この画像を大きなサイズで見る1980年代、ブラジルアマゾンの熱帯雨林が山火事で消失してしまった惨事は、世界中から注目を集めた。この広大な緑の森は、世界の二酸化炭素を吸収して酸素を生み出していたため「地球の肺」と言われていた。
だが、ショッキングなことにこの50年間でアマゾンのおよそ17%もの熱帯雨林が破壊されてしまっているのだ。2022年の発表によると、2016以降、アマゾンの森林破壊率は最高を記録してしまった。
そこでブラジルの伝説的なスカイダイバー、ルイジ・カーニ氏は、この問題をなんとか解決したいと考え、森の修復という夢を実現しようと5年間準備を重ねた。
そして2022年、アマゾン上空2000mから27種の在来植物の種を1億個、スカイダイビングしながら散布するという快挙を成し遂げた。
世界的スカイダイバーがアマゾンの自然環境の為に立ち上がる
ルイジ・カーニ氏は、20年にわたるスカイダイビングキャリアで1万4000回ものジャンプを成功させている。
国際大会で79個ものメダルを獲得、時速552kmの速度記録や世界最小最速パラシュートでのジャンプなど、11の世界記録を樹立している。
しかし、今回の種子散布ジャンプは、彼にとって記録や冒険とは一切関係がない。ただ、地球の明るい未来に向けて自分にできる何かをしたいと考えた末のことだった。
「私は51歳ですので、もう危険な冒険ばかりを求めるつもりはありません。そうではなくなにか世の中の役に立ちたいと思ったのです」カーニ氏はこう語った。
この画像を大きなサイズで見る計画から5年の月日を経て、上空から1億個の種子を撒く
ブラジル北部ノボ・アリプアナンから130kmのところにある100平方kmの土地で、戦略的な植林のアイデアを実現するために5年を要した。
必要な12件の法的許可を政府から得る、種子を適切に散布するための生物分解性の種子箱を作るなど、その道のりは簡単ではなかった。
私たちは、この計画を実現するのに必要なツールすべてを集めるために、徹底したプロセスをひとつひとつクリアしていきました(カーニ氏)
アマゾンで見られる6万種以上の植物に適合するよう、近隣の熱帯雨林から種子を選んだ。
在来植物は自然に進化し、現地の気候、土壌条件、野生動物に適応しているものなので、適切な種を選択することは非常に重要な課題だ。
それは、森林の生育をさらに助けるためのさまざまな生態学的波及効果を生み出す。
およそ3.7トンの資材と設備が船でノボ・アリプアナンに送られ、それ以外のものは陸上を電気自動車で運ばれた。
ずっと息を詰めているような緊張を孕んだ生涯唯一のジャンプでした。心臓発作を起こしそうなほど鼓動が速くなっていました。
種子箱を支えるのに苦労して、手首と指が骨折するかと思うほどでした。上空2000m近くでなんとか体勢を安定させ、望む場所にピンポイントで種を散布することができました。最高の興奮を覚えました(カーニ氏 )
この画像を大きなサイズで見る発芽率は95%なので、伐採などで木がなくなってしまった場所の大半が復活する可能性が高い。カーニ氏のチームは常に衛星で状況をモニタリングしているため、すでに散布の成果がわかると期待される。
この画像を大きなサイズで見る世界的なエアリアルアスリートであるカーニ氏のこの画期的なプロジェクトは、世界中の60以上のテレビ局が放送した。
アマゾンの熱帯雨林の危機
アマゾンの熱帯雨林は世界最大だ。ここには推定1500億~2000億トンの炭素が貯蔵されているとされ、気候変動との闘いに極めて重要な役割を果たしている。
それなのに、衛星データからは、サッカー場に相当する広さの森林が毎分失われているという。
2022年には、アマゾンの熱帯雨林の20%がすでに破壊され、6%が著しく劣化しているという。この場所は1000万年にわたって私たちの地球を支えてきたが、残されている時間は少ない。
未来の世代のためにこの「地球の肺」を守りたいなら、私たち人類が一丸となって正しい行動をとるという責任を持たなくてはならない。
カーニ氏の勇気ある行動はSNSでも話題になり様々なコメントが寄せられた。
・すばらしい行動だ。今日の世界でこうした行動を知る必要がある
・すごい! こうしたことは世界中で行われるべきだろう。いい話だ。各国が平和を見つめ直し、空軍が投下するのは爆弾ではなく種にするよう変えていかなくてはならない
・こんなことを考え出すなんて、喝采を送りたい
・感動で身震いしてる!
