この画像を大きなサイズで見る宇宙ではアルコールは禁止されている。とはいえ、とくにウォッカが燃料ともいわれているロシア人にとってそれはかなり過酷なことだ。
大胆不敵なロシアの元宇宙飛行士たちは、国際宇宙ステーションににこっそりとお酒を持ち込んでいたことを白状している。
彼らの話によると、”ジュース”というラベルが貼られたビンにコニャックを入れて、宇宙服の裏ポケットや本をくりぬいた空洞に隠したり、リストバンド型血圧計に忍ばせたり、打ち上げ前に自らの体重を減らして、重量オーバーにならないようして持ち込んだ飛行士もいたそうだ。
公式には国際宇宙ステーションではアルコール禁止
公式には、国際宇宙ステーション(ISS)でのアルコールは禁止されている。アルコールの主成分であるエタノールの揮発性物質が、ステーション内の精密機器にダメージを与える可能性があるからだ。さらに、トイレにも問題が出てくる場合がある。
「アルコールやその他の揮発性物質の使用は、ステーションの水回収システムに影響を与える可能性があるために、ISSでは制限されているのです」2017年にNASAの広報は語る。
マウスウォッシュ、手の除菌ローション、香水のようなアルコールを含む製品も禁止されているという。
この画像を大きなサイズで見るロシアの宇宙飛行士たちが宇宙ステーションにお酒を持ち込んだ手口
しかし、宇宙は必ずしもアルコールゼロだったわけではない。
「とくに宇宙開発時代の初期には、長期にわたる宇宙でのミッションでは、宇宙飛行士の配給の中にアルコールがあったのです」2010年に語ったのは、元宇宙飛行士のアレクサンドル・ラズトキン。
ラズトキンによると、免疫機能を活性化させ、体全体を健全に保つとして、実際に医師がコニャックを推奨したのだという。
だが結局、ロシアの宇宙開発企業ロスコスモスはアルコールを禁じた。そのため、宇宙飛行士たちは、頭をひねって苦肉の策を考え出すしかなかった。
元宇宙飛行士のイゴール・ボルクは、仲間たちとミールの前身であるサリュート7号に乗り込む前に、体重を落として、宇宙服の裏ポケットに見つからないようこっそりとアルコールを忍ばせたと語っている。
搭乗の1週間前、私たちはパンとお茶以外なにも口にせずに、およそ2キロ体重を減らしました。そして、小さなセロハンの袋の中に酒を入れて、宇宙服を着るときにその袋も一緒に忍ばせました
また、ボルクは本の中身をくりぬいて、その空洞の中にコニャックのビンを隠したこともあると白状した。
分厚い本のページを取り除いて、その中にビンを隠しました。1.5リットルぐらいのビンにちょうどよかった。大事なのは、液体がゴボゴボする音がしないようにすることでした
この画像を大きなサイズで見るロシアの宇宙ステーションにはアルコールの隠し場所が
サリュートの元宇宙飛行士、ゲオルギー・グレチコは、飛行士たちの筋肉が衰えないようにするための特別なエクササイズスーツのひとつに、425グラムのアルコールが入った容器を見つけたことを思い出す。
ヴァレリー・リミンは、ミッションの前にアルメニアコニャックのボトル12本分を栓のできるプラスチック袋に入れ、フライトスーツの中に隠したことを明かした。
宇宙でアルコールを一滴でも飲むと、気分が穏やかになり緊張がほぐれるという。
地上と違って、アルコールのおかげで寝つきも寝ざめも良く、元気に翌日を迎えられるという。
「少量ならば、宇宙でもアルコールを認めるべきだと思う。鎮静剤としても役にたつから」とリミンは言う
ロシアの宇宙ステーションでは、さまざまな場所がアルコールの隠し場所になっているという。
ロスコスモスの職員、ヴャチェスラフ・ロゴジニコフによると、宇宙飛行士のほぼ全員が、なんとかして宇宙ステーションにアルコールを持ち込もうしていたという。
アルコールは厳格に禁止されていたはずなのですが、あちこちから出てきます。どこから持ち込まれたものなのかはわかりません
『宇宙のアルコール』の著者クリス・カーベリーは、ロスコスモスはこのような”密輸”に実質的に目をつぶっていたと言う。
この画像を大きなサイズで見る「宇宙軌道では、宇宙飛行士たちは極めて不安定な精神状態になります」ロシア保健省の職員は言う。「眠る前に、5~7グラム(スプーン4分の1程度)のコニャックを飲むのは、いいと思います」
NASAの宇宙飛行士も、ロシアの同僚たちに賛同して、喜んでこのちびちび飲みに加わったと言われている。
「NASAはISSにはアルコールは一切なかったと言うでしょう」宇宙飛行士のクレイトン・アンダーソンは語る。「5ヶ月間、ISSに住んだことのある人間として、私はそれは嘘だと言えますね」
当局は、ミールの宇宙飛行士たちの1997年のコニャックパーティ写真を、NBCニュースが公開するのを阻止しようとしたが、失敗に終わった。
その写真は、ラズトキンや仲間たちが隠し持ってきたアルコールを飲んでいるところで、NASAの宇宙飛行士ジェリー・リネンジャーが撮影したものだそうだ。リネンジャーは、一緒に飲むのは断ったと言ってはいるが。
宇宙開発時代にはアルコールはそれほど規制されていなかった
宇宙開発時代が始まった頃、アルコール制限はそれほど厳しくなかったようだ。
マーキュリー計画の宇宙飛行士ウォルター・シラーは、自伝『シラーの宇宙』の中で、ほかの宇宙飛行士たちが、タバコやカティサークの小瓶を打ち上げ前に持ち込んでいたと書いている。
