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死んだエビの殻をロボット部品に再利用「 ネクロボティクス」

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(著) (編集)

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 驚異のバイオハイブリッド。エビの殻がびょんびょん動くロボットに。スイスの研究チームによる最新のロボット技術が話題だ。

 死んだ生物(主に昆虫や甲殻類)の体組織を機械部品として利用し、ロボットとして再利用する「 ネクロボティクス」はロボット工学の新分野として注目を集めている。

 その研究に取り組むスイス連邦工科大学ローザンヌ校のチームが、捨てられるエビの殻を活用した「ネクロボット」を開発した。 

 まるで生命を得たかのようなエビの殻とその変貌に戸惑いを隠せない海外ユーザーの反応に迫っていこう。

 この査読済みの研究成果は『Advanced Science』(2025年11月26日付)に掲載された。

ネクロボティクスでエビの殻がロボット化

 「ネクロボティクス(Necrobotics)」とは、ロボット工学の新たな分野で、2022年に発表され、その衝撃的な手法から2023年のイグノーベル賞(機械工学賞)を受賞した。

 動物の死体をロボットの部品に再利用する技術を指し、その技術により開発されたロボットは「ネクロボット(Necrobot)」と呼ばれる。 

 ”死体を使うロボット技術”ともいわれるが、このたびスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)CREATEラボの研究者らが開発したのは、廃棄物になるエビの殻のロボット化。

 捨てられる殻とロボットシステムを組み合わせ、ネクロボットを作るというユニークな研究だ。

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甲殻類の殻はロボットの理想的な材料

 一般的には廃棄物になるエビの殻。そに目をつけた研究チームは、さっそく殻収集に着手。

 アカザエビ科に属するエビの一種、ヨーロッパアカザエビ(冷凍)を茹で、中身を除去し、腹から尾までの殻だけを洗浄して使用した。

 ちなみにヨーロッパアカザエビは別名ノルウェーロブスターとも呼ばれ、非常に美味だそう。

 エビやカニなどの甲殻類の硬い殻は、キチンと呼ばれる有機的構造をもつ、軽量かつ丈夫な素材。生分解が遅く、複雑な動作ができるよう美しく形作られているため、ロボット工学にうってつけなんだそう。

 CREATEラボのリーダーであるジョシー・ヒューズ氏はこのように述べている。

足動物節の特徴の1つである外骨格は、石灰化した殻と関節膜の組み合わせで、剛性と柔軟性のバランスが良いうえに、それぞれの節(せつ)の独立した動きを可能にします

これらの特徴により、甲殻類は水中での高速、かつ高トルクの運動を実現する。それはロボット工学においても非常に有用です

食品廃棄物の再利用により、材料のリサイクルを可能にし、新たな用途に適応させる持続可能な循環型設計プロセスを提案します

 もちろん使用前の洗浄は必須だが、高価で希少な鉱物とは対照的に、枯渇のリスクがなく、ただ捨てられるような甲殻類の殻は、彼らにとってとても魅力的な材料だ。

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ミニトマトもつかめる!「ロボットグリッパー」

 今回チームが開発したネクロボットの1つ、こちらのロボットグリッパーは、エビの殻2つでできたクレーンゲームのアームっぽい見ため。ただし物体は手動で近づける仕様だ。

 尾の部分がちゃんと曲がって物をキープ。最大500グラムまでの物をはさんでおける。

 細めのペンからミニトマトなど、思いのほかいろんなものをはさめるようだ。

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しなやかに泳ぐ「水泳ロボット」

 もう一つは「外骨格フィン」で羽ばたくように泳ぐ「水泳ロボット」。

 しなやかな「ヒレ」と化した2つの殻でスイスイと水をかき、最大毎秒11センチの速度で水中を進むことができる。

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 以下は腱駆動式アクチュエータでびょんびょん動くエビの尻尾の様子。とっても”活き”がいい。

 なお水生甲殻類の殻は乾燥すると硬くなり、アクチュエータの性能が維持できなくなるため、保護膜として全体に薄くシリコンコーティングを施しているそう。

 丈夫で柔軟な天然の多関節構造を生かし、ダイナミックな海老反りはもちろん、尻尾の先だけググっと曲げることもできる。

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 しかしこんなに良く動くエビの殻がこの世にあっていいのだろうか。しかもずっと見てると新種の生き物みたいに見えてくるから不思議だ。

Bio-hybrid robots turn food waste into functional machines

捨てられる生物組織を使ったネクロボットは世界初

 なお、これらは初のネクロボットではなく、2022年にアメリカのライス大学の研究者が、蜘蛛の死体をまるごと使い、クレーンゲームのクレーンのような「ロボットグリッパー」に改造している。

