・ダーウィン」の私物や研究資料等を見る事が出来る。
12.エクスプロラトリアム 米カリフォルニア州サンフランシスコ
エクスプロラトリアムは数多くの展示品を自らの手で触れたり、見たり、することで体験する事を肝としており、「体感」する事に重きを置いた科学博物館である。この展示会では、常に600近い展示品に触れ、多くを学ぶ事が出来る。
13.ニール・アームストロング航空宇宙博物館
オハイオ州ワパコネタ
ニール・アームストロング航空宇宙博物館ではスカイランサーの愛称で人気の「F5D戦闘機」、有人宇宙飛行機「ジェミニ8号」、月面着陸を果たした「アポロ11号」やその時にアームストロング氏が持ち帰った「月の石」等、数多くの物を展示している。建物の丸い外見は「月」をモチーフにして作られた。
14.欧州原子核研究機構(CERN) スイス・メイラン
15.コンピュータ歴史博物館 米カリフォルニア州マウンテンビュー
コンピュータ歴史博物館では初期のコンピュータから現代まで、数多くのコンピュータを歴史別にみる事でき、それらの発明が及ぼした社会への影響を学ぶこともできる。
16.グリフィス天文台 米カリフォルニア州ロサンゼルス
施設に立った時に市内を一望できる素晴らしい展望もさることながら、グリフィス天文台では天体望遠鏡とプラネタリウムに加え多くのエキジビジョンやシアターが用意されている。
17.ヘイデン・プラネタリウム 米ニューヨーク
施設の一番の見どころは何と言っても、最新の天体物理学を用いて作られた全天周映像投影の「ヘイデン・スペース・ハウス・シアター」であろう。施設ではこの投影機を使い、宇宙の広さや太陽系のツアーを盛んに行っている。実はあまり知られていない事だが、この施設は、あの「冥王星が惑星なのか?」という論議を行った施設でもあるのだ。
18.コスモ・カイシャ スペイン・バルセロナ
コスモ・カイシャではアマゾンの熱帯雨林を主としており、熱帯雨林に生息する数多くの生物を見る事が出来る。
19.科学と工学センター 米オハイオ州・コロンバス
科学と工学センター(COSI)は300近い展示品に触れ、数多くの科学や工学技術について学べる施設である。
20.シテ科学産業博物館 フランス・パリ
シテ科学産業博物館はヨーロッパで最も大きい博物館なだけではない。この科学博物館の直ぐ横にはラ・ジェオードという特殊なオムニック・シアターが建設されており、高性能な音響システムも兼ね備えている。また、外見から見るラ・ジェオードは、周りのプールや光を反射する為、とても幻想的で美しいのだという。
21.タイタン・ミサイル博物館 米アリゾナ州グリーンバレー
タイタン・ミサイル博物館は世界最後のタイタンII(アメリカが開発した大陸間弾道ミサイル)に由来した施設である。この施設は、かつて冷戦時代の技術開発に使用された機材等を保有している。施設に入ると、冷戦時代にタイムスリップした感覚に落ち、緊張感高まるアメリカ合衆国とソビエト連邦を感じる事が出来そうだ。
22.芸術科学都市 スペイン・バレンシア
芸術科学都市はヨーロッパ最大級の施設を五つ備えている。これらはレミスフェリック(IMAXシアター)、ルンブラクレ(固有植物の植えられた庭園・散策路)、フェリペ王子科学博物館、オセアノグラフィック(500種以上の海洋生物の居るヨーロッパ最大の水族館)、ソフィア王妃芸術宮殿(オペラハウスと劇場)の五つから成る。
riki7119
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コメント
1. 匿名処理班
スーパーカミオカンデのプールで素潜りしてみたい
2. 匿名処理班
勉強になりそうなとこと興味本位で行ってみたい場所が混在したリストに思える
3. 匿名処理班
ミュンヘンにトータルで2年近く住んでるが、まだドイツ博物館に行ってないんだよなあ...
でもってCERNでは友達が働いてるから、時間さえ合えば見学できるんだよね
4. 匿名処理班
他もだけどガリレオ博物館に特に行ってみたい!
5. 匿名処理班
科学じゃないがタイタニック・ベルファストには
一度見に行ってみたい
6. 匿名処理班
日本のJ-PARK(わりと最近、放射能漏れ事故を起こした)やSPring-8やガンマーフィールドは、積極的に公開していないけど、設備は世界一線級で、メカメカしくて、かっこいいのよん。
7. 匿名処理班
沖縄美ら海水族館が入ってるけど外人編集のランクだからこうなってるだけで、日本にも他にいろいろあるんでは?
海外まで行くのはめんどいんで、国内でいいの知ってる人はコメ欄でおすすめ教えれ
個人的には目黒寄生虫館とか入れたかったな・・・
寄生虫を専門に常設展示してる博物館って世界でただひとつ目黒寄生虫館しかないんで、充分ランクインする価値があると思うし
8. 匿名処理班
視覚的に分かりやすいやつはいいけど、
そうでないのは外国語わからないとしんどいかな、行ってみたいけど
9. 匿名処理班
どれも行って見たい!!(O▽O)
あとみんな建物が凄い!!
