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宇宙最大の構造、巨大な銀河の集まりが発見される。長さは天の川銀河の1万3000倍

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(著) (編集)

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今回検出された宇宙の5つの大規模構造の1つ「シャプレー超銀河団」 Image credit: ESA & Planck Collaboration / Rosat/ Digitised Sky Survey
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 これまでで宇宙最大となる構造が発見されたそうだ。それは13億光年にまたがる銀河団と超銀河団の集まりで、そこに含まれる質量は太陽20京個分と圧倒的なものだ。

 この想像不能なほど巨大かつ複雑な構造は、インカ帝国の紐に結び目をつけて記述する道具「キープ(Quipu)」を連想させることから、「キープ超構造(Quipu superstructure)」と名付けられている。

 巨視的に見れば、この構造は1本の長いフィラメントと、複数の枝フィラメントで構成されている。

 その長さは、天の川銀河の13,000倍以上におよび、これまで最大とされた「ラニアケア超銀河団」を凌駕する可能性があるという。

これまで知られている中で最大のキープ超構造

 既知のものとしては宇宙最大の構造とされるキープ超構造は、「赤方偏移」で宇宙に分布する物質の地図を作ろうというかねてからの取り組みの一環で発見された。

 赤方偏移とは、光源が観察者から離れることで、その波長が長くなり、スペクトルの赤い方向にずれる現象のこと。遠ざかる救急車のサイレンが低く聞こえる音のドップラー効果にも似ている。

 これまで赤方偏移0.3までの天体なら詳しく地図化されてきたが、今回の新たな研究では、赤方偏移0.3~0.6の範囲に焦点が当てられた。こうした赤方偏移が大きな天体ほど、遠くにあると考えられる。

 そして発見された構造は、どれも地球から4.25億~8.15億光年の範囲内にあり、長さは13億光年ある。

 数字だけをみるなら、長さ100億光年に達する「ヘルクレス座・かんむり座グレートウォール」の方がより大きいとも考えられる。

 だが、これについては偶然壁のように見えているだけの可能性もあり、本当に存在するのか議論の決着がついていない。

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今回発見された宇宙の5つの大規模構造。最大のものは「キープ超構造(1)」。その他は「シャプレー超銀河団(2)」、「へび座・かんむり座超構造(3)」「ヘルクレス座超銀河団(4)」「ちょうこくしつ座・ペガスス座超構造(5)」だ。Image credit: Boehringer et al. / arXiv

その影響は宇宙全体に及ぶ

 キープ超構造は今回の観測データでは最大の構造だが、このほかにもさら4つの巨大構造が確認されている。

 そのうちの1つは「シャプレー超銀河団」。これはかつて宇宙最大の構造とされていたこともあるが、今回の大規模構造の中では最小だ。

 「へび座・かんむり座超構造」「ヘルクレス座超銀河団」「ちょうこくしつ座・ペガスス座超構造」は、いずれもシャプレー超銀河団を上まわる。

 宇宙の大規模構造の名に恥じることなく、これら5つの構造には、観測可能な宇宙に存在する銀河団の45%、銀河の30%、物質の25%が含まれる。その体積は宇宙の13%を占めるという。

 それゆえに宇宙全体の環境に影響を与えていると考えられる。

 たとえば、それはビッグバンの名残で、宇宙であまねく観測される「宇宙マイクロ波背景放射」に影響する。また、5つの大規模構造に属する銀河の流れるスピードが、宇宙の膨張スピード(ハッブル定数)の計測結果を左右する可能性も判明した。

 さらに膨大な量の物質が存在するために、重力レンズ効果が生じ、遠くの宇宙の姿を歪ませてしまうこともある。

 こうしたことを踏まえれば、これらの宇宙の大規模構造が銀河の進化に与えた影響も調べられるかもしれない。

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これまで宇宙最大の構造と言われていたシャプレー超銀河団 Galaxies in the Shapley Supercluster / WIKI commons

巨大だが儚い存在

 だがこれほど壮大なスケールの構造でも、その存在自体は儚いものでしかない。

 宇宙は常に膨張しているため、銀河団は引き離され、やがては分裂する運命にあるからだ。巨大な姿でいられるのは今だけのことなのだ。

 それでも現時点においては、物理的性質や環境において宇宙でも特別な存在であり、注目に値するとのことだ。

 この研究は『Astronomy and Astrophysics』に掲載される予定だ。その未査読版を『arXiv』(2025年1月31日投稿)で閲覧できる。

References: Astronomers find the largest structure in the universe and name it Quipu / https://www.livescience.com/space/astronomy/astronomers-discover-quipu-the-single-largest-structure-in-the-known-universe

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この記事へのコメント 6件

コメントを書く

  1. スケールが大きいなー
    最初は数個の超特大ブラックホールだったのかな?

    • +2
  2. もし宇宙の年齢が138億年だったならその1/10なんだな。
    今だけって書かれてるけどその状態が1億年ぐらいは続くんじゃないの??
    それだけデカイ構造物だと10万年やそこらでは変化を観測できないんじゃ・・・。
    そして人類が10万年後も生存してるかの方が・・。(w

    • -1
  3. 文字通り、話がデカい。
    図中、帯状に白くヌケてるのは天の川銀河が邪魔して観測できなかったとこかな。

    • +2
  4. ただこれは観測可能な範囲の宇宙の話であって、宇宙がどこまで広がってるのか調べることすらできない現状では、これですら滅茶苦茶局所の話かもしれない。

    • +2
  5. >そこに含まれる質量は太陽20京個分と

    うん・・・分らん

    • +1
  6. 研究が進むほどデカイものが出てきて果てはあるのか不安になるな
    いや、果ては無いほうが良いのか?それすら分からん

    • +1

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