 だがCREATEラボの研究者の一人、キム・サレウム氏は「エビの殻のように、捨てられる生物組織を使ったネクロボットはこれが初になる」とコメント。

私たちが知ってる限り、持続可能な設計と再利用、およびリサイクルを組み合わせたロボットシステムに食品廃棄物を統合する概念実証を提案したのは我々が最初です

つねに最適な形とは限りませんが、多くの人工システムに対し、自然はエレガントな原理に基づいており、機能的な機械設計に欠かせない貴重な洞察をもたらします

 本実験は、この斬新なアプローチが、従来の金属やプラスチック製のロボットより効果的なだけでなく、設計もはるかに簡単になる可能性を示唆している。

蜘蛛の死骸を使ったロボットグリッパー(ライス大学)

「交霊術の科学版」「生物模倣じゃなかった」の声

 天然素材の強度と柔軟性を活用するネクロボットのアイデアは、見た目は奇妙でも、将来リサイクルやロボット分野で有望な素材の一つになるのだろうか。

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 ここから完全な生物ロボットへと発展するのかな。

 動画を視聴した海外ユーザーからはこんな声が寄せられている。

  • これは単なるネクロマンシー(降霊術)
  • あなたたち科学者は「可能か、不可能か」にだけ気を取られ、それをすべきかどうかを考えてない
  • 降霊術の科学版?
  • 素晴らしい。しかし材料をわざわざ替える必要があるだろうか​​?再利用した尻尾は、もとの装置よりも安価になるのか?
  • 全然不気味じゃないぞ
  • 何だこれ?地球の未来に向けた作品?生物模倣と思ったら違った
  • つぎはぎのフランケンシュタインとか、ロボットに人間の脳を移植するターミネーターとはまた違う趣向だった

 にしても、この発想はなかった。確かにただ捨てるより、ロボットに役立てるのもありかもしれない。

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 な、はずなのだが、正直言って、ずいぶんシュールな用途というか、やたらと元気な殻の動きとその活用法が唐突すぎて、研究者の主張がなかなか頭に入ってこない。

 よく考えればわざわざ作る手間もコストも省けるし。使わない手はないか。

 結局自然の生物ってすごくよくできてるって話だが、このままだとあまりにもエビすぎる。せめて色とか塗ってくれればイメージも変わりそう。みんなはどう思う?

References: Bio-Hybrid Robots Made Of Dead Lobsters Are The Latest Breakthrough In "Necrobotics"

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この記事へのコメント 24件

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  1. 将来的に

    おぉぉ…ロボットが言う事聞かぬ
    …これはエビのしっぽの呪いじゃ!

    とは流石にならんか

    • +5
  2. 耐久性どうなんすかね?
    普通の海老の殻なんて雑に取ろうとするとすぐ折れちゃったりするけど
    伊勢海老とかロブスター使えば強そうだけど

    • +8
  3. おいw反応一覧にマルコム博士居るやんけw

    • 評価
  4. 18世紀のイタリア人学者ルイージ・ガルヴァーニによって
    カエルの筋肉が電気に反応して収縮することが発見された

    • -2
  5. 道具としての完成度ではかなり高いわけですから使わない手はないと言えばそうなのですが…。
    部品の強度とかそんなにいらない場面もありますものね。
    人間が活動してる世界で人間と同じような作業するのに超硬合金の部品とかいらないですし。

    • +7
  6. モンスターハンターの装備みたいだ。ザリガニとかシャコでも作れそう。

    • +8
  7. キミらが不幸になる情報を教えよう・・・
    エビの尻尾とGの羽は同じ材質だ・・・
    クックック・・・

    • -5
  8. 極めてなにか生命に対する侮辱を感じるけど確かに海老体の構造は何かを掴むのには合理的だ

    • +15
  9. 猟奇もので遺体を活用するストーリーは多いけど、この発想は思いつかんかった・・・

    • +3
  10. アニメ聖戦士ダンバインの
    ロボット オーラバトラーは
    ファンタジー世界の生き物を
    利用して作られたという設定。

    • +2
  11. 愛でてよし、食べてよし、ロボットにしてよし
    海老サイコー!

    • +7
  12. 義手とか手指神経麻痺のリハビリ装具に応用したらガントレットに見えなくもない

    • +5
  13. そのうち人間の死体を再利用してロボ作り始める。

    • 評価
      1. お前たちは「ロボコップ」と呼べ(3のラスト)

        • +2
  14. ※このミニトマトはエビの殻を使ったロボットで収穫しました。

    • +5
  15. カニやエビの殻を組み立ててガンダム作った作品見たことある

    • +2
  16. エイプリルフールネタかと思ったら前日の記事だった

    • +2
  17. ちょっとしたオモチャ作っただけで世界的な発表できる時代か。

    • -6

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