この画像を大きなサイズで見る前足で地面を掘ったらお尻のほうから種がポロリ。いかにもうんちっちな絵面だが、実はこれ、本物のセンザンコウをモデルにした森を育むロボットなんだそうだ。
「プラントリン」と命名されたこのロボは、イギリスの大学と生態学会共催のロボットデザインコンテストの優勝作品から実現したもの。
「自然界から地球に役立つロボット」というテーマで、高校生のドロシーさんがひらめいたのが、このセンザンコウ型ロボットだった。
愛らしい見ためとはうらはらに、中身はわりとハイテクで長い爪で穴を掘ったり、長いしっぽを動かす仕草もどことなくほほえましいぞ。
森を再生のため種をまくセンザンコウロボット
こちらのプラントリン(Plantolin)は、アメリカのカリフォルニアの高校生ドロシーさんがデザインしたロボットで、見ためもセンザンコウらしさが漂う。
この画像を大きなサイズで見るちなみに本物のセンザンコウはこちら。甲羅をまとったアルマジロ風といったらピンと来るかな?
この画像を大きなサイズで見るこの生物がモデルのプラントリンのお仕事は、森を再生すること。地面を掘り、種をまくことで、新しい木々を育てる。
前足の鋭い爪で地面を掘ったら、ちょっと進んで種をポロリ。うんちっちのごとしな種まきスタイルで、新しい木を育てるのだ。
この画像を大きなサイズで見る複雑なメカニズムでセンサーも搭載
愛らしい外見とはうらはらに、プラントリンの内部はわりと複雑なメカニズムで成り立っている。
この画像を大きなサイズで見るまず前足で地面を掘り起こす。その後、体内のディスペンサーに収められているイチイの種がベルトコンベアで運び出され、お尻のあたりからうんちっちのように落下する。
この画像を大きなサイズで見るこれにより効率よく広い範囲の種まきが可能になる。またプラントリンは本物と違ってタイヤ移動だが、搭載のセンサーで地形や障害物まで検知でき、自動回避もできるそう。
この画像を大きなサイズで見る2つのモーターはドローンのもの。外側のウロコはベニヤ板にするなど環境に配慮した設計もなされている。あと長いしっぽは穴掘りのときにバランスをとるのに役立っているそうだ。
センザンコウの行動でひらめいた植林ロボット
プラントリンの生みの親、英国生態学協会が資金提供する「ナチュラル・ロボティクス・コンテスト」で優勝したドロシーさんはこうコメント
この画像を大きなサイズで見る地球の持続可能な発展に森林の回復は欠かせません。だから、センザンコウの行動からヒントを得たプランターロボットは、とても自然なものだと思いました
センザンコウはよく地面を掘ってます。そこからこの植林ロボットをひらめいたんです
今回ドロシーさんのデザインを形にしたのは、このコンテストに協力するサリー大学のロボット工学博士のロバート・シッダールさんだった。
この画像を大きなサイズで見る野生では大型の動物が生い茂った道を通って種を動かしますが、イングランド南東部の都市部などではそのようなことはまず起こりません。そこでロボットの出番です
ドロシーの見事なデザインは、自然からインスピレーションを得ることで、私たちが最大の課題を解決できることを改めて教えてくれました (ロバート・シッダールさん)
動物をモデルにしたロボットの研究はけっこう前からあるけれど、センザンコウタイプのプラントリンはなかなかに可愛いな。こんなロボットがあちこちで種まきしてる未来というのもありっちゃありかも。
References: Pangolin-inspired robot poops tree seeds into holes it digs / Meet Plantolin, the tree-planting robot pangolin built at the University of Surrey
















センザンコウは
哺乳類なのにウロコのあるという
かなり珍しい動物らしい
タルカスかと思った…
今週のびっくりどっきりメカ
可愛いからなんかダンボールでできたミニペーパークラフトみたいなのあったら買っちゃうかも…