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メガロドンは考えられているよりもスリムで細長い体型だったことが明らかに

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(著) (編集)

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かつてのメガロドンの復元予想図 Photo by:iStock
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 先史時代の頂点捕食者「メガロドン」は、意外にも細長くスリムな体型をしていたことが判明したそうだ。

 映画などで描かれるメガロドンはがっしりと逞しい体型だ。だが、米デポール大学を中心とした国際研究チームの研究によると、これまでメガロドンはホホジロザメのようなずんぐりした体型だと考えられていたが、もっとスリムで細長いことが分かったという。

 またこの研究からは、海の生物の体の大きさに関するとある深淵な秘密までも明らかになっている。

太古の海を支配した巨大ザメ、メガロドンの本当の姿は?

 1500万~360万年前の海に君臨した「メガロドン(Otodus megalodon)」は、先史時代の上位捕食者としてカリスマ的な存在だ。

 シャチを数口で平らげるほどの巨体とパワーがあったとされるメガロドンは、映画『MEG ザ・モンスター』に登場したことで更に知名度が上がった。

 だが実のところ、メガロドンの本当の姿はよくわかっていない。

 映画などでは現代のホホジロザメを巨大にしたようなずんぐりと逞しい姿で描かれているが、メガロドンの骨格は軟骨でできていたためほとんど化石にならず、そうしたイメージは歯・椎骨・鱗といった限られた部分から推定されたものでしかない。

 大昔のメガロドンの真の姿はどのようなものだったのか?

 メガロドンに魅了され、真の姿を追い求めていた、米国デポール大学の島田賢舟教授をはじめとする国際的チームは、この謎を解明するべく、現生のサメと絶滅したサメを徹底的に調べ続けている。

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これまでのイメージでは、メガロドンはホホジロザメに近い体型とされていた Photo by:iStock

メガロドンの全長は発見された中で最大で24.3m

 大きな手がかりになったのが、ベルギーで発見された長さ11mのほぼ完全なメガロドンの背骨だ。

 ここから胴体の長さがわかるので、あとは頭と尾の長ささえわかれば、メガロドンの本当の全長が明らかになる。

 それを知るために、研究チームは サメの現生種145種と絶滅種20種の骨を分析し、頭・胴・尾の割合を割り出した。

 仮にメガロドンの体型もそうしたサメたちと同じだったとするなら、背骨から生前の姿を推定することができる。

 そこから想定されたメガロドンの体型は、頭と尾の長さがそれぞれ全長の16.6%と32.6%を占めるという。

 これをベルギーの11mの背骨に当てはめると、頭と尾はそれぞれ1.8mと3.6mで、そのメガロドンの全長は16.4mだったということになる。

 人間と比べるなら圧倒的に大きい。だがメガロドンとしてはどうなのだろう?

 背骨は椎骨で構成されているが、ベルギーの背骨の場合、一番大きな椎骨は直径15.5cmだ。一方、デンマークでは直径23cmの椎骨が見つかっている。

 これがそのメガロドンの背骨で最大のものだとするならば、デンマークの個体は全長24.3mだったと推定できる。

 島田教授はニュースリリースで、24.3mという大きさについて、科学的な手法とメガロドンの化石から導くことができる「現時点では最大の合理的推定値」と述べている。

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新たな研究で推定されるメガロドンの体型と長さ DePaul University/Kenshu Shimada

細長くスリムでレモンザメに近い体型

 映画のメガロドンは、現在のホホジロザメのようなずんぐりと逞しい体型で描かれている。だが、実際はもっとスリムだったのかもしれない。

 今回の研究で判明した体の各部位の割合に基づくと、メガロドンの体形はホホジロザメというよりも、ニシレモンザメに近かったと考えられるという。

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レモンザメ Photo by:iStock

メガロドンが細長いと考えられる理由

 このことは、海の生物のサイズに関する重大な秘密を指し示している。

 現代の海には、ジンベエザメやウバザメ、あるいはクジラの仲間など、非常に体の大きな生物が生息している。だが、そうした生物の多くはかなり細身の体型だ。

 その一方で、ずんぐりとした体型のホホジロザメは、最大でも7m程度である。

 研究チームによれば、両者にこのような違いがあるのは、泳ぎの効率が関係しているのだという。

 体が大きな生物はその分、泳ぎの効率が悪くなる。だからできるだけ泳ぎやすいようスリムな体に進化した。

 一方、ずんぐりとした体のホホジロザメは、それ以上体を大きくしては泳ぎに支障が出るために、サイズが抑えられている。

 そしてメガロドンはホホジロザメよりもずっと大きい。だからスリムな体である必要があったということだ。

 この研究は『Palaeontologia Electronica』(2025年3月付)に掲載された。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、普通

MEG ザ・モンスターズもMEG ザ・モンスターズ2も観たけど、たしかに巨大化したホホジロザメのようなイメージで描かれていたね。個人的には2の方が面白かったかな。幼魚からメガロドンを育てる系で、もしかしてなつくかも?って淡い期待を持たせるし、巨大タコも登場するし。ジェイソン・ステイサムが出演する作品はなぜか全て観ちゃうだよな。ていうかスキンヘッド&マッチョ系の俳優、ドウェイン・ジョンソンとかヴィン・ディーゼルとかも大好きなんだよな。つまりワイルド・スピードが好きってことなんだよなぁ

