メインコンテンツにスキップ

Amazonの配達員がナビに従った結果、配送車を水没させてしまう(イギリス)

記事の本文にスキップ

20件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit:southend.coastguard/facebook
Advertisement

 またしてもナビ盲信勢?なぜこうもたやすくハマるのか…Amazonの配送車が、”ガチでヤバい”と有名な干潟のルートに入り込んで立ち往生した。

 潮が満ち、道を失った配達員が車から脱出。放棄され沈んだ車に救助隊が駆け付けたという顛末がSNSで物議をかもしている。

 その現場「ブルームウェイ(The Broomway)」とは、イギリスの歴史的な潮間帯ルート。と同時に、悪名高い小道であり、犠牲者は100人以上ともいわれる。

 SNS界隈では、信じがたい行動に辛辣な声が殺到し、「なんらかの”圧”があった」という憶測まで浮上。事故の中身を海外の反応とともに追っていこう。

Amazonの配送車がナビに従い沈む道に入って立ち往生

 2026年2月14日、イギリス東部エセックス州で、Amazonの配送車が“イギリスで最も危険な小道”と呼ばれる「ブルームウェイ(The Broomway)」に迷い込み、満ちてくる潮に追いつめられる事件が起きた。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:southend.coastguard/facebook

 ナビ(BPS)に従って配送先のフォールネス島へ向かう途中、誤って進入したという 。

 ブルームウェイとは、テムズ川の河口の干潟にある幻のような道。引き潮の時だけ姿を現す古道で、全長6マイル(約9.7km)もある。

この画像を大きなサイズで見る
ウェイクリング・ステアーズ(ブロームウェイの南側起点)/image credit:Wakering Stairs by helen miller,CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

 そう聞けば、一度渡ってみたいと思う人もいそうだが、一人でふらりと行けるような場所ではない。

 潮の満ち引きの激しさにより、渡る途中で足を取られて溺死したり、取り残されて遭難するなど、犠牲者が100人以上にのぼると恐れられてるガチで危ない小道なのだ。

配達員は脱出するも車が沈み救助隊が出動

 Amazonの配送車が迷い込んだのは夕刻だった。

 道はすでに潮に飲まれつつあり、車も干潟に沈み始めた。配達員は引き返すこともできなくなり、車をあきらめ、自力で脱出したという。

 その翌日、車水没の通報を受け、現場に向かったサウスエンド沿岸救助隊はFacebookで当時の状況をこう説明。

当該車両は GPS の案内に従い、フォールネス島へ向かうルートとしてブルームウェイ を誤って走行したものです

本日早朝、Amazon の配送バンが、ウェイクリング・ステアーズ(潮の満ち引きで出現するブルームウェイにつながる道)から ブルームウェイに進入したとの通報を受け、直ちに出動しました。

 隊員らが到着したとき、放棄された車は泥と潮にまみれて半分沈んでいたそうだ。

Facebookで開く

ブルームウェイは徒歩専用で通行時間帯条件も

 危険と隣り合わせのブルームウェイは、600年以上の歴史がある。フォールネス島への重要な交通路として使われ続け、18世紀には馬車で農産物を運ぶルートとして重宝した。

 一方当時も、飲酒後に渡ろうとして、潮に流されて溺死した人の事故例が記録されている。

 そしてかつての馬車から自動車がメインになった現代においては、歩行者用の歩道という扱いだ。

この画像を大きなサイズで見る
エセックス野外クラブによる1922年以前のブロームウェイ横断(農用ワゴン)/image credit:Miller Christy (d.1928),Public domain, via Wikimedia Commons

