この画像を大きなサイズで見る2025年4月13日。アメリカのミシガン州にある書店が引っ越しをすることになった。だがここでオーナーが頭を抱えたのが、大量の本をどうやって運ぶか、だ。
引っ越し屋に依頼するにしても、お金はかかるし、本を箱詰めしてまた箱から出して棚に並べるには途方もない労力がかかってしまう。
そこでオーナーが考えたのは、街の人たちの協力を仰ぐことだった。当日、なんと300人もの人たちがボランティアとして名乗りを上げてくれた!
バケツリレーの要領で、あっという間に本の引っ越しを完了させてくれたのだ。アメリカのこういうところ、本当にいいよね。
本たちの引っ越しに多くの住民たちが無償で協力
ミシガン州チェルシーにあるセレンディピティ・ブックスは、2017年のオープン以来、地元の人々に愛されてきた本屋だ。
その本屋がこの度、今の場所から1ブロック(100m)ほど離れたところに移転することになった。
新しい店舗は今よりも広くなって、たくさんの本を置けるので、地域の人たちにもさらに喜んでもらえるだろう。
だがオーナーのミシェル・タプリンさんは、移転にあたって大きな壁に直面していた。現在、店にある本の数は約9,100冊。この本の山をどうやって移動させたらいいのだろうか?
この画像を大きなサイズで見るそこで彼女は、斬新なアイデアを思い付いた。ボランティアを募集して、現在の店舗から新店舗まで、およそ100mの道をバケツリレーならぬ本リレーでつなごうというのだ。
地域の人たちは、私たちのような独立系書店を、自分たちのものだと考えています。書店はまさに地域社会の一部であり、住人たちはオーナーシップを持っているのです
すると支援の申し出が殺到し、なんと300人以上の住人達(それに1匹の犬も)が手伝いに名乗りを上げてくれた。近所の人はもちろん、お客さんや通行人までもが協力し、人間の鎖を作って作業開始。
91歳の女性もいました。心臓に問題を抱えているお得意さんもいました。6歳のお子さんを連れて参加してくれた人もいたんです
ボランティアたちは舗道の両側に並んで、1冊1冊本を隣の人に手渡していく。列の両端には、本がアルファベット順になっているかを確認する人員も配置された。
この画像を大きなサイズで見るそして2時間も経たないうちに、 セレンディピティ・ブックスのすべての在庫が、新店舗の書庫にアルファベット順に並ぶことになった。
この画像を大きなサイズで見るボランティアン1人、ドナ・ザックさんはこの日の経験について、次のように語っている。
本当に楽しい経験でした。本を回しながら、お互いに「この本は読んだことある?」「私はすごく面白かった!」と、話が弾んでいたんですよ
引っ越し業者に頼んでいたら、本を箱詰めして移動させるのに、かなりの金額と日数がかかったろうと言われている。
地域に根差し愛されている独立系書店ならでは
日本ではどんどん「街の本屋さん」が姿を消していて寂しい限りだ。ネットで買えはするけれど、やはり紙の本を手に取ってめくってみては、「おもしろそう」「買おうかな」などと悩むのも、本屋での大きな楽しみなんだよね。
また、セレンディピティ・ブックスはいわゆる独立系書店であり、日本で通常イメージする本屋さんとは少し違う。
日本では一般的に取次を通して本を仕入れ、売れ残ったら返品するというシステムになっているが、独立系の書店では置きたい本を、店主が自分のこだわりで選定しているのだ。
だから古本と新刊が店頭に一緒に並んでいたり、ソファなどが置いてあってゆったりと読書を楽しめたりと、店によって独自の雰囲気を持っている。
中にはカフェコーナーが併設されていたり、発禁本を扱っていたりする書店も。実はアメリカの保守的な地域では、自治体や学校によって「発禁」とされる本が増えているのだそうだ。
セレンディピティ・ブックスは独立系書店の強みを活かし、アメリカ各地で発禁扱いになっている書籍を、地元で購入できない人のために発送するサービスをしているとのこと。
また、古本の買い取りも、筋の通ったポリシーに沿って厳しく対応し、何でもいいから買い取るといったことはしていないそうだ。
店内は居心地の良い空間で、おすすめの本にはスタッフの手書きのレビューがつけられ、折々には朗読会などのイベントも開かれている。
こういった独自の取り組みを続けている書店だからこそ、地域の人たちに支持されコミュニティに溶け込んで、今回のように多くの人の支援を受けられたのだろう。
最近は活字離れ・本離れもあって、日本でも店主自身のこだわりの本を置く独立系書店が増えては来ているが、まだまだ少数派なのが現状だ。本好きとしては、うちの街にもこんな本屋さんがあるととても幸せなんだけどな。
無事に本の引っ越しを完了したセレンディピティ・ブックスは、4月26日(土)に新装開店する予定だそうだ。
編集長パルモのコメント

日本にはヴィレッジバンガードががんばってくれているので、雑貨と本を楽しむことができるね。TUTAYAもカフェが併設されているところだと、お気に入りの本を買った後、そこでゆっくりとコーヒーを飲みながら本を読むことができる。でもやっぱり店主の好みが反映された小さな書店って魅力だよね。昔はそういった書店が古本も買い取ってくれたりして、その本を見て私の好みに合いそうな本を進めてくれたりとか、充実した時間を過ごしていたなー。
References: Human Conveyor Belt Helps Michigan Bookstore Move Its Entire Inventory Down the Block














アメリカのこういうところは素直に好きよ
サムネもいい笑顔だわ
これやったのが大企業なら対価払えだのやりがい搾取だの言われるのが容易に想像できる
そんな差別世界こそ我々の知る真実だ
大きい人も小さい人も、みんなみんな
楽しそうで素敵、そこに居たかった♥️
欧米ではリアル書店が復活しつつあるそうな。
欧米で広がる「リアル書店回帰」いったいなぜ? Z世代・ミレニアル世代の「オンライン疲れ」
ttps://www.tbsradio.jp/articles/tbh-250105/
時間が無いんだよな 日本人は…
結婚して新居に持ち込んだ漫画の数が
夫 3千冊で私 2千冊だったなあ…
20年後には2倍近くになってしまい
このままではヤバイと思い
終活始めとしてまんだらけさんに
持っていってもらった
出版業界に20年ほど居たが、ほんとうに日本の返品制度はおかしい。買取にするべき。チェーンの大手書店は態度が大きいので苦手だ。昔は、小さな古本屋巡りが楽しかった…
引っ越す毎に狭くなるから、15年ほど前、部屋中にあった本を地方の個人図書館に寄付。古本でも、カバーがなくても、面白くて愛着のある本ばかりだったので、すべて受け取ってくれてうれしい。バラエティに富んだ数百冊、誰かが楽しんでくれてるといいな。お礼に農作物が届いたよ(*^_^*)