
ここでは10の科学者にまつわる都市伝説を見てみることにしよう。
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10.ピサの斜塔から砲弾を落として実験をしたガリレオ

これは子供にもよく知られているエピソードだが、実際にはガリレオのこの実験ははっきりしない。重力加速度が重いものと軽いもので同じということを証明したとき、確かにガリレオは、重いものと軽いもので重力加速度が同じかどうか証明したときピサにいたが、ほかにもたくさんの実験を行っている。木の板でつくった長いスロープにボールを転がしたり、重さの違う振子を作ったり、もちろんものを落下させてみたりはしたが、斜めに傾いたタワーから落としたりはしていない。
9.占いの結果を数学で割り出したリラヴァッティ

リラヴァティが結婚するとき、バスカラはその将来を占ってもらい、ある特定の時間帯に結婚しなければ、新郎は若くして死んでしまうだろうと言われた。バスカラは正しい時間を割り出そうと、底に小さな穴があいたカップを水をはったボウルに入れた水時計を作り、カップにゆっくりと水が入ってちょうどいい時間に沈むよう設定した。娘には近づかないよう言って、バスカラが部屋を出たが、好奇心にかられた娘は水時計に近づいた。そのとき、鼻につけていた真珠がカップの中に落ちて、沈み方が変わってしまったため、結婚式は間違った時間に行われ、新郎は若くして死んでしまったという。
8.アルキメデスは文字通り研究に命を捧げた

アルキメデスが住んでいたシラクサの町がローマの軍人マーカス・クラウディウス・マルケッルスに占領されたとき、市民の殺害を禁じられていたにもかかわらず、アルキメデスはいちローマ兵士に殺されてしまった。この話にはふたつのバージョンがある。
ひとつは、兵士がアルキメデスの家に押し入って誰何したとき、アルキメデスは計算中でとりこんでいるから邪魔するなと言って答えなかったため、殺されたというもの。もうひとつは、兵士がマルケッルスのところに来るよう命令すると、アルキメデスが計算を解くまでうせろと言ったので殺されたというものだ。
7.アルフレッド・ノーベルのふたつの伝説

この記事を見たノーベルは、自分の財産を人類の役にたつことに使おうと密かに決め、これが彼の死後、ノーベル財団設立につながったという。だが、生前から彼はノーベル賞をつくることについてさまざまな人とやりとりしていたという。ノーベル賞は、物理学、化学、医学生理学、文学、平和のそれぞれの賞があるが、その中に数学は含まれていなかった。その理由は、妻と浮気をしていた数学者への嫌がらせのためにわざと数学を省いたと言われているが、ノーベルが生涯独身だったことを考えるとありえない。
6.NASAの科学者が旧約聖書を認めた

日はとどまり半信半疑ながら、科学者たちがこれを事実として計算してみると、たちまち誤差が調整されたという。
月はうごきをやめた
民が敵を打ち破るまで
5.アインシュタインは数学のクラスで落第したことがある

4.ヤコブ・アッケレートはマルハナバチが飛べるはずがないことを証明していない

実際は、アントワーヌ・マグナンとAndre Saint Lagueというふたりの科学者がナプキンの上で急いで計算し、このハチの複雑な羽は堅くて体に対して角度を変えられないため、飛べないと決めつけて結論を急いだ結果だという。マルハナバチは、これまでの航空力学の原理とは違う飛び方をしているということは考慮されなかったのだ。
3.ニールス・ボーアは試験委員会をへこますためにわざと落第した

そこで彼は気圧計で高さを測定する人をくったようなさまざまな方法をこれみよがしにやって見せた。当の学生はボーアだと言われているが、この嫌味さ加減からは、むしろ物理学者のリチャード・フェインマンのエピソードだと思われる。
2.ヴェサリウスは生きた人間を解剖した

