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幽霊屋敷で行われた過去最大規模の実験。1000人以上の参加者に何が起きたのか?

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(著)

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Image by pixabay / waldomiguez
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 歴史的建造物が数多く残されているイギリスでは、場所に付随した幽霊のうわさも絶えない。そういった場所では、ふいに寒気を覚えたり、誰かの視線を感じたりするという。

 それが本当に霊の仕業なのかを確かめるため、イギリス、ハートフォードシャー大学の心理学者は、数多くの幽霊伝説を持つ宮殿に1000人以上を集めて実験を行った。

 参加者をグループに分けて館内を歩かせたところ、幽霊伝説を知らない人たちまでもが、昔から幽霊が目撃されてきた場所で異変を感じていたという。

 この研究成果は『British Journal of Psychology』誌に掲載されたものだ。

参考文献:

幽霊宮殿を舞台に1000人で過去最大規模の実験

 イギリスのロンドン郊外にあるハンプトン・コート宮殿は、かつてのイングランド王、ヘンリー8世が愛用した旧王宮として知られている。

 ハンプトン・コート宮殿では、不貞の罪で処刑された5番目の妻キャサリン・ハワードが、命乞いをしながら廊下を走り抜ける姿など、数多くの幽霊伝説が語り継がれてきた。

 1999年には、幽霊が出るとされる回廊「ホーンテッド・ギャラリー」のまったく同じ場所で、2人の観光客が立て続けに気を失う騒ぎも起きている。

 超常現象の心理学的な解明で知られるハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン博士は、宮殿の管理者から依頼を受けて、この宮殿で実験を行った。

 2000年の5月から6月にかけて、ワイズマン博士は1027人の一般ボランティアを集め、幽霊が出るとされる場所を調査した。

 この人数は、幽霊屋敷の科学的調査として最多の参加者数として、ギネス世界記録に認定されている。

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ハンプトン・コート宮殿 Image by pixabay / LaraHughes

グループ分けをして、いわくつきの場所を探索

 実験の目的は、人が心霊現象を体験するときに、幽霊を信じる気持ちや、事前に聞かされた話による心理的な暗示がどれほど影響するかを調べることだった。

 研究チームはまずアンケートを行い、参加者を「幽霊を信じる人」と「信じない人」に分類した。

 その後、参加者を少人数のグループに分けて、宮殿内でもっとも幽霊の目撃情報が多い部屋や回廊を歩かせた。

 参加者には宮殿の地図を手渡し、急激な温度変化や原因不明のにおい、誰かの気配など、違和感を覚えた場所に印をつけるよう指示を出した。

 探索にあたり、研究チームはグループごとに正反対の説明をしている。

 半数のグループには「最近この場所で奇妙な体験の報告が増えている」と伝えて、心理的な暗示をかけた。

 残りの半数には「最近は奇妙な体験の報告がほとんどない」と伝えた。

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ハンプトン・コート宮殿の内部。この写真から、なんとなくただならぬ気配を感じるのは私だけだろうか?Image by unsplash / Greg Willson

幽霊伝説を知らない人まで同じ場所で異変を感知

 もともと幽霊を信じている人は、そうでない人に比べて明らかに多くの異常を感じ、奇妙な体験を霊の仕業だと考える傾向が強かった。

 また、暗示の効き目は幽霊を信じる人のみだった。

 同時に、この研究には別の大きな発見があった。

 奇妙な体験は宮殿のあちこちでばらばらに起きたのではなく、昔から幽霊が目撃されてきた場所に集中していたのだ。

 しかも、その場所の幽霊伝説を知っていたかどうかは関係がなかった。

 伝説を知らない人たちまでもが、決まって同じ場所で異変を感じ取っていた。

 研究チームはスコットランドのエディンバラにある、幽霊が出ると噂の地下室でも同じ実験を行い、やはり同じ結果を得ている。

エジンバラの幽霊ツアー

幽霊の気配を生み出すのは建物の環境かもしれない

 伝説を知らない人まで同じ場所で奇妙な感覚に襲われた事実は、その場所そのものに何らかの原因があることを示している。

 研究チームが調べたところ、異変が報告された場所は、磁場の強さが細かく揺れ動いている場所や、照明の明るさなどと関係していた。

 研究チームは、幽霊が出るという体験の少なくとも一部は、建物のの環境に人が反応した結果だと考えている。

 建物の環境が人に「何かいる」と感じさせる現象は、最新の研究でも裏付けられている。

 2026年、カナダのマクイーワン大学が学生36人を対象に行った実験では、人間には聞こえない18Hzの超低周波音を浴びた人が、音に気づかないまま神経過敏になり、ストレスホルモンが上昇していた。

 研究チームは、古い建物の配管や換気設備が出す超低周波音が、幽霊がいるような感覚を引き起こしている可能性を指摘している。

 不気味な場所で感じる気配の少なくとも一部は、霊の仕業ではなく、建物の環境に体が反応した結果として説明できるのかもしれない。

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この記事へのコメント 2件

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  1. 1000人以上いたら幽霊が一人か二人混ざっていそう。

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  2. 遊園地のお化け屋敷用の磁場発生装置を開発しようか

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