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孤児となったタテガミオオカミの子が保護施設の子犬と特別な絆で結ばれる

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(著)

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Sedgwick County Zoo
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 アメリカの動物園で1匹のタテガミオオカミの赤ちゃん「アモラ」が誕生した。だが喜びもつかの間、母親が出産後すぐになくなってしまい、アモラはひとりぼっちになってしまった。

 アモラが適切に成長するには仲間が必要だ。母親や兄弟といった仲間の存在がなければ、社会的な行動を学べない。

 そこで動物園は、保護施設に連絡を取り、子犬を迎え入れることに。

 幸いなことに両者の相性はばっちりで、お互いの心の隙間を埋め合わせるように寄り添いながら一緒に行動しているという。

タテガミオオカミとは?

 タテガミオオカミは、南アメリカ中部の肉食獣で、オオカミの名を持つが実際にはイヌ科の中でも独特な進化を遂げた動物である。

 成長すると顔はキツネのように見え、長い脚を持ち、背中と肩にかけてタテガミのように見える黒い毛が生えているのが特徴だ。

 この長い脚は、丈の高い草原地帯を歩くのに適しており、獲物を見つけやすくするための適応と考えられている。

 食性も独特で、果実や昆虫、小型哺乳類などを食べる雑食性で、特に「ロベイラ」というナス科の果実を好んで食べることで知られている。

タテガミオオカミの成獣 Photo by:iStock

生れてすぐに母を亡くしたタテガミオオカミの子

 米カンザス州のセジウィック郡動物園で、最近タテガミオオカミのメスの赤ちゃん「アモラ」が誕生した。

 しかし母親の「レイラ」が突然死してしまい、アモラは母のぬくもりを知らないまま、ひとりぼっちになってしまった。

 タテガミオオカミは基本的に単独行動を好むが、幼い頃は社会的なつながりが必要不可欠だ。

 母親や兄弟がいないと、群れで生きるための行動やスキルを学ぶ機会を失ってしまう。

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生れてすぐに孤児となってしまったタテガミオオカミのアモラ Sedgwick County Zoo

保護施設から同じ境遇の子犬を迎え入れる

 動物園はこの問題を解決するため、意外な方法に目を向けた。それは、同じ孤独を抱えている保護犬と仲間になることだ。

 セジウィック郡動物園は、動物保護施設、カンザス・ヒューメイン・ソサエティに協力を依頼し、アモラと友達になってくれそうな犬を探した。

 そして見つかったのが、3か月齢のミックス犬「スリンキー」だ。

 スリンキーは、動物保護施設にいたオスの子犬で、姉とともに引き取られたが、姉だけが先に里親に迎えられ、寂しさを抱えていた。

 実はスリンキーが保護施設に来た日と、アモラが生まれた日は同じだった。まるで運命に導かれるかのように、二匹は出会うことになった。

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アモラとスリンキーの出会い Sedgwick County Zoo

初対面から意気投合、支え合いながら成長していく2匹

 種が違うこともあり、最初に引き合わせるときはとても慎重に距離を置きながら徐々に近づけるようにした。

 だが2匹はすぐに打ち解けたという。アモラは大人になると全く違う外見になるが、赤ちゃんのうちは子犬のようにも見える。

 タテガミオオカミの子どもは、遊びを通して狩りの仕方や相手との距離感を学ぶ。兄弟や母親がいれば、じゃれ合いながら噛む力の加減やコミュニケーションの方法を身につけることができる。しかし、アモラにはそうした存在がいなかった。

 それに対し、スリンキーの性格が幸いした。スリンキーはとても遊び好きで、アモラがじゃれついてきても嫌がらずに応じてくれる。

 スリンキーのおかげで、アモラは本能的な動きや距離の取り方、社会性を身につけることができた。また、スリンキーは気性が穏やかで忍耐強いため、アモラが少し乱暴になっても受け入れてくれるという。

「アモラはとても活発で気が強いですが、スリンキーの天真爛漫な性格のおかげで、彼女はタテガミオオカミとして自然に成長することができています」と、動物園はFacebookで報告している。

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まるで本当の兄弟のように仲の良いアモラとスリンキー Sedgwick County Zoo

やがて来る別れの時、でもきっと忘れることはないだろう

 アモラは最終的に他のタテガミオオカミたちと合流し、群れの一員としての生活を送る予定だ。その時が来たら、スリンキーとは離れ離れになる。

 そしてスリンキーもはすでに新しい家が決まっている。彼の魅力にすっかり夢中になった動物園のスタッフが、正式に彼を家族として迎えることを決めたのだ。

 2匹はやがて離れ離れになるが、共に仲良く暮らしていた日々を忘れることはないだろう。種を超えた友情がかけがえのない絆を生み、お互いの心の傷を癒しあった仲間なのだから。

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References: Facebook

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この記事へのコメント 12件

コメントを書く

  1. タテガミオオカミ君って物っ凄く違和感を感じるプロポーションでございますね

    • +13
    1. 昔読んだ子供向け動物本に、「キツネが竹馬に乗って現れたよう」って書いてあったなあ。

      • +6
  2. おかあさん、お子さんはお友だちもできて元気にくらしてますよ。安心してください(泪橋しっとしとおじさん

    • +23
  3. アモラが動物園で飼育されるならスタッフさんが引き取ったスリンキーと面会させることもできそうだ、というかアモラが群に合流してもお互いを忘れていないなら時々会わせてやって欲しいね。

    • +12
  4. あの~この子アモラはスリンキーと一緒にしたままの方が良いと思うんだけど。多分予想ですが野生には返せない、返しても狩りの仕方がわからないからすぐ死んでしまうと思う。良く犬を野に放せば野生に帰り生きていけるなんて甘く考えてる人がいるんだけど、狩り自体が学習なんだよ親から子に受け継がれる知識。それがこの子には無いあと他のとのコミュニケーション上手くいかないよ多分ねだから今のままの方が良いと思う

    • -20
    1. アモラはそもそも動物園で生まれた子だから、他のタテガミオオカミたちと合流って動物園内のタテガミオオカミのエリアに移るって意味じゃないですかね?
      動物園で生まれた子を野生に還すとか聞いたこと無いですし

      • +43
  5. 好んで食べるって言うロベイラを調べたら想像してたナス科のとは全然違うんだね。にしても、サワサワしたくなる太ももだぁ…

    • +6
  6. 月齢の近い子がいるなら安心だね
    ペタ耳とパヤパヤの毛が
    まだ赤ちゃんぽいw

    • +13
  7. タテガミオオカミの成獣可愛いな
    お顔がすごく優しそう
    そして足がめっちゃ長い!鹿の仲間くらい長い

    • +4
  8. オオカミと言うと、
    男は、多い〜髪〜
    ってCMが思い浮かびます、、
    、、アルシンドに成っちゃったよ〜

    • 評価
  9. おとなのタテガミオオカミの画像はよく見るけどこどもは初めて見た
    今まで見たイヌ科の子に似てるようで見たことない感じで可愛いなあ

    • +1

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