メインコンテンツにスキップ

隣人の飼い猫に餌を与え家に入れていたおばあさんが告訴されるも衝撃の結末が!(スイス)

記事の本文にスキップ

28件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 猫を飼うとなれば日本では室内飼いが推奨されているが、国や地域、都市部と田舎、文化の違いなどでまだまだ温度差がある。

 自由に外を出歩いている猫たちの中には、飼い主と暮らす自分の家のほかに、時に「別宅」を持つこともあるようだ。

 スイスのチューリッヒに住む68歳の女性が、隣人の猫に餌付けをし、自分の家に招き入れていたことからトラブルになった。

 女性と飼い主の話し合いはこじれ、裁判にまで発展したのだが、驚きの結末を迎えた。これはハッピーエンドなのだろうか?

よその飼い猫に餌をやり、家に招き入れた結果

 この猫の名前は「レオ」と言い、チューリッヒのある家で飼われていた猫だった。だが、近所に住む68歳の年金生活者の女性が、飼い主が何度も「やめてほしい」と要請したにもかかわらず、10カ月間にわたってこの猫に餌を与え続けたという。

 そこで飼い主は正式な書面を作り、レオに餌をやらないよう通告した。

 だが女性はそれを無視して餌をやり続けただけでなく、自宅の玄関に猫用のドアを作ってレオを招き入れるようになった。

 そのうちにレオは飼い主のもとに帰らなくなってしまい、飼い主が用意した餌が全て無駄になることもしばしば。

 はた目には、レオが女性の飼い猫であるかのような事態になってしまったのだ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:photoAC

争いは法廷に持ち込まれることに

 そこでとうとう飼い主は、この女性を刑事告訴することにした。その結果、検察は被告となった女性に800スイスフラン(約13万9000円)の罰金と、執行猶予付きの罰金3600スイスフラン(約62万5000円)の支払いを命じた。

 これはスイスの法制度に基づくもので、女性が800フランの支払いに同意し、執行猶予期間中に問題を起こさなければ、3600フランを支払う必要はない。

 だが今回、被告となった女性側は「何も悪いことはしていない」と罰金の支払いを拒否したため、争いは裁判へと持ち込まれることになった。

 2025年5月、原告・被告双方がチューリヒ地方裁判所に弁護士を伴って出廷し、非公開での裁判が行われた。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:photoAC

被告女性が新たな飼い主となることで合意

 その結果、2人の間で和解が成立し、レオは被告女性が正式な飼い主となることで合意したという。

 レオの飼い主であった原告が、飼い猫の移譲に同意した経緯や理由などは明かされていない。

 だがこれで、女性は誰はばかることなく、新たな飼い主として、レオと一緒に暮らせるようになったわけだ。

 当然、被告の女性は罰金を支払う必要もなくなった。なお、今回の裁判費用は、国庫がすべて負担することになったという。

「生き物の権利」に厳しいスイスの法律

 以前にも紹介した通り、スイスには生き物を飼うための決まりごとがいろいろある。猫の場合はこんな感じだ。

  • 単独で飼育される猫は、毎日人間と接触するか、他の猫と視覚的に接触しなければならない
  • 猫は3週間を限度として、1平方m以上のケージで個別に飼育することができる
  • 猫をケージに最長3週間収容する場合、少なくとも週に5日は一時的にケージの外で運動できるようにしなければならない
  • そのためには、床面積7平方m以上の猫用囲いを利用できなければならない
  • 囲い、例えば猫部屋で飼育する場合、動物福祉条例のAnnex 1 Table 11の最低要件を満たさなければならない
  • 囲いは高さ2m以上、表面積7平方m以上でなければならない
  • このエリアでは、離乳していない子猫と合わせて最大4匹の猫を飼育できる
  • 猫が1匹増えるごとに、最低1.7平方mが必要となる
  • 例えば、成猫6匹のグループの最低面積は10.4平方mである

 また、スイスでは法律上の明確な規定はないものの、猫は好きな時に好きなように外に行けるようにすべき、という考え方も根強いという。

 そのため、多くの建物の壁に猫専用の外階段が設置されている。

 猫のように自由に歩き回るのが好きな動物の場合、「本人(猫)の意思」も尊重されなくてはならないからだ。

 今回は裁判が非公開で行われたため、原告と被告の間でどのような合意があったのかについては、一切明らかにされていない。

 もしかするとレオ本猫の意思が何らかの形で影響したのかもしれないし、双方がお互いに譲歩して、法的に白黒つけることを避けたのかもしれない。

 レオがこの先いつまでも、安心して幸せに暮らせる環境を確保することが最優先された結果だと思いたい。

 今後はご近所さん同士、そして元・現飼い主同士協力して、末永くレオを見守っていってほしいものである。

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 頭と尻尾を引っ張らせての大岡裁きかな?

    • +27
  2. 部屋飼いしないのが悪いってならないのが不思議やな

    • +18
    1. 部屋飼いなんかしたら、ネッコの監禁罪に問われるで?