1564年、ヴェサリウスはエルサレムへの巡礼の旅に出かけ、船が難破してヨーロッパに戻れずに死んでしまった。彼の死後、特使のヒューバート・ランゲが事実を脚色して、ある噂を広めた。ヴェサリウスがあるスペイン貴族を生きたまま皮を剥ぎ、筋肉を切り取って、脈打っている心臓に達するまでゆっくりと解剖していったというのだ。本当はこの貴族は単なる病気で、死んだわけではなかったが、ヴェサリウスが彼を殺したせいで国外追放されたということになってしまった。
1.ガリレオは異端審問を受けた

地球が宇宙の中心であると認める書類に署名させられたときも、“それでも地球は動いている”とつぶやいたのは有名な話だ。だが、これはガリレオの死後100年以上たって、ジュゼッペ・ヴァレッティの『Italian Library』という本の中に出てくる逸話で、真実ではないという説もある。しかし、真偽のほどはともかく、好んで繰り返し語り継がれている逸話である。
via:io9 原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
ガリレイかっこよすぎ
2. 匿名処理班
子供の頃、ピサの斜塔はわざと斜めに作ってあると思ってた。球を落としやすいように・・・
3. 匿名処理班
科学・学問の台頭(地動説や進化論)から教会・権威の失墜、
そこから現代NASAの聖書の意外な史実性までの流れが面白い
4. 匿名処理班
> この嫌味さ加減からは、むしろ物理学者のリチャード・フェインマンのエピソードだと思われる。
嫌味かどうかはともかく、ファインマンなら、やりそうな話だwww
5. 匿名処理班
ガリレオの異端審問は有名だな。
都市伝説っつーか、事実として社会学で学んだんだが…。
6. 匿名処理班
>>5
学校の社会の授業は社会科だろ
7. 匿名処理班
ガリレオの思考実験を本で読んだときは感動したな。
8. 匿名処理班
エジソンが晩年霊界と通信する為の機械を発明しようとした話は本当なのかな
9. 匿名処理班
ピタゴラスが無理数の存在に気づいた弟子を殺したってのは本当なんですかねぇ〜
10. 匿名処理班
最後のガリレオの逸話のは、異端審問を受けたのは事実で「それでも地球は回っている」っていう発言はなかった、って話だったような
11. 匿名処理班
重力加速度が重いものと軽いもので同じということを証明したとき、
確かにガリレオは、
重いものと軽いもので重力加速度が同じかどうか証明したとき
なんで二回言うねん
12. 匿名処理班
ピタゴラスの時代って、一般人は1・2・3・沢山レベルで数を数える事もままならなかったって話
数式なんてまだ発明されていなかったから、全て言葉で語り尽くしたとか
ピタゴラスの定理とか無理数の発見とか
化け物過ぎる
13. 匿名処理班
>この嫌味さ加減からは、むしろ物理学者のリチャード・フェインマンのエピソードだと思われる
嫌味さ加減から判断するなwww
14. 匿名処理班
ガリレオの審問は地動説の問題じゃなく、本で教皇を馬鹿扱いしたからだったとか聞いたな。
15. 匿名処理班
ゼロはもっと前に定義されてたような…
16. 匿名処理班
アインシュタインの話が事実なら
世の落第生にどれだけ希望を与えた事か…
17. 匿名処理班
ガリレオ本人が実験したのではなく、そういう思考実験をしたんじゃなかったっけ?
重い物体の方が早く落ちるなら重い物体と軽い物体を糸でつなげて落とせば軽い物体が遅く落ちるから重い物体の落下速度に影響が出て落下スピードが落ちる。でも普通に考えれば重量は大きくなっているから重い物体より早く落ちるという矛盾が発生するから重い方が早く落ちるというのが間違っていると考えたが本来の話だったかと
18. 匿名処理班
ガリレイは思考実験だけでなく実際に斜面を転がす実験を行ったと
著書である新科学対話に記している.
もっとも,それがいつ行われたかといった記録はないが
19. 匿名処理班
NASAの話は眉唾というか
いつものキリスト教の信仰補強のためのデマな気が…w
NASAの公式的なソースとかあるんでしょうかねー?
20. 匿名処理班
ファインマンならやりそうだと確かに思った