 続けて救助隊はこう説明。

ブルームウェイ は 車両通行には一切適してません。干潟の地形を熟知したガイドの同行が不可欠であり、周辺は極めて危険な環境です

また、この地域は国防省(MOD)の管理地であり、射撃訓練がない時間帯、かつ開放されてる場合のみ立ち入りが許可されます

フォールネス島への正規ルートは、キネティック(イギリスの防衛・セキュリティ企業)警備オフィスの左にある”入島ゲート”を通る以外にありません

配達員は無事。水没車の回収始まる

 脱出した配達員はその後も無事。水没した車の回収作業はAmazonと地元の農家が行うことに。

隊当直責任者は キネティック警備オフィスと連絡を取り、車両が前日夕刻に干潟へ進入していたこと、運転手および同乗者がすでに車両を離れ無事であることを確認しました

配達員は Amazon に状況を報告済みであり、Amazon は地元農家と連携し、本日午後に車両を回収する手配を行っています

現地で恐れられる理由が再認識される

 ブルームウェイの名は、かつて砂に立てた“ほうき(broom)”(棒にくくり付けた小枝の束)を道しるべにしていたことに由来する。1922年に橋ができるまでは、フォールネス島へ渡る唯一のルートだった。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Roger Jones / The Broomway – Fishermans Head,CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

 干潮時には広大な砂原が現れ、海の上を歩いているような錯覚すら覚える。しかし、潮が戻るスピードは想像以上に速く、わずかな判断ミスが命取りになる。

 現地の人々が何世代にもわたり恐れ続けてきた理由が、今回の事故で改めてクローズアップされた形だ。

 ただ近年ブルームウェイでは、その地理条件を逆手にとったスリリングな沿岸アクティビティも存在する。その際はルート上に職員や通信システムを備えたチェックポイントが設けられ、安全面でのサポートも万全だそう。

 にしても、そんな悪名高い歩道に車でわざわざ入ってくなんて、どうにも理解しがたい。自分の目すら信じないのか、いくらナビ頼りでも限度があるだろう。

この画像を大きなサイズで見る
潮が満ちてきたブルームウェイの上を歩く人/image credit:Qneiform,CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

「引き返すべき」「行くしかなかったのでは?」の声

 この事故には、地元メディアの報道にも非難めいたトーンがにじんでいたが、Facebookユーザーからも辛辣なコメントが相次いだ。

  • 水が見えた時点で引き返すべき
  • なぜそうなる?
  • ナビが“畑を突っ切れ”と言った日以来、俺はナビを信用してない
  • この景色フェイク画像かと思った。ここまで来ないと気づかない…そんなに鈍感な人間がいるだろうか?

 この件はRedditのイギリスネタスレッドでも、Amazon primeの車がやらかした、とばかりにさっそく取り上げられ物議に。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:L21JP/Reddit

 ナビに従った結果、という報道に納得のいかないユーザーの間では「行くしかなかった”なんらかの圧”があったのでは?」という憶測が広がっている。

  • 危険だって知ってても、配達スケジュール厳守で避けられなかったとか
  • “引き返す”って判断自体がアウトな職場の可能性
  • 自分も上司に逆らえなくて、まずいことになるとわかっていても言いなりの状況に追い込まれたことあるわ…
  • 上司:「自分でルートを決めるな。ナビを使え!」
    ドライバー:「でもナビが示す道が…」
    上司:「黙ってナビを使え。例外は認めない」

発見時は通報を!救助隊が呼び掛け

  救助隊によると、その日のうちに車両の回収もできたそう。最後にこう呼びかけている。

海岸付近で危険に直面する人を発見した際は、ためらわず 999 に通報し、沿岸救助隊を要請してください。あなたの行動が、誰かの命を救うことにつながります

 いくらナビ任せって言ったってさすがにないわという感じ。自動運転に任せっきりで居眠りしてたとか?それとも「けっこうヤバいとこにきたけど、ナビどおりならワンチャン行ける」とでも思ったのか。

 またはRedditでささやかれているような、なんらかの”断れない圧”があったとか?