References: https://resources.depaul.edu/newsroom/news/press-releases/Pages/megalodon-study-2025.aspx

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この記事へのコメント 23件

コメントを書く

  1. 以前もメガロドンを現生のサメと同じ体型だと勝手に思い込んだ復元図だったの指摘されて修正された結果、ちょっと小さくなったという記事があったけども
    それでもとんでもなく巨大なのは変わらないってのがやはりメガロドンの好きなところ。

    • +14
    1. 今回の最大24.3mという数字はむしろ前より大きくなってるね
      細長くなった分、全長が伸びたわけか

      • +16
      1. こういうのってだいぶ盛った数字言ってることもあるから安易に鵜呑みにしない方が良いかもしれない。
        ちなみにウバザメの椎骨で20cmのものも確認されてるそうです。

        • -2
    2.  たしか風力発電は風速の 3 乗のエネルギー、回転羽の直径の 2 乗でエネルギーを取り出せると思いますので、応用するとメガロドンが現行のサメをそのまま大きくして太いとそれだけ推進力に力が必要とも言えますから太すぎだと進まないということがわかったのではないでしょうか。 デカい生物はロマンですけど

      • +5
  2. うちらの思うメガロドンはだいたいスピルバーグのあれだもんね

    • +10
  3. ヘッ!! メガドロンの野郎め!!
    これからはスタースクリーム様の時代だぜ!!

    • -1
  4. いや、スリムだとかいう以前にメガロドンといったらダブルヘッドやトリプルヘッドが常識だろうに

    • -7
    1. あいつらベースは普通のホホジロザメだぞ?

      • +1
  5. 今後研究が進んで推定復元図がデカいサンマみたいになったら笑う

    • +14
  6. メグ見てても丸くてでかいから水の抵抗ありそうってぼんやり思ったからスリム体型なのは納得

    • +9
  7. 25mプールに入れたらギリかー
    泳げないので呼吸できずに死んじゃうよね
    50mでやっとかな

    • +9
  8. >体が大きな生物はその分、泳ぎの効率が悪くなる。だからできるだけ泳ぎやすいようスリムな体に進化した。

    全く根拠がない

    マッコウクジラはどうした?

    • -14
    1. それこそ全く根拠が無い発言だ。
      画像でも見ればわかるが、マッコウクジラはホホジロザメ(特に大型の個体)やマグロ等に比べて明らかに細長く胴体部の横断面積変化が少ない体型をしている。大型鯨類が細長い体型をしていること、それにより流体力学的に不利にならないようになっていることはこの論文中でも述べられている。

      • +18
    2. 最近この人みたいに分かった気になって横柄に振る舞う輩が増えたね。
      なんだか悲しいね。

      • +14
    3. マッコウクジラは潜水に全振りしてるから比較対象にならない
      スリムな頭に脳油貯められないじゃん

      • +7
    4. 最近、否定だけして自身は根拠を示さない人がいるね。
      こちらは元になるものを示したり、詳しく優しく説明しようとするけど、それには反応が無い。
      あきらめて「この人は最初から記事がわからないんだ」と思っている。
      理解できないのにコメント入れたいから『他者の否定』だけしてる人なんだって…

      • +11
  9. この研究で面白いと思ったのが、メガロドンの生活史とホホジロザメ属との競合についての考察。椎骨の成長線から、このベルギーの化石の個体の産み落とされた時点のサイズやあるサイズになったところで成長率が低下したことを推定している。ここで、ホホジロザメは成長に伴い捕食対象が魚中心から海棲哺乳類中心に変わるのだが、その変化時のサイズとメガロドンの産み落とされた時点でのサイズが同等。また、ホホジロザメの限界サイズ(それを超えるとホホジロザメの体型では流体力学的に不利になるサイズ)とメガロドンの成長率が低下した時点のサイズが同等。つまり、メガロドンは産み落とされた時点から海棲哺乳類を捕食することが可能であり、また、「とっととホホジロザメより大きくなる」と。海棲哺乳類食者としてホホジロザメ属と生まれた時から競合しており、より大きなサイズを持つということなった戦略を以てその競合に対処していたことが伺える。

    • +3
  10. これと逆に従前の推定よりズングリした体型をしていて体長が短いとする研究がダンクルオステウスについてあった。その研究で示された体型が速く泳ぎまわる魚(ホホジロザメやマグロ等)に見られるもので、普段はあまり速く泳ぎ回らず狩りや逃走の際に限り高い瞬発力を示す魚(フグ・ナマズ等)とは違うものだったので、かなり意外に思ったからよく覚えている。甲冑魚ということで泳ぎが遅いというイメージがあったが、考えてみれば彼らは「甲冑」以外に硬骨の頭骨を持っているわけではないので「頭骨が2重になっている」のではなく、硬骨魚類も「1重」の硬骨の頭骨を持っているので、見た目のイメージほど重量面で不利ではないのかも知れない。

    • +2
  11. 30年前にミネラルショーで買った
    メガロドンの歯の化石。15センチのが10000円だった。
    去年にみたら同じくらいのが40000円になってた、。

    • +2

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