10. 匿名処理班
科学の中でも、宇宙的視野な博物館が多いな。
COSIみたいに、現象を体感することを楽しめる博物館は少ないのかな。
11. 匿名処理班
日本と違ってこういうの無料にして学校が積極的に連れてくから科学に興味持った子供達が将来国を発展させてくんだよ
12. 匿名処理班
美ら海水族館の大水槽は見ていて全く飽きない。
水族館が好きではない人でもあの迫力には圧倒されるし、引き込まれます。
13. 匿名処理班
アメリカ自然史博物館が入ってない、、、と思ったらヘイデン・プラネタリウムのみのご紹介ですか。
日本では上野の科博と目黒寄生虫館を推薦したい。
14. 匿名処理班
人体の不思議はあかんでしょ
15. 匿名処理班
人体の不思議展は倫理的にかなり問題とされているようですよ。wikiを確認してみてはどうでしょうか
16. 匿名処理班
いくつか行った事がある。海外の科学館や博物館は手軽だしリラックスできて楽しいね。日本だと科学未来館とかそれなりに楽しいけど、展示におしゃれさが足りない。綺麗なインテリアや演出も大事だと思うんだよな。
17. 匿名処理班
※17
倫理的に問題のあるなしは今回の趣旨に重要ではないでしょ。
ただ、他と比べてファンタスティックかどうかというと個人的には疑問だけど。
あと人体の不思議展の収蔵品は科学というより美術の領域に近い感じがする。
18. 匿名処理班
人体の不思議展は、中国の主として法輪功(気功体操のようなモノらしい)学習者、チベット、ウイグル等、共産党に反抗する人達を不当に投獄して殺し、プラスティネーションして作られたものである可能性が高いと言われている。称賛したり、嬉々として観に行く人の感覚が理解できない。
19. 匿名処理班
人体の不思議展は厳密にはもう公開停止になってるみたいですね
米20にあるような事が事実であれば仕方のない事
ただ、特定の人間が生前に「人体の不思議展のような、人体に興味を持ってくれる人の為に死んだ後身体が使われるなら、使っても良いですよ」という人の肉体を使うのであれば問題ないと思う
科学の貢献に自ら肉体を差し出す人に対して「人権侵害だ!」と騒ぎ立てるのであれば、それはエゴだと感じるけどね
多分今回のは米20みたいな背景があったから問題なんだろうね
20. 匿名処理班
日本であったら行きたいなーと思ってスクロールしたけど、
ガッカリしただけだった
何で日本にはこういう見学できる所が無いの?
21. 匿名処理班
個人的にはバイコヌールに行ってみたいな
生のロケット打ち上げを見たい
22. 匿名処理班
カナダのロイヤル・ティレル博物館と福井の県立恐竜博物館、どちらかが入っていないのはおかしい。やり直し。
23. 匿名処理班
人体の不思議展は二種類あって本家のプラスティネーション開発したおっさんとその技術を盗んだ中国人が国内の処刑された死体で作りまくってる(こちらはプラストミックって用語使ってる)やつと二種類あります
中国から国際便で発送された加工処理された遺体が間違ってアメリカの一般家庭に到着したことから端を発してアメリカの放送局で追跡調査も行ったことがあります
24. 匿名処理班
ここ数年でリニューアルされたプラネタリウムは行く価値あり。
解説員が生解説して、オリジナルの番組作って頑張っている。
日立シビックセンターは科学館もあって、一度は行く価値ありだと思う。
25. 匿名処理班
※21
人体の不思議へ行きましたが、
1ヶ月の胎児から月ごとに育って、産み月の胎児まで展示されていました。
産み月の胎児を、子宮ごと提供しようとする父親や親族なんて、常識的にいないと思いますよ。
26. 匿名処理班
※27
そこが面白いんじゃないか。オレは『人体の不思議展』が関西に来たら、5〜6回は見に行く事にしてたぞ。当分なさそうだけど、面白い企画だから、是非とも復活してほしい。
昔の見世物小屋の感覚で楽しめるよ。
27. 匿名処理班
俺が見た中ではトヨタの運営する産業技術記念館がかなり印象に残ったよ。車持ってないし興味も無いけど、かなり楽しめた。紡織機から車まで、かなり大々的な展示で、企業がやってる博物館としては規模が大きくて楽しめた。名古屋にある。
28. 匿名処理班
人体の不思議展、10年以上前に上野でやってたのを見に行った。プラスティネーションが当時画期的でTVCMもしてだし。あちこちにポスターやフライヤーがあったよ。
確か白人の体がほとんどだったはず。子どもや胎児の標本はそこにはなかったよ。あったらどうしようと心配だったからホッとした覚えがある。グロいというよりカラフルに染色された臓器が本の通りの位置や形であることに感動した。同時に献体してくれた人への感謝の気持ちが湧いた。これが普通の人の感想だと思うよ。
個人的にオススメなのは、既出だが目黒寄生虫博物館。無料だし、帰り道なんか手がムズムズする。寄生虫グッズたくさんの売店もgood。あとは上野の科博←売店に実験グッズたくさんある。明大の博物館も行ったことないけどよさそう。