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インダス文字の謎に挑め!解読できたら1億5,000万円の報奨金がもらえるぞ!

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(著)

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Metropolitan Museum of Art Open Access/Public domain
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 世界最古級の都市文明の1つであるインダス文明が残した未解読の文字。その解読を目指す挑戦に、インド南部のタミル・ナードゥ州が約1億5,000万円(100万ドル)の報奨金を掲げた。

 この報奨金の背後には、古代文字の解読が文化や歴史の新しい扉を開く可能性が秘められている。こういった文字の謎解き系に自信があるという人は、是非応募してみてはどうだろう?

インダス文明と未解読文字

 インダス文明は、約5300年前に現れた世界最古級の都市文明の一つだ。現在のインド北西部とパキスタンにまたがる地域で、農業や交易を基盤とした高度な社会を築いていた。

 焼きレンガで造られた都市や整備された排水システムは、当時の技術水準の高さを物語っている。

 しかし、この文明の全貌を知る上で最大の障害となっているのが「インダス文字」だ。この文字は主に石の印章や土器、銅板など約4,000点の遺物に刻まれており、主に交易や記録の目的で使われたと考えられている。

 しかし、記録は短文で構成され、平均5つの記号、最長でも34記号と非常に限られている。このため、言語の文法や構造を解読するのが非常に難しい。

 また、エジプトのロゼッタストーンのように二言語で書かれた翻訳の手がかりも存在しない。

 これにより、インダス文字は依然として「未解読の古代文字」の代表例として世界中の研究者を魅了している。

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インダス式印章には様々なインダス文字が刻まれている World Imaging / WIKI commons

AIを用いた解読も進められているものの、依然として謎

インダス文字の解読には、これまで多くの研究者が挑んできた。ドラヴィダ語族やインド・アーリア語族との関連を主張する仮説や、宗教的シンボルに過ぎないとする説など、さまざまな理論が提案されてきたが、いずれも確証には至っていない。

 近年、AIの機械学習の進化が、この難題に新たな光を当てつつある。

 ワシントン大学のラジェシュ・P・N・ラオ博士は、統計的手法を用いてインダス文字のパターンを分析し、文字の構造的規則性を発見した。

 また、ムンバイにあるタタ基礎研究所(TIFR)のニシャ・ヤダフ博士は、デジタルデータを駆使して67種類の記号が全体の80%を占めることを突き止め、頻出する記号や出現パターンを特定した。これにより、「壺に似た記号」が最も頻繁に用いられていることが分かった。

 さらに、AIを用いて損傷した記号を復元する試みも行われている。ヤダフ博士は、「インダス文字には一定の構造と論理がある」と述べているが、文字が単語、文の一部、あるいは別の何かを表しているのかは依然として謎に包まれている。

タミル・ナードゥ州の報奨金とその背景

インダス文字の解読に新たな注目を集めたのが、タミル・ナードゥ州の州首相、M.K.スターリン氏による100万ドル(約1億5,000万円)の報奨金発表だ。

 この発表の背景には、同州の考古学研究がある。タミル・ナードゥ州で発掘された壺の落書には、インダス文字と類似した記号が多く見られることが判明したのだ。

 この研究を主導したのは、考古学者であるK・ラジャン博士とR・シヴァナンタン博士で、彼らは、南インドで発掘された14,000点以上の陶器片に刻まれた記号の約60%が、インダス文字と一致していると主張している。

 だとすると、これらの記号が確認された地域はタミル・ナードゥ州の遺跡であり、このことがインダス文明とタミル地域(現在のインド南部)の間に何らかの文化的接触があった可能性を示唆している。

 この発見は、インダス文明とタミル地域(インダス文字を含む記号が刻まれた14,000点以上の陶器片が発掘されたインド南部の地域)が何らかの文化的接触を持っていた可能性を示唆している。

 また、スターリン氏の発表には政治的な側面もある。彼の主張は、北インド中心の文化政策を推進するナレンドラ・モディ首相率いるインド人民党(BJP)への対抗として、タミル文化の独自性を強調する意図があると見られている。

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タミル・ナードゥ州にある歴史的寺院 Photo by:iStock

他の未解読文字との比較

 インダス文字に似た未解読の文字は他にも存在する。

 たとえば、イランのプロト・エラム文字やギリシャの線文字A(Linear A)、イタリアのエトルリア文字は、言語そのものが未知であるため解読が進まない。

 一方で、イースター島のロンゴロンゴ文字やメキシコのサポテカ文字は、既知の言語を表しているものの記号の意味が不明な状態だ。

 だが、古代バビロニアの文章を解読できるAIが開発されたり、謎に包まれていた2000年前のクシャーナ朝の未知の言語の一部が解読されたりと、進展を見せているケースもある。

 インダス文字の挑戦には、これらの文字と同様の困難が伴うが、AIや新たな研究手法が突破口をもたらす可能性があるかもしれない。

 この分野が得意なお友達は、宝くじを上げるよりもチャンスが高そうなので、挑んでみてはどうだろう? 

References: Indus Valley: A million-dollar challenge to crack the script of early Indians / India offering $1million to anyone who can decipher this 5,300-year-old writing | Euronews

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この記事へのコメント 18件

コメントを書く

  1. その周辺の言葉を知ってる人が有利だろうなあ。

    • +1
    1. マヤ文字解読のヒントが漢字の偏と旁だったりするから短文のみで構成される既知の言語体系を調べるのがいいかもしれない

      • +2
  2. 過去人の答えを一億で答えてやるのは安すぎる

    • +2
  3. こういう情報収集と引用と検索こそAIに任せて
    学者はその時間で筋トレに励むことができる。

    • -3
    1. 近年のAIは膨大なデータがある分野は強いけど、未開拓分野だとあまり役に立たない。
      大本の発掘調査、収集・整理は研究者が汗かいてやらないといけない。楽はできんのよ。

      • +5
  4. AI導入してもまだなのか
    データが足りないのか、既存言語との共通性にまだ気づいてないのか

    • 評価
  5. >14,000点以上の陶器片に刻まれた記号の約60%が、インダス文字と一致していると主張している

    日本語もかなりの割合を中国語(漢字)と被るけど、文法自体は違うもんな
    しかも漢字は一文字で意味を表すから(雨とか)、一方が解明されていればもう一方もわかりやすいけど、アルファベットのAのような単なる文字だと被ったところでなぁ
    END(英語)とENDE(ドイツ語で終わりという意味)みたいに、単語ごと似てる言語があればいいんだけどねぇ
    それにしても約5300年前てすごい

    • +1
  6. AIの答えってAIの答えがなぜ正しいと言えるのか?って議論からはじまるんだけどなぁ…それやってんの全部、生身の人間ですよ?

    • -3
    1. “ハルシネーション”って単語がありましてー
      人間の間違えも踏襲するけど、AIも適当な事を言う。だいぶ減ってはいるけどね

      • +2
  7. これって印刷でもあるよね
    判子でグニッとマークを付けて、ポンポン書ける

    • 評価
    1. 封泥として泥球に押して使われたのかも
      初期は手書きだったけど数が多くなればハンコになるよね
      現在だと封蝋とか鉛玉と封印パンチの組み合わせというのがあります

      • 評価
      1. 実際、そうやって使ってたんだろうね
        例えば壺のマークが多いってことは
        隣には必ず中身の酒や穀類やスパイスなどの素材のマークが押されるよね
        次にその素材マークを探せば素材マークが集うレシピ粘土版に出会える
        そうすれば料理名がトップにあり
        素材の数量である数名詞と調理法である動詞をゲットできるよね

        • +1

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