この画像を大きなサイズで見るスペインの研究チームが、冷戦時代の米国のスパイ衛星が撮影した画像をAIに学習させ、古代の貴重な地下水路を探し出し、マッピングすることに成功した。
「カナート」と呼ばれる地下水路は、砂漠地帯のような、そのままでは人間が暮らせないような土地での暮らしを支えてきた考古学的にも重要なインフラだが、長い歴史の中でその多くが失われた。
この技術は、過去の遺跡のありかを突き止め、過酷な環境下における古代の人々の生活を解明する新たな手段となりうるという。
過酷な環境下の人々の暮らしを支えた地下水路「カナート」
北アフリカや中東の乾燥地帯で、地域住民に水をもたらす地下用水路「カナート」は、古来から世界中で利用されており、古いものは3000年も前に作られた。
その一部がユネスコの世界遺産(ペルシア式カナート)に登録されていることからも分かるように、古い地下用水路は歴史的にも意義のあるものだ。
スペイン、カタロニア古典考古学研究所の研究者エクトル・オレンゴ氏は、「そのおかげで人々は以前は考えられなかった地域で暮らせるようになりました」と、その重要性について語っている。

カナートの特徴として、通気や作業のための縦坑が一定間隔で掘られていることが挙げられる。
だから地上の縦坑をたどれば、たとえ地下にあっても水路がどのように流れているのか調べることができる。
だがそれをまともにやれば膨大な時間がかかる。どうにか効率的にカナートの経路図を作ることはできないだろうか?
オレンゴ氏らが考案したのは、冷戦時代の偵察衛星を利用するという方法だ。
この画像を大きなサイズで見るスパイ衛星の画像をAIに学習させカナートを発見
1971~1986年にかけて使用された米国のスパイ偵察衛星「KH-9 HEXAGON」(通称ビッグバード)が撮影した膨大な量の白黒写真には、そうした縦坑の姿がはっきり写っている。
白黒写真と言っても、高度160kmの上空から60cmの物体を認識できる高解像度写真だ。
2台の光学カメラが搭載されたKH-9は、18回のミッションで、合計22億7100万km2にわたる範囲をステレオ・パノラマ写真で撮影した。
研究チームのアイデアは、AIにこの膨大な写真データを学習させ、自動的にカナートの経路をマッピングさせるというものだ。
今回の研究では具体的に、アフガニスタンとイランの衛星写真でAIの訓練を行い、さらに人工的に合成されたデータによっても学習させた。
こうすることで、AIモデルは円形の縦坑の形状とそれらが並ぶ一般的な特徴を認識し、衛星写真から世界のどんな地域であっても地下用水路の経路を検出できるようになった。
実際にAIモデルの性能を確かめるために、アフガニスタンのマイワンド地域、イランのゴルガン平原、モロッコ東部のリッサニ西部を分析させてみると、88%の精度でカナートの経路を描き出すことができたそうだ。
この画像を大きなサイズで見る乾燥地域の人々の暮らしを支えたカナートは当時革新的な技術だったが、今後はAIという現代の革新的技術でその歴史が紐解かれていくことだろう。
References: Scientists Just Used Really Old Satellites to Find 3,000-Year-Old Underground Aqueducts / Cold war spy satellites and AI detect ancient underground aqueducts | New Scientist














確かにそこにあると知っていれば見えるけど、膨大な量をこなそうとすると「やってらんねー」となりますから、機械にやらせるというのは正しいアプローチですね。仮に間違っていたとしても疑わしい(候補である)ということでピックアップして人間が注目したり実際に現地に出向いて調査して正誤を判定することで精度もあげられるということで素晴らしい適用方だと思います。クレーターや知られていないピラミッドなどが LIDAR 技術などで見つかるように AI 技術でさらに見つけることで、人類の由来・歴史を紐解き深く理解できるようになっていきますね。残念ながら私はそれらを生かした情報を享受できる時代にまで生きてはいられませんが今後の情報蓄積には期待しています。
コの仕組みを昔に作ったのも、
冷戦時代に衛星写真を撮ったのも
現代にそれを解析させたのも
全部すごいな
え、KH-9の画像って、もう公開されてたのか。
灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠地帯。生命すら危ういこの極限の地で、人々はいかにして生き延びてきたのか。その答えの一つが、地中に潜む静かな水脈「カナート」である。
カナートは、あたかも大地に刻まれた静脈のごとく、地下水を遠方まで導く巧妙な水路である。その構造はシンプルながら、自然の摂理を最大限に利用した高度な技術の結晶と言える。深井戸を掘り、そこから水平にトンネルを掘削し、緩やかな勾配をつけることで、重力によって水が自力で流れ出す仕組みだ。
この巧妙なシステムは、単なる水の供給にとどまらない。カナートは、砂漠のオアシスを創出し、そこに文明を育んだ。人々はカナートの水で農作物を育み、家畜を潤し、生活用水を得てきた。それは、砂漠という過酷な環境下で、人々が永く生き続けるための不可欠なインフラであった。
カナートは、単なる技術的な構造物にとどまらず、人々の暮らしや文化に深く根ざしている。
なんか記事の続きみたいなコメントやん?
ひょっとして、水道の跡かなーと思て おわり
ドラえもん大魔境の画像から秘境探し出すやつじゃないですか!!(いやあれは人と犬の目で探したんだっけ?)
AI技術はこういうところにこそ活用されてほしいね