この画像を大きなサイズで見る山口県の酒造メーカー「旭酒造」は、人類初となる宇宙空間での日本酒造りに挑戦することを発表した。
2025年後半、国際宇宙ステーションISSに日本酒の材料を持ち込み、「きぼう」の実験室で発酵させるという。
旭酒造の最終的な目標は、月の水を使って看板銘柄である「獺祭(だっさい)」を醸造し、月面でお酒を楽しめるようにすることだそうだ。
国際宇宙ステーション(ISS)で日本酒造りに初挑戦
日本酒に興味がなくても、「獺祭(だっさい)」ならなんとなく聞き覚え・見覚えがあるという人もいると思う。ネットのおすすめランキングには必ず登場するくらい、国内はもちろん、特に海外で知られている日本酒だ。
その「獺祭」を作っている山口県の旭酒造が、2024年12月11日、奇想天外なプロジェクトを発表して世界中から注目を集めた。
なんと、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に日本酒の材料を運び込み、宇宙空間での酒造りに挑戦するというのだ。
具体的には、米(山田錦)・麹・酵母と水を宇宙船に乗せて打ち上げてISSに運び、「きぼう」の実験室で発酵させる。
そしてできあがった醪(もろみ)を冷凍状態で地球に持ち帰り、清酒にしてボトル詰めするのだという。
この画像を大きなサイズで見るいつか月面で酒盛りできる日のために
実は旭酒造が最終的に目指しているのは、宇宙ステーションではなく「月」での酒造りなのだ。基本的に宇宙ステーション内では飲酒禁止となっている。
旭酒造では、同社HPの「お知らせ」の中で、次のように発表している。
2040年代に人類の月面への移住が実現する場合、長期間を月で暮らす中で、酒は生活に彩りを与える存在になると考えます
いずれ人類が月面で長期間過ごす時代が来る。その時、人類はきっと月でもお酒を楽しむだろう。同社はこう考えて、宇宙空間での酒造りの一歩を踏み出そうとしているのだ。
この画像を大きなサイズで見る人口重力下での醸造実験
でもなぜ、ワインや他のアルコール飲料ではなく日本酒なのか。
水分を多く含むブドウと比べ穀物である米は軽いため月まで輸送しやすい特徴があります。将来的に米と、月にあると考えられている水を使い、月面で獺祭を造りたいと考えます
宇宙空間に運べる物資には限りがある。ブドウのようにたっぷりと水分を含む重い材料を使うのは、今の段階ではあまり実用的でないということだろう。
だが、月面での酒造りに向けた醸造実験を行うためには、まだまだ越えなければならないハードルがたくさんある。
まず、地球の重力の約6分の1という月面の環境を再現しなくてはならない。旭酒造では、ターンテーブルの上に材料を置いて回転させ、遠心力を利用して人口重力を発生させる計画だ。
この実験には、「きぼう」内の「細胞培養追加実験エリア(CBEF-L)」が使われ、月と同等の重力下での醸造実験が行われる予定である。
この画像を大きなサイズで見る旭酒造は既にJAXAから有償利用制度の承認を受け、2025年後半の打ち上げを目指して準備中とのこと。
この有償利用制度とは、「きぼう」内の空間の利用や実証実験など、個別の要望に応じて有償で受付けてくれるサービスだ。
さらに三菱重工とあいち産業科学技術総合センターの協力のもと、開発と打ち上げの準備を着々と進めているらしい。
もちろん、この実験が成功するとは限らない。重力の違いなどの予期せぬ影響から、発酵が上手くいかない可能性もある。逆にもしうまくいけば、他の発酵を要する飲料や食品を、宇宙空間で製造できる道が開けるかもしれないのだ。
100mlで1億円で販売予定、ただし全額寄付
ちなみに、この実験で完成する醪は約520g。絞って清酒にした後は、分析に必要な分量を除き、100mlをボトリングして、希望小売価格1億円で販売する予定。
その名も「獺祭MOON–宇宙醸造」というこのお酒。一杯どころか一口、いや、舌の先で味わうだけでもとんでもない高価なものになるに違いない。
ただし旭酒造ではその出荷額(売り上げ)を全額、今後の日本の宇宙開発事業のために寄付するそうだ。
References: Sake Brewed on International Space Station to Sell for $650K Per Bottle / Brewing Sake in Space for the first time in Human History. - Dassai|Asahishuzo / 人類初、宇宙で日本酒造りに挑戦します。獺祭を国際宇宙ステーション/「きぼう」日本実験棟で醸造し、地球に一本分を持ち帰ります。 | 旭酒造株式会社のプレスリリース
















前澤が買いそう
こういう話だと、イーロンやホリエモンも笑
醪の状態でうっかり宇宙船内でこぼれたらエライことになりそう。
獺祭100ml1億円!
世界にはこの味わいを求める呑助がいると信じてますよ!
さすが人類の友
宇宙杜氏が宇宙で麹を仕込むとこから始めるのかと一瞬期待してしまった・・・
宇宙空間だと炭酸ガスが上手く移動するか分からないし、発酵の再現は大変そうだ
振り回して遠心力で仮想重力を作るんじゃないかなぁ、と想像しました。 重力がないと対流も起こらないのでろうそくの火もすぐに消えちゃうらしく空調等で空気をかき回しているはず。 だから発酵なんかは機械でかき回すか容器を振り回すかするんじゃないかなと。
それはさておき宇宙で異種金属の合金や鋳造したらどうなるんだろう?
合金の実験は昔から結構やっていたはずです
硬い合金ができたり、合金製造中に思ったんと違う結果がわかったり、色々だそうですが、素人にはようわからん…
良いなぁ、こういう夢のある話は好き
金持ちが好みそうなキラキラプレミア…
せっかくなら尿再利用水でSDGsに作って宇宙SDGsもアピールして
成功したら、世界で最も高価な酒でギネスものじゃないの?
だって100mlでしょ?