アポロ8号の船長、フランク・ボーマンによれば、仲間のクルーが1968年のミッション前に、クリスマス用の食材の中にブランデーを入れていたという。
「私には笑えませんでしたね。もし、ブランデーを1滴でも飲んで、帰還する途中で爆発でも起こったら、それはブランデーのせいにされるでしょうからね」ボーマンは、1999年のインタビューで語っている。
バズ・オルドリンは、ニール・アームストロングと共に成功した1969年の記念すべき月面着陸のとき、着陸船の中で晩餐会を催した。
「私は、あらかじめ渡されていた教会の聖杯にワインを注ぎました。地球の6分の1しかない月の重力の中では、ワインはゆっくりと丸まって、優雅にカップの脇をカーブして上がっていきました。月で初めて液体が注がれ、食べ物が食べられたと思うと感慨深かったですね」オルドリンは1970年に語っている。
オルドリンは半ばNASA公認でアポロ11号にワインを持ち込んだが、この晩餐会のことが地上管制に伝えられることはなかったという。
1973年にNASAがスカイラブを打ち上げたとき、メニューの中にシェリーが入れられた。しかし、この酒精強化ワインの香りがクルーたちに吐き気をもよおさせたとBBCが報道したため、世間は宇宙飛行士たちが宇宙で酔っぱらうのに難色を示した。
それ以来、NASAは宇宙でのアルコールを禁止したが、あくまでも”公的”にだ。
スカイラブの元宇宙飛行士エドワード・G・ギブソンは、純粋な宇宙がアルコールで汚されたら、人々は怒るだろうと、1972年に語っている。
とはいえ、全世界の人が宇宙でのアルコールの禁止を支持するかどうかはわからない。
この画像を大きなサイズで見る一方ロシア以外の宇宙飛行士たちは?
2017年、イギリスの宇宙局教育長のジェレミー・カーティスは、アルコール類は宇宙飛行士たちが携帯を許されるごちそうのひとつだとしている。
NASAは、宇宙でのビール醸造を試みたことがあるが、宇宙ステーションでバドワイザーを飲むには、少々問題があった。
重力がないと、泡は胃の中に普通におさまらず、しゃっくりやゲップが出て、胃がむかつくことがあるという。
2011年には、ウィスキーが宇宙ステーションに送られ、微小重力状態が熟成プロセスにどのような影響を与えるを調べた。NASAによると、宇宙環境がプロセスで使用される木材チップに微妙に影響を与え、香りと味に顕著な違いが出たという。
というわけで、ウィスキーは宇宙ステーションでは飲まれなかった。少なくとも、公式にはということだが。
「NASAは、危険だとか、税金の無駄遣いだと世間に思われることをひどく怖れたのだと
思います」カーベリーは言っている。「もともとアルコールを目の敵にしている人も多
いですから」
宇宙飛行士は、ミッションの前12時間はアルコールを飲んではいけないことになっているが、2007年のNASAの飛行士医療制度見当委員会によると、スペースシャトルに乗り込む準備をしている飛行士は、打ち上げ前にかなり飲むことが知られていたという。
議会公聴会で委員会は、打ち上げ前に宇宙飛行士がかなり酔っぱらっていて、仲間の飛行士や医療スタッフがその任務遂行能力に不安を覚えたという、ふたつの例をあげた。
両方のケースとも、その宇宙飛行士たちはいまだに飛行を許可されている。
NASAのコンサルタント、リチャード・ベレンゼンは、これはぞっとするどころではない問題だとしている。
「彼らがやろうとしていることを成し遂げるには、物事を限界まで極め、これまで誰もやったことのないことをしなくてはなりません。もし、宇宙の彼方で、十代の若者のような無責任な行動をとったら、大変なことになるでしょう」
宇宙飛行士たちは、任務遂行のために剃刀のように鋭い感覚を要求されることもあるが、専門家は、無重力で酒を飲むことが、それに大きく影響するとは考えていない。
連邦航空局(FAA)の研究では、宇宙飛行士がウォッカを飲んでも、高度3800メートルでも地上でも、そのパフォーマンス能力は変わらないという結果が出たという。
References:Russian astronauts smuggled alcohol on orbiting stations by carrying bottles in hollowed-out books and losing weight to sneak containers inside their suits in a bid to workaround the ban on booze in space/ written by konohazuku / edited by parumo
















そんなにウォッカ飲みたいのか
アルコール中毒とかでもないだろうし、なんなのその執念
※1
文化ってやつには、そういうところあるよね……
※1
ISS に乗るような優秀(能力も責任感も目的意識もなにもかもが高い)な人たちがこうですから、禁酒法が失敗するわけですね。
何らかの理由でワインのボトルが飛んでいき、知的生命体がいる惑星の衛星軌道につかまる話が読みたい
ロシアなら靴墨やら化粧品でもいけると聞いたが
>>3
やめて下さい死んでしまいます
現に死んでる
尿を飲料水として再利用するのにそんなことして大丈夫なのか?