・はっとするようなアイデアと行動力、そしてダイブスキル、最高かよ
・すばらしい偉業。いい結果が得られることを期待したい
・立派だ。未来ある前向きな話で嬉しい
・日々不満だらけの人は、自分の人生で何本の木を植えたか考えてみよう
References:Man Sprinkles 100 Million Seeds Above Amazon Forest From 6,500 Feet / written by konohazuku / edited by / parumo
















苗を一本ずつ植える人もいれば空中から一気にまく人もいる。それぞれ頑張ってくれ。俺は募金くらいしかできんけど。
>>2
Bingアプリおすすめする。天気予報見るだけで木を植える募金ができる
このセスナで広域にばら撒いたほうがいいのでは…?
>>3
将来的にはそうしたいところなんだろうけど、それをするにはまず話題性がないとスポンサーがつかないんじゃないかな
未来のために必要なパフォーマンスなんだと思う
>>3
ホンマにそうせすな
やってることは馬鹿馬鹿しいけど「活動に注目してもらって支持者を増やす」って意味では効果的なのかもなぁ
うーむ、せっかくだから背景はアマゾンのジャングルではなくて、すでに木々のないところで撮影してほしかったな。
これ、肯定的な意見ばっかりピックアップしてるけど、一億個の種子って当然アマゾンから採取したものではない訳で、アマゾン環境下で成長可能なのか、在来種の滅亡につながらないか、そこらへん考えての行動なんだろうか。
パフォーマンス先行にしか見えない。
>>7
記事内に以下の文
>アマゾンで見られる6万種以上の植物に適合するよう、近隣の熱帯雨林から種子を選んだ。
内容を読んでいればパフォーマンス先行でしかない行為ではないと分かるんだがね。考える前に記事を読む癖をつけなさい
>>24
割と深刻な問題
読まずにコメントする人多すぎ問題
でも一億個の種なんてアマゾンでは誤差なんじゃないかな
種があっても育たない要因がありそうだけど……
素晴らしいです、カーニさん。
試みは素晴らしいが此の種の何割が地面まで到達できるのかは気になるね
それに今現在減ってる原因を直接止めないと徒労に終わる気もする
気候変動なら変動する原因を、伐採なら伐採を
難しいだろうけどね
実現可能な人にメッセージを届けるパフォーマンスと言う事なら称賛する
>>10
>何割が地面まで到達できるのかは気になるね
んん? 地面に到達できなかった種子は永久に大気中に留まる想定?
それとも水面は地面に含まない? そんな大量に河に落ちて海まで流れるん?
そりゃ効果の程は分かんないけど、シニカルな気分に引っ張られすぎでは…
アマゾンの森林破壊の面でも少数民族の保護の面でも
前大統領のボルソナロ氏がアレやったね。現大統領にはしっかりしてほしい
>>44
ジャングルだし、これだけ密集して生えてたら木の上に留まる可能性もあるのでは?
空中に漂うとかそんな空想的な事、流石に誰も思わないと思うが
>>47
アマゾンの環境を想像すれば、風や降雨で木々から滑り落ちる、鳥などの動物に食べられ排出される、等の要因により木々の上に留まることが如何に難しいかイメージできるはずですよ
少なくとも、割という単位で地表に達しない、ということはないでしょう、これも想像ですがね
>>10
森林破壊の原因を突き止めるのはこの人の仕事じゃない。
勢いでやったのかと思ったら5年もかけてしかもモニタリングとかちゃんとしてて驚いた
空からこれだけ大規模な種子の散布だと国やら政府やらあちこち許可申請とかいるだろうし思いつきレベルじゃできないよ
たとえ発芽率がいまいちでも呼びかけとしてはかなりインパクトあるからいいんじゃないかな
なんか樹木のある場所にばかり撒かれてる気が…
燃えたアマゾンのその後に対して、ワイは何もしなかったから、彼の行動にとやかく言うつもりはないわ
ちゃんと適合する種子を選んだとのことで安心した
森へ育つといいな
やってみないと分からないことは多いからね
チャレンジは失敗しても次につながれば進歩する
チャレンジしないやつほど文句言う
森林の消失って別に種が足りてないわけじゃなくね?
その種だって結局何処かから持ってきたものなわけで、そうなると持ってくる場所の種が一億個なくなったことになるんじゃね?
>>27 近隣の森から持ってきた種は、量次第では元の場所で不足しないと思う。
自然に実る種は発芽して競い合って育つから、元々環境に対してかなり多目にあるんじゃないかな。
ほら、買ってきた野菜の種も、少しづつ人間が半分以上間引きするでしょう?