      • +29
    2. >また、スイスでは法律上の明確な規定はないものの、猫は好きな時に好きなように外に行けるようにすべき、という考え方も根強いという。
      >そのため、多くの建物の壁に猫専用の外階段が設置されている。
      >猫のように自由に歩き回るのが好きな動物の場合、「本人(猫)の意思」も尊重されなくてはならないからだ。

      • +4
      1. スイス人はご自由にとは思うが、
        世界的に飼い猫による生態系破壊が深刻なので、
        環境守りたいなら放し飼いは避けるべき

        • +7
  3. どれだけ飼育のルールを決めたところで、自由に外に出入りできるなら正式な飼い主(責任を持つ)にならずに気が向いたときだけ可愛がることも可能だから、なんか矛盾を感じるけど、そのへんどうなんだろうか。
    今回は悪意がなさそうなのにトラブルになってるしさ

    • +20
  4. ネコラレ。
    「イェーイ飼い主さん見てる〜?今からこのコにエサあげちゃいまーすw」

    • -2
  5. 丸く収まった…のか??まあ猫は幸せだろうな

    • +17
  6. 人間同士、猫同士に相性があるのだから
    猫と人間にもあって不思議ではない

    • +8
  7. 真相はよくわからんが、結果だけでいえば餌付けで隣人の猫を奪っているのでなんかモヤモヤする

    • +58
    1. そもそも元飼い主がまともに食事を与えてたのかも怪しい。裁判沙汰になったら、あっさり猫を手放したし。

      • -16
      1. 「まともに食事を与えてたのかも怪しい」も、「あっさり猫を手放した」のもあなたの想像ですね。
        そもそも裁判を起こしたのは最初の飼い主なのに、「裁判沙汰になったら~」というのもおかしい。

        • +48
      2. >> そのうちにレオは飼い主のもとに帰らなくなってしまい、飼い主が用意した餌が全て無駄になることもしばしば。

        よく読もう!

        • +25
  8. だがペットショップで何十万も出して買った猫を美味い餌で計画的に釣り上げてそのまま奪う事ができる前例ってなると怖いな。
    特に飼い主が健康を考えてダイエット食何ぞ与えて管理してるのを一時の猫の食欲を満たす高カロリー餌とかで掻っ攫われたりしたら裁判起こしたくもなるわ。

    • +60
  9. あのさ、猫さんが隣人を選んで、飼い主はスルーされたんだよ!
    動物が人を見る目は、人間に理解出来ない程、鋭いよ。
    自分は猫好きだけど、自覚して無い時に色々あったよ。
    人見知りする飼い猫が、座ってる自分の脚を登り、膝の上で丸くなって寝てる姿を
    飼い主が見て、びっくりしてた!
    あと、一人でドライブして外でタバコ吸ってたら、300m先から
    黒い物体が走って来た!何と野良の黒猫さんだった!
    何であんな遠くから分かったんだ?
    連れて帰りたかったが、先住猫がいたから、仕方なく別れた。

    • -43
  10. まあ、猫が飼い主を選んだってことなんでしょうね。
    外に出られるような生活なら仕方ない。
    元飼い主も自分を選んでくれる猫に出逢うまで待つしかないのでしょう。

    • -8
  11. マタタビを使う場合は不正にするべきだろうね

    • 評価
  12. 餌をやるだけやって、いざ病気とかになったら「私の飼い猫ではありません」とか言って世話を放棄しかねないから、新飼い主をはっきりさせたのは良かったのかもしれない
    よく考えたら実家でも似たようなことやってたわ30年くらい前だけど
    近所の猫が遊びにくるから、面白半分で自分ちの飼い猫の餌をおやつ感覚で少量あげてたら、そのうちに車庫に居着いてしまい、結局うちの飼い猫になった
    うちの飼い猫になった後は外に出さなかった…出たくもなかったみたい
    元の家は玄関前に猫トイレ置いてたけど、ほぼ全面的に固まってたりしてあまり可愛がってないように見えたな
    うちの猫にしていいか聞いたらあっさりOKしてくれたらしいし

    • +6
  13. 猫が飼い主を選んだってことになったのかな。
    昔のうちの猫は向かいの家の飼い猫だったよ。
    色々事情はあるが、平成初期の話だからまだ半外飼いだったのと、
    親より大きくなっても甘えん坊の息子猫がいたのと、
    向かいの家が留守がちになってうちにいる時間が長くなって帰らなくなった。
    全然帰らないわけでもなく、行ったり来たりしてたけどね。

    • +5
  14. 年金受給者だからずっと家にいるから猫的には寂しくなくて心地良かったのかもしれない
    自分家でできる仕事でもなければ、どうしても出掛けないといけないし、留守番してもらわないといけない
    留守番の間に出掛けて他所の家に入り浸ってしまったんだろうな
    ここの家はずっと人がいるから寂しくないと
    元飼い主も猫のためを思って手放したんだろう 泣ける
    やめてくれと言われてるのに餌をあげ続ける方がどうかとは思うけど

    • +24
  15. 情報が一部なんで感想は何ともだけど

    > 飼い主が用意した餌が全て無駄になることもしばしば

    これ、もし被告女性があげてたのが〇ュールや〇リスピーキッスなんかのオヤツ系ばかりだとしたら、体壊すのではと心配
    動物は喜んでお腹一杯食べちゃうし

    以前近所の公園で、自分の柴に高齢男性(軽度認知症)が山のようにオヤツをあげていた
     毎日。

    包装紙はすべてその場に捨てて行き、ワンちゃんは常にお腹を壊していて周囲はすごい臭いだった

    • +14
  16. 飼い主は猫の健康を考えて食事の量や質をコントロールしていたのに
    隣人が好き勝手にやって餌付け大成功では腹も立つわな

    • +12

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。