この手のことに関しちゃロシアの方がおおらかだな
極限の環境下でアルコールが人を救ってくれた話は昔からあるし
極端な遮断はかえって逆効果なような
飲み過ぎは論外としてもアルコールへの個人の感度は違うから難しいだろうけど
月のワインは惹かれる
流石はウオッカの国ロシア!
宇宙空間でもアルコールは健在な訳ですね
『家らの国は、他の国とは酒の愛し方が違うわい!舐めんな!』
とか何とか言いそうな気がするトピだった
ロシア人宇宙飛行士A「天使が見えるぜw」
ロシア人宇宙飛行士B「俺も俺もww」
ロシア人宇宙飛行士C「俺なんか7体も見えてるよwww」
>>8
過去に、宇宙ステーションでUFOを見たという、記事が確かあったような…、まさか
禁じられているのにそうまでして持ち込む輩が絶えないとはつくづく酒は魔物だ
一度なにか大惨事でも起きないと懲りないのか
『ゼロ・グラビティ』でも「ウオッカの隠し場所」がキーワードでした。現在自宅上映中。
※10
奇想天外な話なんだよね
禁止した結果密輸が巧妙になってしまうなら解禁して管理した方がよかったのかもな…w
でももうあちこちから出てくるってレベルなら今更管理も無理そう
それにしても宇宙飛行士になるような優秀な人たちでも抜け道が悪質になるだけなんだなぁ…
禁酒法はやっぱり悪手だったか
リンゴサワーで顏真っ赤、呼吸困難になる俺にゃ縁のねぇ話だぜ…
宇宙飛行士にはコロナのウソが通用しないのか。
別の宇宙飛行士がアルコールを密輸する記事だと魔法の霊薬だそうだ
毎日実験で緊張しっぱなしで周りは機械だらけでうるさくてぜんぜん眠れない
睡眠薬も耐性が付いちゃって効かない、そんな時極少量のコニャックを口に含んでゆっくり飲むとリラックスしてすぐ眠れて元気に朝を迎えれると
眠れないのが一番きついよなぁと思ったよ
アルコールで問題の起きない技術の開発を急いだ方が良さそうですな
「板子一枚下は地獄、飲まなきゃやってらんねえ」でしょうね。選りすぐりの優秀な人材でさえこうなんだから、俺らだってちょっとぐれぇいいじゃねえかよ、ひっく
>>16
師匠に座布団一枚!
以前、ソビエト時代からのロシアの宇宙開発をいろいろ調べたんだけど、宇宙開発に関わる人達に強烈な自尊心と反骨心を感じたな。
自尊心は最先端の科学技術者としてと冒険者として。
反骨心はアメリカに対しての競争心ってのもあるんだけど、ソビエト連邦に対するナショナリズムさえも利用して開発をしてやろうってのもあるんよ。
(無茶な要求をするが予算をつけてくれる能天気フルシチョフおじさんのせいかもしれんが)
そういう体質の組織+ロシア人気質…
そりゃあアルコールくらい持ち込まれるだろうなあ。
逆にダメって言われるからこそ持ち込みたくなるかもしれない
実際のところそんな数グラムで酔っ払えるわけがないんだし
厳しい規則や上司を出し抜いてやった優越感とか
本来はできないことになっていることをやってのける特別感が美味い肴なんだろう
>>18
ちょっとした気分の問題だろうな
ヴォトカの味を舌で感じるだけで精神的に落ち着いて、作業が捗るとか
宇宙空間で吐いたらものすごいことになりそう
月のワイン飲んでみたいなぁ
教えてくれ大尉 ソ連では仕事上のストレスをどう解消する?