 そっちはあくまで憶測にすぎないが、過去にもカーナビだけを見てて川に入ったとか、海に転落したって事故もあったし、ナビ任せの事故ってほんと尽きないもんなんだね。

References: NDTV / Broomway.org.uk / Wikipedia

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 20件

コメントを書く

  1. 当時の人は馬車で渡っていてそういうことにはならなかったのかな。

    • +4
  2. 車両進入禁止の看板を設置するべき。
    馬鹿でもわかるように大きく。

    • +7
  3. 「自分の頭で考える」を省略する(怠ける)事が習慣化してしまった結果かと

    自分はオールドドライバーだが、カーナビが登場する以前は地図帳を開いてルートの確認を念入りにして走るのが当たり前だった
    確かに「利便」の意義は認める。でもそれと引き換えに思考力の低下したドライバーが増えるのであれば、これは社会にとっての害悪になってしまう

    教訓:他人の振り見て我が振り直せ

    • +3
    1. まあ昔の運送会社ならそうなんだろうけどamazonだろ
      圧があって言われたとおりに行動せざるを得なかった可能性はかなり高い

      効率的な配送ルートが事前に決められてアプリで行動を監視されているんだろう
      実際欧州じゃamazonは商品を積んだ車の配達人が今現在どの位置にいるか、あと何軒あとに届けに来るかがアプリで表示される (配達人が手にしている端末にGPSが仕込まれている)
      購入者にも見れるんだから当然amazonも把握しているのよ
      運転手にルート選択の余地はなかったのかもしれんからそんな上から目線で「思考能力」云々は言いたくないな

      • +24
  4. Amazonの配達員だからナビ通りのルートで配ることが義務付けられてると思う
    馬車がなんとか通れるようなところなら行けなくはないだろうし

    • +21
    1. 明らかにおかしい道なのだから上に相談すればいいだろう?
      ルート変更は絶対出来ないと言うなら普通の道が工事中で通行止めだったならどうするつもりなのか

      • -7
      1. amazonの配達員がどれほどの時間的プレッシャーの中で仕事しているかご存じない?
        彼らは提示された最適化ルートでギリギリ終わるか終わらないかの量の配送量抱えてらっしゃるのよ
        相談なんてそんな悠長なことしている暇はない
        で上は最適化ルートをもとに彼らを効率的に締め上げることでコスト削減をしているんだから融通なんて効かせてくれない
        彼らはアプリで監視されているから最適化ルートからある程度の距離逸脱すると問題になる
        工事通行止めぐらいなら一本脇道通ればいいだけだけど今回の件は島への道で隣に自動車道があるわけでもないだろう

        • -1
        1. 「 す ぐ 隣 に 」 島に渡る自動車道(ブリッジ・ロード Brige Rd)あるし橋もかかってるぞ
          51°33’37.0″N 0°50’31.6″E

          どうせそのプレッシャー云々とやらもネットで聞きかじった情報をロクにソース確認せず鵜呑みにしてるんだろ?その程度で有識者気取りは迷惑だからやめて欲しい
          分かったらさっさとグーグルマップで確認してね

          • +3
  5. いつも思うんだけど、ナビだけをガン見してて目視してないのかな、この類の人

    • 評価
    1. いつも思うんだけど、ネットでオラつく冷笑系(笑)って虚しくならんのかな、この類の人

      • +6
  6. 運転手は戻ったり寄り道したり違うルート行くとペナルティくらうから、たとえ干潟で意味不明でも行くしかなかったんじゃないだろうか。エグい仕事なんだよ。

    • +13
  7. 今回のこれは車のナビだが
    AI任せでこういう事態になる人間が増えそうな予感

    • +5
    1. 「歩行者用の歩道という扱い」というのが
      暗黙の不文律ではなく、実際の公道規制なのであれば、
      確かに車用のナビで選択されるべきルートではないな。

      • +3
  8. 自分だけは大丈夫っていう心理のやつかな

    • 評価
  9. 干潟に舗装しただけの沈下橋的な道なのか。運送会社は現場の交通情報にも適宜対応しないとな。

    • +4

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。