この画像を大きなサイズで見るアメリカ、アリゾナ州の砂漠の中に造られたサンカルロス貯水池で、魚がほぼ全滅する大量死が起き、当局が無期限の閉鎖に踏み切った。
引き金となったのは干ばつとダムの放水による水位の低下だが、魚の大量死は突然起きた異常事態というわけではない。
砂漠に水を溜めるという無理を続けてきた貯水池が約100年のうちに何度も繰り返してきたことだった。
参考文献:
- San Carlos Lake Closed Indefinitely Following Catastrophic “100% Fish Kill”
ほぼ100%の魚が死に、閉鎖された貯水池
アリゾナ州東部にあるサンカルロス貯水池を管理するサンカルロス・レクリエーション・野生生物局は、2026年6月の金曜日、Facebookで閉鎖を発表した。
声明によれば、最近の干ばつとダムからの放水が重なり、貯水池の魚のほぼ100%が死滅する大規模な大量死が起きたという。
腐敗した魚は、この区域に立ち入ったり釣りをしたりする人々に健康上の危険をもたらす。
そのため当局は釣りや魚を持ち帰ることを直ちに禁止した。
サンカルロス貯水池は、サンカルロス・アパッチ族の居留地の中にあり、1930年に砂漠の農地へ水を引くため、ヒラ川にダムを築いて造られた。
この画像を大きなサイズで見る満水時にはぐるりと一周すると254kmにもなる、アリゾナ州最大級の貯水池として知られる。
この池にいる、オオクチバス、ブラッククラッピー、ブルーギル、アメリカナマズ、フラットヘッドキャットフィッシュは、これまで釣り上げられた魚の大きさで州記録を持っている。
ニジマスやブラウントラウトも1年を通じて放流されており、釣り人にとってはまさに楽園と呼べる場所だった。
魚の大量死は以前から起きていた
そもそも砂漠に水を溜めるという仕組みは、最初から無理があった。
サンカルロス貯水池が満水になったのは、96年の歴史の中でわずか3回だけだ。
一方で、ダムから下流へ水を出せないほど水位が下がる枯渇状態には、20回以上も経験しており、そのたびに、魚の大量死が起きてきた。
水位低下を和らげるため、アリゾナ州はセントラル・アリゾナ・プロジェクト(CAP)という全長541km、総額10億ドル規模の巨大な灌漑網を使い、コロラド川から水を引いて貯水池の負担を肩代わりさせてきた。
それでもなお、水は何度も干上がり、魚は死に追いやられていった。
この画像を大きなサイズで見る複数の要因が絡み合っている可能性も
アリゾナ州狩猟漁業委員会は、いくつかの要因が重なり合って魚の大量死が起きている可能性があるとみている。
一つは酸欠だ。貯水池に魚を放流しすぎたうえに干ばつで水域が縮むと、限られた水の中に大きな魚がすし詰めになり、水に溶けた酸素(溶存酸素)を奪い合って窒息してしまう。
もう一つは藻類だ。同委員会の2022年の報告書によると、農地から流れ込む肥料が水中の栄養分を増やし、藻類の大量発生を招いているという。
藻類は日中こそ光合成で酸素を生み出すが、夜には逆に酸素を吸い上げてしまう。
さらに厄介なのが、近年アリゾナで問題になっている黄金色藻だ。
血球ほどの大きさしかないこの微細藻類は、特定の環境下で強力な毒素を作り出し、大規模な魚の大量死を引き起こす。
赤潮やアオコと同じく、毒を出す藻が魚の命を奪うのだ。
ただし、今回の大量死の直接の原因として当局が公表したのは、あくまで干ばつとダムの放水による水位低下までだ。
肥料流出や黄金色藻が今回どこまで関わったかは、まだ明らかにされていない。
この画像を大きなサイズで見る人が自然を造り替えるとき
砂漠という本来水の乏しい土地に、人間が農業のために無理やり水域を造り出し、そこに魚を放った。
その不自然な仕組みのひずみが、約100年にわたって魚の大量死という形で現れたようだ。
サンカルロス・レクリエーション・野生生物局は、今後も状況を監視し、新しい情報が入り次第知らせるとしている。
References: San Carlos Recreation and Wildlife Department / Arizona lake closes indefinitely to visitors after all of its fish die
















なんでそんな不自然な池に魚を放つかな
釣り欲?
人間食べ物がないと死んでしまうから、食料調達行動がガシっと遺伝子に刻み込まれて、不要になった現代でも常時ニンゲンを駆り立てるんじゃないか→ バス・フィッシング
臭そう
アラル海の逆はやっぱ難しいんだね
「た〜た〜り〜じ〜ゃ〜!祟ぁ〜たぁ〜りぃ〜じゃあ〜♡」
とはいっても、X世代だというパルモ先生には、角川映画『八つ墓村』は通じないか?
1997年の映画が通じる世代は高齢者なんよ…
普通にエアレーションすれば良いんじゃないの?
自然の湖沼もなんだかんだやってるよ
まず最初に疑うのが酸欠だねそして毒…後は水温かな
生体を放流するのなら何か所か水質管理用のモニターくらいは設置しておいてほしいと思う。
川の向きを人工的に変えるのはある意味禁忌とされてると聞いたことがある。
しかしアメリカって、なんでもスケールが大きくてダイナミックな発想なんだけど、後先考えないというか、大きな利益のための小さな犠牲は気にしないというか、粗削り感がある。
私みたいな小市民が聞いたって、砂漠に人工の巨大な池を作ってもともと生態系が無かったところに、大量のいろんな種類の魚を放流したらそりゃ、なんだか上手く行かなそうだな…と思っちゃう。
それでも100年使えたからまぁいいかみたいな感覚だったりするんだろうか?
河口湖みたいに川がせき止められ作られたなら
ともかく、何もないところで普段水が豊富でない
となると、一時的に作れても維持は難しい
ただでさえアメリカって地下水が枯渇するほど
乾燥化しつつある地域、土台無理だ
まずは地下水を増やす対策だよな
撒いた水が乾くと塩が貯まる乾燥地で塩害を防ぐには大量の水で流し去るか地下深く浸透させるしかないから余計に水を消費するという環境負担を100年以上続けて農業大国アリゾナが成り立っているつらみ
有りそな事件じゃな