メインコンテンツにスキップ

NASAが国際宇宙ステーションの商用利用を許可。民間人の「宇宙旅行」が実現可能に。宿泊費用は一泊380万円ほど

記事の本文にスキップ

42件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
WikiImages / Pixabay
Advertisement

 先日NASAが国際宇宙ステーション(ISS)の商業利用を認める方針を発表した。

 これまで民間の組織に許されていたのは研究目的に限っての利用だったが、今回は商業利用まで含むもの。

 その狙いは、収益をISSの運用費用に充て、今後の宇宙開発計画に注力することだそうで、早ければ2020年にも「商業宇宙旅行」が認められることになる。

国際宇宙ステーションの宿泊費用は一泊380万円程度

 この商業宇宙旅行とは、NASAのいう「プライベート宇宙飛行士ミッション」のことだ。NASAでは、毎年2回12人程度の短期プライベート宇宙飛行士ミッションをサポートする予定だとのこと。

 年間2回12人程度とかなり人数が限られているので、でもお高いんでしょう? とお考えのことだろう――うん、確かに安くはない。

 まず宇宙に行くからには生命維持装置やトイレが絶対に必要だろう。そのお値段は1人あたり1日11250ドル(120万円)。

 食料などの補給品はさらに高額で1日22500ドル(240万円)。このオプションには「食料、空気、クルー支給品、物資、医薬品、運動器具」が含まれるのだが、ご覧の通り空気が含まれているのだから外すわけにはいかない。

 これに電気代やら貨物費用やら諸経費を合わせると、1泊で35000ドル(およそ380万円)程度になるという。

 確かにお安くはないが、一泊数百万なんていう超高級ホテルもあるわけで、それに比べればべらぼうに高いわけではなさそうだ。

 だが肝心なのは運賃である。これに運賃を加算しなければ国際宇宙ステーション(ISS)に到着することはできないし、地球に戻ってくることもできない。

この画像を大きなサイズで見る
WikiImages / Pixabay

気になる往復運賃は?

 ISSへの往復は、スペースXなどの民間企業がアメリカで開発中の宇宙船が使われるそうだが、お値段は約5800万ドル(62億円)

 ――むう、やっぱり普通の人では無理なようだ。

ISSでの製造とマーケティング活動の許可

 NASAではISSでの商業目的の製造・生産とマーケティング活動を認めるという新指令も発表している。

 だが、なんでもかんでも好き勝手にやっていいというわけではなく、NASAのミッションと関連性がある、低軌道経済を促進する、あるいは実際に無重力環境を必要としている、といった条件を満たしていなければならない。

 ちなみにISSまで荷物を運ぶために一番お手頃な貨物オプションは1キロあたり3000ドル(約32万円)。さらにそれをISSで廃棄しようと思えば、同じだけの料金がかかる。

 もし持ち込んだ荷物が大切なもので、地球に持って帰りたいというのなら、お値段はその倍、1キロあたり6000ドル(64万円)。そのときに電力や生命維持装置を必要とするならば、さらに追加料金を支払わなくてはならない。

低軌道の経済活動へ向けて

 NASAは、産業にISSを利用してもらい、新しい低軌道居住環境が開発されることを望んでいる。

 そのためにISSのノード2モジュール「ハーモニー」には民間企業向けのドッキングポートが作られている最中だ。

 また2017年には、ノード3「トランクウィリティ」に、貨物利用限定で民間エアロックのドッキングを認めた。

 こうした商業活動には、ISSが持つ年間リソース(宇宙飛行士の時間と積載量を含む)の5パーセントまでが割り当てられるそうだ。

References:NASA is opening the ISS to commercial business and more private astronauts – The Verge/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 42件

コメントを書く

  1. 半世紀以上前に公開された2001年宇宙の旅は
    その当時誰しもが可能だと考えていた

    そんな明るい希望のある時代でもあった

    現在2019年
    全く進歩してない現実がここにある

    • -9
    1. ※1
      そうかもな。
      だがン十年前にはアニメにしか無かった腕時計型通信端末くらいならできてるし、このインターネットだって似たようなモンだろう。
      そこに書き込むのに夢のない話ってのもそれこそ夢がないんじゃないかね?

      • +5
      1. ※2
        ウルトラマンに出てきたコンピュータは音声を聞いて、質問に回答してくれた。
        たかだか 28 年前の「ウルトラマン研究序説」では、相当に大変だろうとあったが、Siri や alexa などもう皆さんの手元にもいますよね。
        いつの間にか時代は進んでるんです。

        まだ宇宙にでることによる経済性があまりないので、ほとんど実現してませんけど、とてつもないメリットがあれば、きっとすぐですよ

        • 評価
    2. >>1
      でもその時代の作品世界ってモニターもブラウン管の凸画面で厚みがあって重いやつだったりするし細かいところは小さく軽く薄く進歩してると思うの
      宇宙は想像より優しくない世界だからしゃーない

      • -2
    3. ※1
      やっぱ膨大な資金源の確保と
      投資理由だね、ソレが無いとね
      金の無駄使いと揶揄される

      • 評価
    4. >>1
      当時は先端技術として注目されてたのだと思う

      しかしGPSに変わる衛星の集合体を組み立てたのは中国しか居ない

      民間の天気予報会社が衛星を使ってたりホリエモンがロケット発射してたりするけど
      人間の行動は何かをするために選択される事が多い
      大気圏の外で自由に行動する乗客が居れば安全性を損なう疑いが強い為に拘束しなければならない

