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スクールバスの運転手が走行中に意識不明。中学生5人の咄嗟の判断と行動で全員助かる

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(著)

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Image by Istock halbergman
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 アメリカ、ミシシッピ州で、中学校の生徒40人を乗せたスクールバスの運転手女性が、走行中に喘息の発作で突然意識を失った。

 乗っていた生徒のうち5人が協力しすぐに行動に移した。ハンドルを握ってブレーキを踏み、中央分離帯に停止させることに成功。緊急通報し、運転手に薬を吸わせ、この危機を乗り越えた。

 非常時にはパニックになり冷静さを失いがちだが、機転を働かせ、協力してこの危機を救った5人の中学生たちに賞賛の声が集まっている。

走行中のスクールバスで運転手が意識を失う

 2026年4月22日、ミシシッピ州ハンコック郡キルンの町を走るスクールバスで、運転手のリア・テイラーさん(46歳)が突然、意識を失った。

 バスは約40人の中学生を乗せ、ハンコック中学校を出発したばかりだった。

 4車線の高速道路に入った直後、テイラーさんは喘息の発作に襲われた。彼女は発作を抑える薬を取ろうとしたが、手が届く前に意識を失ってしまった。

 運転手のいないバスは、そのまま蛇行しはじめた。

 その瞬間にすぐに行動に出たのが、車内に乗り合わせていた5人の中学生たちだった。

アメリカのミドルスクール(中学校)は、6年生・7年生・8年生の3学年で構成される。

 6年生は日本の小学6年生、7年生は中学1年生、8年生は中学2年生にあたる学年で、アメリカでは、日本より1年早い段階から中学校生活が始まる仕組みだ。

 ただしアメリカには飛び級や留年の制度があり、同じ学年でも年齢に1〜2歳の差があることも珍しくない。

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生徒5人がそれぞれの役割を瞬時に分担

 最初に異変に気づいたのは、運転席の真後ろに座っていた6年生のジャクソン・キャズネイブ君(12歳)だった。

 バスが車線から外れていくのを見て、ジャクソン君は迷わず立ち上がり、ハンドルを握った。

 「咄嗟に体が動いた。誰もケガをしないようにすることだけを考えていた」、とジャクソン君はのちのメディア取材に語っている。

 その間、同じ学年のダリウス・クラーク君(12歳)が、加速し続けるバスのブレーキを思い切り踏み込んだ。

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 通報役を担ったのは、ダリウス君の姉である13歳のケイリー・クラークさんだった。

 ケイリーさんは緊急通報用の番号「911」(日本の119番にあたるアメリカの緊急通報番号)に電話をかけたが、車内で叫ぶ生徒たちの声が大きすぎて、通信指令員の声がほとんど聞き取れなかったという。

 8年生のデスティニー・コーネリアスさん(15歳)は、テイラーさんが手にネブライザー(液体の薬を霧状にして鼻から吸い込む吸入器)を握っていることに気づき、薬の吸入を介助した。

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 6年生のマッケンジー・フィンチさん(13歳)はテイラーさんの頭を支えながら、運転手の電話を使って学区の運送チームに状況を伝えた。

バスは無事に停車し全員無事。運転手も完全に回復

 ジャクソン君とダリウス君は、ハンドルとブレーキを協力して操作しながら、バスを2つの高速道路の間にある中央分離帯へとゆっくり誘導することに成功。

 バスは無事に停車し、2人はギアをパーキングに入れた。

 5人の生徒の連携によって、約40人を乗せたバスは事故を起こすことなく止まった。

 その後テイラーさんは病院で治療を受け、現在は完全に回復している。

 テイラーさんはメディア取材に対し「生徒たちをとても誇りに思う、これ以上の生徒は望めない、全員のことを愛している」と語った。

 そしてテイラーさんは、生徒たちが自分の命を救ってくれたあの瞬間を一生忘れられないと語る。

中学生たちの機転と勇気ある行動に賞賛が送られる

 事件から2日後の4月24日金曜日、ハンコック中学校は5人の生徒を応援集会で表彰した。

 さらに翌週には、生徒たちが自分で選んだレストランで昼食会が開かれることになっている。

 ハンコック中学校のメリッサ・ソーシエ校長は地元メディアに対し、「今回の状況は深刻な事故につながりかねないものだったが、生徒たちは正しく対処してくれた。とても誇らしい」と語った。

 ソーシエ校長はさらに、「誰かが助けに入るのを待たず、自分たちで立ち上がった、それが彼らの人としての豊かな成長を物語っている」、と生徒たちの自立した行動を称えた。

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 危機に直面したとき、まずは冷静でいられるかが分かれ道になる。

 深く深呼吸を死、誰かの助けをただ待つだけでなく、自分に今できることを見つけて冷静に行動することが大切だ。

 それを身をもって示した5人の中学生たちの行動は、のちに自分が緊急事態に直面した時の支えになるかもしれない。

References: Mississippi schoolchildren avert disaster after bus driver passes out behind the wheel / Mississippi middle schoolers stop runaway bus after driver loses consciousness from asthma attack

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この記事へのコメント 10件

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  1. 日本だとデッドマン装置でボタン押すと強制停止するようになってるし
    ドイツだと勝手に端へ自動操縦で安全に止まるようになってるものある
    アメリカだとそういう安全装置ないのかもな

    • +3
  2. 信号待ちで停車中。
    青に成ったが前の車動かない。
    様子が少しオカシイ感じ?
    ハザードたいて車を降りて
    前の車の様子を見に行く。
    窓を叩いて、大丈夫?
    、、ただ爆睡してただけでした、、

    • +12
  3. さすが、中学生にもなると「咄嗟に体が動く」事も出来る GJ!

    • +10
    1. 本当それ。みんなが叫ぶ中、釣られず冷静な判断。素晴らしい。

      • +1
  4. 子供達には拍手を送るが、
    意識を失うような持病持ちのスクールバス運転手はどうなんだろうか。

    • +10
  5. 喘息の発作が重いと
    呼吸困難による酸欠で死んじゃうからな

    • +9
  6. 「彼女んは発作を抑える薬を取ろうとしたが、手が届く前に意識を失ってしまった。」
    誤字?

    • -4
  7. 下手すりゃ全員死んでたのでは…
    自分が子供の親ならふざけんなって感じだぞ
    国民性の問題なのか?

    • -4

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