>>36
そうそう。
特に木の種って毎年発芽して親木の周辺に沢山生えるけど、
親木や近くの木がたまたま倒れたり枯れたりしてぽっかり樹冠が開くまでは、毎年毎年光量不足で枯死してくだけだったりするし
好きなことで地球を守りたいってのは良いけど二酸化炭素が~とか言い出すと森を守っても意味がなく木を伐採して埋めるとかわけわかんない行動になる
カーニバーガーのレシピを教えてください!
ブラジルの熱帯雨林にとってはほとんど意味の無いパフォーマンスだけど
企画したブラジルの大手銀行と担がれた彼にとっては有意義なら別に良いんじゃね
ここやyoutubeなどでも指摘されてるように
自然分解される箱(回収しようよ)と一緒に飛び降りるのではなく
低空から蒔いて回れば良いだけなんだし
>>30
やらない偽善よりやる偽善
>>42 150人ものベトナム孤児を養子にした杉良太郎さんも「売名行為ですか?」と取材され、「そうです売名です、あなたもどんどんやって下さい」と返したとか
>>30
ブラジルの熱帯雨林にとっては全く意味の無いコメントありがとう
「わら1本の革命」福岡正信の種子を粘土で包んでばらまくという荒地改良の農法を思い出す。
Xミッションやがな
しゅしに賛同される方、挙手をお願いします。
善意でもこれは許される行為ではないのではと思ったが
国の許可取るためにかなり時間をかけたんだな
素晴らしい試みだとは思うが、色の異なるなくなったとされる森林も回復してきてるように見える。
自然とはまさしく自然なわけで、都市部でもどんなに駆除しようと生えてくる雑草の力そのものなわけで、啓蒙としては素晴らしいが、自然そのものの力をもうちょっと信用し畏敬の念を持った方がいいと思った。
>>38
熱帯雨林は温帯林と違って伐採後放置してもなかなか回復しないと言われてます。
土壌が直ちに分解されちゃうから種子の定着すらできなくなっちゃう。
なので手助けが必要なのです。
成果成果もわかるけどどちらかと言うとこれで問題点に注目を集める目的も強いだろ
>>近隣の熱帯雨林から
実はこれが結構アウト
同じ種だからって東北のアユを九州に放ってもダメなのはわかると思う
じゃあ同じ熱帯雨林環境なら育つかもって?
そこで流行ってる病気も一緒に持ち込まれることに目をつぶればね
こんな感じで割と目に見えない落とし穴ってこういう放流とかでかなりあるケースなのよ
「近隣」がどの程度かまでは書かれてないけど基本散布場所で採取されたやつを使うのが鉄則
目的や思想はこの上なく立派だし行動も伴ってる紛れもなく善行なんだけどね
北斗の拳の種籾の爺さんが浮かんだな。
墓に撒いてたな、、ケンシロウ、、
氾濫や豪雨で常に表土が浸食されているアマゾンの森林を支えているのは複雑な森林環境自体なので広範囲が伐採されると土留なり保定する算段を取らないと養分に乏しい赤土の上で発芽した若木はその年のうちに流失してしまう。伐採跡は草原化させて地力を養い自然の遷移を見守るのが遠回りでも確実だと思う。
>27種の在来植物の種
いいね。よかれと外来種を撒く大チョンボをするのが前世紀だったけど最近の自然活動家はしっかりしてるわ
焼き畑農の罰則強化とかの後押しがあれば効果あるかも
ばら撒く種子をちゃんと選別したことは評価できるかもしれないが、
ばらまいた後の経過については何もしない予定なら、
同じ費用をかけるのなら、もっと発芽率と生育率がいい方法があったのではと
思ってしまった。
東日本大震災の原発事故で当時住んでいた辺りはいわゆる「ホットスポット」とされ、あちこちが除せんされた。近所の公園の広場もごっそり土を削ったりした。
土丸だしになって、なんだか殺伐とした広場に大量の芝生の種をまくと言うので、前のような姿に戻るとワクワクしていたけれど、蒔いたとたんに大量の小鳥たちがやってきてものすごい勢いでついばんでいるのを思い出した。
>>61 引っ越しせざるを得なかったんだね。忘れないよ。ずっと。
>>63
ホットスポットといっても避難区域とかではなかったので、街中線量を計って学校や公園は除染してたけど、日常生活は不要な外出を控えるくらいだった。
自治体は定期的に線量を計測、公開していたりしたから、そんなに不安はなかったな。
なぜこんなにも記事の内容を読まずに批判やわかったようなことを書く人が多いのか理解に苦しむ