      深海調査挺の方が安く運航出来る気がする

      • -3
      1. ※31
        1980年代から運用されているのにスルーされるGLONASSの知名度のなさよ

        • 評価
      2. ※31
        ※38のGLONASSもだけどEU(ESA)のGalileoもあるぞ

        • 評価
  2. 昔コーラの懸賞でやっていた宇宙旅行はどうなったんだろ。

    • +4
  3. 宇宙に1泊する代金としては意外と安い気がする

    • +8
    1. >>5
      帰って来るまでが旅行ですちゃんと帰って来い

      • +6
    2. >>5
      最後の段落読んで(体重50kg弱なら1500万円で片道廃棄してくれるの…?)って思ってしまった笑
      2000万貯めて地球で余生を過ごすより夢があるな

      • 評価
    3. ※5
      遠足は家に帰り付くまでが遠足ですよ?
      って、小学生の時に習わなかった?

      • +2
    4. >>5
      片道でよければNASAの例の案件に応募すれば良かったのに
      火星だけどwww

      • +1
    5. >>5
      最後は地球の大気に抱かれてとか期待してはならない

      実行しようとしても対策されてるだろうから1人分の荷物として帰って来る事が予測される

      • -2
  4. けっこう奮発した旅行と考えて年収の20%くらいを往復運賃宿泊費とすると世界に何人くらいISS観光できる人がいるんだろうな

    • 評価
  5. ISSの船内は体育会系の部室のニオイがするという
    たまには窓を開けて換気しよう

    • +5
    1. ※7
      置くタイプのファブリーズが必要だな!

      • +3
    2. >>7
      涼しくなるしダニも減るね。
      ついでに布団も干そう。

      • 評価
  6. 排泄物を持ち帰ったら世界一高い排泄物になりそう。
    その後オークションに出したら誰か買うかな?

    • 評価
    1. >>8
      成功したアーティストはそんな物にお金を出すべきだな

      • -2
  7. 電気代って・・・
    基本料金+使用量っすか?

    • +1
  8. ロケット使ってるうちは、自重したほうがええんでないの
    ゴミが多すぎるし、コストも高すぎる
    なにより、失敗したら60億円払った上に爆死やで

    • +4
    1. >>10
      軌道エレベーターの建設の話は昔からあったけど実用されてない

      色々あるのだろうな

      • 評価
  9. 結局、往復運賃はいくらなの?
    どーせ行けないけど

    • +1
  10. 宇宙へ行くのが一生の夢だったが、宇宙飛行士にはなれなかったって人にとっては
    突っ込む甲斐のある金額じゃないかな
    アラブの富豪とかならポンと出せる金額だろうし
    日本の学生にとっても一生の夢なら目指す甲斐はある金額だし

    • +2
  11. 選ばれた人が猛訓練してやっと行ける宇宙に
    一般人がちょっと準備するだけでそんな簡単に行けるもんなの?
    行って帰ってくるだけならそんなに気張らなくてもいいのかな

    • +3
    1. >>13
      人体実験を兼ねてるので平均的なデータを持つ人を選出してるらしい
      選ばれる人間はかなり普通の人

      精神的なストレスには異常に強く重要なテストを受けても簡単なテストを受けても平均台を出せる人間

      特別な人間は司令塔として使ったりするが地球からは出さないルールらしい

      • -3
  12. なるほどー。
    そうすると、サンダーバード一家みたいに
    自家用で衛星軌道に到達できるマシンを持っている人は、
    宿泊費用のみでお安く泊まれる訳だ。
    後は ISS への接舷許可が出るかどうか?だけだな(超前向き思考)

    • 評価
  13. うっ…(臭い

    航空機のファーストクラスとかホテルのスイートルームから考えても安いよね?いや乗れないし泊まれないけどさ。背景の諸々を考えたらすごい金額と技術の結晶でしょ?宇宙ステーションて
    事故の確率と被曝量半端ないから子供も無事に育って手を離れた富裕層が物見雄山でって人いそう

    • +5
  14. 海外旅行の方がずっといい
    せまいし暗いし好きなもの食べられないし
    精神弱い自分には無理

    • 評価
  15. んん?NASAに許可を出す権限があるのか?

    • +3
    1. ※20
      宇宙ステーションってNASAのものなんだろうか

      • +1
  16. 往復料金…ハワイ旅行にでも行こっかな()

    • 評価
  17. 一般人用のモジュール
    作らないとダメ危険だ

    • +1
  18. 軌道エレベーターが開発出来れば宇宙がもっと身近になると思う。

    • +3
  19. 国際的な金持ちにとっては380円、いや38円くらいなもんだ。

    • 評価
  20. もう人間を送る系の宇宙開発はやめてもいいんじゃないかな、と言う気がしてきた。

    • 評価
  21. まずブリーズブロンドの下着を買うところから始めよう。

    • 評価
  22. やはりその場所にいくための交通費がネック

    そりゃいまだに月に基地が作られないワケだ

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。