>>21
テトリスだよ、少尉
※28
断固支持!
ロシア人のいるところにウォッカあり
>>マーキュリー計画の宇宙飛行士ウォルター・シラーは、自伝『シラーの宇宙』の中で、ほかの宇宙飛行士たちが、タバコやカティサークの小瓶を打ち上げ前に持ち込んでいたと書いている。
マーキュリー宇宙船の中でタバコを吸ってたという事だよねこれは。
あのちっちゃな宇宙船の中でタバコに火を着けて吸ってたのかな?
>>高度3800メートルでも
国内線の旅客機でももうちょい高いところを飛んでるけどな
ロケット燃料にはアルコールが使われていたこともあって、
ヘアトニックまで飲んでしまう屈強なロシア人なら
あれで一杯やれんこともないわな。
>>27
ロシアのロケットはドイツ系の燃料なのでヒドラジンとかを使ってる
中華人民共和国も同じ燃料系なのでロケットが墜落して村が一つ(物理的に)無くなったとかの事故が発生してる
>>アルコールは厳格に禁止されていたはずなのですが、あちこちから出てきます。どこから持ち込まれたものなのかはわかりません
またまた~、搭乗時にチェックするじゃん
本当にわからないのなら、保安上の問題になるよね
(*´σー`)エヘヘ 実験!実験!
宇宙だと重力の抵抗がないので、血の廻りがよくなる分、アルコールが回るのも早いという
それにしてもダイエットして体重浮かせてまで宇宙船にアルコールを持ち込むとか、ものすごい執念だ…
アルコールに関して面白い記事だが、性的なものってどう処理してるんだろうね
表ざたにならないからこそ興味あるな
>>37
宇宙飛行士A「あいつ、まだトイレから出てきやがらねぇ」
宇宙飛行士C「あの人、シャワーも随分長く浴びてますよね」
※38
スペースシャトルでのあるミッションの時の事だ。
船長から
「あまり長い時間トイレに入ってると、楽しんでると考えるぞ」
と言うお達しがあったとか。
流石アルコールが含まれてるなら殺虫剤や接着剤すら飲むロシア人だ
面構えが違う
宇宙食じゃないんだが、日本軍の航空糧食には酒があったんだ。
だからもしも戦争なんて起こらずに冷戦に突入して、日本も
有人宇宙船なんか開発したら、宇宙食として酒が
持ち込まれたんじゃないかな、などと妄想はしているんだ。
古き良き時代 だね
一方アメリカはコカコーラを持ち込んだ
宇宙用に無炭酸で不味かったらしい
はっきり言って国民の血税で宇宙に行かせてもらっているのに、嗜好品を持って行くなんて断固許しがたいし、ましてやアルコールなんて論外中の論外だろ。そもそも有人宇宙飛行なんて百害あって一利なし、そんな事をする位ならとっととコロナ収束や地球温暖化対策や原発事故の収束に全力を注ぐべき。それでもどうしても宇宙に行きたいのであれば食事はカロリーメイトと水だけにしろ。俺らは低賃金でそんなんしか食えずにコロナ禍の中で満員電車に乗って終電ギリギリまで仕事してるんだぞ。遊んでるんじゃねーよ。
>>45
この調子で技術開発を道楽扱いし難癖をつけた連中のせいで、日本は技術大国から転落した。
※45
そんなに宇宙飛行士が羨ましいなら、その低賃金の仕事やらを辞めてなればいいのに、なぜならないんだい?
アメリカの宇宙ステーション”スカイ・ラブ”で、酒を持ち込む計画はあったんだ。
「いいか、父ちゃんってのは仕事が終わって家に帰ったら酒を飲むんだ。
”スカイ・ラブ”は俺たちの家で、俺たちは宇宙で働く父ちゃんだ。
なら、酒があってもいいじゃ無いか」
と言う事なんだが。
ちなみにこれを言い出したのは、ピート・コンラッド(スカイ・ラブ2船長)だと
言われてます。
これはあくまで妄想での話。
もしもWW2 が起きずにそのまま冷戦状態になったら、日本も
有人宇宙船を打上げたと思う、4番目ぐらいにね。
で、その時の宇宙食には、お握りや稲荷寿司、巻きずしと共に
酒が入ってたんだろうな、と考える。
と言うのも、日本陸海軍の航空糧食に酒があったからなんだよ。
「酒に強い人なら問題無いんじゃないんじゃね?」
と言う事にしてあった様だし、長距離飛行試験機の航空糧食に
ワインや日本酒が普通に積んであったんだよね。